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    兵士

    2_leaf_clover

    TRAINING久しぶりにこの長さのを書いた……。
    お題メーカーの般若さにを書いたのに、お題全く関係なくなってしまって申し訳ない(元は『兵士と捕虜の両片思いからの告白』というお題でした)。
    ただバチ切れ大般若さんを書きたいだけになってしまったよ……。
    揺籠 明るい光が顔に掛かる。どうやら今日の天気は晴れている、らしい。身長よりだいぶ高い所に在る格子の嵌められた窓を見て思う。
     この座敷牢に入れられて何日が経っただろうか。最初のうちこそ律儀に日数を数えていたものの、数えるだけ気が滅入るとやめてしまった。今はただ、此処で静かに座っていることしか出来ない。
     ガチャリと南京錠が外される音がしてこの座敷牢が在る土蔵の扉がギィと開いた。
    「いい加減明け渡す気になったか?」
     逆光で顔がよく見えないが、声で分かる。コイツが私を此処に閉じ込めてる主犯だ。その背後には部下と思われる式神の類が二人いる。
    「何度訊かれても同じです。私は私の本丸を明け渡す気は無い」
     この主犯の男、名も知らないが、どうやらそこそこ高位の陰陽師の家系らしい。その名に箔を付けるために審神者として優秀な成績を残している私の本丸を明け渡せと詰め寄ってきた。嫌だと拒否をすると式神を弄して私を此処に閉じ込めては毎日本丸を明け渡すように要求してくる。
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    しえる🍙

    MOURNINGさんくえる君と帝国の兵士の話眩い月明かりの下、必死に救いを乞う兵士を男が静かに見下ろしている。
    「し、しし、仕方がなかったんだっ!俺だって本当は嫌だった!でも、でも命令だったんだよぉ!!」
    「それで?」
    かぶりを振って後退る兵士に、男はゆっくりと歩み寄り確実に退路を塞いでいく。
    ついにはその背には壁のみとなり、完全に逃げ場を失った兵士は半狂乱になり泣き叫ぶ。
    「いっ……嫌だぁアァァ!!死にたくない!!
    何でもする、何でもするから命だけは…!」
    地べたに額を擦り付け、必死に許しを乞うその姿に男は舌打ちをする。
    「お前は、そうやって命乞いをする人間をこれまでに何人嬲り殺してきた?」
    怒気を含んだ声音に、兵士はビクリと大袈裟に肩を震わせる。
    「そ、そんな……だって彼奴らは蛮族だぞ!?
    属州民にかける情けなんて……ギャアッ!!」
    恐怖故か開き直る兵士の腕が、宙を舞った。
    「痛いか?痛いよな。……お前が殺してきた人々は、それよりも更に酷い苦痛を味わってきた。」
    憤怒と憎悪を滾らせた隻眼が、激痛に呻く兵士を見下ろしている。
    「お前が踏み躙ってきた大地は、そこに暮らす人々が大切に受け継いできたものだ。
    お前が殺した子供達は、こ 909