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    物理

    yon8jet

    DOODLE※龍勝事後駄弁り小話
    ひとつ前の龍勝観らくがきで書いた、かったくんの匂いで気が変になって事故ったので、責任とって?付き合ってる設定の龍勝です。

    運命の人に物理的にぶち当たるかったくんがすごく好きなのと、リュウセイって名前きれいだな、と思って。
    A crush on you「大丈夫か」
    梯子を登って、掛けてきた最初の言葉がそれで、勝太はこっそり苦笑した。
    身にまとった毛布で口元を隠していると、目の前にマグカップが差し出される。甘くてほんのり香ばしい匂いがする。
    「大丈夫、なわけねーだろ!」
    ほころんだ顔でマグカップを受け取ったはずが、勝太の口から飛び出したのは表情とは真逆の、厳しい言葉だった。ついでにしゃがもうとしたドラゴンの太ももをゲシゲシと蹴り付ける。大して痛くもないだろうが、うっ、とドラゴンはうめく。後ろめたいところがあるのだから、それも仕方ない。ふふん、と鼻を鳴らして、勝太はマグカップに口をつけた。クタクタになった体に甘いココアが沁みる。いくらか飲んでほっと息をついていると、隣に大きな体躯が座った。当然のように体重を預けても、気にする素振りもない。事後であってすら、ドラゴンには勝太を特別意識するところがないらしい。スキ、とか、コイ、とか、よくわからない、と心底困ったように言われたことを思い出すと、しみじみ、こういうことか、と思わされて悲しい。結局、勝太はムスッと顔を顰めた。
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    threePointLead

    DONE箱さんウズさんとの共同お題、狼ウルフウッド×エルフヴァッシュの話です。
    ヴァッシュが物理的にウルフウッドを殴ってしばくだけのなんだこれ話です。
    これは牧台なのか…!?
    狼なウルフウッドと拳で闘うエルフヴァッシュの話(すけべはないよ!)この先の森林帯は、かの黒き魔狼の縄張りなのだと旅行く商人にヴァッシュは教えられた。命が惜しければ遠回りしてでも森を通るのはやめた方がいいのだともオマケに。
    しかし、商人の勧められたルートを通った場合、山に三ヶ月間籠りようやく採取した花が枯れてしまう。
    豊富な魔力、清浄な環境、満月の夜。三つの要素が重なった環境でしか咲かない可憐な花。透明な花弁を持つ花は三日花とも称され、その名の通り開花後三日で枯れてしまうのだ。
    「困ったなぁ…」
    ガラスケースに大切に保存された三月花の寿命はあと一日。
    商人が教えてくれたルートではどんなに急いでも二日はかかる。逆に森林帯を突っ切れば、半日で済むわけだ。
    三日花が簡単に採取できるのならば諦めはつくのだが、そう簡単に見つからない花なのだ。山のスペシャリスト、レンジャーたるヴァッシュでさえ、たった一輪を採取するに三ヶ月かかった。次の花を見つけるのに一体どれだけかかるのか。
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    にらたま

    DOODLEhttps://t.co/PP7w53zE1T
    書かなきゃいけない注意書きが多すぎてキャプションが足りなくなるので割愛しますが、先に上の方の話(と注意書き)を読んでからの方がいいと思います。出られないロッカー(物理)と師弟の話が急に始まって急に終わる。

    あるもの
    ・捏造学パロ設定の続き
    ・風味程度の霊モブ要素
    ・ロッカーに閉じ込められる二人
    ・強めの幻覚
    あらすじ: 夏休みにクラスメイトに肝試しに誘われた弟子と、うっかりしていた弟子から話を聞いてしまった以上、教師として止めに行かなきゃいけなくなった可哀想な師匠。

    ――

    「ってぇ……」
    背中を硬い壁に強かに打ち付けたような衝撃に、
    霊幻は思わず舌を打ちかけたのやめた。たった一人とはいえ、今、自分の目の前には教え子の存在があるからだ。

    「師匠、大丈夫ですか?」
    目の前、と言うには近すぎるかもしれない。気配としてはほとんど目と鼻の先。ここに灯りがあればおそらく相手の瞬きすら見れる距離だ。

    (なんだってこんなことに……)

    真っ暗な狭いロッカーの中。助けも呼べるか分からない状況で閉じ込められた霊幻は、たまらずため息をついた。さっきまで自分はモブと廊下を歩いていたはずなのに、物音がした教室を開けた瞬間これである。
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