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    魔物

    onsen

    DONEドラスタ仲良し
    グラブルコラボイベでお空にいるときのドラスタ3人の話。グラブルがまだアルビオンをクリアしたぐらいのところなのでちょっとグラブル側の設定がよくわかっていないかもしれません。
    腐向けではたぶんありませんがドラスタが仲良しです。
    お空で魔物との戦闘で大怪我を負った翼を心配する薫先生と輝。

    初出 2015/10/24 支部
    冷たい空に誓いを「桜庭、そろそろ寝ろ。おまえも限界だろ」
     天道が声をかけても、桜庭は小さく首を振るばかりだ。その怜悧に整った顔は今憔悴に染まり、その細い腕は、指先は、微かに震えながら、動かない柏木の微かに上下する胸に添えられていた。
     先ほどまでの苦しげな呻きは治まり、今はその呼吸は穏やかだ。危機は脱した、とは桜庭が言ったことだしそれならば間違いないのだろうと思う。けれど、その顔に安心した様子は微塵もない。
     いつもの彼らの日々の中でならば、想像さえしないような怪我をした。動物園やアフリカですら出会うことはありえないだろう奇怪な獣のおぞましく歪んだ大爪が、柏木の胸を抉った。
     噴き出す赤。悲鳴さえなく崩れ落ちる仲間。狂ったようにその名を呼びながら、それでも自動化されたように、その身体は柏木の命を繋ぎ止めるべく動く、桜庭。自分ができたことは、はじめは動揺して動けずいた桜庭に声をかけ、ほんの僅か、頭のごく一部の落ち着きを取り戻させたことだけだった。
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    すたうさ

    DONE※再掲文字版
    メルロ槍盾。魔物商帰りにお義父さんの鬱屈した感情を発散するルーティンがあっても良いな…すけべに甘やかしますぞ
    愛の奴隷はかく語りき「この度もご利用頂きまして誠に、誠にありがとうございました」
    「――ふん、次また寄る時までに逸品を揃えておくんだな。さもなくば……」
    「ええはい、もちろんでございますです。ハイ。わかっておりますとも! 大事な盾の勇者様の頼み事を聞けないなど、商売人の名誉に関わりますから!」
    「わかっているなら良い。キープ代はここに置いておく。じゃあな」
     今日はサクラちゃんとユキちゃんを連れ出してから買い出しのついでに、お義父さんと魔物商のテントに寄っておりますぞ。流石にフィロリアル様を中に招き入れる訳にはいきませんので二人には入口付近で待ってもらい、内心は気が進まなそうなお義父さんと俺で商品の吟味をしておりました。
     先のやり取りの後、魔物商に見送られつつ、お義父さんが眉をひそめてため息混じりにテントから出てきますぞ。しかしここはまだ魔物商の商売領域。舐められまいとするお義父さんはワイルドな雰囲気はまだ解かずに、苛立ちを見せつけつつこの場を離れていかれました。
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