豆知識
xx_mami_xx
DOODLE【創作】ヴェルーリア豆知識 基本的に全裸で就寝することが多いが「今夜は絶対にセッしないで普通に寝る」と決めた夜は普通に着衣で寝る(二枚目は線画です)https://novel18.syosetu.com/n5637if/ 2
🪑しり
DOODLE821の日なのでバ兄さん👯♀️くじゃさんは、バニーさんからトレノで成り上がりました(豆知識)それにしても、態度が悪い。
いつもの上着、上からこんなふうに羽織れないと思う(KONAMI感)
自分語っていースかw くじゃはしっぽをわざわざ隠してるくらいなので、バニースーツは屈辱極まりないんだろうなと思った。なのでちょっと嫌そう。別のお星から来たラブリー14歳くじゃが1人で頑張って成り上がったと
luminopoko
INFO突如としてアカウント葬り去ってご心配をおかけしております。あの日が近づいてくると思うと「あ、今の状態じゃ耐えられんな^^」となり一時情報遮断中です。
これは垢消し常習犯の豆知識なのですが30日以内にログインすると復活できます。
しばらくSNSをお休みして心身ともに元気もりもりになったら戻りますので気にしないでやってください。日常生活はどうにか送れておりますので。
okumaneko3
DOODLE前描いたちょっとしたやつ(1枚目)のお兄ちゃんの豆知識の出典元、みたいな。背後注意。「脱がせる余裕なく色々致したい余裕のない攻めが好き」侍なのでまっぱではないのでセーフ(アウト) 2
GTDqecKazu9xk7n
DOODLE光兄弟の誕生日が6月10日で、なとなとの日が7月10日でまつりとななとが再会してるのが3月21日で、ロックマンEXEの1作目も3月21日なんですよ(豆知識)
私が孤独に耐えられないのであえて書きますが、なとなとネタがありますが
私が便乗しているわけではなく、時事ネタ(婉曲表現)がマジで存在するだけです。 2
青(あお/青沼工郎)
DOODLE突然グッダグダな小ネタが描きたくなるいつもの発作オチなし小ネタだいすき
(´>∀<`)ゝ))
猫は乳首8つって子が多いが必ずしも決まってない、それは別に病気とかではない、理由はまだ解明されてない。という猫豆知識を先日初めて知り、驚いてうちの猫様の腹をまさぐったところ当然ながら秒で逃げられ、モヤついてらくがきました。
別に♀タグいらないなこれ。
(載せてから気付いた)
haohao030
SPOILER羅小黒戦記TV版1話までの内容と、羅小黒戦記のシリーズについて、
1話に関わるちょっとした豆知識をまとめました。
※TV版1話のネタバレを含みます
映画を分割しているので分かりにくいよ〜という方は(少々見辛いですが)是非参考になさってください。 5
やぎこ(ソフィア)
DONEオガアキ異世界ファンタジー妄想・砂漠編昨年夏の妄想(3、4枚目はその時のもの)を2P漫画にしてみました。
ありがちでも自CPで描く事に意義が…あとあくまで異世界なので、いんだよ細けぇことは!で^^;
ちなみに革製水筒の豆知識が面白いですhttps://fuwari.ikidane.com/118.html
湿気のない所ほど気化熱で水が冷えるんだとか!口移しで飲ませるお水もひんやりですよウフフw 5
alpaquerque
DOODLE投票お疲れ様でした!の、ベタにおとなげないドみ…自転車のチェーン直す時はその辺に葉っぱのでかい草があればちぎって葉っぱでつかむと手が汚れないです(微妙に使える豆知識)(2022.08 パスワード解除&公開にしました) 4
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部26話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の26話。
妖精の森から戻ってきたディアヴァルは、ある行動に出た。
(本文約2200文字/豆知識約430文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部26話「山火事」 山が、燃えていた。
ドワーフ鉱山を擁するモルン山。その山麓に広がる豊かな森は今、一面の炎に呑み込まれつつあった。
パチパチと音を立て熱風と煙を吹き上げる炎の前線が山を這い上がってくる。木々の間の下生えを舐めながら這い寄る炎は一見ゆっくりにも見えるが、新たな樹木に取り付くと樹皮を燻ぶらせながら幹を這い上がり、唐突に巨大な炎となって躍り上がる。そうなると生木であってももう抗うことは出来ない。木々は次々と炎の嵐に揉まれ、呑み込まれてゆく。辺り一帯を焼き尽くす業火は激しい上昇気流を生み、生命を奪う熱風が荒れ狂っていた。
ドワーフたちは坑道に逃げ込んで水魔法で入り口を塞ぎ、炎を防ごうとしていた。だが、山腹を吹き上げてくる熱風は容赦なく氷を溶かし、逃げ場のないドワーフたちを追い詰めていた。
2705ドワーフ鉱山を擁するモルン山。その山麓に広がる豊かな森は今、一面の炎に呑み込まれつつあった。
パチパチと音を立て熱風と煙を吹き上げる炎の前線が山を這い上がってくる。木々の間の下生えを舐めながら這い寄る炎は一見ゆっくりにも見えるが、新たな樹木に取り付くと樹皮を燻ぶらせながら幹を這い上がり、唐突に巨大な炎となって躍り上がる。そうなると生木であってももう抗うことは出来ない。木々は次々と炎の嵐に揉まれ、呑み込まれてゆく。辺り一帯を焼き尽くす業火は激しい上昇気流を生み、生命を奪う熱風が荒れ狂っていた。
ドワーフたちは坑道に逃げ込んで水魔法で入り口を塞ぎ、炎を防ごうとしていた。だが、山腹を吹き上げてくる熱風は容赦なく氷を溶かし、逃げ場のないドワーフたちを追い詰めていた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部25話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の25話。
すべてを失ったディアヴァルは、あの森へと向かった…。
