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    里香

    yuino8na

    MOURNING前作の続き。半獣人(獣族)なごじょさとると人間の乙の五乙。
    とりあえず書きたかった所まで書ききりました。以降続くかは未定です。

    今更ですが、注意
    ・呪術とか呪霊とか一切出てきません
    ・乙は成人してます
    ・里香と同棲していました(里香自身は出てきません)
    ・乙が五のことを「悟」と呼びます
    ・キャラいろいろ崩壊しています
    ・自分の書きたい設定を自由に詰め込んでいます。やりたい放題です
    空に誓い2「ご、ごめん。散らかってるから、適当に座ってて」

     共に玄関から入った五条悟より早く、乙骨憂太は家の中に急いだ。その途中、脱ぎ散らかしたままの服などを抱えて、洗面所に放り投げる。
     仲介所で悟とパートナー契約を結んだ後、まさかそのまま一緒に住むことになるとは思っていなかった。仲介所のオーナーであった夏油の話では、悟はここ数年あの仲介所に住んでいたらしい。迷惑じゃないなら連れて帰ってと言われたのだが、それ以前に悟が憂太を抱きしめたまま、一瞬たりとも離れようとしなかった。そんな状態で、「じゃあ、また後日」なんて言えるはずもない。
     仲介所を出るときは流石に腕の中から解放してくれたが、その代わり肩を抱いてずっと密着して歩いていた。外を歩くとき、再び悟はその瞳を黒い布で隠してしまった。彼曰く、「憂太以外に見せる理由は無い」らしい。それでも、長身に白い立派な耳と尻尾を持つ悟には、まるで獣の王の様な風格さえ感じさせ、外を歩くと注目の的だった。そんな彼に肩を抱かれて歩くのは、まるで悟に『自分の物』と主張されているようで恥ずかしく、なるべく周囲と視線が合わないよう、俯きがちに急いで帰宅した。
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    yuino8na

    MOURNING自分が書きたかっただけの、半獣人(獣族)なごじょさとる。
    適当設定。半獣人な五と人間の乙。
    本当に自分が好きな設定を詰め込んだだけです。気が向けば続きます。
    ・呪術とか呪霊とか一切出てきません
    ・乙は成人してます
    ・里香と同棲していました(里香自身は出てきません)
    ・キャラいろいろ崩壊しています
    ・自分の書きたい設定を自由に詰め込んでいます。やりたい放題です
    空に誓い 今一番不幸なのは自分なのでは。そんな感覚に襲われる日がある。

     乙骨憂太にとってはこの一週間がそんな日々だった。
     幼い頃に両親を亡くし、頼れる身内もなく施設で育った。そこで出会った女の子と恋をして、ずっと一緒に過ごした。幼いおままごとのように思われていた恋も、五年十年と続けば結婚という恋のその先も見えてきた。
     週末には式場の見学に行こう。そんなこれからの話をした翌日、最愛の婚約者であった折本里香を事故で亡くした。
     葬儀や身の回りでしばらく仕事も休んだが、それでも生きている以上仕事には行かなければならない。一週間ほど休みを取って久しぶりに仕事に行くと、上司から「帰って休め」と言われてしまった。
     なんでもいいからなにか食べて寝ろ、と言われてそういえば最後に食事をとったのはいつだろうかとぼんやり考えたが、思い出せない。食べるのも眠るのも生きるために必要な行為だ。それを自分からする気にならなかったことは、なんとなく覚えている。
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    柿村こけら

    DONEα憂太×Ω真希さんのパロディ。0直後くらい。/里香Ω、五条α、他はβ。出てきてないけど直哉や禪院男はα多めだと思う。
    ゆたまきオメガバースパロ 一目見た瞬間に、嫌というほど身体が理解した。理性で押さえつけようもないそれを、奥歯を噛み締めて必死に殺す。幸い、教室に一歩を踏み入れた彼――乙骨憂太は、呪力のない真希でも解るほどに濃い呪いを纏っていたので、そのお陰で気は紛れたが。
     第二の性別という、染色体とは関係なしに後天的に判明するものがこの世には存在する。アルファ、ベータ、オメガ――そう名付けられたそれは、文字通りの優劣を示すものだった。一番数が多いのがベータで、これは特段優れた点があるわけでも劣る点があるわけでもない。フラットな人間、といえばそれまでだ。対して数えるほどしかいないアルファは才能に秀でた人間が多いとされていて、オメガの方は何かが劣っていることが多い。生来の出来が悪いのは、単にアルファの子供を産みやすくするためのデザインだと揶揄されている。三か月に一度の「発情期」は、周囲に存在するアルファを誘惑して子を成させるためのもの――現代では昔に比べると認識も改まったとは言え、根強い差別が残る場所もある。例えば、真希の実家である禪院家がそのいい例だ。2010年を過ぎても時代錯誤な男尊女卑であるあの家は、女を虐げるのと同じようにオメガ性をも虐げた。呪術師の世界において、呪力が多いほどアルファである確率は高まる。御三家が一角・五条の家に生まれた五条悟がそのいい例だ。特級の位を冠する男はどこまでもアルファだったし、他にも領域展開をモノにしているような術師は大抵アルファ性を授かっていた。
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