背中合わせ
夜永 弥子
DONE20211114 いい十四松の日久々に松絵を描きました。
ついでに過去の松絵(ゆーなぎ名義)をまとめてみるなど。
1:2021年いい十四松の日
2:OPPAIパーカー松
3~16:ある寒い日の散歩
17~18:F6カラ松・トド松
19:背中合わせ数字松
20:2016年賀状
21~22:壁寄り一松
23:pixivイラコン用イラスト
24~25:イラコン用イラスト塗り絵(甥と姪へのプレゼント) 25
Okoze
TRAINING文庫版3に素描がいっぱい掲載されているのですが、その中に背中合わせな2人の一枚があってですね…いっとう好き。
3TVのOPもEDも登場する 砂漠の夜 。
南半球から見た星空を一緒にみているのかなとか、
温度を分けあっててほしいなとか考えてました。
※Twitter挙げ作品。徹頭徹尾、承花です。
「やはり夜は冷えるね」
新月が近いせいか星がよく見える夜だった。
砂漠を渡っていく風にはためいた白のストールを巻き直し彼と肩を並べて歩く。交代の時間。焚き火から遠ざかると世界の明度が一層深くなる。
監視ポイントを目指して進むと闇は濃さを増し天の輝きも瞬きを強めた。
「こんなすごい星空は見たことがないな」
「ああ」
周りが見渡せる小高い砂丘から見上げた夜空に僕たちは押し黙った。
美しいものを前にすると人は言葉をなくすというのはあながち間違っていないのだなと頭の隅で思って、チラリと横を盗み見ると承太郎もこちらを見ている。
大好きな深い碧色の瞳がまばたきと共に星を映して閃く。
彼もまた星なのだ。
そう思うと自然と笑みがこぼれた。
942新月が近いせいか星がよく見える夜だった。
砂漠を渡っていく風にはためいた白のストールを巻き直し彼と肩を並べて歩く。交代の時間。焚き火から遠ざかると世界の明度が一層深くなる。
監視ポイントを目指して進むと闇は濃さを増し天の輝きも瞬きを強めた。
「こんなすごい星空は見たことがないな」
「ああ」
周りが見渡せる小高い砂丘から見上げた夜空に僕たちは押し黙った。
美しいものを前にすると人は言葉をなくすというのはあながち間違っていないのだなと頭の隅で思って、チラリと横を盗み見ると承太郎もこちらを見ている。
大好きな深い碧色の瞳がまばたきと共に星を映して閃く。
彼もまた星なのだ。
そう思うと自然と笑みがこぼれた。
akiranhina
TRAININGゲ千へのお題は『背中合わせになる。』から始まる文章です触れ合う熱から生まれる感情になんと名前をつければいいのか、迷っている。背中合わせになる。
触れたところから熱が伝わって来る。
じわりじわりと。
共音をするようになってから、より近づいたお互いの距離に戸惑いを隠せない。
肌の触れ合う今の距離は、感情がバグっているのだと千空は思う。
でも、心地よいので止めることはしない。
今はこの熱をただ感じていたい。
140触れたところから熱が伝わって来る。
じわりじわりと。
共音をするようになってから、より近づいたお互いの距離に戸惑いを隠せない。
肌の触れ合う今の距離は、感情がバグっているのだと千空は思う。
でも、心地よいので止めることはしない。
今はこの熱をただ感じていたい。
2152n
DONEブラアキ。ワンライお題2回:背中合わせ/音楽(@brak_60min)見栄っ張りがバレる話。見栄っ張りのダンス 久しぶりとなったデートの帰りだった。ラジオに飽きてCDを流していいか聞くアキラに、ブラッドは正面を向いたまま「好きにしろ」と返事をした。
早速とばかりにCDが収納されているコンソールボックスを漁るが、聞き飽きた曲ばかりでどうも気が乗らない。そんな中、グローブボックスを開いたのは気まぐれだった。
(……ん?)
手前に見覚えのないCDを見つけ、アキラは首を傾げながら手に取った。アーティストの名前はアキラでも知っているものだ。若者向けのジャケットに珍しいと思いつつ、プレイヤーに差し込む。流れてきた音楽はやはりロックとテクノが融合したような曲で、いつものフォークやジャズを流している彼らしくないと軽い驚嘆を覚えている時だった。
4246早速とばかりにCDが収納されているコンソールボックスを漁るが、聞き飽きた曲ばかりでどうも気が乗らない。そんな中、グローブボックスを開いたのは気まぐれだった。
(……ん?)
