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    ソレ

    azisaitsumuri

    MOURNINGリが傭の人形を使って都市伝説の一人隠れん坊(と言うかホラゲのハィドアロォンからの妄想)をする話。現パロなのかな。怖い話ではない(?)。こうれいじゅつ。
    ※お話に都合良くルールを改悪して居ます。それ以前に一人隠れん坊をしないでください。(ホラゲは楽しいです。)
    海外版一人隠れん坊風よーり(?)家中の明かりを消した内の一室のテレビを点ける。液晶の砂嵐に好きなだけノイズを歌わせ「彼」を迎えに行く。寝室に横たえた人形を持ち上げて微笑み掛ける。「さあなわぁぶ見つけましたよ。」そのやわい腹に鋏を突き立てる。「次はおまえが鬼です。」人形をベッドに戻したら部屋を出て浴室に向かう。空のバスタブに自身を沈め、目を閉じて暗い冷たさに心地良く身を委ねる。やがて扉の開く音が聞こえるので目を開ける。寝室の方からだ。それから順番にがちゃりがちゃりと他の部屋の扉を開けられて行く、部屋の中を一室一室確認するように、それが徐々に近付いて来る音がする。それが浴室の前の部屋からした時点で、隣の部屋に入った彼と入れ違いで風呂場を出る。その儘リビングのソファに座り、足を組みながら砂嵐の液晶を眺める。今頃は風呂場を確認して居るであろう相手の立てる物音もノイズ音に混ざるが、紛れること無くはっきりと耳に届く。それがもっと、もっと近付いて来る。ノイズ音は不快な筈だが長く聞いて居れば微睡みが誘うようだった。それが強制的に引きげられる感覚。背中にひやりとした空気が張り付くようなバスタブよりも冷たい気配。「見ぃつけた。」人形の腕が人の腕のような大きさで動き、人の通常よりも激しく後ろから捕えられる。「だめだろぅ、ちゃんと隠れてなくちゃ?」押さえられた腹は、鋏で彼を刺した箇所だ。砂嵐はいつの間にかやんで真っ赤な画面を映すばかりだった。
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    gureiyama

    DOODLE注意⚠️現代まで生きる神仙⑥
    お読みくださる方ありがとうございます
    今回はキャラ崩壊がいつもよりさらにひどいと思われますので
    「それでも読んでやるか」という心の優しい方に届けばよいなと思う所存です
    ※作中のギャル語…バイブスで誤魔化してください
    ※日本風ギャル?でもきっとどこの国もギャルマインドは一緒のはず
    ギャル精神は世界を平和にすると信じる

    タイトルの意味に見当がついた方は仲間
    ヒヨコではない 重い音を鳴らして玄関の扉がしまった瞬間、温客行の顔から笑みが消えた。
     現代にあっても類稀な美貌は、喜色を失うと周囲の温度がぐっと下がるような冷たさを纏う。
     リビングに戻ると、テレビの真向かいに置かれた猫ベッドの前でしゃがみ込んだ。
    「起きて! 白米!」
     ベットで丸くなっていた白猫はにゃむにゃむと迷惑そうな声を上げた。大きな手でふわふわとゆすられて、金色の瞳をかっ! と見開いた。
     にゃうな!
     眠いの! ぴしゃりと同居人の暴挙を叱る。
    「寝てる場合じゃないの! 阿絮が嘘をついて出かけたんだよ!?」
     フンマンヤルカタナイ白猫は、二人いる同居人の白い方を叱ってもらおうと、黒い方の姿をきょろりと探した。
     周囲は静かで、本当に居ないらしい、と理解した。
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    みやこ

    DOODLE栞作りがマイブームの妹に「これ真田くんにあげてね」と栞をたくされた幸村くん、真田が自分の育てた花を手元に置いてくれたら嬉しいな……と思って栞の裏面に花を押す(作者である妹にはちゃんと許可とった)。それを素知らぬ顔で「妹から」と手渡すと、幸村くんの予想に反して真田はすぐ花に気づいてくれて、それが嬉しくてどきどきしちゃうんだ、可愛いね〜。
    というのを説明できなくて書きました。
    ビオラ・スミレ科スミレ属「最近、妹が栞をつくるのにハマってて、弦一郎くんにも……って」
     きらめくシールと色鉛筆のイラストで彩られた紙片を幸村から差し出され、ややひるむ。可愛いが、可愛すぎる。リボンが黒なのは幸いだった。
     受け取って、なんとはなしに裏返してみるとそちらは無地で、ただ端の方にひそやかに花が押されていた。水ににじんだ絵の具のようにじんわりした淡い黄色と薄紫の花びらに見覚えがある。
    「お前の花だな」
     驚いたように幸村がぱちぱちと瞬きをし、それにあわせて長いまつ毛が揺れた。
    「知ってたの」
    「名前までは知らん。だがお前の庭で見た」
    「そっか」
     噛みしめるように幸村は言って、それからにこりと笑った。
    「ビオラ。ビオラだよ!」
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