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    80

    おはぎ

    DONE夏五版ワンドロワンライのお題をお借りしたものでした~!主観色、とても素敵なお題で色々書きたくなりますね!

    お題:第80回「恋する/主観色」
    彩度と輝度――恋をすると、世界が薔薇色に見えるものなのよ

     昔見た映画のワンシーンだっただろうか、柔らかいブロンドの髪を揺らしながらヒロインが口にしたその台詞をその時は良く分かっていなかった。恋は盲目とか、痘痕あばたえくぼとか、恋をすると冷静な判断が出来なくなって、周りが見えなくなって、まるでこれまでの自分では無くなってしまったように振り回されるものなのだと思っていた。そんな風になってしまうなら恋なんてしなきゃいいのに、そんな状態になるまでハマらないようにすればいいのに、なんて冷めた目で見ていた。

     昔から映画を見るのは好きだった。映画の中の人物には汚い呪力がまとわりついていることもないから表情をしっかり読み取ることができ、没入している間は自分も普通の世界を見ている気分になった。別にをもって生まれたことを悔やんだことは一度も無いし、普通になりたいなんて思ったことも一度もない。ただ、興味はあったのだ。普通の眼を通してみた世界はどのようなものなのか。
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    rinne_bl

    DONEヒカセンが踊り子装備でオルシュファンを誘惑する話。

    ※格好いいオルシュファンはいません※

    踊り子AF80がエロすぎて書かずにはいられなかった。
    そして下品。

    ■■設定■■
    5.0以降ですが特にネタバレはありません。
    踊り子AF80装備について言及しています。

    ヒカセン
    名前:ルカ
    性別:男
    種族:ミコッテ
    仏頂面がデフォルトだが内心はそうでもない
    その壁をぶち壊したいルカがその装備を手に入れたとき真っ先に思ったのは――。

    「あっこれオルシュファンが好きそうなやつ」

     だった。

     第一世界の海底にアトリエを築いた既視感のある職人がこの世界の光の戦士たちのクリスタルから感銘を受けた例にと作ってくれた装備は、間違いなく逸品と言えるものだった。踊り子の装備も作ってもらったのだが、これが何とも過激な衣装だった。

     下はスロップを履くから良いとして、上は布地がセンシティブな所をどこも隠せておらず、隠せているのは脇程度のショート丈のベストである。否、もはや布である。そしてさらけ出された胸や腹、腰を豪奢な装飾のついた鎖が連なって飾り、華々しくも肉体美を誇示する意匠となっている。

     そこで頭を過ぎったのが紆余曲折あって恋人になった生命の躍動を愛する変な、もといイイ騎士だった。会う度にちょっと危ない目付きで迫りつつ体を褒めちぎってくるヤバいところはあるが、それを除けば誠実で情に厚く、紳士なイイ奴だ。
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    46thRain

    INFO美しいかんばせを持つ「マネキン」はただの一言も喋らず、ぴくりとも表情を変えない。マネキンは壊れた人間なのだと誰かは囁いた。もともとは優秀な吸血鬼退治人であったが、ある日を境に壊れてしまったらしい――。
    9/18開催・吸死に一笑8にて発行予定のサンプルです。はてしなく不穏な雰囲気ですがちゃんとロナドラします。させる予定です。
    ・文庫サイズ/80頁前後/価格未定(500円~)/通販書店委託予定
    祝えよ絶望 呪えよ希望(ロナドラ) 街を真実として理解している生き物をご存知? 
    人間? 吸血鬼? 全くもって見当違いもいいところ! 答えは我らが鼠たちだ。地下という地下をテリトリーにして、地上にのさばる人間や吸血鬼どもの足元をササササッと駆け抜けて。この街の上も下も隅々まで一番詳しい話を知りたいなれば、賢い者は鼠を捕らえるものさ。まあ、そんな無礼な輩はこの鋭い歯で噛み付いて逃げるけれども。まことに知りたくば、跪(ひざまず)いて教えを乞うのが正しい姿勢というものだ。
     とはいえ、自分は若輩者であるゆえに、この街で五年生きる最年長の鼠公などと比べると知識はいささかか劣る。それでもあの男の話は自分のような若い鼠にさえ届いている。「マネキン」と呼ばれる男だ。
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