手前に見覚えのないCDを見つけ、アキラは首を傾げながら手に取った。アーティストの名前はアキラでも知っているものだ。若者向けのジャケットに珍しいと思いつつ、プレイヤーに差し込む。流れてきた音楽はやはりロックとテクノが融合したような曲で、いつものフォークやジャズを流している彼らしくないと軽い驚嘆を覚えている時だった。
tohli
DONEポイピクの小説投稿を試してみたくて書いた、少年と王様が背中合わせにしゃべってるだけのフェムレオ。いのりのうた 小さな頃、眠りにつく前にはお祈りを欠かさない子供だった。信心深い親に教えられるままに覚えた主の祈りをたどたどしい口調で唱えながら、見えなくてもそこにいる神様の存在を信じて、愛して、愛されるような子供であろうとしていた。
小さな小さな誰よりも大切な妹の足が治りますように、僕と同じように走り回れるようになりますようにと、何度も何度もお願いした。
ミシェーラは歩けるようにならないのだと両親に告げられたあの日から僕は、神に祈るのをやめた。
そして運命のあの日。神性存在のデバガメカメラを押し付けられたあの日。妹の世界が闇に閉ざされたあの日から。僕にとって神というのは上に『クソッタレ』という冠をつけたものになった。
1600小さな小さな誰よりも大切な妹の足が治りますように、僕と同じように走り回れるようになりますようにと、何度も何度もお願いした。
ミシェーラは歩けるようにならないのだと両親に告げられたあの日から僕は、神に祈るのをやめた。
そして運命のあの日。神性存在のデバガメカメラを押し付けられたあの日。妹の世界が闇に閉ざされたあの日から。僕にとって神というのは上に『クソッタレ』という冠をつけたものになった。
かほる(輝海)
DONEシティーハンター冴羽獠×槇村香
原作以上の関係
背中合わせに座ってる二人を書いてみたくて、書いてみた(*´ω`*)
話の中で二人は服を着てませんが、ほぼ会話だけなので全年齢とします。
We are Buddy. ふと目が覚めてみると、大きな背中が視界に入った。広々と、そして隆々とした、傷だらけの背中。少し背を丸くして、獠はベッドサイドに腰掛けていた。その肩は一定のリズムを刻みながら、静かに上下を繰り返している。あたしは、身体に掛けられていたシーツを払って起き上がった。
獠の背中には、今夜あたしが残した傷以外にも、生々しい打撲の痕が残っていた。それは、あたしを庇ったがために受けた傷だった。獠はいつも、依頼人やあたしが爆発に巻き込まれたとき、必ず庇ってくれる。その大きな身体を盾にして、爆風や瓦礫から守ってくれるの。今日だって、そうやってあたしを守り、獠は負傷した。
それが、獠の仕事。それが、獠の生業。あたしも、頭ではわかっている。けれど、こうして獠の背中を見ていると、あたしのせいで傷つけてしまった事実を、改めて突きつけられた気がした。あたしは、獠の背中へ手を伸ばした。でも、その肌へ触れる直前で、あたしの手が止まった。――触れたからと言って、何が変わるのだろう。謝ったって、慰めたって、感謝したって、この傷が消えるわけじゃない。そもそも、獠自身はそんなことを望んでいない。それは、誰よりもあたしが一番よくわかっている。だからあたしは、その傷に触れることも、その傷ついた背中を抱きしめることもできなかった。それならば、せめて――。
2392獠の背中には、今夜あたしが残した傷以外にも、生々しい打撲の痕が残っていた。それは、あたしを庇ったがために受けた傷だった。獠はいつも、依頼人やあたしが爆発に巻き込まれたとき、必ず庇ってくれる。その大きな身体を盾にして、爆風や瓦礫から守ってくれるの。今日だって、そうやってあたしを守り、獠は負傷した。
それが、獠の仕事。それが、獠の生業。あたしも、頭ではわかっている。けれど、こうして獠の背中を見ていると、あたしのせいで傷つけてしまった事実を、改めて突きつけられた気がした。あたしは、獠の背中へ手を伸ばした。でも、その肌へ触れる直前で、あたしの手が止まった。――触れたからと言って、何が変わるのだろう。謝ったって、慰めたって、感謝したって、この傷が消えるわけじゃない。そもそも、獠自身はそんなことを望んでいない。それは、誰よりもあたしが一番よくわかっている。だからあたしは、その傷に触れることも、その傷ついた背中を抱きしめることもできなかった。それならば、せめて――。
Hoopono41030595
DONE初音さん(@itsuki_40)より頂いたお題:くわぶぜの背中合わせ。戦闘の緊張感もまったりお部屋のくつろぎ時間も、背中越しにお互いの鼓動を感じていたらいいな。ぺたぺたと素足で廊下を歩く。
何時間くらい寝ていたんだろうなぁ。大きく伸びをひとつ。
体はすっかり元気になったが、ずっと寝ていたせいで、なまっているように感じる。
廊下は薄暗く足元を照らす常夜灯が等間隔で小さく灯っている。
朝にはまだ少し早いようだ。しかし、真夜中というわけでもない。
「今、何時だろ。」
豊前はそんなことをぼんやり考えながら自室へと向かった。
部屋の障子を静かに開くと中には豊前と同室の桑名が、読んでいた本を置いて、静かに微笑んだ。
布団は敷かれていない。
「おかえりー。」
「おー、お前の方が早かったのか。ところで今何時?」
「今は、朝の5時。僕は6時間とちょっとだったから。豊前は7時間半だったかな。」
そっか、結構な傷だったんだな。
でも治ってよかったね。
お互い重傷を食らって、手入れ部屋に直行したのが昨日の夜。
手入れ時間を確認し合い、そして無事を確認し合う。
「どうする?布団敷く?」
桑名の提案に豊前が首を横に振る。
「いや、いいよ。よく寝たし。ここがいい。」
言いながら、腰を下ろしたのは本をもって胡坐をかいた桑名の背中側。
その背中に自分の背中をくっつける 1327