(本文約2070文字/今回は豆知識はありません)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉕話「翼を継ぐ者」 この森に降り立つのは十何年ぶりだろう。
ディアヴァルは、思い出の詰まったあの森に帰ってきた。
楽しいことも、大変だったこともたくさんあった。そして胸の潰れそうな悲しい思い出も……。
真実の泉の小島に、聖なる樫の巨木は今も変わらずそびえていた。
ディアヴァルは樫の木の枝に舞い降りると、木の洞に飛び込んだ。
そこにあの石があった。すべての光を吸い込むような深い闇を宿した黒い石が、昔ディアヴァルが置いたそのままに木の洞の中に安置された一対の翼の間に置かれていた。
ディアヴァルは石をそっとくわえあげた。
あの鏡は、石を飲むように言っていた。そうすれば闇の力が我がものとなる、と。
彼はためらうことなく嘴を天に向けて振り仰ぎ、一気に黒い石を飲み込んだ。石はするりと喉を通り抜け、体内へと落ちていった。
2141ディアヴァルは、思い出の詰まったあの森に帰ってきた。
楽しいことも、大変だったこともたくさんあった。そして胸の潰れそうな悲しい思い出も……。
真実の泉の小島に、聖なる樫の巨木は今も変わらずそびえていた。
ディアヴァルは樫の木の枝に舞い降りると、木の洞に飛び込んだ。
そこにあの石があった。すべての光を吸い込むような深い闇を宿した黒い石が、昔ディアヴァルが置いたそのままに木の洞の中に安置された一対の翼の間に置かれていた。
ディアヴァルは石をそっとくわえあげた。
あの鏡は、石を飲むように言っていた。そうすれば闇の力が我がものとなる、と。
彼はためらうことなく嘴を天に向けて振り仰ぎ、一気に黒い石を飲み込んだ。石はするりと喉を通り抜け、体内へと落ちていった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部24話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の24話。
七人の小人に追われ、崖から落ちた女王は死んだ。亡骸の側で悲しみに沈むディアヴァルの目の前に、二羽のハゲタカが舞い降りた…。
(本文約3700文字/今回は豆知識はありません)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉔話「ディアヴァルとハゲタカ」 雨が降り始めた。大粒の水滴がバタバタと音を立てて天から落ちてくる。だが、ディアヴァルは雨を避けることも思いつかず、ただ呆然と女王の亡骸によりそって涙を流し続けていた。雨と涙がいりまじり、冷えた地面へと吸い込まれてゆく。
深い悲しみの底に沈んでいたディアヴァルを現実に引き戻したのは、頭の上を過る影と大きな羽音、そして全身に打ち付ける風だった。
頭を上げると、目の前に一羽のハゲタカが降り立っていた。ハゲタカの身体はディアヴァルの何倍も大きい。風はその翼が巻き起こしたものだったのだ。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。悲しみの深みから意識が引き剥がされたばかりで混乱している彼の目の前に、更にもう一羽のハゲタカが舞い降りてきた。
3778深い悲しみの底に沈んでいたディアヴァルを現実に引き戻したのは、頭の上を過る影と大きな羽音、そして全身に打ち付ける風だった。
頭を上げると、目の前に一羽のハゲタカが降り立っていた。ハゲタカの身体はディアヴァルの何倍も大きい。風はその翼が巻き起こしたものだったのだ。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。悲しみの深みから意識が引き剥がされたばかりで混乱している彼の目の前に、更にもう一羽のハゲタカが舞い降りてきた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部23話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の23話。七人の小人たちが小屋へ戻ってくる!女王の扮する老婆は危機を告げるディアヴァルに促されてその場を逃げ出したが…。(本文約2600文字/今回、豆知識はお休みです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉓話「老婆と七人の小人たち」 ディアヴァルに急かされて、老婆に扮した女王は森の中へと走り込んでいった。
ディアヴァルが空に舞い上がって偵察してみると、木立の隙間からちらちらと、小人たちが転んだり滑ったりしながらも家を目指して走っているのが見えた。あいつらあんなに足が短いくせに、なんであんなに早いんだ? それなのに、老婆の姿の女王は早く走ることが出来ない。早くも息をはずませて、苦しそうに走っている。ディアヴァルは女王の直ぐ側まで舞い降りると、枝から枝へと飛び移りながら女王の後を付いて行った。
女王は森の踏み分け道を走って戻っていく。その後ろから、大声で叫ぶ怒った小人たちの声がかすかに聞こえ始めた。このままでは追いつかれてしまう! どうすれば良いのだろうか? ディアヴァルは女王のそばを離れ、小人たちの方へと戻っていった。
2646ディアヴァルが空に舞い上がって偵察してみると、木立の隙間からちらちらと、小人たちが転んだり滑ったりしながらも家を目指して走っているのが見えた。あいつらあんなに足が短いくせに、なんであんなに早いんだ? それなのに、老婆の姿の女王は早く走ることが出来ない。早くも息をはずませて、苦しそうに走っている。ディアヴァルは女王の直ぐ側まで舞い降りると、枝から枝へと飛び移りながら女王の後を付いて行った。
