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    92

    みはいく

    DONE2022.6.11
    まだ自覚していない頃のふたり。ノヴァ君が先生のお酒を飲んでしまい、倒れてしまいます。酔っぱらってちょっとだけ先生に甘えます。
    先生とノヴァ君の一人称で物語が進みます。
    *リンガイア王国は十五歳で元服を済ませる私得設定なので、ノヴァ君は成人扱いです。
    *ゴッチェ・インペリアルは実在するお酒です。度数なんと92度!
    *酔っぱらっているので、ノヴァ君の父親の呼び方が普段と違います。
    サフランの雫 ランカークスの森の更に奥深く、他人がほとんど訪れない入りくんだ地形に、オレとオレの弟子が住む工房がある。
     オレの腕が壊れてから、人間の坊やを弟子にとって、こうやって工房に住むことになった。ヤツは鍛冶について学びながら、腕が利かなくなったオレの身の回りの世話もしてくれている。
     ヤツはオレにとって、そして他の人間たちにとって、いや地上の生きとし生けるものの命の恩人だ。言ってどうなるものでもないから言わないが、あのままなす術もなく手をこまねいていたら、地上はバーンのものになって、消し炭にされていたに違いない。この地上がそんな姿になるなど死んでも見たくない。ヤツがいてくれたからオレはあの剣を使う気になったし、つまるところ、オレの心は死なずに済んだのだ。バーンの所為で心が二度も殺されるなんて、まっぴらごめんだった。
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    あおねぎ

    DONE※Pixivからの移行です。

    まだくっついてないはるまちです。
    92は92名と人名の2つの名前を持っていて、
    人名は基本的に秘密で、滅多なことがない限り使わなかったらどうしよう!という設定のお話です。

    !注意事項!
    ・ほぼ92名表記です。苦手な方はお気をつけください。
    ・ちょこちょこ視点が変わるので読み辛いかもしれません。
    ・このお話はこの世の全ての事象と関係ございません。
    please call my name3日間に渡る世界会議がようやく終わった。
    今回の会議はいつもに増して踊るわ踊る。一生決着がつかないんじゃないかとも感じられた。各国が疲弊し迎えた最終日、このままでは一生会議場を出れない!と、ホスト国・アメリカが半ば強引に意見をまとめ、会議は終結した。
    大役を担ったアメリカには「今回は大変だったな」「お疲れ様!」など多くの国から労りの声がかけられた。実際、流石のアメリカも少し大変だったなと感じていた。それだけ今回の世界会議は荒れに荒れていたのだった。


    * * * * *


    難航した会議も終わり緊張の糸が解け、気心知れたメンバーと打ち上げの名目で会場からほど近い馴染みのバーに雪崩れ込んだのが2時間前。酒が回り、イギリスとフランスが騒ぎ始めた頃、アメリカは自分のグラスを手にそっとその場を離れた。酔っ払ったおっさん達をそのまま放置することに申し訳なさを感じちらりとスタッフに目をやる。その視線に気がつきスタッフはニコッと笑い返してくれた。店には後でチップを多めに渡さないと。
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