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    ピット

    たびすけ

    INFO5/14エアコレ、もしくは7/16ラブコレの新刊ユミエマのサンプルです。
    pixivで掲載している『以上、未満』のシリーズのユミルとエマが、付き合っていない頃も付き合っている頃もそこそこイチャイチャしているお話です。
    前半は付き合っていない時間軸(身体の関係はあります)です。後半は付き合っている時間軸なので糖度高めです。2回ピットインしてます。
    エアコレ2023春 新刊サンプル<前略><付き合っていません>

     そんなことを考え目を細めながら、エマが部屋にいる可能性を少しでも上げようと、時間稼ぎに少し回り道をしながらエマの部屋を目指す。そんな途中で。
    (うわ、いつの間にかすごい降ってるじゃん。寄り道してたら危なかったかも)
     ふと見た廊下の窓の先、土砂降りの様相を見たユミルは足を止めると、小さく溜息を吐いた。風で纏わりつくような霧雨にうんざりはしたけれど、こうなる前に帰れただけでもラッキーだったようだ。
    (まだ酷くなるのか? 今夜はうちも駄目そうだな~)
     雨の日はプリムスクラブ全体としての客足も落ちるし、きちんと手を打てば落ちないユミル自身も、決して表には出さないけれど多少身体が怠い。だからこんな日はそんな怠さに気付かないくらい仕事に熱中するか──エマを抱き締めるのに限る。今日このあとは休日なので、後者一択だ。
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    comeco

    DOODLE付き合い始めの銃三デートのおはなし
    山田家ちょぴっと出てきます
    参考書は僕の恋人「ただいまー。」
     あっちー外から帰ると三郎がソファに寝転んでアイスを食べている。
    「あ、おかえり。」
    「……おまえ、それ」
     昨日の夜風呂の後に食って残ってたのは一本だけだったはず。
    「んー?ラスト一本。欲しかったらお前が買ってこいよな。」
    「はあ⁈俺が部活から帰ったら食うからって言ってあっただろ!」
    「名前書いてなかったお前が悪いんですう。山田家では名前が無ければ食べても文句言えないはずですからねー。」
     それはそうだけど。
    「チッ!買いに行くか……あ。」
     財布を出そうと尻ポッケを探るとガサッと紙の音。
    (そうだ。美術の[[rb:先生 > センコー]]になんか渡された。)
     部室に着替えに行こうと美術室の前を通った時に呼び止められて「これ、余ってるから兄弟と行ってこい」と言われた。くれるんなら貰っとくかくらいで内容も見ずに受け取った。ウチの先生たちなんかしんねーけど学校にくる生徒用の催し物のタダ券くれるんだよな。こないだはプロサッカーの学生招待券を体育の先生にもらったし。それは[[rb:友達 > ダチ]]と行ったんだけど美術の先生からってことは俺にはなんも関係ないんじゃねーかな。と思いながらぐしゃぐしゃの紙を取り出す。紙は二枚。特別美術展招待券と書いてある。
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