Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    記憶

    5ma2tgcf

    PROGRESS晏沈の転生もの8話目です。

    夜の帝王の記憶なし晏無師×記憶あり沈嶠で、晏無師の記憶を戻そうと沈嶠ががんばる話です🌃

    今回は闘魚とすれ違い編です。
    転生晏沈 8 胸がざわつく。
     妙な夢を見た後、晏無師は眠ることができなかった。目を閉じる度に沈嶠の顔が瞼にちらついて仕方がない。昨夜桑景行に売り飛ばした沈嶠は、今頃奴に抱かれているのだろうか。晏無師の頭の中に、夢の中で見た乱れた沈嶠の顔が浮かぶ。あの表情を桑景行が見ているのかと思うと腹の中が煮えるような感覚に襲われる。

     不可解な感情を持て余した晏無師は苛立ち、必然としばらく吸っていなかった煙草に手を伸ばす。沈嶠がいない今、止める者もいない。摘み上げた煙草を肺一杯に深く吸い込み、余計なことを考えないよう身体中を煙で満たそうとする。しかし焦燥はおさまらない。小さく燻るような赤い火が灯る煙草の先端。灰皿の上には吸殻が積もり、時間だけが過ぎていった。晏無師は長い指で灰を弾き、艶のある髪を気だるく掻き上げる。窓の外はすっかり明るくなっていたが、まだちらちらと雪が舞っていた。風に翻弄され、熱が加えられれば儚く溶けてしまう雪。また沈嶠の顔が浮かびそうになり晏無師は煙草を揉み消した。
    6007

    Rahen_0323

    MAIKING記憶喪失カキツバタその4。準備の準備パートです。なにも憶えてなくて知らん人だらけって絶対めちゃくちゃ怖いしジジイとか特に怖いと思う。
    捏造妄想自己解釈過多、未来if要素があります。なんでも許せる方向け。シリーズなので「残花を手に」の1〜3を先に読むことをオススメします。
    全体で2万字超えたのにこの進行度で笑ってます。これちゃんと終わるかなという漠然とした不安。
    残花を手に 4アカマツは俺とタロ先輩にサンドウィッチを渡して、カキツバタには「まだ重たい物は辛いかもしれないから」と柔らかい野菜の入ったスープを出した。ねーちゃん達もそれぞれ購買や荷物から自分達の朝食を用意して、慌てて来てくれた先生も一旦戻り、ご飯を食べ始める。
    「どう先輩?美味しい?」
    「ん……なんかピリッとするけど、食べやすいし美味いよ」
    「よかった!でも無理して食べなくていいからね!お腹いっぱいになったらハルトのコライドンにでもあげちゃっていいよ!」
    「こらいどん?」
    「ウチの子を残飯処理係みたいに言わないで?いや食べるだろうけど」
    「アギャス!」
    「ああもう呼んじゃうから。ツバっさん残すか分からないし一先ず僕のサンドウィッチをお食べ」
    5146