2018年
85_yako_p
DONEどうあがいてもタケ漣。(2018年くらい)ラブソングのように 口付ける、噛み付く、舐める、飲み込む。
そんなことよりも、もっと簡単に愛は確かめあえるはずなのに。
「オマエは俺のこと、好きって言わないな」
好き、って言葉が形になる前に不満が出た。正直、やっちまったと思った。
でも、今更撤回もできやしない。本心だ。
俺の目をじと、と睨み付けて、アイツはつまらなそうに出て行った。
一日目、耳元にはらりと舞った葉が「好きだ」と囁いた。振り向いても、誰もいなかった。風が、笑い声みたいな高い音で空に昇った。
二日目、眺めた月が静かな声で「好きだ」と呟いた。通りすがりのカップルがキスをしてた。世界で、確かに二人きりだった。
三日目、しゃがんだ膝に乗り上げて、頬に擦りよった銀の猫が「好きだ」と耳を舐めていった。ひらり、膝から飛び降りた猫は路地裏に消えた。
687そんなことよりも、もっと簡単に愛は確かめあえるはずなのに。
「オマエは俺のこと、好きって言わないな」
好き、って言葉が形になる前に不満が出た。正直、やっちまったと思った。
でも、今更撤回もできやしない。本心だ。
俺の目をじと、と睨み付けて、アイツはつまらなそうに出て行った。
一日目、耳元にはらりと舞った葉が「好きだ」と囁いた。振り向いても、誰もいなかった。風が、笑い声みたいな高い音で空に昇った。
二日目、眺めた月が静かな声で「好きだ」と呟いた。通りすがりのカップルがキスをしてた。世界で、確かに二人きりだった。
三日目、しゃがんだ膝に乗り上げて、頬に擦りよった銀の猫が「好きだ」と耳を舐めていった。ひらり、膝から飛び降りた猫は路地裏に消えた。
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DONE友達の書いたプロットを私が書くやつだった。クリスさんの話。(2018年くらい)ネオンテトラ 海が好きだった。でも、水槽は、苦手だった。
海にいれば争うことのない生き物たちも、水槽に押し込めると争いを始めてしまうことがある。狭い世界。そこで何かが狂うのだろうか。そうして歪になってしまった小さな世界をいくつも見てきたし、そのうちのいくつかを経験してきた。
一番最初にその水槽の中に放たれたと意識したのはずいぶんと昔の話だろう。背はこんなに高くなかった。私はまだまだこどもだった。
教室。きっと、誰もが初めて投げ入れられる水槽はここだ。私も、同じようにここに放たれた。
そうして、自分が放たれた水槽のバランスが崩れていくのを見た。自分にはその理由がわからない。水槽の中にいる誰かに聞けば、わかるのだろうか。考えて、否定する。きっと、答えなんてないと思う。誰もが狂っていくバランスを理解しつつ、その原因も、自分自身のこともわかっていなかった。なんとなく、そう思う。
1997海にいれば争うことのない生き物たちも、水槽に押し込めると争いを始めてしまうことがある。狭い世界。そこで何かが狂うのだろうか。そうして歪になってしまった小さな世界をいくつも見てきたし、そのうちのいくつかを経験してきた。
一番最初にその水槽の中に放たれたと意識したのはずいぶんと昔の話だろう。背はこんなに高くなかった。私はまだまだこどもだった。
教室。きっと、誰もが初めて投げ入れられる水槽はここだ。私も、同じようにここに放たれた。
そうして、自分が放たれた水槽のバランスが崩れていくのを見た。自分にはその理由がわからない。水槽の中にいる誰かに聞けば、わかるのだろうか。考えて、否定する。きっと、答えなんてないと思う。誰もが狂っていくバランスを理解しつつ、その原因も、自分自身のこともわかっていなかった。なんとなく、そう思う。
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DONE大河タケル生誕祭。たぶん2018年。イチゴの乗ってないケーキ 言い方は悪くなるが、不器用とバカってきっと紙一重だ。もう夜も遅い時間に現れた来訪者にそんなことを思う。
ちゃぶ台の上に乗せられた、バカでかい箱が四つ。その箱を開ければ色とりどりのケーキが、数えるのもバカバカしいほどに入っている。そのケーキはどれもこれもが傾いたり崩れたりしていて、この箱を運んできた人間がコイツであることを証明するみたいに佇んでいた。
部屋には俺とコイツしかいない。事務所のみんなとだって分け合えそうな量のケーキは、俺と、コイツ、二人で分け合うにはあまりにも多い。
「なんだよ」
不機嫌そうに、コイツが言う。早く選べ、とケーキを指差す。一つとして同じ種類のないケーキは、何件も何件もケーキ屋をハシゴして、全部の店で、そこにあるケーキを全部買い占めたんだろうな、っていうのがわかる。
