Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    夜空

    ru____mir

    DONE絨毯webオンリー「自由気ままに空を飛ぶ」展示作品
    なんかダメな日の監督生が、絨毯と夜空を散歩するお話。
    ⚠CP無し
    ⚠性別無し監督生一人称視点(一人称「自分」)
    ⚠ゲームの監督生をベースにしていますが、よく喋るので解釈違いに要注意
    ⚠捏造設定過多
    ⚠何でも大丈夫な人向け
    夜来たりなば朝遠からじ 思えば、今日は何一つとしてうまくいかなかった。
     課題が終わらなくて夜更かししたせいで、今朝は寝坊した。グリムも自分も深い眠りに就いていたようで、5分おきに掛けていたはずのアラームをすべて聞き流してしまったらしい。
     大急ぎで1時間目の教室に滑り込んで一息つく間もなく、昨晩の夜更かしの原因となった課題を寮に置いてきたことに気付いた。トレイン先生にはこってり絞られて、今日の分の課題が2倍に増えてしまった。
     ようやく迎えた昼休み、生活費が底をつきそうなのでバゲット付きの日替わりスープ──言わずもがな食堂で提供されるメニューで最安値だ──をトレイに乗せてよたよたと歩いていると、誰かの脚につまずいて、スープをひっくり返してしまった。よりにもよって、名前も知らない上級生のステーキランチの真上に、コーンスープをぶっかけてしまったのだ。お詫びにステーキランチ代を渡して、その代わりに自分の分の昼ご飯は無し。グリムの昼ご飯のツナ缶を分けてもらおうとしたものの、ツナ缶はすでに彼のお腹の中だった。
    8106

    よよぎ

    DONE2021年8月15日に開催されたファルコムオンリーで無料配布したA/Aのお話です。以下あらすじ。

    本編最終決戦終了後の夜。アドルは自分の選択が正しかったのか、そう考えると眠れず、外に出てぼんやりと夜空を見上げていた。
    そんな時に、聞き間違えるはずのない声が脳内に響き、その声に導かれるように駆け出すが…。
    魂魄達の力によって一時的に身体を与えられたアドルと赤の王が対話するお話です。
    starry sky――全てが夢であったかのように、穏やかな夜だと思う。

     戦勝記念祭を終えたバルドゥークの街は祭りの後の静けさを取り戻していた。僕、アドル・クリスティンは皆と別れて、一度は床に入ったのだが眠ることが出来ず、こうしてバルドゥーク大聖堂前の噴水近くにあるベンチに腰掛けて夜空を見上げていた。

     ある選択をした。それは仲間たちのこれからを決めるものだった。これからも怪人たちはグリムワルドの夜を戦い続けてバルドゥークの均衡を守り続けるか、それとも怪人たちを解放しバルドゥークはあるべき姿へと戻り、厳しいながらも新たな一歩を踏み出すか。僕は選択を迫られて、後者を選んだ。
     怪人たちもこれから自分たちが戦ってバルドゥークを守っていけば良いと団結していたし、クレドとジュールにとっては呪いは必要なものだと言っていたこともあった。勝手に決めてしまったが、自分の判断は正しかったのだろうかと考えてしまい、こうして外で空を見上げている。
    10111