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    あやめ

    aneniwa

    MEMOマイハン♀がアヤメさんにヤダヤダ我儘言うメモ発掘したから貼っとく!
    2人で狩りに出て恋バナに花を咲かせる(全部失敗談)の図
    先輩ハンターも駆け出しの頃には人間関係で2.3回失敗してて欲しいし、ハン♀は既に先輩の失敗の回数越えてる
     ハン♀とアヤメさんの2人で軽く遠征してる時に中継に使った町で、若い頃はヤンチャしてた風なちょっと軽薄そうな壮年のハンターにアヤメさんが声掛けられてて、空気読んで外してたハン♀が後で合流した時にはもう普通の顔してたけどなんか空気がピリついてておや?と思うハン♀
     次の晩、野営の準備を終えて2人で火を見ながらそっと「昨日の人、どういう関係?」って聞いて、アヤメさんは一瞬誤魔化そうとするけどハン♀の目を見るともう察されてるのが分かって、諦めて目を逸らしてボソッと「……昔の男」って言う
    「意外だわ、ああいうタイプ苦手そうだと思ってた」「アイツで苦手になった」「……」「……アタシは若くて馬鹿だったんだよ。あんなのに引っかかるくらいにね」苦そうに眉を顰めて少し唇を尖らせる横顔がなんだか妙に幼く見える。この気高い人にも男に縋った過去があったんだなあと、なんだか新鮮に思いながら橙の光を照り返す銀髪を眺めるハン♀。今までとはちょっと違う新たな親近感を感じつつ口を開く。
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    aneniwa

    DOODLEアヤメさんとハンター♀が雨で足止め食らってるはなし

    寝ながら書いたのであとでちょこちょこ訂正すると思います
     移動をさっさと諦め、シェルターで夜を過ごす段取りを組んだ判断は正解だった。まさかこれほど里に近い場所でここまでの足止めを食らうとは思っておらず、当然野宿の予定もなく、寝袋も天幕も担いでいない軽装だったのだ。天候さえ良ければ数時間とかからず越えられる山のその中腹あたりで、今2人のハンターは身を寄せ合って過ごしている。

     雨は夜半を越えた今でもなお、一層勢いを強めて降り続いている。この辺りでは珍しいほどの豪雨だ。一滴一滴が大きく重い、力強い雨だった。隣で眠る後輩が言った通り、油紙だけではいずれ破れてしまっただろう。大岩が近くにあることを彼女が記憶していたのも助かった。風を防げるかどうかで随分違う。

     太い枝で作った三角形の枠組みに水を弾く油紙を被せ、その上から葉のついた枝を隙間なく被せた、即席のテントの中は狭い。女2人が這い込んで蓋をすればそれでピッタリ、身じろぎする隙間さえ無いほどだ。当然荷物も入らなかった。油紙が1枚しかなかった為、重要な荷物は昨日の狩りでたまたま剥ぎ取っていたルドロスの皮で包んで急場を凌いでいる。朝までに浸水しないことを祈るしかなかった。耐水性のある物や、ある程度諦めのつく物は、泥汚れを防ぐためにそこらの木に引っ掛けておいた。運が良ければ回収出来るだろう。火薬は惜しいが、既に完全に湿気てしまっている。
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