ニノ式 啓水
DONE8/27 亥の刻イベント合わせの漫画です。こないだの吹替版「知己の告白」を見て、吹き替えだと藍湛の表情を曦臣兄さん並みに読みとれるな~っていう感想とちょっとした妄想ですw
端から見て唐突だったアレも、藍湛の中ではちゃんと繋がってるんです。たぶんね。知らんけど!
ニノ式 啓水
DOODLE【注意!】知己越えのR18です。成人済の方のみ閲覧可。また、ブロマンス以上の表現をhnnmと解釈される方の閲覧もご遠慮下さい。設定は、2人で町に買い物に来てたけど、途中で致したくなったので、手近の宿に部屋借りてドア閉めるなりがっつくようにやる香炉。
★パスワードは、知己のローマ字表記+雪見酒の回の数字
追記)2/3 2枚目、えっちテキストありの差分追加。 2
ニノ式 啓水
DONE祝你生日快乐 藍湛!まだまだ知己のようです。がんばれ、藍忘機☆ミ
n番煎じな気がしますが、知己はいつもだいたいこんな感じってことで(
★忘羨ワンドロ 1/22「今までの全てのお題」より【雪】
だみぃにゃん
DOODLE初書きモス羨。NaTsuさんのイラストはほんと綺麗で可愛く柔らかで。
キラキラ、ふわふわ、暖かくなって大好き🥰
タグに甘えて勝手に書きました。
語彙力が足りない。
桃色の蓮の花言葉は信頼だそうです☺️
赤は宝石を表し、紫は高貴・神秘的だとか。
この国の魔法使いは、一人前になると使い魔と契約を結ぶ。
生涯でたった一度。その生を終えるまで、互いに信頼し合える唯一無二の使い魔を。
藍忘機は将来有望な魔法使いだった。
強い魔力、深い知識、その美貌も相まって若い魔法使いたちの憧れだ。
そんな藍忘機にもただ一つだけ欠けているものがある。
一人前と呼ばれても差し障りのない実力を持っているのに、いまだ使い魔と契約できずにいたのだ。
藍忘機は気難しく、かつ対話が苦手だった。
使い魔候補たちはそんな彼のことが理解できず、一生を捧げるのはごめんだと言った。
彼はそれでもいいと思っていた。無理に一緒にいて相手に不快な思いをさせるのもするのも嫌だった。
それでも使い魔探しをやめなかったのは、兄が羨ましかったからかもしれない。
1073生涯でたった一度。その生を終えるまで、互いに信頼し合える唯一無二の使い魔を。
藍忘機は将来有望な魔法使いだった。
強い魔力、深い知識、その美貌も相まって若い魔法使いたちの憧れだ。
そんな藍忘機にもただ一つだけ欠けているものがある。
一人前と呼ばれても差し障りのない実力を持っているのに、いまだ使い魔と契約できずにいたのだ。
藍忘機は気難しく、かつ対話が苦手だった。
使い魔候補たちはそんな彼のことが理解できず、一生を捧げるのはごめんだと言った。
彼はそれでもいいと思っていた。無理に一緒にいて相手に不快な思いをさせるのもするのも嫌だった。
それでも使い魔探しをやめなかったのは、兄が羨ましかったからかもしれない。
chunyang_3
MEMO景儀と思追の出会いの妄想です。思追が温寧と温家の弔いを済ませ雲深不知処に戻った頃に、魏無羨も雲深不知処に留まる様になったという時間軸の設定です。うさぎと一緒に人参を食べていた頃の思追くんと景儀の出会いの話を書いてみたくなって書きました。君と兎と しんと静まり返った蘭室を前にして、藍景儀は柄にもなくとても緊張していた。今日は景儀にとって初めての座学だ。随分前に蘭室には遊びで入って良い場所ではないと叱られてからは一度も近寄っていないので、この建物に来ること自体、ちょっと尻込みしてしまう。
同じ年頃の藍家の子弟が中に入って行くのに続けて景儀もその静かな空間に足を踏み入れた。周囲を見回してみると、どうやら空いている席に座って良さそうだ。
こっそり息を吐いて、周囲を見回す。近くに誰か景儀が知っている友達がいると安心できるのだけれど来ているだろうか。そう思って既に座っていた隣の席の少年へと視線を向けた景儀は、視界に入ってきた横顔に思わず息を呑んだ。まるでお手本のように姿勢良く座っていた景儀と同じ白い藍氏の校服を身に纏った少年も、隣に誰かが座ったことに気付いたらしい。軽く横へ顔を向けたことで、景儀と顔を互いに合わせることになった。その顔を見て、景儀は思わず叫ばずにはいられなかった。
6997同じ年頃の藍家の子弟が中に入って行くのに続けて景儀もその静かな空間に足を踏み入れた。周囲を見回してみると、どうやら空いている席に座って良さそうだ。