女王は森の踏み分け道を走って戻っていく。その後ろから、大声で叫ぶ怒った小人たちの声がかすかに聞こえ始めた。このままでは追いつかれてしまう! どうすれば良いのだろうか? ディアヴァルは女王のそばを離れ、小人たちの方へと戻っていった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部22話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の22話。老婆に扮した女王は森の小人の小屋へと向かった…。(本文約3000文字/今回、豆知識はお休みです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉒話「姫と老婆」 女王とディアヴァルは、森の奥へ奥へと進んでいった。
深い森には太くねじくれた木々が鬱蒼と茂り、空はほとんど見えない。地面には分厚く苔がむし、足音も吸い込まれて響くことはない。聞こえてくるのは、どこか遠くで鳴く鳥の声と、吹きすぎる風が梢を揺らす音くらいだ。そんな風景の中に、細い踏み分けが通っている。その細い獣道か人の道かも定かではない踏み分けを、一人の老女が歩いていた。曲がった腰に長い木の杖をつき、片手に籠を抱えている。誰が見てもみすぼらしい老婆にしか見えないそれは、女王の変装した姿だった。
どれほど歩いただろうか。太陽が天高く上がりそろそろ昼も近いと見えた頃、やっと森の木々がまばらとなり、一人と一羽は開けた空き地へと歩み出た。
3100深い森には太くねじくれた木々が鬱蒼と茂り、空はほとんど見えない。地面には分厚く苔がむし、足音も吸い込まれて響くことはない。聞こえてくるのは、どこか遠くで鳴く鳥の声と、吹きすぎる風が梢を揺らす音くらいだ。そんな風景の中に、細い踏み分けが通っている。その細い獣道か人の道かも定かではない踏み分けを、一人の老女が歩いていた。曲がった腰に長い木の杖をつき、片手に籠を抱えている。誰が見てもみすぼらしい老婆にしか見えないそれは、女王の変装した姿だった。
どれほど歩いただろうか。太陽が天高く上がりそろそろ昼も近いと見えた頃、やっと森の木々がまばらとなり、一人と一羽は開けた空き地へと歩み出た。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部21話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の21話。自ら手を下す決意をした女王は地下室で…。(約1600文字。今回もちょい短めなので、支部移植時に20話とまとめUPするかも。豆知識はおやすみです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉑話「女王と赤いリンゴ」 ディアヴァルと女王グリムヒルデはいつもの地下室にいた。
彼らの目の前では大鍋が煮えたぎっている。粘り気のある液体の水面に緑の泡がごぼり、ごぼりと浮き上がっては弾けて消える。女王はドロリとした液体をかき混ぜながら、低い声で歌うように呪文を唱える。その声に連れてひときわ激しく泡が吹きあげて弾け、緑の飛沫を散らす。
「これでいい。愛しい子、よぉく見ておいで。ここにリンゴがある。これをこうして……」
女王はしなやかな細い指でリンゴのヘタをつまんでぶら下げると、その赤い果実を慎重に緑の水面へと沈めた。すると、リンゴの周りに細かな泡が立ち上り、シュウシュウと音を立てて煙が立ち上った。煙は胸の悪くなるような匂いがして、ディアヴァルは思わず顔を背けた。
1689彼らの目の前では大鍋が煮えたぎっている。粘り気のある液体の水面に緑の泡がごぼり、ごぼりと浮き上がっては弾けて消える。女王はドロリとした液体をかき混ぜながら、低い声で歌うように呪文を唱える。その声に連れてひときわ激しく泡が吹きあげて弾け、緑の飛沫を散らす。
「これでいい。愛しい子、よぉく見ておいで。ここにリンゴがある。これをこうして……」
女王はしなやかな細い指でリンゴのヘタをつまんでぶら下げると、その赤い果実を慎重に緑の水面へと沈めた。すると、リンゴの周りに細かな泡が立ち上り、シュウシュウと音を立てて煙が立ち上った。煙は胸の悪くなるような匂いがして、ディアヴァルは思わず顔を背けた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部20話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の20話。
ハントマンと姫を森へと送り出した女王は、鏡を通して二人を監視していた。
ハントマンが帰還したとき、女王は……。
(本文約1200文字/豆知識約900文字)
今回ちょい短めですみません。次のパートとの幕間のような感じで読んで頂ければ。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑳話「女王の裁き」 女王は鏡の中の光景を食い入るように見つめていた。
鏡を覗く目は険しく、その手は爪が手のひらに食い込むのではと思うほどに握りしめられている。
そこに映っているのは、スノーホワイト姫が森の奥の小人の家に入り込み、安らかに眠りに付いた様子だった。
と、ゆらりと波立つように景色が崩れた。
鏡の面を緑の煙が覆い、その中からあの黒いレースの様な隈取模様のある男の顔が浮かぶ。
女王は片手を振って「もうよい、下がれ」とだけ言った。
再び鏡の中に緑の煙が立ち込め、それが晴れたときには男の顔はもうなかった。しかし、男が消えたあとも部屋に張り詰めた緊張は緩むこと無く、ディアヴァルは我知らず項の羽毛を逆立てていた。
2320鏡を覗く目は険しく、その手は爪が手のひらに食い込むのではと思うほどに握りしめられている。
そこに映っているのは、スノーホワイト姫が森の奥の小人の家に入り込み、安らかに眠りに付いた様子だった。
と、ゆらりと波立つように景色が崩れた。
鏡の面を緑の煙が覆い、その中からあの黒いレースの様な隈取模様のある男の顔が浮かぶ。
女王は片手を振って「もうよい、下がれ」とだけ言った。
再び鏡の中に緑の煙が立ち込め、それが晴れたときには男の顔はもうなかった。しかし、男が消えたあとも部屋に張り詰めた緊張は緩むこと無く、ディアヴァルは我知らず項の羽毛を逆立てていた。
