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    TD

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    PROGRESS本にする時には合間合間にいかがわしい場面が入る予定です。

    「願い骨」本編はこちらです↓
    https://poipiku.com/IllustDetailPcV.jsp?ID=1455236&TD=8601273
    「願い骨」その後:一晩目はこちらです↓
    https://poipiku.com/IllustDetailPcV.jsp?ID=1455236&TD=8600856
    「願い骨」その後:二晩目 翌朝に響かないように配慮はしたがやはり紅茶一杯では済まなかった。会談は二日目を迎えている。情勢を安定させるためベレトは既に戴冠式を終えたが、クロードは王位に就いたばかりでまだ戴冠式を終えていない。王宮付きの占星術師の助言に従い、星回りがよい日に王都で戴冠式が行われる予定だ、とパルミラの文官がローレンツに伝えてきた。偶然にもそれは王位に就いて百五十日目であるらしい。
     クロード自身は迷信の類を好まないが百五十日の猶予が与えられたと看做しフォドラの首飾りまで足を運ぶことができた───というのは表向きの話だ。新王カリード陛下がクロードである、と知る前のローレンツはパルミラ側から日程の提案をされた時に女神に感謝の祈りを捧げている。戴冠式を終えるまで待たされると予想していたのだ。ローレンツは星から日取りや運命を読み取ることはできない。だが複雑な計算から導き出されることは知っている。クロードが数字を弄ったか猶予期間を求めて占星術師に圧力をかけた可能性は高い、というのが現在のローレンツの見立てだ。
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