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    化石

    8ji_20

    SPUR MERE4 クラレオ中編(?)小説 本編、ラクーン事件後、ハヴィエ、本編後の時間軸
    執筆中のお話、このままいくと化石になりそうなので尻叩き用にできたところからこっそりポイピクに投げておく…書いている途中で変わる可能性があるので、ベータ版にしている。全部書き終わってから整えてツイッターに投げる予定。
    [beta] Phantasma - 01鋼と鋼がぶつかり合う音がやまない。
    一撃の後に間髪入れず次の一撃が繰り出されるのを、すんでのところで受け止める。重く、素早いその攻撃を受け止めた刃との間に火花が散って、白煙が立ち上った。衝撃が刃先から手首に伝わり、じんじんとした痛みと共に右腕を波のように襲う。
    立て続けに繰り出されるクラウザーのナイフは、記憶の中のものより数段素早い。流れるように、滑らかに、レオンの急所を狙って的確な一撃が続けざまに襲ってくる。およそ二年ぶりに目にした彼のナイフ捌きは、以前にも増して鋭さに磨きがかかっていた。しかし、レオンだって黙ってやられるわけにはいかない。死んだと聞かされていた目の前の男――かつての師に教わった通り、レオンもひとつひとつの攻撃を受け流していく。頭で考えるより先に、レオンは瞬時に反応していた。彼相手にどう動けばいいかはこの身体がよく知っていた。そう教え込んだのは、クラウザーに他ならなかった。
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