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    投影

    neko_sunagimo

    PROGRESS鯉登の婚約者が月鯉に割り込む話。
    名前は固定で「美月」です(自己投影すんません)
    The Hole 2月島は絶望した。もし時間を戻せる力が自分にあったのなら、数十分前の自分に忠告したい。家を出ろ、と。

    「信じられないっ!なんなのそのおっさん!なんでキスしてたの!?意味わかんないっ!」

    目の前で叫ぶ女性…もとい、月島の彼氏である鯉登の婚約者であり、月島の務める会社とズブズブに癒着をしている政府の要人の娘、美月を、月島は死んだ魚のような目で見つめた。もう終わりだ。月島は前科者であった。前科者を雇ってくれる企業はそう多くない。その上家族にも恵まれなかった月島は荒れた青年時代を送ってきた。そんな彼を救ってくれたのが、今の上司である鶴見であり、そして月島を配下にしたいという鶴見の進言を快く受け入れてくれたのが、鯉登の父親であった。そんな彼らを今、月島は裏切ることになってしまった。もう、死にたい。いや、死のう。月島はゆっくりと立ち上がり、一言「すみませんでした」とだけ告げると部屋を飛び出した。玄関を抜けた途端、目の前に広がる空。そういえばここはビルの最上階だったではないか。よし、飛び降り自殺しよう。月島は手すりに足をかけた。しかし、後ろから物凄い勢いで引っ張られ、そのまま背中から地面に落ちた。這いつくばる月島の頬を、鯉登が打つ。
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    aya_Heroine

    DONEモブ視点のエー監♀
    エース寮長設定です。
    後半少しだけ雰囲気注意。
    モブに自己投影して楽しんでください。
    .









     僕の前に現れたあの人は、まさに女神様だったのだ。




      憧れだったナイトレイブンカレッジに入学出来て早数ヶ月が経った。だけど実際入ってみたら、そこは勉強も運動も苦手な自分には厳しい世界だった。あまつさえ選定されたのはハーツラビュル寮。どうして自分なんかが、なんて入学式は闇の鏡を睨み付けてやろうと思った。寮長もいかにもな陽キャ人で副寮長の方が僕には好ましく思えた。しかもこの寮、なんでもない日のパーティとかよく分からないパーティを定期的に開催している。今日だってそのパーティに使うハリネズミが皆逃げ出してしまい、この薔薇の迷路まで追いかけて来たら自分が迷子になってしまったのだ。全くもってついてない。
     『……だから嫌だったんだ、ハーツラビュル寮なんて……』
     そうして一人ぶつくさと文句を垂れながら、途方に暮れつつある時だった。音も気配もなく、いきなり後ろから声を掛けられたのは。
     『……君、迷子? 見ない顔だから一年生……かな? あ、ごめんね。自分、怪しいものではないです! 脱走したハリネズミを追ってきたら迷子になっちゃって』
     いきなり現れ喋りだした人に遠慮な 3889