鶴丸
mitiyuku_00
DONE番のくりつる。いつか描きたいお話があるんですが長いのでいつになるかな…本丸最古株で近侍の大倶利伽羅君が、ピーキーで近寄りがたい変わった個体の鶴丸さんと関係を築いて番になるまでのお話。 2
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DOODLE鶴丸、恋をする。美しい男「恋をした。そうしたらこのザマさ。自分でも驚いた」
恋をした刀剣男士には錆が生えるのだという。そんな噂話を聞いたことがある。噂話が本当だとわかったのは鶴丸の身体に錆が浮かんでからだった。
移るから触らないほうがいいぞと忠告され、伸ばした手を止めた。
誰に、と問う。
それは内緒さ、と返される。その笑みを浮かべる顔にも錆が生え、引き攣れ、ひどく笑いにくそうであった。
錆が全身を回れば折れてしまうそうだ。それでも鶴丸は錆をどうにかしようとは考えていないようだった。錆を落としたほうがいいのではないかという進言も聞き入れない。錆を落とすということはその恋心を捨てろということでもある。鶴丸はそれを望まないようであった。
552恋をした刀剣男士には錆が生えるのだという。そんな噂話を聞いたことがある。噂話が本当だとわかったのは鶴丸の身体に錆が浮かんでからだった。
移るから触らないほうがいいぞと忠告され、伸ばした手を止めた。
誰に、と問う。
それは内緒さ、と返される。その笑みを浮かべる顔にも錆が生え、引き攣れ、ひどく笑いにくそうであった。
錆が全身を回れば折れてしまうそうだ。それでも鶴丸は錆をどうにかしようとは考えていないようだった。錆を落としたほうがいいのではないかという進言も聞き入れない。錆を落とすということはその恋心を捨てろということでもある。鶴丸はそれを望まないようであった。
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DOODLE堂々居座るタイプの鶴丸平穏かつ公然の状態での占有「よう、邪魔するぜ」
鶴丸が大倶利伽羅の部屋に寝袋を持って乗り込んできたのは、もうすっかり夜も深まりそろそろ寝ようかと考えたときである。
鶴丸は寝袋を広げ、中に入ってぐうすかと眠り始めた。
呆気に取られた大倶利伽羅がようやく我に返り鶴丸を揺さぶるも全く起きない。無理矢理引きずって部屋から追い出そうにもいつもは軽そうなくせに石でも詰まっているのではないかと思うくらいには動かない。
諦めて大倶利伽羅は鶴丸を放置したまま自分は布団に入って眠ったのだった。
「部屋に帰って布団で休め」
その次の日もさらに次の日も鶴丸が同じようにしたものだから、大倶利伽羅も困ってしまう。
刀剣男士は野宿することもあるから多少の無理が効くも、布団で休めるならそちらの方がいい。
771鶴丸が大倶利伽羅の部屋に寝袋を持って乗り込んできたのは、もうすっかり夜も深まりそろそろ寝ようかと考えたときである。
鶴丸は寝袋を広げ、中に入ってぐうすかと眠り始めた。
呆気に取られた大倶利伽羅がようやく我に返り鶴丸を揺さぶるも全く起きない。無理矢理引きずって部屋から追い出そうにもいつもは軽そうなくせに石でも詰まっているのではないかと思うくらいには動かない。
諦めて大倶利伽羅は鶴丸を放置したまま自分は布団に入って眠ったのだった。
「部屋に帰って布団で休め」
その次の日もさらに次の日も鶴丸が同じようにしたものだから、大倶利伽羅も困ってしまう。
刀剣男士は野宿することもあるから多少の無理が効くも、布団で休めるならそちらの方がいい。