こっそり息を吐いて、周囲を見回す。近くに誰か景儀が知っている友達がいると安心できるのだけれど来ているだろうか。そう思って既に座っていた隣の席の少年へと視線を向けた景儀は、視界に入ってきた横顔に思わず息を呑んだ。まるでお手本のように姿勢良く座っていた景儀と同じ白い藍氏の校服を身に纏った少年も、隣に誰かが座ったことに気付いたらしい。軽く横へ顔を向けたことで、景儀と顔を互いに合わせることになった。その顔を見て、景儀は思わず叫ばずにはいられなかった。
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MEMOCQL話数ワンドロワンライアンコール開催分。2周目に見る1話の魏無羨が過ごす夜の話です。2周目ということにすれば、これまでのことを思い出しているんだろうなぁということがネタバレ有りで書けるのでは!?と思い立って書いた話です。草笛で奏でる旋律は全てを失った魏無羨に残された魂に刻まれたものなのだろうなと思えてとても好きです。※画像で上げたものと基本的に同じですが、表現を手直ししています
残されたもの 魏無羨はこれでも一応途方に暮れていた。
今の状況で途方に暮れない人はほとんどいないだろう。一度死ぬ前の魏無羨なら、もう少しは不遜な態度でもしてみせたかもしれない。とはいえ、一度魏無羨はこの世から消え、死んでいる間に十六年も時が経っていたらしい。そんな事態なのだから、魏無羨だって多少は途方に暮れても許されるのではないだろうか。
せめて魏無羨をこの世に蘇らせた莫玄羽が詳細を書き残してくれていれば良かったのだが、どうやらそこまでは考えなしだったのか、それとも詳細を書くことを躊躇っていたのか。
魏無羨の魂を呼び寄せ、己の魂魄を犠牲にした莫玄羽は魏無羨に負けず劣らず周囲に敵しかいない状況ということは否応なく理解した。一体何をして金家から追い出されたのか詳しくは分からないが、金家にも莫家にも居場所がなかったことだけは確かだ。そんな莫玄羽と一度話をしてみたかったなと思う。もし話が聞けたなら、怨んでいる相手くらい分かるようにしておいてくれとか、陣の描き方のちょっとした間違いなんかを説教してしまうかもしれないけれど。
1475今の状況で途方に暮れない人はほとんどいないだろう。一度死ぬ前の魏無羨なら、もう少しは不遜な態度でもしてみせたかもしれない。とはいえ、一度魏無羨はこの世から消え、死んでいる間に十六年も時が経っていたらしい。そんな事態なのだから、魏無羨だって多少は途方に暮れても許されるのではないだろうか。
せめて魏無羨をこの世に蘇らせた莫玄羽が詳細を書き残してくれていれば良かったのだが、どうやらそこまでは考えなしだったのか、それとも詳細を書くことを躊躇っていたのか。
魏無羨の魂を呼び寄せ、己の魂魄を犠牲にした莫玄羽は魏無羨に負けず劣らず周囲に敵しかいない状況ということは否応なく理解した。一体何をして金家から追い出されたのか詳しくは分からないが、金家にも莫家にも居場所がなかったことだけは確かだ。そんな莫玄羽と一度話をしてみたかったなと思う。もし話が聞けたなら、怨んでいる相手くらい分かるようにしておいてくれとか、陣の描き方のちょっとした間違いなんかを説教してしまうかもしれないけれど。
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MEMOCQL話数ワンドロワンライ3回目(21~30話)。28話の夷陵で再会した忘羨と阿苑の話です。剣と刀で2本買ってもらったんだなぁなんてことを思いながら書きました。※画像で上げたものと基本的に同じですが、表現を手直ししています
夷陵での再会 子どもがずっと乱葬崗にいるのは良くないかもしれないし、阿苑なら温氏だと誰かに気付かれることもないだろうと、魏無羨は街の様子を見せるためにも阿苑を夷陵の街に連れてきていた。目を離したほんの一瞬でいなくなった阿苑に肝が冷えたのは一瞬で、阿苑はなんとあの雨の中で別れたきりの藍忘機の足元でわんわんと声を上げて泣いていた。
久しぶりに遭遇した見知った顔が、阿苑を泣かせているなんて思いもしなかった。あんな別れ方をしたのに、再会がこんな笑える場面だなんてことも思いもしなかったけれど。お陰で声を掛けることに悩まずに済んだし、冗談を言って揶揄って、まるで何もなかったかのように話をすることができた。