なつ。
SPOILERへそくりウォーズより、松ノワール、無闇のレクイエムの広東語翻訳です。趣味で翻訳したものので、暖かい目で見てください。
※目録※
【第01話】
【第02話】
【第03話】
【第04話】
【第05話】
【第06話】
【第07話】
【第08話】
【第09話】
【第10話】
【第11話】
【訳者感想や豆知識】
お好きな話数がございましたら、検索をご活用ください。
松ノワール(無闇のレクイエム)広東語翻訳※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【第01話】
—黒社会がうごめく東洋のある街。
二大勢力として君臨する闇組織と、
急成長する三つ目の組織があった。
——喺東洋某條街道,黑社會蠢蠢欲動。
呢條街比兩大黑暗組織統治,
另外有第三勢力急速成長。
二大勢力の内の一つ、
聖澤(シンシャ)の兄弟が仕切る組織
「17H(17エイチ)」では、
兩大勢力之一,
聖澤(sing3zaak6)兄弟帶領嘅組織「17H」入面,
街を二分する闇組織である
『大犯大(ダイハンダイ)』との
協力を唱える者も出始めていた。
陸續出現叛變到另一勢力
「大犯大(daai6faan6daai6)」嘅人。
あくまでも他組織との協力を拒む
23997【第01話】
—黒社会がうごめく東洋のある街。
二大勢力として君臨する闇組織と、
急成長する三つ目の組織があった。
——喺東洋某條街道,黑社會蠢蠢欲動。
呢條街比兩大黑暗組織統治,
另外有第三勢力急速成長。
二大勢力の内の一つ、
聖澤(シンシャ)の兄弟が仕切る組織
「17H(17エイチ)」では、
兩大勢力之一,
聖澤(sing3zaak6)兄弟帶領嘅組織「17H」入面,
街を二分する闇組織である
『大犯大(ダイハンダイ)』との
協力を唱える者も出始めていた。
陸續出現叛變到另一勢力
「大犯大(daai6faan6daai6)」嘅人。
あくまでも他組織との協力を拒む
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部19話ハントマンによって森へと連れ出された姫は、ピクニックを楽しんでいたが……。
(本文約3100文字。今回は豆知識はお休みです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑲話「森へ……」 天気の良い日だった。
森の木々をそよ風が揺らし、若葉は陽光に透けて金緑に輝いている。朝露をのせた木苺はまるで宝石のように美しい。下生えには春の花々が咲き乱れ、美しい蝶や陽気な蜂が飛び回っていた。
ピクニック日和だな、とディアヴァルは思った。これから起きることを考えると、それはとても皮肉なことに感じた。
彼は森の木々を飛び移りながら、地上を歩く二人の人間を観察していた。
森の中を楽しげに歩いてゆく少女は、簡素な遊び着を着たスノーホワイト姫だ。その後ろからハントマンがついて行く。姫の楽しそうな様子と裏腹に、ハントマンの表情は暗く翳っている。きっと、心の中ではこれからやらねばならないことを思い浮かべているのだろう。
3169森の木々をそよ風が揺らし、若葉は陽光に透けて金緑に輝いている。朝露をのせた木苺はまるで宝石のように美しい。下生えには春の花々が咲き乱れ、美しい蝶や陽気な蜂が飛び回っていた。
ピクニック日和だな、とディアヴァルは思った。これから起きることを考えると、それはとても皮肉なことに感じた。
彼は森の木々を飛び移りながら、地上を歩く二人の人間を観察していた。
森の中を楽しげに歩いてゆく少女は、簡素な遊び着を着たスノーホワイト姫だ。その後ろからハントマンがついて行く。姫の楽しそうな様子と裏腹に、ハントマンの表情は暗く翳っている。きっと、心の中ではこれからやらねばならないことを思い浮かべているのだろう。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部18話姫の決意を知った女王はハントマンを呼び出し、ある命令を下す。(本文=約2600文字/豆知識=約800文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑱話「相克」 スノーホワイト姫に王の最期を見せた翌日のこと。女王グリムヒルデは、姫の部屋を訪れた。
姫は顔色も悪く、目の下にうっすらとくまができていた。
ディアヴァルはその鋭い耳で気づいていた。姫は一晩中泣き明かしたのだ。可哀想に……。恋しい相手を諦めるのはさぞ辛いことだろう……。
女王は、姫を抱き寄せてハグすると、その頬に両手を添えて目を真っ直ぐに覗き込んで言った。
「スノーホワイトや。昨日は悲しい想いをさせてしまいましたね。知らねばならないこととは言え、さぞ辛かったことでしょう。でも、これでわかりましたね。あの若者は貴女にふさわしい相手ではないのよ。辛いでしょうけれど、この恋は諦めなくては。ね」
すると姫は、まだ青ざめた顔のまま、それでも真っ直ぐに女王の目を見返して静かにこう言った。
3441姫は顔色も悪く、目の下にうっすらとくまができていた。
ディアヴァルはその鋭い耳で気づいていた。姫は一晩中泣き明かしたのだ。可哀想に……。恋しい相手を諦めるのはさぞ辛いことだろう……。
女王は、姫を抱き寄せてハグすると、その頬に両手を添えて目を真っ直ぐに覗き込んで言った。
「スノーホワイトや。昨日は悲しい想いをさせてしまいましたね。知らねばならないこととは言え、さぞ辛かったことでしょう。でも、これでわかりましたね。あの若者は貴女にふさわしい相手ではないのよ。辛いでしょうけれど、この恋は諦めなくては。ね」
すると姫は、まだ青ざめた顔のまま、それでも真っ直ぐに女王の目を見返して静かにこう言った。
アオト
DOODLEシャツガーターとソックスガーター装備かいじくん!ベルトで締めてるからぷくってなる太ももの肉!!!!!欲望満載!!!!!