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DOODLEバグもち鶴丸いつかその身を焦がすまで この本丸の鶴丸には欠陥がある。人に触れられないというのがそれである。
「とまあ、こんな有様になるわけだ」
嫌な驚きを与えたいわけではないんだが、と鶴丸は爛れた肌を見せた。白く美しいはずの肌は、ひどい状態だった。
遠征先で、鶴丸は迷子だった子供の手を引き、肩に乗せて親を探させた。無事に子供を保護者へ引き渡しができてから、鶴丸は顔を顰めて水で肌を冷やしたいと訴えたのである。
「氷があればよかったんだが、この時代には無理だろう」
本丸に戻るか、と尋ねれば、鶴丸はあっさりとそうだなと頷いた。刀を握れないのは困る。任務遂行に支障が発生してしまうのは致命的だ。
「まあ、これについちゃ、手入れしても治らん。自然治癒に任せるしかないんだ。かと言って迷子の子を放ってはおけんだろう。きみに迷子の相手は無理だしな」
610「とまあ、こんな有様になるわけだ」
嫌な驚きを与えたいわけではないんだが、と鶴丸は爛れた肌を見せた。白く美しいはずの肌は、ひどい状態だった。
遠征先で、鶴丸は迷子だった子供の手を引き、肩に乗せて親を探させた。無事に子供を保護者へ引き渡しができてから、鶴丸は顔を顰めて水で肌を冷やしたいと訴えたのである。
「氷があればよかったんだが、この時代には無理だろう」
本丸に戻るか、と尋ねれば、鶴丸はあっさりとそうだなと頷いた。刀を握れないのは困る。任務遂行に支障が発生してしまうのは致命的だ。
「まあ、これについちゃ、手入れしても治らん。自然治癒に任せるしかないんだ。かと言って迷子の子を放ってはおけんだろう。きみに迷子の相手は無理だしな」
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DOODLE鶴丸の好みのタイプできることなら囓りたい 頭からの出血というのは傷の浅さに比べて目立つもので、目に血が入ってしまえば戦いにくいことこの上ない。拭っても拭ってもとめどなく血が滴り落ちるので、そんな大倶利伽羅の様子を見ていた鶴丸が呆れてしまい、止血してやるから座れと言うほどであった。
「きみ、頭蓋骨の形がいいな」
気がつかなかった。きつく止血をしながら鶴丸はそう呟いた。
頭蓋骨の形など今まで気にしたこともない。傷よりも痛いくらいに布で締め付けてくる鶴丸を、大倶利伽羅はなんとも言えない気持ちで見上げた。
「いいなあ、実に良い」
「腕とか脚とか、他の骨だったら、切り離してしまえば貰うこともできるが」
「貰うな。やらん」
「首から上はなあ、流石にだめだな」
353「きみ、頭蓋骨の形がいいな」
気がつかなかった。きつく止血をしながら鶴丸はそう呟いた。
頭蓋骨の形など今まで気にしたこともない。傷よりも痛いくらいに布で締め付けてくる鶴丸を、大倶利伽羅はなんとも言えない気持ちで見上げた。
「いいなあ、実に良い」
「腕とか脚とか、他の骨だったら、切り離してしまえば貰うこともできるが」
「貰うな。やらん」
「首から上はなあ、流石にだめだな」
れん。
DOODLE刀ステ禺伝旅がいつの間にか鶯丸の日本茶旅になってた珍道中③鶯丸的この旅最大最高の目的地
そのためテンションが始終おかしいです(鶴丸の頭痛のタネ)
いやホント
ここのホテルは
日本茶好きには堪らない
垂涎ものでした
おすすめ 8
ちなみ
DOODLE #近侍が審神者にリプ来た部分へキスする長義、国広、長谷部、鶴丸、リプが来た男士は全て描き終わりました。
実休さんは私が描きたくて描きました!
リプくれた方々ありがとうございます!!
