棘
名無し
MOURNING狗巻棘君HAPPY BIRTHDAY2023始終五条視点
棘乙風味クラッカーの音と同時に、暗かった部屋が明るくなる。目を丸くしていた本日の主役は、目の前に差し出された【棘君お誕生日おめでとう】のプレート付ケーキを見ると、丸い目を細くして微笑んだ。
「狗巻先輩!誕生日おめでとう!」
「おめでとうございます。」
「めでてぇな棘!ほら、吹き消せよ!」
ケーキの上で仄かに点っていた火を吹き消し、改めて同級生と後輩からの祝いの言葉を受ける。そんな彼の様子を、少し離れた場所から僕は見守っていた。
呪言師を産み出せる家系でありながら、呪言師を排除する家に産まれた棘。決して皆から誕生を祝われてはいなかった筈だ。呪術界隈には自分の保身しか頭にない、こり固まった老害が多いから。でも、そんな界隈内で彼が心優しく育ったのも、今こうして笑顔でいられるのも、恵まれた人間関係があっての事だろう。
3253「狗巻先輩!誕生日おめでとう!」
「おめでとうございます。」
「めでてぇな棘!ほら、吹き消せよ!」
ケーキの上で仄かに点っていた火を吹き消し、改めて同級生と後輩からの祝いの言葉を受ける。そんな彼の様子を、少し離れた場所から僕は見守っていた。
呪言師を産み出せる家系でありながら、呪言師を排除する家に産まれた棘。決して皆から誕生を祝われてはいなかった筈だ。呪術界隈には自分の保身しか頭にない、こり固まった老害が多いから。でも、そんな界隈内で彼が心優しく育ったのも、今こうして笑顔でいられるのも、恵まれた人間関係があっての事だろう。
きりん
DOODLE⚠️やぱろです誕生日に個室露天風呂に行きたい棘くんと、憂太さんのお話です
辺境禁区 番外編事務所の日めくりカレンダーを破りながら、もうすぐ十月なかばなんだ、と気づいた。いつもは今日が何日なんて気にしてなかったから、自分でもちょっと驚いた。
「甘井、おれ、もうすぐ誕生日なんだ」
「だからなんなんすか」
甘井は首を傾げるけれど、気づいたら気持ちが抑えられなくなった。
「憂太とどこか行きたい」
「アニバで旅行? あの人、そういうことするタイプじゃないでしょ」
甘井はバカにしたように笑うから、おれはムカついた。確かにそうかもしれないけど。
「別にディズニーとかUSJとか言わないよ、温泉とかなら」
破いたカレンダーを丸めてゴミ箱に投げた。
「がっつり墨入ってるから無理じゃん」
カレンダーは見事に外れ、おれは舌打ちした。ほうっておくと井口に怒られるから、しぶしぶ拾って入れ直す。
6873「甘井、おれ、もうすぐ誕生日なんだ」
「だからなんなんすか」
甘井は首を傾げるけれど、気づいたら気持ちが抑えられなくなった。
「憂太とどこか行きたい」
「アニバで旅行? あの人、そういうことするタイプじゃないでしょ」
甘井はバカにしたように笑うから、おれはムカついた。確かにそうかもしれないけど。
「別にディズニーとかUSJとか言わないよ、温泉とかなら」
破いたカレンダーを丸めてゴミ箱に投げた。
「がっつり墨入ってるから無理じゃん」
カレンダーは見事に外れ、おれは舌打ちした。ほうっておくと井口に怒られるから、しぶしぶ拾って入れ直す。
Linco_juju
DONE棘くんお誕生日おめでとう🎉10月23日は一般的に霜降と呼ばれているんですね。二十四節気をキャラの誕生日とリンクさせているらしいげげ先生のメッセージを超拡大解釈して、棘くんの在り方を伏視点で妄想してみました。
未満伏棘。恋愛感情すら抱いていないけれど、伏の中では確かな存在になりつつある先輩。伏が陰から狗巻先輩へ憧憬の眼差しを向けるのがヘキなので詰め込みました。お口に合えば💕
psw→棘の誕生日 2
Mugityanosagi
DOODLE同窓会で再会する乙棘(R15)なにか、大事なことを忘れている気がする。
酔った頭じゃ記憶の引き出しを開け閉めして違和感の正体を探し出すことすら難しい。
「ねぇ、狗巻君。きいてる?」
「ん、ふぅ……っ」
「いぬまきくん、ねぇ」
ファーストキスはレモン味。それは青春の間に初めてのキスをした人だけの特権だと思い知る。だって酒の味しかしない。それに加えてほんの少し、俺の知らない他人の味。
憂太が何かを言っている。でも、理解できなかった。
抵抗できないよう扉に片手と欠損した左腕を縫い付けられながら、何度も何度も繰り返し唇を塞がれて。鼻でうまく呼吸できずに酸欠になりかけているのを見兼ねて、散々俺の中を嬲っていた分厚い舌がやっと出ていった。ふわふわした頭の片隅で警鐘が鳴る。でも、もう何もかも手遅れだ。
3500酔った頭じゃ記憶の引き出しを開け閉めして違和感の正体を探し出すことすら難しい。
「ねぇ、狗巻君。きいてる?」
「ん、ふぅ……っ」
「いぬまきくん、ねぇ」