屋台の玩具屋の前で足を止め、阿苑に玩具を見せてひやかした。乱葬崗には玩具などないし見せてやるくらいしてもいいだろう。しかし、阿苑に玩具を見せて喜ぶ姿を見た藍忘機は、なぜ買ってやらないと不満気に疑問をぶつけてくる。そりゃあ、お金があったらいくらでも買ってやりたいが、今の魏無羨にはなかなかそうもいかない。
1739久しぶりに遭遇した見知った顔が、阿苑を泣かせているなんて思いもしなかった。あんな別れ方をしたのに、再会がこんな笑える場面だなんてことも思いもしなかったけれど。お陰で声を掛けることに悩まずに済んだし、冗談を言って揶揄って、まるで何もなかったかのように話をすることができた。
屋台の玩具屋の前で足を止め、阿苑に玩具を見せてひやかした。乱葬崗には玩具などないし見せてやるくらいしてもいいだろう。しかし、阿苑に玩具を見せて喜ぶ姿を見た藍忘機は、なぜ買ってやらないと不満気に疑問をぶつけてくる。そりゃあ、お金があったらいくらでも買ってやりたいが、今の魏無羨にはなかなかそうもいかない。
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MEMO“君”がいない世界の藍忘機。藍忘機の元に思追くんがいてくれて良かったのではないかという部分にどうしても夢を見てしまう。
CQLはラストで一旦手を離してしまうのは、前世時代の魏無羨をもし連れ帰っていたとしても、それが良いことだったのかという点に悩んだことがあったりするのかなぁと思ったりしながら書いた、秋の話です。
君待ち/藍忘機「問う音に声は返らず君何処 時は黄昏色を失い」
優雅でありながら切実な響きをもった琴の音が谷にこだまする。「問霊」の琴の音が消えると、辺りはしんと静まり返った。藍忘機は座して答えの返ってくるのを黙って待っていたが、一向に返答の琴の音が鳴ることは無かった。
藍忘機が張り詰めていた息を吐くと、聞こえなくなっていた川の水の流れる音と、風が森を抜けてゆく音が耳に入ってくる。琴を仕舞い立ち上がった時にはいつしか辺りは茜色に染まり、太陽が西へと沈んでゆく時辰となっていた。今日もまた、日が暮れる。
彼の仕業らしいと噂を聞けば向かい、せめて誓った言葉を守り抜こうとしているうちに、「逢乱必出」と言われるようになったらしい。
3331優雅でありながら切実な響きをもった琴の音が谷にこだまする。「問霊」の琴の音が消えると、辺りはしんと静まり返った。藍忘機は座して答えの返ってくるのを黙って待っていたが、一向に返答の琴の音が鳴ることは無かった。
藍忘機が張り詰めていた息を吐くと、聞こえなくなっていた川の水の流れる音と、風が森を抜けてゆく音が耳に入ってくる。琴を仕舞い立ち上がった時にはいつしか辺りは茜色に染まり、太陽が西へと沈んでゆく時辰となっていた。今日もまた、日が暮れる。
彼の仕業らしいと噂を聞けば向かい、せめて誓った言葉を守り抜こうとしているうちに、「逢乱必出」と言われるようになったらしい。
しか🦌
DONE忘羨のワンドロワンライに過去投稿したもの「禁言術」
n番煎じだと思いますが私は煎じたことないので煎じさせて頂きました…( ˇωˇ ) たいしたものではないですがタグ使用のため念の為ワンクッション…
魏嬰、藍湛のこと煽りすぎて我慢の限界になった藍湛に術かけられてたらいいな…っていう…声を出したくても出せないプレイも魏嬰は楽しむ( ˇωˇ )
chunyang_3
MEMOCQL50話の後の懐桑と藍曦臣の話(https://poipiku.com/2517302/5280800.html )に至る兄上と“兄弟”の話。nielanなのかyaolanなのか?みたいな感じですけど、どっちも違うベクトルで大切だったんだろうなぁと思う。“兄弟”にこだわる兄上の話です。お誕生日に上げる話じゃない気がするけどおめでとうございます!(遅刻)※竜胆要素は原作からです
竜胆の願い 修練を始めてからは月に一度、母と会えるのを楽しみにしていた。母上にこんなことができるようになったと言ったらまた褒めてもらえるだろうかと期待しながら向かっていた。叔父上は厳しい方だったので辛いと感じたこともあったはずだけれど、記憶にあるのは母にたくさん話をすると褒められるのが嬉しかったことばかりだ。そんな毎日だったからだろうか、母と叔父しかいない世界が変わった時のことは鮮明に覚えている。
