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    チュン

    琴事。

    DOODLEふぉろわーさんのじいやからネタを貰って書いたはずなのになんか別物になっていました
    https://twitter.com/lllg8436/status/1724930988462195037

    ロトあだ自陣の話です。朝チュン的なやつなので直接的な描写はないですがお気を付けください。シナリオのネタバレはないです。
    冷えた空気は、いつの間にやら温度を上げていた ふ、と意識が浮上したのは、太陽の光を感じたからだった。ゆっくり瞼を開く。朝日がカーテンの隙間から室内に流れ込んでいた。それに眉をひそめながらもベッド横のカーテンを開ければ、薄暗い室内が明るくなる。冬の朝日はどこか鋭い。空気が冷えているからだろうか。そんなことを、寝起きのややぼんやりした頭で考えていた時のことだった。

    「んん……」

     唸るような、ぐずるような小さい声が耳に入る。視線を落とせば、そこでは桃樂亭が不満気に眉を寄せながら布団の中へ潜りこもうとしていた。こちらの視線に気が付いたのか、一瞬眠たげな眼でこちらを見たそいつは、けれどそのまま布団を被る。布団の隙間から、ふわふわとしたくせ毛が覗いていた。それを意味もなく拾って指先で遊ばせていると、目から上だけを覗かせたそいつが、小さく「さむい」と文句を言う。
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    キラライ

    TRAININGフォーチュンドール本編27
    フォーチュンドール4章5話「そうか、あいつもあそこに来てたか、一発殴ってくるか…」

    世界的な事件がきっかけに起きた魔女狩りの襲撃、その日に夜とクランと戦って大けがをした誉はこの1年半ですっかり回復していた。蛇を崇拝する村の人の中には誉と同様に貝森高校系列の生徒であった者もいるので、貝森特区の様子を鶴花が下見に行ってたのだ。貝森特区には誉の親友もいるというので、誉も貝森特区に足を運ぼうとしていた。そこに夜を見かけたという鶴花の証言から、夜に一発殴る程度に何かしてやろうと企んでいた。

    蛇を崇拝する村には、四天と呼ばれる強者がいる。蛇のパートナーを持たずとも、四属性のいずれかの強力な魔力と実績を持つ者たちで、この者たちもまた蛇を崇拝する村を支えている。そして、この現代に四天の1人である水天に最年少で選ばれたスイも貝森第二高校に通っていたというので、誉は彼女を誘い、貝森特区に行くことになった。スイはかなり強力な魔力を持ち、それは今までの四天でも類をみないほどで、魔女ほどではないが熟練の魔導士よりもずっと高い魔力を持っており、蛇神様の使いであるが現在パートナーがいないため表に出ることができないはずの上級蛇のミズチを、降ろすことができたというだ。これも蛇神様たちの予想外の出来事であったので、誉のパートナーの蛇のロイもこの世代はいろいろ異常なのではないかと混乱しているのである。
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