ファーストキスはレモン味。それは青春の間に初めてのキスをした人だけの特権だと思い知る。だって酒の味しかしない。それに加えてほんの少し、俺の知らない他人の味。
憂太が何かを言っている。でも、理解できなかった。
抵抗できないよう扉に片手と欠損した左腕を縫い付けられながら、何度も何度も繰り返し唇を塞がれて。鼻でうまく呼吸できずに酸欠になりかけているのを見兼ねて、散々俺の中を嬲っていた分厚い舌がやっと出ていった。ふわふわした頭の片隅で警鐘が鳴る。でも、もう何もかも手遅れだ。
Moyolyo
MOURNING乙棘ついったーにぽいぽいしていた、
「まだ友達でいる二人のお話」前半部分をまとめました
後半(終盤?)は多忙のためゆっくり時間を見つけて描いています。。
まとめてみて思いましたが、思うままに日常を見てみたい願望で描いているのがすごく分かりますね…後半はちゃんと描きたいと思いました(日記…?) 26
a106s
MEMO嘯く空風。温度のない笑い声。耳元で知れず囁く言葉の棘が精神を蝕む。
「うらめ、うらめ、おまえはわるくない」
「隣人はなお青く、己はどろぬま、ああなんと哀れな」
「おまえほど悲運なものもそうあるまい」
「ひとのものを欲し、羨み、手のひらを広げ」
「持ち得る宝を零している!」
「自らのさいわいの見えぬ愚かなおまえさん」
「おれをごらん」
「おまえの真似をしてあげる」
自分用デザインメモ
yowailobster
DOODLE20220206 ワンドロお題「節分」お借りしました題名イワシひいらぎ高校生にするかと思ったけどどこからかランガくんは生臭くないし棘も無いし静かだが?と聞こえたのでやめました
福に呼ばれて春が来る 年末年始の怒涛の地獄を拉致した少年を吸う事でどうにか突破したのも早一か月前のこと。旧暦では春も近い今日この頃、日中ならば多少温かみを感じる日が入るようになった室内と匹敵する程度には主人のまとう雰囲気も物柔らかだ。目が回るような移動続きの日々から解放されたとはいえ多忙には変わりないが、だからこそ少々の差を噛み締めているのだろう。こんな風に数か月前手に入れた待ち合わせ場所もとい仕事場に来る事さえあの頃は考えられなかった。それとおそらく隣に設置してある存在の効果も大きい。設置。主人に聞かれれば仕置きは免れないだろうし当たり前に人間へ向けるべき言葉でも無いが不思議とこの少年には相応しく思える。どうやら自分は内心で少年のことを花や鑑賞物のような主人の心を慰めるものとしてカテゴライズしているらしい。
3137jujunonotoya
DOODLE・2023.6.25発行のゆえさんとの合同誌「恋とか愛とかアオハルとか」のおまけ後日談です。そちらを読んでいないとよくわからない内容です。・高専パロ(五条4年、棘2年)
・付き合ってから初めてのバレンタインのお話
・ペン入れや塗りはちゃんとしてません 20
nicoyossy
DONE3-⑳ 番になった五棘漫画休職中2年ズ年越しの話
狗巻先輩とパンダ先輩が
ドライブしたりキャンプ?したりな話
狗巻先輩と野薔薇ちゃんのおでかけの話 など
2023/9/17 pixiv投稿 35
yu0621ha
DOODLEジュオカル 『祝祭の棘』オジュナがヴリちゃんから誕生日プレゼントによく似た棘を貰う話
ジュオカル 『祝祭の棘』「開かぬ箱か」
アルジュナ オルタが起きた時に寝床を見れば、そこには手の平サイズの黒い細工箱があった。
そこには、カルナが寝ていた筈だと手に取り千里眼を凝らすが、やはり中は窺い知れない。
『जन्मदिन की शुभकामनाएँ(happy birthday)』
と書かれたメモから、恐らくあの邪竜の仕業だと当たりを付けるが思惑は分からない。
何かの試練であるのだろうと思うが、これが何の試練になるというのだろうか?
試しに表面の仕掛けを一つ動かしてみれば中に書かれていたメッセージが現れる。
『問1 本当に求めるものはこの中に入っている?』
「愚問だ。堰界竜たるお前が与える試練の先に褒美がるのなら、この中に入ってなければおかしい」
856アルジュナ オルタが起きた時に寝床を見れば、そこには手の平サイズの黒い細工箱があった。
そこには、カルナが寝ていた筈だと手に取り千里眼を凝らすが、やはり中は窺い知れない。
『जन्मदिन की शुभकामनाएँ(happy birthday)』
と書かれたメモから、恐らくあの邪竜の仕業だと当たりを付けるが思惑は分からない。
何かの試練であるのだろうと思うが、これが何の試練になるというのだろうか?
試しに表面の仕掛けを一つ動かしてみれば中に書かれていたメッセージが現れる。
『問1 本当に求めるものはこの中に入っている?』
「愚問だ。堰界竜たるお前が与える試練の先に褒美がるのなら、この中に入ってなければおかしい」