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    kyk_kokage

    DOODLE遊+ロア。ボカロの炉心融解を久し振りに聴いて、勢いで書いた話。
    でもほとんど「君の首を絞める夢を見た」ぐらいしか拾ってないです。歌詞を掘り下げたり、深く考えるとか全然してない。思いついたとこだけ書き散らした短いやつです。

    遊我くんとロア様の、片や選ばれ、片や選ばれなかったという関係性(?)が好きです。
    今は友だちとして仲良くしてるけど、友だちとして好きになる前に、色々ありすぎたよね……
    夢を見る人遊我ちゃんの首を絞める夢を見たよ。

    そう告げたら、どんな顔をするだろうか。
    熱心にロードを製作する遊我をぼんやりと眺めながら、ロアはそんなことを考える。

    驚くだろうか。
    呆れるだろうか。
    笑うだろうか。
    困るだろうか。
    ……怖がって、引きつった表情を見せてくれないだろうか。

    ロード製作に夢中になってる今は、そんなことを言っても聞き流されてしまうのは想像に難くない。

    いっそ、正夢にしてやろうか。

    ロアがそんな物騒なことを考えていることなど何も知らない遊我は、ロードから目を離すことなく手を動かし続けている。

    器用に動く遊我の手元を目で追いながら、遊我があの時あの場所にいなければ、セブンスロード・マジシャンを受け取ったのは自分だったんだろうか、などと益体もないことを考える。
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    さらさ

    MOURNINGアンケート結果のランロイ、連作というより融合作品になってしまいました。
    付き合いたての夜食にまつわる話の二人が、夜食を食べた後に二人で夜の街を歩いて話をして朝帰りする話。
    食が繋ぐ君とのこれから ロイドは時々ではあるが、夜食を作る。元々精神的なものからくる軽度の暴食の発散であったが、それを受け入れて以来はあまり作らなくなった。ただ時々口寂しい時はあるようで、ふとした時に起きてはスープやあまり胃に負荷がかからない様なものを作る事がある。今夜は、たまたまその日だった。そしてその時は抱えていた秘密を最初に知った男が必ずと言っていい程一緒にいる。ロイドが心に抱えていたものを真っ先に気付き、受け入れたのは他でもないランディであった。彼は境遇のせいか人それぞれ何かしらの事情があると思っての事だったが、その姿が余りにも痛々しい事から目を離せなくなってしまっていた。――それはやがて、恋へと変わり。ロイドがふらりと夜中に部屋を出て夜食を作っては暗い表情をする姿を見て、そんな顔をする位ならばやめればいいのにと何度も思った。だが食べている姿はどうにも好きで、目が離せなかった。転機が訪れたある日、ランディは思わず口にしてしまったのだ。そうやって食ってるロイド、俺は好きだぜ――と。勿論、うっかり口走ってしまったとは思った。だが相手は鈍感を通り越して朴念仁と名高く、人の好意にはとことん疎い。故にその言葉が告白として捉えられる事はなかった。相手が相手であるし、仕方ないとは思いつつも諦めていたが冷えるある日にどういう訳か一杯のホットワインで結ばれる事になってしまった。以来夜食には殆どお呼ばれされるし、気分じゃなく一緒に食べられない時でもロイドの食べる姿が好きなランディにとっては幸せ以外の何物でもなかった。
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