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    五十

    ツキシロ

    DONEガルシア博士×アシストロイド晶♀。パラロイ軸本編後、ラボに残った晶。約五十年後、博士が亡くなった後、旅に出ていたオーエンとクロエがラボを訪れる話です。捏造多数。晶はカルディアシステム搭載です。
    パラレルワールド・スターチス 博士のことですか?
     そうですね、とってもお優しい方でした。私たちアシストロイドのことも、友人のように扱ってくださいました。アシストロイド差別について、何度か講演などもしていらっしゃいましたが、あれは本当に、仕事だからやっていたのではなく、私たちアシストロイドのことを、生活のパートナーとして思っていてくれたことは、ラボラトリーの中の人間も、もちろんアシストロイドも、誰もが知っていることです。
     それ以外のこと? もうお亡くなりになった方のことを話すのは憚られますが……そうですね、博士が受けていらっしゃったお仕事ですから……とても、真面目な方でした。真面目、といいますか、本当に研究がお好きなんだな、と思うことが多々ありました。研究だけではなく、先ほどのような講演やメディア出演、ラボの中での会議など、寝る間もない時期というものが、一年の間に何回もありました。それでも、ご自分の興味があることを見つけると、目がきらきらと輝いて、そのことに集中して、三日も寝ない、ということもありました。ええ、そういう時は、私や、その他の博士の助手を務めていたアシストロイドが、無理矢理にでも寝室にお連れしました。脳波や呼吸、脈拍などを感知していれば、さすがにもう休ませたほうがいい、という潮時は、私たちアシストロイドにはわかりますから。そのために博士は私たちをおそばに置いてくださったのだと思います。
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    asagao_yuu

    PAST「キスしないと出られない部屋」、「五十の質問に答えないと出られない部屋」(230623エアブー開催に合わせ投稿)……と関係が進み、最終的にこの二人になります。「〇〇しないと出られない部屋」の出来事が夢だと思っていた零くんと、現実のこととしてしっかり覚えている赤井さんが、ようやく、何の拘りもなく結ばれます。
    若干の映画ネタ(黒鉄)が含まれます。念のため、鑑賞前の方はご注意ください。
    あなたの姿「赤井秀一に変装したい?」
    「はい。お願いします」
    「なぜ私に頼むのかしら」
    「あなたは変装の名手でしょう。教えを請うには適任かと思いまして」
    「ふうん?じゃあもう一つ聞くわよ。なぜそこまでして、あの男を探すの?なぜ、生きていると思うの?」
    「それ、二つじゃないですか」
    「同じことよ。よく考えて。その答えによっては、手伝ってあげてもいいわ」
     なぜ。なぜか。僕がライ……いや、赤井秀一を探すわけとは。生きている、と信じて疑わないのは。
    「……会いたいから?」
    「あら、正直なのね」
    「えっ、わ、わわっ、今僕声に出してましたか!?」
    「ええ。『会いたくて仕方ない』って」
    「そうは言ってませんっ」
     からかうような顔をしているのかと思ったら、そうじゃなかった。ベルモットの表情は、僕を気づかっていた。何で?まあいい、手伝ってくれることになったのだから。
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