綾
sorawata0127
DONEエアコレ2024暑中見舞いカード〜!め〜こい鏡花さんの学パロです!!
ネップリ登録しました〜。ローソン・ファミマ【RGBN3JAYXH】
綾月と花火を見てたと思いきや花火に夢中な綾月を見て、一緒に花火を見にきて良かったと微笑み泉です!!!!!
でも泉人混みとか嫌そうだけどこんな絶景スポットどうやって見つけたんでしょうね……あ、そっか物の怪が教えてくれたのかな!?え、かわいい!!!!!
かみすき
PAST綾人千拗ねる千織さんなんてなんぼあってもいいですからね
拗ね拗ねの貴方「いいわよね、君は」
はて。何のことやらと首を傾げた綾人を見ても、千織はそれ以上口を開かなかった。
しかしその横顔はまだものを言いたげだ。それを眺めながら湯呑みを口に運んだせいか、熱い茶に触れた舌先が痺れてしまう。空気に触れさせるよう舌を突き出した間抜けな表情はいつもならば眉毛を下げて馬鹿ねと笑ってもらえるはずなのだが、代わりに寄越されたのは呆れたようなため息だった。
怒っているのだ、千織は。感情の機微に聡い綾人は気づいた。それと同時に体が強張った。
これが余所の誰かならば自分の機嫌は自分で取れと放置するところだったが、千織相手となればそうはいかない。綾人の隣では笑っていてほしいし、少しでも楽しく、心地よく思ってほしい。綾人も惚れた女には弱かった。当然だ、これでもただの人である。
1940はて。何のことやらと首を傾げた綾人を見ても、千織はそれ以上口を開かなかった。
しかしその横顔はまだものを言いたげだ。それを眺めながら湯呑みを口に運んだせいか、熱い茶に触れた舌先が痺れてしまう。空気に触れさせるよう舌を突き出した間抜けな表情はいつもならば眉毛を下げて馬鹿ねと笑ってもらえるはずなのだが、代わりに寄越されたのは呆れたようなため息だった。
怒っているのだ、千織は。感情の機微に聡い綾人は気づいた。それと同時に体が強張った。
これが余所の誰かならば自分の機嫌は自分で取れと放置するところだったが、千織相手となればそうはいかない。綾人の隣では笑っていてほしいし、少しでも楽しく、心地よく思ってほしい。綾人も惚れた女には弱かった。当然だ、これでもただの人である。
かみすき
PAST綾人千『私を思って』〜『私のものになって』からほんのり続いている
別名義で書いていたもの
馬鹿と言って 女性の独居には心配になる薄さの扉。金具が擦れる滑稽な響きとともに街灯を遮り、足元の影を闇に溶かした。
たった一枚が男女を密室に押し込める。綾人が知らない暗闇と静寂の中、縋るように抱き締めた千織を壁に追い込んだ。
「千織さん」
震える自身の声を内心嘲笑うことでやっと平常心を保てる。布擦れの音にすら逐一心臓が跳ねて、それくらいの動揺、緊張。
落ち着かせるためにと深く酸素を取り込めば、綾人の胸をいっぱいに満たしたのは他でもない千織の匂いだった。抱き締めた目の前から、そしてこの空間から。壁紙の小さな傷ひとつにまで千織の存在が染み付いているようだった。腕の中の存在でさえ目を凝らさなければ判別できないこの暗がりは、確かに千織が暮らす家なのだと思い知らされる。
4465たった一枚が男女を密室に押し込める。綾人が知らない暗闇と静寂の中、縋るように抱き締めた千織を壁に追い込んだ。
「千織さん」
震える自身の声を内心嘲笑うことでやっと平常心を保てる。布擦れの音にすら逐一心臓が跳ねて、それくらいの動揺、緊張。
落ち着かせるためにと深く酸素を取り込めば、綾人の胸をいっぱいに満たしたのは他でもない千織の匂いだった。抱き締めた目の前から、そしてこの空間から。壁紙の小さな傷ひとつにまで千織の存在が染み付いているようだった。腕の中の存在でさえ目を凝らさなければ判別できないこの暗がりは、確かに千織が暮らす家なのだと思い知らされる。
かみすき
PAST綾人千別名義で書いていたもの
猫? ショートケーキ? 眩しい太陽が天辺を過ぎる頃。夕時に向けて活気を増す城下、表通りとは対照に、細道は落ちた影で静けさに包まれる。
地面を打つ水のびちびちとした音を辿るように角を曲がれば、綾人の求めていた姿はいつも通りそこにあった。
「また来たの」
石畳の目に入り込んだ砂利を蹴飛ばす音だけで、千織は手元から目を逸らさずにそう言う。綾人が名乗るよりずっと早く、顔を確認したわけでもないのに。
「こんにちは千織さん」
「本当、よく飽きないわね。奉行様って暇なのかしら」