(見られて赤面…みたいなシチュです)
ちなみに夏服(白)の時は、灰色のパンツが一番透けないらしいですよ(謎豆知識)
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部17話姫の恋する相手は亡き王の仇の息子。姫の恋を許すことが出来ない女王はある行動に出た。(本文=約1800文字/豆知識=約800文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑰話「姫と鏡」 女王グリムヒルデは城の自室にいた。
目の前には、連れ戻されたスノーホワイト姫の姿があった。姫はきちんと風呂に入れられて、服装は王族としてふさわしいものに整えられていた。
「スノーホワイトや。修行の日々、さぞ疲れたことでしょう。よく耐えましたね。これからは、また一緒に暮らしましょう」
それを聞いた姫の顔は一瞬輝いたが、すぐにその輝きは曇ってしまった。それを女王は見逃さなかった。
「姫や。お前は離宮で出会った青年のことが気になるのですね」
それを聞いた姫が、驚いたように女王の顔を見返した。
「これからお前に大切なことを教えなければなりません。お前にとって、とてもつらいお話になるでしょう。けれど、真実を知らねばなりません」
2702目の前には、連れ戻されたスノーホワイト姫の姿があった。姫はきちんと風呂に入れられて、服装は王族としてふさわしいものに整えられていた。
「スノーホワイトや。修行の日々、さぞ疲れたことでしょう。よく耐えましたね。これからは、また一緒に暮らしましょう」
それを聞いた姫の顔は一瞬輝いたが、すぐにその輝きは曇ってしまった。それを女王は見逃さなかった。
「姫や。お前は離宮で出会った青年のことが気になるのですね」
それを聞いた姫が、驚いたように女王の顔を見返した。
「これからお前に大切なことを教えなければなりません。お前にとって、とてもつらいお話になるでしょう。けれど、真実を知らねばなりません」
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部16話スノーホワイト姫が恋に落ちたことは、たちまち女王の知るところとなった。女王はなんとかして姫と若者を引きはなそうとするが……。
(本文=3080文字/今回は豆知識はお休みです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑯話「女王と鏡」 暗い部屋の中、鏡だけがぼんやりと光を放っていた。
その光は、鏡の前に立つ女王を妖しく照らし出していた。女王の美貌には一抹の陰りがあった。美しさそのものが衰えたのではない。深い哀しみと疲れが、忍び寄る宵闇のように陰を落としていたのだ。スノーホワイト姫の美がうららかに晴れた青空なら、女王の美は凄絶なまでに燃え上がる夕焼けのようだった。
女王は鏡に向かって問いかけた。
「鏡よ鏡、今日、姫はどうしていたのか?」
すると鏡面に光の波紋がゆらめき、その中心からある光景が浮かび上がってきた。
──井戸に向かって歌いかける姫。
──現れた貴公子。
3085その光は、鏡の前に立つ女王を妖しく照らし出していた。女王の美貌には一抹の陰りがあった。美しさそのものが衰えたのではない。深い哀しみと疲れが、忍び寄る宵闇のように陰を落としていたのだ。スノーホワイト姫の美がうららかに晴れた青空なら、女王の美は凄絶なまでに燃え上がる夕焼けのようだった。
女王は鏡に向かって問いかけた。
「鏡よ鏡、今日、姫はどうしていたのか?」
すると鏡面に光の波紋がゆらめき、その中心からある光景が浮かび上がってきた。
──井戸に向かって歌いかける姫。
──現れた貴公子。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部15話後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の15話です。
離宮へと「修行」に出されたスノーホワイト姫が心配なディアヴァルは、こっそり様子を見に行ってみました。すると姫は…。
(本文約2580文字/豆知識約960文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑮話「姫と願いの井戸」 ディアヴァルは姫が心配だった。生まれてからずっと愛され大切にされてそだってきた娘だ。突然厳しい世界に突き落とされてさぞ心細いだろう。彼は姫の様子を見に離宮へと飛んで行った。
辛い思いをしているのでは、と心配していたのだが、意外なことに姫は楽しげに仕事に精を出していた。石畳を磨くにも洗濯するにも、楽しげに歌を歌って清々と励む。
その姿には他心はなく、ただただ清らかでほがらかだった。しかも、姫が歌うと、いつだって小鳥やリスがあつまってくるのだ。あの小さなお茶会の、楽園のようだった日々を思い出す優しい世界がそこにはあった。
そして姫は、他の召し使いたちからも可愛がられやさしく扱われていた。
3557辛い思いをしているのでは、と心配していたのだが、意外なことに姫は楽しげに仕事に精を出していた。石畳を磨くにも洗濯するにも、楽しげに歌を歌って清々と励む。
その姿には他心はなく、ただただ清らかでほがらかだった。しかも、姫が歌うと、いつだって小鳥やリスがあつまってくるのだ。あの小さなお茶会の、楽園のようだった日々を思い出す優しい世界がそこにはあった。
そして姫は、他の召し使いたちからも可愛がられやさしく扱われていた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部13話後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の13話です。