「あなたに弟か妹ができるの」
そう言いながら母がお腹をさすって微笑んだ。あの日から、私は兄になった。
「兄上」
呼ばれた声にふと我に返る。弟が部屋にやってきていたらしい。うっかり考えに耽っていて声をかけられたことに気付かなかったが、何度か呼んでくれたのだろうか。藍曦臣が立ち上がって弟を迎え入れようと扉を開けると、弟は手に籠を提げて立っていた。恐らく夕餉だろう。
4567「あなたに弟か妹ができるの」
そう言いながら母がお腹をさすって微笑んだ。あの日から、私は兄になった。
「兄上」
呼ばれた声にふと我に返る。弟が部屋にやってきていたらしい。うっかり考えに耽っていて声をかけられたことに気付かなかったが、何度か呼んでくれたのだろうか。藍曦臣が立ち上がって弟を迎え入れようと扉を開けると、弟は手に籠を提げて立っていた。恐らく夕餉だろう。
ニノ式 啓水
DONE10/2 お題「甘える」 陳情令ベースです。道侶になってるかなってないかは、ご想像におまかせします(■執筆1時間、推敲+校正15分
※加筆修正分を支部にあげています。https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16208861 6
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MEMOCQL話数ワンドロワンライ1回目(1~10話)。1話〜2話にかけての含光君と思追の話です。50話まで見た人向けの話になってしまいました。CQLはあの曲を知ってる思追くんというのがとても好きです。※画像で上げたものと基本的に同じですが、表現などを手直ししています
懐かしき調べ 莫家荘に邪祟退治をするためにやってきた藍思追と藍景儀をはじめとする藍家の子弟達が西院で迎え撃つべく準備を進め、手筈通りに位置に着いた頃には陽が落ちていた。
庭を囲むように屋根の上に立ち、招陰旗を手に景儀と並んでその時をいまかと待ち構えていた時だった。張りつめた空気の中、気配に集中するように目を瞑っているとどこからか何か曲が聞こえてくる。これは笛の音だろうか。音は聞き慣れないが、この旋律はどこかで聞いたことがあるような気がする。
「景儀、この曲どこかで……もしや姑蘇の調べか?」
いつどこで聞いたのかは分からない。分からないながら、旋律が胸に響く。
「どこかで聴いたことがある」
「そんなはずないだろ。こんな下手な曲、聴いたことがあるわけない」
2111庭を囲むように屋根の上に立ち、招陰旗を手に景儀と並んでその時をいまかと待ち構えていた時だった。張りつめた空気の中、気配に集中するように目を瞑っているとどこからか何か曲が聞こえてくる。これは笛の音だろうか。音は聞き慣れないが、この旋律はどこかで聞いたことがあるような気がする。
「景儀、この曲どこかで……もしや姑蘇の調べか?」
いつどこで聞いたのかは分からない。分からないながら、旋律が胸に響く。
「どこかで聴いたことがある」
「そんなはずないだろ。こんな下手な曲、聴いたことがあるわけない」
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DONE忘羨が酔っ払いながらおしゃべりしてます。小湛を抱っこしてあげたい羨哥哥のお話です。前回書いた話と繋がっていますが双方単体でも楽しめるかと思います。
⚠️妊娠出産についてなどデリケートなことに触れています 6
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MEMOCQL短歌「君待ち」江澄、藍忘機、聶懐桑
“君”がいない世界の3人を詠んだ短歌3首
蓮の花が咲く時に音はしない
黄昏とは老いるほどの時間の経過
東の果ての扶桑に止まっているはずの9つの太陽を射ったのは射日の英雄羿である 3
紫雨(shigure)
DONE8/2(バニー)の日に、尻尾を嵌めてるバニーちゃんな魏嬰がいないか尋ねたところから始まって、性癖つめつめのひたすらえっちするお話になりました。8/21(バニィ)の日に間に合った感…!
