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    魔物

    ParAI_t

    DONE幻心痛 / クロアス

    なんとなく興が乗ったので、キバコさんが昨日続き見たいって言ってたと思しき話の候補全部書いてみたよシリーズその④

    影とかポケストの町遭遇イベ(心を惑わす魔物)前想定のあれそれ
    この状態のビス殿スキンシップどうなるんだろ、から色々派生しました
    美味しいように設定をあれそれ捏造しているので、色々気にしてはいけない
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    全ての予定を完了した一日の終わり。
    アステルはクロービスの天幕を訪れていた。
    本日のレースは大荒れに荒れ、怪我を負ったクロービスは中で休んでいるはずだ。

    「クロービスさん、いますか?」

    声をかけるも返事はない。活躍が認められた辺りから、こういった無反応は日常になりつつあった。

    「クロービスさん、いないんですか?」

    中を確認しようと入口に手をかけると、開けるな、と短くも威圧感のある声が響く。アステルは一瞬怯んだものの、話をする絶好の機会にそのまま布を捲った。

    「開けるな、と言ったはずだ」

    強引に入ろうとした気配に気が付いたようで、入口から少し離れた薄暗闇にクロービスはいた。手当ての最中だったのか、上半身はシャツがはだけており、包帯が巻かれた素肌が露わになっている。右胸に固定された布には血が滲んでいた。痛々しさに反射的 1584