あんなにも仲睦まじかった女王と姫の間に次第に亀裂が入り、それはついに女王をある決意へと駆り立てるのでした……。(本文約3140文字。今回は豆知識はお休みです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑬話「無垢ゆえに……」 グリムヒルデが女王となってから数年が過ぎた。
その歳月は、ディアヴァルにとって幸福なものだった。女王はディアヴァルを「愛しい子」と呼んで可愛がり、どこへゆくにも連れて歩くようになった。彼女の美貌と調薬の腕前の噂は遠い国々にまで広まり、その彼女がカラスを連れ歩くと聞いた人々は「使い魔に違いあるまい」と噂して畏怖の念を深めるのだった。
もともとカラスは賢い生き物として知られており、民話にもその賢さを伝える物語が多くある。その一方でカラスは死体を漁る不吉で不浄な生き物とも見られており、何かと小賢しい悪戯をすることもあって厭われることも多かった。
3154その歳月は、ディアヴァルにとって幸福なものだった。女王はディアヴァルを「愛しい子」と呼んで可愛がり、どこへゆくにも連れて歩くようになった。彼女の美貌と調薬の腕前の噂は遠い国々にまで広まり、その彼女がカラスを連れ歩くと聞いた人々は「使い魔に違いあるまい」と噂して畏怖の念を深めるのだった。
もともとカラスは賢い生き物として知られており、民話にもその賢さを伝える物語が多くある。その一方でカラスは死体を漁る不吉で不浄な生き物とも見られており、何かと小賢しい悪戯をすることもあって厭われることも多かった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部12話後のクロウリー学園長=カラスのディアヴァルの物語、美しき女王編の第12話です。日々研鑽に励む王妃グリムヒルデが女王となる日がついにやって来ました。しかしグリムヒルデは意外なことに……。
(本文約3100文字/豆知識(サファイアについて)410文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑫話「喪服と戴冠」 王妃は公務と秘薬の研究に勤しみつつも、決して忘れないことがあった。
それは自らの「美」を磨く努力だった。
「私はね、世界一美しくなければいけないの。いつどこで誰に見られても、この美で魂すら掴めるようなカリスマにならなければ。我が君亡き今、民を従え諸国と渡り合うためには、私自身にカリスマ性が必要。秘薬で絡め取るのは補助に過ぎないのよ。勝負は第一印象で決まるの。だから絶対手を抜いては駄目」
そして彼女は、毎朝毎晩、あの魔法の鏡に尋ねるのだ。
「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰?」
と。すると鏡は必ず応える。
「王妃様、貴女さまが世界で一番美しい」
ディアヴァルには、王妃はそうやって鏡に尋ね、答えを得ることで自分を鼓舞しているように見えた。なんて強い女性なのだろう。夫を失い、突然国政を任されて辛い日々なのに、それを他人に見せることもなく一人で運命に立ち向かっている。その姿を見ているだけで、心の底から深い尊敬の念と狂おしいほどの愛おしさが湧き上がってくるのだった。
3573それは自らの「美」を磨く努力だった。
「私はね、世界一美しくなければいけないの。いつどこで誰に見られても、この美で魂すら掴めるようなカリスマにならなければ。我が君亡き今、民を従え諸国と渡り合うためには、私自身にカリスマ性が必要。秘薬で絡め取るのは補助に過ぎないのよ。勝負は第一印象で決まるの。だから絶対手を抜いては駄目」
そして彼女は、毎朝毎晩、あの魔法の鏡に尋ねるのだ。
「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰?」
と。すると鏡は必ず応える。
「王妃様、貴女さまが世界で一番美しい」
ディアヴァルには、王妃はそうやって鏡に尋ね、答えを得ることで自分を鼓舞しているように見えた。なんて強い女性なのだろう。夫を失い、突然国政を任されて辛い日々なのに、それを他人に見せることもなく一人で運命に立ち向かっている。その姿を見ているだけで、心の底から深い尊敬の念と狂おしいほどの愛おしさが湧き上がってくるのだった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部11話後のクロウリー学園長=カラスのディアヴァルの物語、美しき女王編の第11話です。
隣国の王を退けてからの王妃は、ディアヴァルを連れて毎日のように地下室へと降りてゆき、秘薬の研究をするようになります。ある日、王妃は子ども時代の思い出を語り始めました。それは哀しい物語だったのです…。
(本文約3000文字/豆知識(魔女の大釜について)約1160文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑪話「王妃、生い立ちを語る」 隣国の王が穏便に帰っていってからのこと。
ディアヴァルは今では城のあちこちに出入りして、時に姿を見せつけ、時にひっそりと物陰に隠れて聞き耳を立てて人々の噂を集めていた。それをグリムヒルデに伝えることは出来なくても、いつか役に立つこともあるかもしれない。それに何よりも、愛する人がどう評価されているのか気になってしまったのだ。
人々の噂は、はっきりと変化していた。
いまや王妃は、一日の多くを地下室で過ごすようになった。寂しがる姫には、おかあしゃまは大事なお仕事があるから、と言い聞かせて乳母に任せ、ディアヴァルを伴って地下へと降りてゆく。そこで秘薬の調合の研究に没頭するのだった。
そんな日が続くと、城の中には「王妃は魔女だ」という噂が再び囁かれるようになった。ただ、以前とは違って、その囁きは畏れこそ含んではいたが、悪意は含まれていなかった。