濡れた布を巻き付けた重たい棒。それに揺らいだたすき掛けの背中を支え、ついでに千織の手にあったそれを竿掛けまで持ち上げる。
水通しした反物の陰干しは本来なら見習いの仕事で、すっかり技術を身に着けた今の千織が手を煩わす必要はないのだけれど、それでも彼女が引き受けている。
2835地面を打つ水のびちびちとした音を辿るように角を曲がれば、綾人の求めていた姿はいつも通りそこにあった。
「また来たの」
石畳の目に入り込んだ砂利を蹴飛ばす音だけで、千織は手元から目を逸らさずにそう言う。綾人が名乗るよりずっと早く、顔を確認したわけでもないのに。
「こんにちは千織さん」
「本当、よく飽きないわね。奉行様って暇なのかしら」
濡れた布を巻き付けた重たい棒。それに揺らいだたすき掛けの背中を支え、ついでに千織の手にあったそれを竿掛けまで持ち上げる。
水通しした反物の陰干しは本来なら見習いの仕事で、すっかり技術を身に着けた今の千織が手を煩わす必要はないのだけれど、それでも彼女が引き受けている。
かみすき
PAST綾人♀千というか千綾人♀別名義で書いていたもの
おんなのこだもの 大事に抱えた箱に残った最後の一粒。いびつながらも丸く成形されたチョコレートのうち、これだけは唯一ハート型に丸められていることに気づいていた。
つまりこれは贈り主――千織からのささやかな愛。それを食べてしまうのがもったいなくてしばらく眺めていたのだけれど、膝の上に寝そべる千織がじっと見上げてくるのに気づいて、動揺のあまりついそれを口に入れてしまったのだった。あまり言葉に出さない千織からのアピールが嬉しかったのを感じ取られるのは、なんだか決まりが悪い気がして。やましいところがあるわけではないけれど。
ばれたところで困ることといえば千織にからかわれて少し恥ずかしいくらいしかないし、からかいながらも楽しそうにする千織を見るのは好きだったから、気づいてもらっても良かったけれど。
1372つまりこれは贈り主――千織からのささやかな愛。それを食べてしまうのがもったいなくてしばらく眺めていたのだけれど、膝の上に寝そべる千織がじっと見上げてくるのに気づいて、動揺のあまりついそれを口に入れてしまったのだった。あまり言葉に出さない千織からのアピールが嬉しかったのを感じ取られるのは、なんだか決まりが悪い気がして。やましいところがあるわけではないけれど。
ばれたところで困ることといえば千織にからかわれて少し恥ずかしいくらいしかないし、からかいながらも楽しそうにする千織を見るのは好きだったから、気づいてもらっても良かったけれど。
かみすき
PAST綾人千別名義で書いていたもの
綾人くんの話 綾人が千織の元を訪れるとき。それは、抱えたものに押し潰されて心が破裂しそうになったとき。大した出迎えもなく「また来たの」と呆れる千織は、それでも帰れとは言わなかったし、綾人を拒絶もしなかった。
それに甘えて腰を降ろせば、千織は隣に座ったり、はたまた作業の手を止めずに背を向けていたり。ただ変わらぬ日常を紡いでいてくれることに綾人はひどく安心するのだった。
そういうときに二人の間を埋めたのは綾人自身の話ではなく、もっぱら千織の愚痴だった。染料や反物の値段が上がったとか、一月かけてようやく作った型紙を真似されただとか。大げさな感情もなく空気を伝う緩やかな声に相槌を打ったり打たなかったり、綾人の反応に関わらず進んでいく独り言のような話は、千織のほうも気に留めてほしいわけではなかったのだろう。
1243それに甘えて腰を降ろせば、千織は隣に座ったり、はたまた作業の手を止めずに背を向けていたり。ただ変わらぬ日常を紡いでいてくれることに綾人はひどく安心するのだった。
そういうときに二人の間を埋めたのは綾人自身の話ではなく、もっぱら千織の愚痴だった。染料や反物の値段が上がったとか、一月かけてようやく作った型紙を真似されただとか。大げさな感情もなく空気を伝う緩やかな声に相槌を打ったり打たなかったり、綾人の反応に関わらず進んでいく独り言のような話は、千織のほうも気に留めてほしいわけではなかったのだろう。
かみすき
PAST綾人千静かに嫉妬する千織さん
別名義で書いていたもの
惚れた腫れた妬いた いつも自分ばかりがその背中を追いかけているのだと思っていた。広い世界を夢見て歩いていくその姿は、何も綾人だけを見ているわけではないから。千織の目にはきっと、もっとたくさんのものが映っているに違いない。綾人はそのうちのひとつに過ぎなくて、だからこそ少しでも彼女の注目に長く留まりたいと藻掻いてきたのだ。