※一部死ネタがあります 6
sungen(さんげん)
DONEつるみかWebオンリー つるみかるぱれーど!!(2024)のバナー用イラストです。久しぶりに衣装描いてやっぱりめっちゃ面倒い!!ってなりました。鶴丸さんはちょっと飛び跳ねてる。ポーズむずかった…。sungen(さんげん)
DONEつるみかワンドロ漫画まとめ本2巻のノベルティ(メガネ拭き)用の絵です。メガネ拭きって事でとにかく賑やかにしようと頑張ってみました。
メガネ拭きではあまり細かい絵は出てない&色が淡い感じになりましたが、まあ、ありかなと思います。
もちもちランドに初めて来たつるみかが、つるみかライドで世界一周みたいな。楽しそうで何より。
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DOODLEドッペルゲンガーだった鶴丸と、一振り目の大倶利伽羅の話ドッペルゲンガー、恋を知る。第三話 本丸の道場はすぐ埋まってしまうため、個人で素振りなどの鍛錬をする場合は大抵、本丸施設の外を使う。これは以前、一振り目の鶴丸もそうだと言っていた。積極的に手合わせをする相手を探すならば道場、そうでないのならそれ以外、というのは暗黙の了解のようだった。たまに、掲示板に模擬戦の予定が掲示されているので、もう少し力をつけられたら参加するのもいいかもしれない。
汗で木刀が滑る。あ、と思った隙に首筋に木刀が突きつけられた。これで今日は6対2。もちろん、鶴丸の負けである。くそ、と舌打ちして木刀を拾った。大倶利伽羅は手加減をしない。だから悔しさはあっても苦しさはない。
「木刀に慣れすぎるのもよくないかもしれない」
46650汗で木刀が滑る。あ、と思った隙に首筋に木刀が突きつけられた。これで今日は6対2。もちろん、鶴丸の負けである。くそ、と舌打ちして木刀を拾った。大倶利伽羅は手加減をしない。だから悔しさはあっても苦しさはない。
「木刀に慣れすぎるのもよくないかもしれない」
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DOODLEドッペルゲンガーだった鶴丸と、一振り目の大倶利伽羅の話ドッペルゲンガー、恋を知る。第二話 朝日が目に痛い。
これは肉体を得る前にはなかった感覚で、鶴丸は自分の目を手で覆った。それでも隙間から容赦なく光は入ってくるもので、仕方がなく諦めて布団から起き上がる。
ふあ、と欠伸をしながら布団を畳み、戸を開ける。そうすると今度は完全に朝日が差し込むものだから、思わず呻いてしまった。
「ああ、鶴丸さま。おはようございます」
山ほどの洗濯物を持った平野が、部屋から出てきた鶴丸に気がつき挨拶をする。もはや前など見えなそうではあるが、気配を察したらしい。おはよう、と挨拶を返しつつ、鶴丸は平野が抱えていた荷物を半分持ってやった。
「平野は働き者だ」
「そんなことはありませんよ。これだって、僕たち粟田口部屋のものですからね」
24391これは肉体を得る前にはなかった感覚で、鶴丸は自分の目を手で覆った。それでも隙間から容赦なく光は入ってくるもので、仕方がなく諦めて布団から起き上がる。
ふあ、と欠伸をしながら布団を畳み、戸を開ける。そうすると今度は完全に朝日が差し込むものだから、思わず呻いてしまった。
「ああ、鶴丸さま。おはようございます」
山ほどの洗濯物を持った平野が、部屋から出てきた鶴丸に気がつき挨拶をする。もはや前など見えなそうではあるが、気配を察したらしい。おはよう、と挨拶を返しつつ、鶴丸は平野が抱えていた荷物を半分持ってやった。
「平野は働き者だ」
「そんなことはありませんよ。これだって、僕たち粟田口部屋のものですからね」
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DOODLEもうすぐ折れてしまう一振り目の鶴丸と大倶利伽羅を見守る二振り目の鶴丸の話です。ドッペルゲンガー、恋を知る。第一話 ――きみは、ドッペルゲンガーというものを知っているだろうか。
まあ、そうだろうな。
簡単に説明してしまえば、自分そっくりの姿をした分身、幻覚の一種ってもんらしい。面白いのは、自分のドッペルゲンガーを2回見たやつは死んでしまうっていう噂だ。もちろん、噂に過ぎない。本物のドッペルゲンガーは周囲の人間と会話をしないらしいしな。ま、残念ながら俺も、本物のドッペルゲンガーを見たやつと会ったことはないが。
訳がわからない、という顔をしているな。俺たちもそうだった。「それ」が現れたのは唐突で、どうしたらいいのか、俺たちも、主も、わかるはずがなかった。ただひとつ確かなのは、「それ」が現れたら、近いうちに同じ姿をした者は折れてしまう。だから便宜上、俺たちは「それ」をドッペルゲンガーと呼んだ。
37160まあ、そうだろうな。
簡単に説明してしまえば、自分そっくりの姿をした分身、幻覚の一種ってもんらしい。面白いのは、自分のドッペルゲンガーを2回見たやつは死んでしまうっていう噂だ。もちろん、噂に過ぎない。本物のドッペルゲンガーは周囲の人間と会話をしないらしいしな。ま、残念ながら俺も、本物のドッペルゲンガーを見たやつと会ったことはないが。
訳がわからない、という顔をしているな。俺たちもそうだった。「それ」が現れたのは唐突で、どうしたらいいのか、俺たちも、主も、わかるはずがなかった。ただひとつ確かなのは、「それ」が現れたら、近いうちに同じ姿をした者は折れてしまう。だから便宜上、俺たちは「それ」をドッペルゲンガーと呼んだ。