なんちゃって現代AUで、道具を使ったプレイがメインです。
キーワード:アナルプラグ、尿道プレイ、2本挿し
pass:成人済? yes/no 9929
紫雨(shigure)
PROGRESSモス羨をベースにしたファンタジー第二話ですー🦋ちょっとBLぽくなってきたはず…!
(次回か次次回にR18が入る予定です)
微妙に違和感があったので、今回から改題しました🙏💦
君と久遠の夢をみる- 2 -
――――このままではいけない気がする。
そう危機感を抱きながら、シェンシェンはずずずっとコケモモの果実酒を藁の管で吸い上げた。
「うまい」
うっかり酩酊に浸りそうになって、我にかえる。
「だめだ……ワンジーとの生活は、居心地が良すぎる」
ここ最近のシェンシェンの一日の生活の流れはこうだ。
夕方頃に目を覚まして、暗くなるころに家を明るくしてラン・ワンジーを出迎える。夕餉も一緒にとるが、自分の分は、ラン・ワンジーが手土産に持って帰ってきた花や果物だ。その後は、二人で話をしたり、ラン・ワンジーの竪琴に合わせて笛を吹いて合奏したりして過ごし、ラン・ワンジーの就寝を見守ると、森を出て遊び回る。日が上り始める頃に家に戻って二人で朝食を食べると、もうシェンシェンは起きていられなくなり、定位置となったベッド脇の棚に敷かれた手巾の上で眠りにつくのだ。
3016――――このままではいけない気がする。
そう危機感を抱きながら、シェンシェンはずずずっとコケモモの果実酒を藁の管で吸い上げた。
「うまい」
うっかり酩酊に浸りそうになって、我にかえる。
「だめだ……ワンジーとの生活は、居心地が良すぎる」
ここ最近のシェンシェンの一日の生活の流れはこうだ。
夕方頃に目を覚まして、暗くなるころに家を明るくしてラン・ワンジーを出迎える。夕餉も一緒にとるが、自分の分は、ラン・ワンジーが手土産に持って帰ってきた花や果物だ。その後は、二人で話をしたり、ラン・ワンジーの竪琴に合わせて笛を吹いて合奏したりして過ごし、ラン・ワンジーの就寝を見守ると、森を出て遊び回る。日が上り始める頃に家に戻って二人で朝食を食べると、もうシェンシェンは起きていられなくなり、定位置となったベッド脇の棚に敷かれた手巾の上で眠りにつくのだ。
紫雨(shigure)
PROGRESSファンタジー風モス羨のお話の続きです〜🦋プロローグもポイピクに置いてあるよ!
・週2〜3回更新で、今月中に完結したい
・次回もうちょっとBのLな雰囲気に
・中盤からR18シーン入ります。
その際はひとまずポイピクに。リス限フォロ限はないです。
・もう少しまとまったらpixivにも置きます
君と久遠の夢をみる- 1 -
庭で放し飼いにされている鶏が、けたたましく朝を告げた。夜半よりも濃くなった霧の隙間を縫って、霜のように冴え冴えとした光の筋が、窓辺に射しこんでいる。
いつも通りに目を覚ましたラン・ワンジーは、テーブルの上に木の実や果物が、窓辺には朝露に濡れた色とりどりの花が置かれていることに気がついた。
「おはよう、ワンジー! 起きるのが早いんだな」
タイミングよく、窓から八重咲きの白い花を抱えたシェンシェンがやってきた。
「じゃあこの花はラン兄ちゃんに」
楽しそうにラン・ワンジーに近づいたシェンシェンは、手にしていた花をそっとラン・ワンジーの髪に挿す。
「やっぱり、美人には花が似合うな!」
「やめなさい」
1749庭で放し飼いにされている鶏が、けたたましく朝を告げた。夜半よりも濃くなった霧の隙間を縫って、霜のように冴え冴えとした光の筋が、窓辺に射しこんでいる。
いつも通りに目を覚ましたラン・ワンジーは、テーブルの上に木の実や果物が、窓辺には朝露に濡れた色とりどりの花が置かれていることに気がついた。
「おはよう、ワンジー! 起きるのが早いんだな」
タイミングよく、窓から八重咲きの白い花を抱えたシェンシェンがやってきた。
「じゃあこの花はラン兄ちゃんに」
楽しそうにラン・ワンジーに近づいたシェンシェンは、手にしていた花をそっとラン・ワンジーの髪に挿す。
「やっぱり、美人には花が似合うな!」
