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    神尾

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    DOODLEザライブ「…未来へ」に脳を焼かれているヒルマゲント限界オタクが脳内のイマジナリー神尾ジンさんを通して出力した怪文章。
    ジンさんのモノローグ。ほぼ全編捏造注意。細かいことは気にしないで下さい。

    え?たぶん彼はこれからもずっと亡くした相棒の事を引き摺るし思い続けるでしょうよ。墓参りの言葉から謝罪が消えて、他愛のない雑談と近況報告が増えるのだろう。
    あの世から心を込めて 相変わらず、ここは暗い。光の射さない空と底の無い足元、時間の流れも魂の存在も曖昧になるこの場所は、所謂地獄というヤツだ。ま、責め苦を受けるわけでも無ければ戦いが起こるわけでも無い、穏やかでひたすら無味な死後の世界と言った方が当てはまるかな。
     ここにやって来たヤツは、初めのうちはその魂を保っている。どうやら、現世でそいつの事を覚えている存在が多いほど、魂の輪郭を保てるみたいだ。時間が経てば人は死人を忘れていく。曖昧で、ぼんやりとしたかつての自我の欠片達が流れていく。
     俺?俺は…そうだな、死んでから結構時間が経ってるけど、まだ俺を保ってる。現世で未だに俺の事を引き摺ってるやつが居るんだ。俺の事をずっと覚えてて、ずっと悼んでくれている。それが誰かはわかってる。時たま、暗い空が割れて、あっちの声が聞こえる。またあのバカ、俺の墓の前で謝罪してる。いい加減前を向いて欲しいもんだ。
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    ゴ=ミ

    CAN’T MAKE加筆修正しようとしたら消しちゃったわ⭐︎

    夏石そよ×神尾みおの謎話。

    夏石そよ
    カフェ『Louis and the Angels』でアルバイトする高校生。読書が趣味。

    神尾みお
    ロックバンド「SCHECTER」のドラム担当。
    学業とバンド活動の合間、カフェ『Louis and the Angels』でアルバイトをしている。
    キスは毒の味 夏石のアルバイト先に、アツアツカップルが入店してきた。
     ここ、カフェ『Louis and the Angels』は老夫妻が経営している。住宅街の奥というわかりづらい立地にあり、流行る事のない、いわば「知る人ぞ知るお店」だ。
     今日も、常連客が3、4人ポツポツと訪れ、そのまま閉店するだろうと思われていた。
     しかし今日は違った。新客だ。4ヶ月ぶりの新しいお客さんである。
    「あらまぁ!見ない顔ね!」
     オーナー夫人が声のトーンをあげる。
     こんな場所でカフェをやっているのだ。オーナー夫妻は、このカフェが流行る事を望まないだろうと思っていたが……それは間違いなようだ。
     オーナー夫人は、新しいお客さんが来店するたびにパッと顔を明るくする。オーナーも表情は変えないものの、右足のつま先をあげ、トントン、と音を鳴らしている。オーナーの機嫌がいい時にする仕草の一つだ。
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