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    普通

    tsuyuirium

    PAST聡実くんお誕生日おめでとう🎂
    わぬ友情出演の狂聡です。わぬが普通にお隣に住んでてコミュニケーションをとってます。
    わたぬきの日隣に住むわぬから、衣替えの手伝いを頼まれた。桜ももうすっかり見頃になるくらい暖かく、天気がいい今日が頃合いのようだ。
     僕よりもおしゃれに気を遣っていて衣装待ちなわぬの冬服を、指示を受けながら衣装箪笥へと収納していく。
    「だいぶ片付いたで。僕より服持っとるな」
     ふかふかの胸板を少し大仰に逸らして、自慢げな素振りを見せてもちっとも威厳がない。ちぐはぐさがおかしくて、つい小さな笑いが溢れる。
     わぬは僕たちとは同じ言葉は喋らなかったが、不思議と言いたいことや意思が伝わってくるもので、コミュニケーションの上で困ることはない。今も喋らずとも、身振り手振りや豊かな表情で僕に指示を出してくれる。
     冬の間によく見かけていた、綿の入ったふかふかの半纏。一度このタイミングで虫干しをするそうで、半纏を受け取るとわぬはとてとてと日が差し込む窓辺へ駆け寄っていく。ベランダで風にあてたいのだろう。わぬはちらとこちらを見て、引き戸の前で立ち止まる。やっぱりそうだったことを確認して腰を上げる。
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    Rahen_0323

    DOODLEヒスイ帰りカキツバタその4です。ポケモンとの再会パート。
    シリーズ物なので「置き去った男」の1〜3を先に読むことをオススメします。
    なんでも許せる方向けです。細かいことは気にしないで読んでください。
    普通にゲットしたとかタマゴから孵ったとかなら全然仲良くなれそうだけどなあ……と思いながら書いてた。皆幸せになって欲しい気持ちはある。
    置き去った男 4カキツバタが帰って来てそのまま入院した日から一週間が経った。
    あれからねーちゃん達も加わって、彼の体調も気にしながら七年分の積もり積もった話を毎日のように沢山した。俺達の仕事の話からリーグ部の皆が今どうしてるか、バトルについてやシンプルな世間の情勢まで。
    カキツバタは特に辛そうでもなく、むしろ俺達が元気にやってたことに安心した様子で相槌を打っていた。正直元気じゃない日もいっぱいあったし、リーグ部も彼の失踪で色々起きてたんだが。その心に燻ってる希死念慮が強まりでもしたら大変なので、暗い部分はあまり語らなかった。
    「カキツバタはどうしてたの?ヒスイでのこととか、話せる部分だけでも話して欲しいべ」
    安定した頃を見計らって聴取も受け、過去や未来であったことをオモダカさん達に少し口にしたらしいけど。やはりというか、俺達にもリーグや警察にも全てを打ち明けるのは難しいみたいで、詳細はバトルやポケモンの話くらいしか引き出せなかった。
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    DOODLE2024.4.17
    高校三年生の仙にょ越です。
    『それは、クラゲだけが知っていた』の続きです。
    ⚠️越野くんが女の子になっていますがあんまり女の子らしくないので普通に読めると思います。
    診断メーカー【あなたに書いてほしい物語】
    ななこさんには「海に向かって叫ぶ夢を見た」で始まり、「どうかお幸せに」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以上でお願いします。
    いぬもくわない海に向かって叫ぶ夢を見た。
    「ばかセンドー!!」
    あれ、こんなに高かったかな、声。


    遊泳禁止の七里ヶ浜は波が高く泳ぎには適さないが、サーフィンやヨットといったマリンスポーツを楽しむ者たちには隠れた名所として人気がある。右手にはライトアップされた江ノ島のシンボルタワー、左手には三浦半島。マジックアワーの幻想的な空。そんな絶好のロケーションにそぐわない罵倒の叫び。
    「浮気者ー!!今度こそ別れてやるー!!」
    これは夢だ。そして先程から叫んでいるのは自分であると越野は理解していた。だが、それにしては声が高い。そして何よりも、
    『なんでスカートはいてんだ』
    スカートどころかセーラー服なのだが。
    「はっ?!」
    海面に浮上したかのように唐突に意識が戻った。
    1912

    Rahen_0323

    DOODLEヒスイ入りして帰って来たカキツバタその3です。再会とよしよしパートです。続きは未定。
    シリーズなので「置き去った男」の1と2を先に読むことをオススメします。
    怪我や体調不良表現があります。細かいことはあんまり気にしないで読んで欲しい。なんでも許せる方向け。
    早く幸せになってくれ〜〜〜呟いてたりしてたけどアカデミーにでも行って普通に学校卒業してくれ〜〜〜
    置き去った男 3カキツバタが意識を失ってしまったので、聴取だとか細かいことは後回しになり、俺は一先ず放り出してしまっていたゼロゲートでの仕事を片付けておいた。仲間達も各々の業務に戻ったらしい。
    一応薬の投与でカキツバタの容体は落ち着いていたし、病室にはハルトを残したので大丈夫だとは思うが、それでもどうにも身が入らなくて。
    済むとリーグまで書類と端末を取りに行き、直ぐにあの嘗ての先輩の元へと戻った。
    「ハルト、カキツバタ」
    「! スグリ!おかえり」
    ノックを挟み静かに扉を開けば、ハルトもまたノートパソコンを立ち上げていた。訊けばハッサクさんが気を配って持って来てくれたらしい。同じリーグ職員でよかったよ、と笑ってた。
    「ツバっさん、丁度起きたところなんだ。薬の影響でちょっとボーッとしてるみたいだけど」
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