「やめなさい」
紫雨(shigure)
PROGRESS魔法使い藍湛と、モス羨を元ネタに西洋ファンタジー風のお話を書き途中…!もう少しまとまったらpixivにもおきますが、ひとまずポイピクに。
プロローグです。
君と久遠の夢をみる〜プロローグ〜
夜霧が立ち込める、鬱蒼とした森の奥。
ひっそりとした佇まいの小屋から、竪琴が紡ぎだすやわらかな音色が流れて、夜闇に広がっていく。
薄い藤色の翅をもつ小さな生き物が、その優しい旋律に惹かれたかのように、ひらひらと飛んで小屋の窓へと降り立った。
演奏が途切れるのを待って、その生き物は奏者へと話しかけた。
「こんばんは、お兄さん」
「誰だ」
竪琴を抱いた男――――ラン・ワンジーが、短く誰何する。
「シェンシェンだよ!」
シェンシェンと名乗った夜の来訪者は、窓枠からぴょんと跳びあがって、竪琴の上に座った。
――――それは、小さな妖精だった。
大きさは、手のひらに載るくらい。ふんわりとひらめく桃色のケープをまとって、首元には赤いリボンを結んでいる。まるで少女のような風貌だが、悪戯めいた笑顔は少年のようにも見える。
1548夜霧が立ち込める、鬱蒼とした森の奥。
ひっそりとした佇まいの小屋から、竪琴が紡ぎだすやわらかな音色が流れて、夜闇に広がっていく。
薄い藤色の翅をもつ小さな生き物が、その優しい旋律に惹かれたかのように、ひらひらと飛んで小屋の窓へと降り立った。
演奏が途切れるのを待って、その生き物は奏者へと話しかけた。
「こんばんは、お兄さん」
「誰だ」
竪琴を抱いた男――――ラン・ワンジーが、短く誰何する。
「シェンシェンだよ!」
シェンシェンと名乗った夜の来訪者は、窓枠からぴょんと跳びあがって、竪琴の上に座った。
――――それは、小さな妖精だった。
大きさは、手のひらに載るくらい。ふんわりとひらめく桃色のケープをまとって、首元には赤いリボンを結んでいる。まるで少女のような風貌だが、悪戯めいた笑顔は少年のようにも見える。
ニノ式 啓水
DOODLE忘羨ワンドロワンライの素敵なお題お借りしました。1時間+? 今回も大遅刻です(;´Д`)
旅に出るとき、藍湛は決してこんな髪型ででかけませんが、髪を描いてたら楽しくなってしまったので、欲望のままに描きました。反省はしていません(
chunyang_3
TRAINING射日の戦いの英雄魏無羨ってつまるところ羿(げい、中国神話の英雄、弓の名手、太陽を落とす)だよなと思ってたんですけど、CQL1話で藍湛がいきなり月見上げてるし、二人の出会いも月見上げてたので、藍忘機って月に逃げなかった嫦娥(じょうが、羿の妻、羿を裏切って不老不死の薬を手に月に逃げる)じゃん!?となった感想のような忘羨知己です。THIS IS 知己(たぶん)Do not repost.
月に昇らじ 夜の風が竹林を通り抜ける囁くような音が聞こえてくる。風の音に藍忘機が琴を弾く手を止め、開け放たれた外へと視線を向けると、魏無羨は軒先から見上げた月の明かりに目を細めながら天子笑を呷っていた。
静室の奥に座る藍忘機がじっと魏無羨の顔を見つめていると、魏無羨が振り向いた。藍忘機の琴の音が止まったことが気になったらしい。
「藍湛、どうかしたのか?」
月明かりに照らされた魏無羨の陰影の濃い輪郭に見惚れながらも、藍忘機は前々から気になっていた疑問を口にした。
「好きなのか?」
「ん? 俺が酒を好きなのは見てれば分かるだろ? 酒ならいくらでも飲めるなぁ」
魏無羨の答えを聞かずとも、彼が酒を愛していていくらでも飲めることは良く知っている。
2362静室の奥に座る藍忘機がじっと魏無羨の顔を見つめていると、魏無羨が振り向いた。藍忘機の琴の音が止まったことが気になったらしい。
「藍湛、どうかしたのか?」
月明かりに照らされた魏無羨の陰影の濃い輪郭に見惚れながらも、藍忘機は前々から気になっていた疑問を口にした。
「好きなのか?」
「ん? 俺が酒を好きなのは見てれば分かるだろ? 酒ならいくらでも飲めるなぁ」
魏無羨の答えを聞かずとも、彼が酒を愛していていくらでも飲めることは良く知っている。