2125ちゃぶ台の上に乗せられた、バカでかい箱が四つ。その箱を開ければ色とりどりのケーキが、数えるのもバカバカしいほどに入っている。そのケーキはどれもこれもが傾いたり崩れたりしていて、この箱を運んできた人間がコイツであることを証明するみたいに佇んでいた。
部屋には俺とコイツしかいない。事務所のみんなとだって分け合えそうな量のケーキは、俺と、コイツ、二人で分け合うにはあまりにも多い。
「なんだよ」
不機嫌そうに、コイツが言う。早く選べ、とケーキを指差す。一つとして同じ種類のないケーキは、何件も何件もケーキ屋をハシゴして、全部の店で、そこにあるケーキを全部買い占めたんだろうな、っていうのがわかる。
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DONE春隼(2018年……?)45分後の話勝手知ったる春名の家のリビング。家主はお風呂。春名のお母さんが今日は帰ってこないから、お泊まり。
一人きりの六畳一間。誰も聞いてやしない、って思ったら想像よりも大きなため息が出た。
プロデューサーには控えるようにと言われていたこの行為。いや、厳密にはこれは自分のことではないから、と言い訳がましく思う。
先ほどからずっと眺めているスマートフォンの画面にはSNSのタイムラインがどこまでも伸びていて、その全てのコメントにユニットメンバーであり、頼れる兄貴分であり、悪友であり、秘密の恋人でもある「若里春名」の名前が踊る。当然だ。「若里春名」で検索をかけているのだから。
いわゆる、エゴサというやつだ。自分自身の名前を検索しているわけじゃないから、厳密には違うけれど。という言い訳。プロデューサーは見てもいないのに、弁明のようにそう思う。
2828一人きりの六畳一間。誰も聞いてやしない、って思ったら想像よりも大きなため息が出た。
プロデューサーには控えるようにと言われていたこの行為。いや、厳密にはこれは自分のことではないから、と言い訳がましく思う。
先ほどからずっと眺めているスマートフォンの画面にはSNSのタイムラインがどこまでも伸びていて、その全てのコメントにユニットメンバーであり、頼れる兄貴分であり、悪友であり、秘密の恋人でもある「若里春名」の名前が踊る。当然だ。「若里春名」で検索をかけているのだから。
いわゆる、エゴサというやつだ。自分自身の名前を検索しているわけじゃないから、厳密には違うけれど。という言い訳。プロデューサーは見てもいないのに、弁明のようにそう思う。
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DONE穴を掘る漣。遭遇するタケル。(2018年頃?)穴 ザク、ザク、ザク。
定期的に音が聞こえてくる。その音を合図に意識が浮上する感覚。どうやら眠っていたようだ。ザク、ザク、ザク。さして大きくもない音が響いている。その音以外は見当たらない。やたらと静かな空間。
そもそも、俺は眠っていたのだろうか。ぼや、と靄のかかったような思考は寝起きのそれだ。だが、何か違和感がある。でも、その正体が掴めない。まぁ、眠っていたんだろう。
ぱち、と。目を開いても視界は暗いままだった。夜なんだろうか。明かりをつけようとリモコンに手を伸ばすが、手が掴んだのはざら、という感触の何か。
いつも枕元に置いているリモコンがない。いや、そもそも枕がない。あろうことか、布団すらない。
2702定期的に音が聞こえてくる。その音を合図に意識が浮上する感覚。どうやら眠っていたようだ。ザク、ザク、ザク。さして大きくもない音が響いている。その音以外は見当たらない。やたらと静かな空間。
そもそも、俺は眠っていたのだろうか。ぼや、と靄のかかったような思考は寝起きのそれだ。だが、何か違和感がある。でも、その正体が掴めない。まぁ、眠っていたんだろう。
ぱち、と。目を開いても視界は暗いままだった。夜なんだろうか。明かりをつけようとリモコンに手を伸ばすが、手が掴んだのはざら、という感触の何か。
いつも枕元に置いているリモコンがない。いや、そもそも枕がない。あろうことか、布団すらない。
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DONE旬四季。最初の文と最後の文が決まってるお題のやつ。(2018年くらいだと思う)雪葬「僕は雪の日に死にたい」
長いキスが終わり、そのままジュンっちと抱き合ったオレの耳に聞こえてきた呟き。それをオレは平然と受け入れたし、その雪の日に彼の横にいるのは自分だと信じて疑わなかった。ぼんやりと、自分もその日に命を終えるのだと確信していた。
