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    空気

    住めば都

    DONE #aknk版深夜の創作一本勝負 よりお題をお借りしました
    「逃げてもいいんだよ」バスティン夢
    ※秋のホーム会話のネタバレを一部含みます
    向こうでいろいろあった主様が、バスティンと馬に乗っているうちに元気を取り戻す話

    主様といるときか、動物を相手しているときだけ、柔らかい空気を纏うバスティンに夢を見ています。彼は穏やかな表情の奥に激重感情を隠してるのがずるいですよね……
    安息の地を探して 天高く、馬肥ゆる秋。
     近頃の馬たちは元気いっぱいで、よく食べ、よく走り、よく眠る。前後の話の流れは忘れたが、先日バスティンは主人にそんな話をした。
     彼女がいたく興味を引かれた様子だったので、ならばとバスティンは提案したのだ。次の休日に、馬たちの様子を見に来るか、と。
     それを聞いて、元より動物好きの主人は目を輝かせた。馬たちのストレスにならないのなら、触ったり乗ったりしてみたい。そう話す彼女はすでに楽しそうで、無表情が常のバスティンまで、つられて笑みを浮かべてしまうくらいだった。
     だというのに――これは一体、どうしたことだろう。
    「……主様」
    「あ……うん。ごめん、ちょっとボーっとしてた。せっかく時間を取ってくれてるのに、ごめんね。今度はちゃんと聞いてるから、もう一回説明してもらえる?」
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    um040d

    TRAINING大遅刻です。島テルのお月見。
    主には島崎の視界の話。色々捏造しながら解釈しています。全部妄想。
    団子も月も最後は空気どころか何故か星座の話になります。あとテルくんが少し島崎に当たりが強めかもしれない。
    地の文練習だったけど途中から力尽きています。小説はこれが初めてなので大目に見ていただけるとうれしいです・・・。
    おつきみ「島崎さんって良いタイミングで来るよね」

    輝気は突然の来訪に驚きもせずそう言った。輝気はちょうど台所の片付けをしているところで、もし来たのが調理の最中なら色々手伝わせたのにと思うと嫌味の一つも言いたくなる。
    台所のシンクに跳ねる水の音は洗面台のものと違って少しうるさい。少し声を張りながら話す。

    「お月見団子を作ったんだ。今日は満月だから。たくさんあるから食べて良いよ」

    片付けを終えた輝気は、団子が乗っている皿を島崎にも分かるよう音を立てて置いた。
    ゴトリ。団子というよりは夕食の大皿を想像させるような、かなり鈍く重い音だった。それを聞いた島崎は耐えきれずと言ったふうに笑った。
    ・・・確かに作りすぎた自覚はある。砂糖を使わないレシピを選んだから、余ったら味噌汁に入れても良いな、せっかくだし明日も食べようかな、なんて思ってレシピより多めに材料を出してみたらちょっとすごい量になってしまった。団子を丸めすぎて手が疲れたし、細かくちぎって丸めるのが面倒になったので後半の団子はかなり大きい。でも輝気は2日かければ食べきれる自信があった。だから、この男が来て助かったとかは別に思っていない。本当に。
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