4185ディアヴァルは今では城のあちこちに出入りして、時に姿を見せつけ、時にひっそりと物陰に隠れて聞き耳を立てて人々の噂を集めていた。それをグリムヒルデに伝えることは出来なくても、いつか役に立つこともあるかもしれない。それに何よりも、愛する人がどう評価されているのか気になってしまったのだ。
人々の噂は、はっきりと変化していた。
いまや王妃は、一日の多くを地下室で過ごすようになった。寂しがる姫には、おかあしゃまは大事なお仕事があるから、と言い聞かせて乳母に任せ、ディアヴァルを伴って地下へと降りてゆく。そこで秘薬の調合の研究に没頭するのだった。
そんな日が続くと、城の中には「王妃は魔女だ」という噂が再び囁かれるようになった。ただ、以前とは違って、その囁きは畏れこそ含んではいたが、悪意は含まれていなかった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部10話後のクロウリー学園長=カラスのディアヴァルの物語、美しき女王編の第10話です。秘薬を調合した数日後、とうとう隣国の王が王妃の元を訪れます。ディアヴァルは気が気ではなく…。(本文=約4040文字/豆知識(ゴブレットについて)=約590文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部十話「王妃、隣国の王をもてなす」 ディアヴァルと王妃グリムヒルデが地下室で秘薬を調合した日から数日後。
麗々しい行列を仕立てた一行が入城した。隣国の王とそのお供、そして護衛の兵士たちだった。
派手な衣装をまとい飾り立てた幟を持った先触れの男がまず現れ、新たな王の到来を告げる。それを聞いた住民たちはみなそそくさと家の中に引きこもり、新たな王ってどういうことだ? と口々に言い合うのだった。我らが王は討たれて崩御した。それではあの男がこの国を我が物にしたというのか? いやいや、今から王を名乗るのはいくらなんでも早すぎるだろう…。人々の不安や憶測をよそに、隣国の王ご一行様は堂々と行進して、王妃の待つ城へと向かうのだった。
4770麗々しい行列を仕立てた一行が入城した。隣国の王とそのお供、そして護衛の兵士たちだった。
派手な衣装をまとい飾り立てた幟を持った先触れの男がまず現れ、新たな王の到来を告げる。それを聞いた住民たちはみなそそくさと家の中に引きこもり、新たな王ってどういうことだ? と口々に言い合うのだった。我らが王は討たれて崩御した。それではあの男がこの国を我が物にしたというのか? いやいや、今から王を名乗るのはいくらなんでも早すぎるだろう…。人々の不安や憶測をよそに、隣国の王ご一行様は堂々と行進して、王妃の待つ城へと向かうのだった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部9話後のクロウリー学園長=カラスのディアヴァルの物語、美しき女王編の第9話です。「クロウリー」の名を王妃から賜ったディアヴァルは、王妃から「お前の助けが必要なの」と言われ、地下の実験室へといざなわれます…。(本文=約1900文字/豆知識=約800文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部九話「地下室にて」 奇妙な地下室の中で、王妃グリムヒルデはディアヴァルを棚に置かれた髑髏の上にとまらせた。四方の壁は、天井まで届く棚に所狭しと置かれた大小の瓶詰めや干物になった動物の身体の一部や植物の欠片が仕舞い込まれている。空気には奇妙に金臭い匂いが混ざっていた。
王妃は部屋の真ん中に陣取った大釜の下に火を入れ、釜に張った液体を長柄の柄杓でかき混ぜながら様々な瓶を厳しい目でチェックし、少しづつ素材を足してゆく。新たな素材が液面に触れる度に、シュっと小さな音がして怪しげな色の煙が吹き上がる。
一通り素材を足すと、王妃は柄杓を回す手を止めて、ディアヴァルを見た。
「さて、クロウリーや、お前の力を分けておくれ。でも痛い思いはさせたくないわ。だからこれを飲んで頂戴」
2745王妃は部屋の真ん中に陣取った大釜の下に火を入れ、釜に張った液体を長柄の柄杓でかき混ぜながら様々な瓶を厳しい目でチェックし、少しづつ素材を足してゆく。新たな素材が液面に触れる度に、シュっと小さな音がして怪しげな色の煙が吹き上がる。
一通り素材を足すと、王妃は柄杓を回す手を止めて、ディアヴァルを見た。
「さて、クロウリーや、お前の力を分けておくれ。でも痛い思いはさせたくないわ。だからこれを飲んで頂戴」
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第2部第8話後のクロウリー学園長=カラスのディアヴァルの物語、美しき女王編の第8話です。
王妃と再会したディアヴァルは、ずっと側にいて欲しいと言われて幸福に酔いしれるのだった。そこへ誰かがドアを開けて入ってきた…。(本文約1630文字/豆知識は今回はお休みです。支部移植字に話数が減る予定なので今回はそれを見込んでの調整です)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部八話「命名」 ディアヴァルが王妃グリムヒルデに背中を撫でられて恍惚となっていたその時、部屋のドアがキィっと開く音がした。
誰か来た?! まさか追い払われたりはしないだろうか。王妃に魔女の疑いがかかってしまったりしたらどうしよう……。
そんな心配が頭の中を駆け巡る。
だが、次の瞬間、部屋に飛び込んできたのはスノーホワイト姫だった。
「おかあしゃま、あのね……」
そう言いかけた姫の顔はたいそう寂しげで、ディアヴァルはこんな小さな女の子がこんなにも寂しげな顔をするなんて、と胸を痛めた。が、次の瞬間、姫の顔がぱっと輝いた。
「あっ!! カラスしゃん!! カラスしゃんだ!!」
「そうよ、カラスさんが遊びに来てくれたのよ」
1634誰か来た?! まさか追い払われたりはしないだろうか。王妃に魔女の疑いがかかってしまったりしたらどうしよう……。
