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    ひめ

    桜庭🌸

    PASTにゃんこの日🐈
    杏千 / 原作軸 / ヒメさんと玄弥がいます
    昨年6月刊行の各柱と千くんの短編集「お噂はかねがね」より、猫になっちゃった兄上と千くんのお話🐈✨
    弟たちには兄に近づけない苦悩がある...
    ※「お噂はかねがね」は再販予定はありません。
    ※支部で音柱+千くん、恋柱+千くんのお話を全文掲載しています
    https://www.pixiv.net/users/68358891
    猫かわいがりもほどほどに(岩柱と) 膝の上に「どうぞ」とお招きすると、兄はまずおずおずと前足を乗せた。感触を確かめるように、ぷにぷにとした桃色の肉球を太ももに押し当てる。足踏みをするように繰り返すと、やがて膝の上にひらりと飛び乗ってくれた。寝心地の良いところを探してくるくると回り、やがて僕の膝に丸くおさまった。最後に大きなしっぽをその身に巻きつけて、もう動かなくなった。予想していたよりも、ずっしりと重い。もふもふの尾を触るのは我慢した。しっぽに触ってはいけないと、岩柱様に仰せつかっているのだ。豊かな金髪を思わせるふわふわの背中をなでてみる。時折硬めの毛が肌をチクチク刺激するが、それが兄を彷彿とさせて、自然と頬がとける。しかし、同時に誰にでもこうして無防備な姿をしてみせるのだろうかという疑問が湧いて、水に落とした墨汁のようにもやもやと何かが広がった。たまらず、「ねぇ、兄上」と呼びかけた。
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    冷たい水にいる

    DONEひめあん

    情人节?快乐。是稍微有点不太对付的两个人。
    致·不被列入终幕表的你*

    “我爱你。”

    东京的五月送走了最后一批樱花,油彩般的树叶是夏天降临的预兆。尤其是为了见她而把大学里的诘襟穿了回来,此刻成为了折磨的一环。和她见面的时候她总是小心地问他关于京都的事情,那座临湖的寺庙如何如何,而他也不厌其烦地讲述自己在东京日复一日平凡的生活。留在这里的时间总是少的,往往来不及和她作别就上了火车,然后等待下一次见面,不知不觉中恋情蔓延了开来充斥内心,当他说出这句话时原本要走过来的她停了下来,石桥下方河水流淌冲淡着空气中的不安。她没有做声,这让他情不自禁地向她走了一步,如果走过这座桥就要和她分别了,所以才会在临近结束的时候说出这句学来的话——他所习得的文化中不会有这样的语言,然而学校中却不抵触坦白的表达。他试探性地伸出了手抓住了她的伞,黑色的制服覆盖在身上让心情更加焦躁,他朝那柄红伞的伞下望去,倾听爱语的对象低下了头似是羞怯似是琢磨他的心意,握着伞柄的手也不自觉地摩挲着。她头上紫藤花样式的发簪穗子垂了下来,吸引着他伸出手想要触碰却被躲开了,最后他泄了气一般诚恳地用着最普通的词句再次表达心迹,渴望着能从她的口中听到半点回复。
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