雪の日。ばあちゃんちがある青森じゃあ、雪なんて珍しくない。何でもない日に死にたいのだろうか。それとも、都会に雪が積もるような特別な日に死にたいのだろうか。オレにはよくわからない。そもそも、死にたいって感覚がオレにはあやふや。
「ジュンっちは死にたいんすか?」
ともすれば不躾な質問だろう。そんなオレの品の悪さも、ジュンっちは優雅な笑顔で受け入れてくれた。
「まさか」
802長いキスが終わり、そのままジュンっちと抱き合ったオレの耳に聞こえてきた呟き。それをオレは平然と受け入れたし、その雪の日に彼の横にいるのは自分だと信じて疑わなかった。ぼんやりと、自分もその日に命を終えるのだと確信していた。
雪の日。ばあちゃんちがある青森じゃあ、雪なんて珍しくない。何でもない日に死にたいのだろうか。それとも、都会に雪が積もるような特別な日に死にたいのだろうか。オレにはよくわからない。そもそも、死にたいって感覚がオレにはあやふや。
「ジュンっちは死にたいんすか?」
ともすれば不躾な質問だろう。そんなオレの品の悪さも、ジュンっちは優雅な笑顔で受け入れてくれた。
「まさか」
はかいさしゃ みる
PAST王ドロボウJING王ドロボウJINGは本誌で読んで衝撃を受けました。
単行本は発売日に買いに走りました。
ボンボン卒業もJINGがマガジンZに移行したことがきっかけ。
ファンサイトに入り浸りもしました。
人生初のオフ会経験もJING。
2018年の原画展も行きました。
…つまりだいすきです。 4
Do not Repost・東龍
PASTぼかぁ、カゲと一緒だったおっさんがどうも好きでね……。👑2018年のマンガハックの『王様ランキング』公式ファンアート企画で出したやつ&その時の企画ページ
→https://lp.mangahack.com/event/osama-ranking201809/?sc_ext=_lp_twi-20180914_1 2
チラシの裏
DOODLE2018年と2019年のらくがき詰め(MRGR中心)。老化、オリキャラ(MRGRの子供)注意。
あとめっちゃ雑。雑オブ雑。
※火とか風とか書いてるのは魔法属性です。大抵1人2つの属性を持ってます。 8
わか(若)
MOURNING[ガンスト]2018年にあったガンスト公式イラコンに応募した作品。
水彩色鉛筆でがっつり描き上げてすごく気の遠くなる作業だったけどめっちゃ楽しかった。
賞は取れなかったけどいい思い出です!
horichikamochi_
PAST漫画を描く社会人サークルで「シナリオ力特訓」のために2018年に描いたネームを発掘したんですが、
めちゃくちゃ既視感のある二人で笑ってしまったので晒します
・概要:指定されたテーマを活用してストーリー展開を描く
・テーマ:初回は「アリとキリギリス」を題材に、「シナリオに影響するアイテム(小物)」を登場させる 6
アイム
PAST至真のさみしい話。by2018年103号室には深夜アニメのDVD-BOXとBlu-ray BOXが高く高く積み上げられるほどたくさん揃っているのだから、深夜一時に再生ボタンを押せば、太陽が地平線を越えて昇ってくる朝六時まで見終らないのは仕方のない話だろう。そんなつもりは無かったのに、真澄と二人で徹夜してしまった。
おかげで、そっと捲ったカーテンの隙間から漏れる早朝の陽射しが目に痛いこと痛いこと。
知らぬ間に外は眩しい朝で染められていたらしかった。
だけれど、ごろんと床に転がった真澄は目を開けたり閉じたり、今にも深い眠りに落ちてしまいそう。
いいよいいよ、俺も一緒に寝ようかな。なんて、まさか揺すり起こすはずがなかったせいか、真澄は欠伸を一つ零してから、ついでのように呟いた。
「かみなり、やだった」
蚊の鳴くような小さな言葉だった。だからこそ、それが真澄にとっての真実でもあった。
やはり、昨夜遅くに至の元を訪れた時に寝惚けて部屋を間違えたと言ったのは単なる言い訳だったに違いない。
きっと別の理由があるんだろうと悟ったものの無理に問い詰めるような真似はしなかったけれど、何もかもがすっかり終わった頃に白状するのだから、懺悔 1141
rbhopper55
PASTサガフロリマスターヒューズ編記念追加に一年かけてかいたヒューズのリージョンイラストまとめてあげておくので見てあげてください(描いたのは2018年~2019年)#サガフロ
#ヒューズ 12
くりや
PAST2015年~2018年にかけてのFEらくがき②適当にまとめて投げてるので順番わりと変かもしれないというかだいぶ変!!
(※突然性癖ダダ漏れ絵とかカプとか女装とか性転換出てくると思います) 116