そんな心配が頭の中を駆け巡る。
だが、次の瞬間、部屋に飛び込んできたのはスノーホワイト姫だった。
「おかあしゃま、あのね……」
そう言いかけた姫の顔はたいそう寂しげで、ディアヴァルはこんな小さな女の子がこんなにも寂しげな顔をするなんて、と胸を痛めた。が、次の瞬間、姫の顔がぱっと輝いた。
「あっ!! カラスしゃん!! カラスしゃんだ!!」
「そうよ、カラスさんが遊びに来てくれたのよ」
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第2部第7話後のクロウリー学園長=カラスのディアヴァルの物語、美しき女王編の第7話です。王亡き後の王妃が心配で仕方ないディアヴァルは、一計を案じて姿を変え、王妃の元へと向かいます。(本文約2000文字/豆知識は約680文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部七話「王妃の元へ」 ディアヴァルは王妃グリムヒルデの居室まで飛んでくると、出窓の手すりにトン!と乗った。
いまの彼は、全身にまぶした小麦粉のおかげで灰色っぽい白い鳥に見えるはずだ。この姿ならきっと、王妃の部屋の窓辺にとまっているところを誰かに見られても、不吉だなどと陰口を叩かれることはないだろう。
運の良いことに窓は開いていた。ディアヴァルは手すりからバルコニーの床に飛び降りると、部屋の中を覗いてみた。すると、部屋の中には王妃が居て、壁にかかった大きな鏡に見入っていた。鏡は縦長の楕円形で、絡み合う蛇のレリーフの縁取りがある見事な作りだった。なめらかな鏡面には美しい王妃の姿が写っている。だが……。
「鏡よ鏡、憎っくき仇、隣国の国王は今何を企んでいるか?」
2719いまの彼は、全身にまぶした小麦粉のおかげで灰色っぽい白い鳥に見えるはずだ。この姿ならきっと、王妃の部屋の窓辺にとまっているところを誰かに見られても、不吉だなどと陰口を叩かれることはないだろう。
運の良いことに窓は開いていた。ディアヴァルは手すりからバルコニーの床に飛び降りると、部屋の中を覗いてみた。すると、部屋の中には王妃が居て、壁にかかった大きな鏡に見入っていた。鏡は縦長の楕円形で、絡み合う蛇のレリーフの縁取りがある見事な作りだった。なめらかな鏡面には美しい王妃の姿が写っている。だが……。
「鏡よ鏡、憎っくき仇、隣国の国王は今何を企んでいるか?」
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第2部第6話後のクロウリー学園長=カラスのディアヴァルの物語、美しき女王編の第6話です。戦に出陣した王の悲しい帰還。打ちひしがれる女王を慰めたいと思ったディアヴァルは…。
(本文約1800文字/豆知識700文字。今回はカラスの色についてです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部六話「王の死」 ディアヴァルは毎日のように厨房のゴミ捨て場で残飯を漁っていた。ここは使用人たちの噂話にこっそり耳を傾けるにも、とても都合が良い場所なのだ。カラスはゴミを漁るものだ、と皆が思っているおかげで、投げやりに追い払われはしても追いかけられたりはしなかったし、誰もまさかカラスが自分たちの話に聞き耳を立てているなんて思いもしなかったからだ。
王が出陣してからしばらくの間、王城ではいつもと変わらぬ日常が続いているように見えた。しかし、ある日、恐れていた知らせがやってきた。
兵士達が王城に帰ってくるという噂が聞こえてきた。そしてどうやら王の身の上に良くないことがあったようだ。王が死んだ、などと言う声も聞こえてきた。
2674王が出陣してからしばらくの間、王城ではいつもと変わらぬ日常が続いているように見えた。しかし、ある日、恐れていた知らせがやってきた。
兵士達が王城に帰ってくるという噂が聞こえてきた。そしてどうやら王の身の上に良くないことがあったようだ。王が死んだ、などと言う声も聞こえてきた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第2部第5話後のクロウリー学園長=カラスのディアヴァルの物語、美しき女王編の第5話です。今回は、楽しいお茶会に不穏な影が忍び寄ります…。(本文2220文字)
※今回の豆知識はカラスの贈り物について。(リンク込みで774文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部五話「王宮の噂」 ディアヴァルは、王宮の庭園に住むことにした。ねぐらは庭園のりんごの古木に構え、機会があれば王妃グリムヒルデの近くへ行き、聞き耳をすませ様子を観察していた。
彼女が庭園に現れる時はたいていは小さな姫を伴っており、ディアヴァルは姫のことも次第に親しく知るようになっていった。
姫も彼がお茶会にくると、必ずお菓子をくれるようになり、彼もそのお返しにちょっとした光り物を持っていって上げたりしたのだった。
だが、そんな交流が思わぬ陰を二人と一羽に落とすことになるなどとは、このとき幸せに浸っていたディアヴァルには知るすべもなかったのだ……。
それはある日突然やってきた。
庭園での小さなお茶会に、王が現れ、こう言ったのだ。
3039彼女が庭園に現れる時はたいていは小さな姫を伴っており、ディアヴァルは姫のことも次第に親しく知るようになっていった。
姫も彼がお茶会にくると、必ずお菓子をくれるようになり、彼もそのお返しにちょっとした光り物を持っていって上げたりしたのだった。
だが、そんな交流が思わぬ陰を二人と一羽に落とすことになるなどとは、このとき幸せに浸っていたディアヴァルには知るすべもなかったのだ……。
それはある日突然やってきた。
庭園での小さなお茶会に、王が現れ、こう言ったのだ。