彼女が異国でそれなりの地位と人脈を手にしていたことを目の当たりにした焦燥感が、綾人の心を蝕もうとしていた。嫉妬ともつかぬ何かを滲ませた羨望を吐き出してしまうほどには。
「君こそ、あの旅人とずいぶん仲良しみたいね」
こちらをからかう、真面目に繕った態度をちくりと刺すような物言いはいつも通りと言えばそうだったが、綾人は何かが引っかかった。
1167彼女が異国でそれなりの地位と人脈を手にしていたことを目の当たりにした焦燥感が、綾人の心を蝕もうとしていた。嫉妬ともつかぬ何かを滲ませた羨望を吐き出してしまうほどには。
「君こそ、あの旅人とずいぶん仲良しみたいね」
こちらをからかう、真面目に繕った態度をちくりと刺すような物言いはいつも通りと言えばそうだったが、綾人は何かが引っかかった。
かみすき
PAST綾人千『私を思って』からほんのり続いている
別名義で書いていたもの
私のものになって 以前のように「綾人くん」と呼んでほしい。そんな一世一代と称しても過言ではない願いは見事に躱され、満ちた沈黙には巡回するマシナリーの金属が擦れる音だけが響く。
それに項垂れることすらできずに曖昧に笑って誤魔化すしかできない自分にほとほと呆れてしまう。泣いて縋りでもすれば彼女は仕方ない子ねと笑って頷いてくれたかもしれないが、綾人にはそれができなかった。
プライドの問題ではない。もう甘え方など忘れてしまったのだ、千織がいなくなってしまったせいで。あの混沌から彼女を逃がしたのは自分自身であることは理解していても、綾人をただの人に戻して心を柔らかくしてくれる温もりが離れていってしまったことはどれだけ時間をかけても受け入れられなくて。誰にも何も言えぬまま、結局繕って装うことだけが得意になってしまった。
2581それに項垂れることすらできずに曖昧に笑って誤魔化すしかできない自分にほとほと呆れてしまう。泣いて縋りでもすれば彼女は仕方ない子ねと笑って頷いてくれたかもしれないが、綾人にはそれができなかった。
プライドの問題ではない。もう甘え方など忘れてしまったのだ、千織がいなくなってしまったせいで。あの混沌から彼女を逃がしたのは自分自身であることは理解していても、綾人をただの人に戻して心を柔らかくしてくれる温もりが離れていってしまったことはどれだけ時間をかけても受け入れられなくて。誰にも何も言えぬまま、結局繕って装うことだけが得意になってしまった。
かみすき
PAST綾人千別名義で書いていたものです
私を思って「『お兄様』のくせに、あの子を置いてくるのね」
昼間の喧騒が嘘だったかのように静まり返ったフォンテーヌの街並み。特殊なエネルギーが灯す明かりは、行灯のようにちらつくこともなく、確実に足元を照らして二人の影を伸ばした。人とは異なり休息のいらない機械仕掛けがいつまでもがらがら音を立てるそばを通り抜けると、眩い光を背負った千織が振り返った。
「私、そんなにか弱く見える? 過保護なんてごめんだわ」
「いえ、そんなつもりでは」
「じゃあなんなのよ」
綾華はひとり入浴でも始める頃だろうか。気だるげに細められた視線が綾人の後ろ、遠くなりつつあるホテルを見遣る。故郷の夕焼けを閉じ込めたような美しい瞳に吸い込まれそうになりながら、綾人はそこに映り込もうと体を滑り込ませた。
1722昼間の喧騒が嘘だったかのように静まり返ったフォンテーヌの街並み。特殊なエネルギーが灯す明かりは、行灯のようにちらつくこともなく、確実に足元を照らして二人の影を伸ばした。人とは異なり休息のいらない機械仕掛けがいつまでもがらがら音を立てるそばを通り抜けると、眩い光を背負った千織が振り返った。
「私、そんなにか弱く見える? 過保護なんてごめんだわ」
「いえ、そんなつもりでは」
「じゃあなんなのよ」
綾華はひとり入浴でも始める頃だろうか。気だるげに細められた視線が綾人の後ろ、遠くなりつつあるホテルを見遣る。故郷の夕焼けを閉じ込めたような美しい瞳に吸い込まれそうになりながら、綾人はそこに映り込もうと体を滑り込ませた。
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SPOILER◤ ハッピーサファーーー! ◢◈𝑲𝑷 えむ
◊𝑷𝑪/𝑷𝑳
綾小路ひばり/モノ
内間 実/宮村
野比 乃梨子/みかん箱
トンチャイ/とっぽ
獅子王 寿美麗/おともち
▾😄😁😆☺️〜!! #こぶしパンチ卓