オサハタ
DOODLE半サギョ(両片想い)の概念withロナルドくん(三巻で同じコマに出てるから初対面じゃないかもしれないけどそこは気にしない)
(サムネだと三点リーダおかしいとこあるけどクリックして見ると直ってたりするの不思議ね〜、β版だからかな?今後のポイピクちゃんに期待)
じゃない方 じゃない方じゃない方じゃない方。
いつもそう。
優秀だけど一番じゃない方。
仲良しだけど特別じゃない方。
僕じゃ、ない方が、いつも居る。
だから慣れっこだ。
好きな人が、僕じゃない人に、ご執心なのも。
僕の好きな人はとある人の話をたくさんする。
鼻を鳴らしながらいくつもいくつも。なのに同じ話は絶対にしないのだから、その記憶力と種の多さに関心はする、けれども。
聞いていて面白くないのも、そのせいで相槌が適当になってしまうのも、仕方ないだろう?
そしてとうとう今日のこの日、その相手に対面してしまうという状況に陥らされた。
目の前にいるこの人には何の罪もない、どころか多大なる迷惑を掛けたのだから無愛想にするわけにもいかないしそれ以前に本当に申し訳ないという気持ちがある。
1946いつもそう。
優秀だけど一番じゃない方。
仲良しだけど特別じゃない方。
僕じゃ、ない方が、いつも居る。
だから慣れっこだ。
好きな人が、僕じゃない人に、ご執心なのも。
僕の好きな人はとある人の話をたくさんする。
鼻を鳴らしながらいくつもいくつも。なのに同じ話は絶対にしないのだから、その記憶力と種の多さに関心はする、けれども。
聞いていて面白くないのも、そのせいで相槌が適当になってしまうのも、仕方ないだろう?
そしてとうとう今日のこの日、その相手に対面してしまうという状況に陥らされた。
目の前にいるこの人には何の罪もない、どころか多大なる迷惑を掛けたのだから無愛想にするわけにもいかないしそれ以前に本当に申し訳ないという気持ちがある。
オサハタ
DOODLE半サギョ(付き合ってるふたりがいちゃいちゃしてる)恋は下心、愛は真心「なぜお前は俺を先輩と呼ぶんだ?」
と、聞いてみたのはほんの気まぐれだ。
役付きではない俺を役職で呼びようがないのは理解できる。だが同様の他者に対し、サギョウは敬称付けの名前を用いて呼び掛けている。
それらと俺の間に画されている、ように見える一線。
何か理由があってのことなら知ってみたいというほんの少しの好奇心からの質問だったのだ。
だから、
「嫌なんですか?」
と質問に質問で返されて少々面食らった。
……何か気にでも障ったか?
「……嫌ではないが、他にお前が先輩と呼んでいる相手を知らない」
真っ向からぶつかるサギョウの視線、その出どころは半分ほど瞼に隠れている。
そして少しの沈黙の後、それは小さな、ため息にも似た吐息とともに隠された。
1079と、聞いてみたのはほんの気まぐれだ。
役付きではない俺を役職で呼びようがないのは理解できる。だが同様の他者に対し、サギョウは敬称付けの名前を用いて呼び掛けている。
それらと俺の間に画されている、ように見える一線。
何か理由があってのことなら知ってみたいというほんの少しの好奇心からの質問だったのだ。
だから、
「嫌なんですか?」
と質問に質問で返されて少々面食らった。
……何か気にでも障ったか?
「……嫌ではないが、他にお前が先輩と呼んでいる相手を知らない」
真っ向からぶつかるサギョウの視線、その出どころは半分ほど瞼に隠れている。
そして少しの沈黙の後、それは小さな、ため息にも似た吐息とともに隠された。
オサハタ
DOODLE半サギョの概念隣り合わせ 手の、影。
それがどうしようもなく、怖い。
その影は僕の手が作り出したもの。
必死に伸ばした、手は、何も掴めない。
それが、怖くて──サイレンのように泣いたのは、いつだったか。
「──サギョウ!」
呼ばれて──
色を取り戻す視界、映るのは眩しい金色、混濁する思考、その中で一番に理解したのは温もりで、それが伝わってくるのは、てのひら。
「無事だな⁉︎」
色を失っていたのは、僕の視界だけじゃない、この人の顔も、だ。
すぐには声が出なくて、だけどその青白い素肌をこれ以上は見たくなくて、代わりに掴まれた──掴んでもらえた、手に、力を込めた。
「──よし!」
張り詰めた目尻が少し、だけだけど、ゆるんだ。
ああ良かった、泣かせずに、済んだ。
755それがどうしようもなく、怖い。
その影は僕の手が作り出したもの。
必死に伸ばした、手は、何も掴めない。
それが、怖くて──サイレンのように泣いたのは、いつだったか。
「──サギョウ!」
呼ばれて──
色を取り戻す視界、映るのは眩しい金色、混濁する思考、その中で一番に理解したのは温もりで、それが伝わってくるのは、てのひら。
「無事だな⁉︎」
色を失っていたのは、僕の視界だけじゃない、この人の顔も、だ。
すぐには声が出なくて、だけどその青白い素肌をこれ以上は見たくなくて、代わりに掴まれた──掴んでもらえた、手に、力を込めた。
「──よし!」
張り詰めた目尻が少し、だけだけど、ゆるんだ。
ああ良かった、泣かせずに、済んだ。
オサハタ
DOODLE半サギョSS(ふたりは付き合ってていちゃいちゃしてる)「いつもと違う、気がする」
……鋭いなぁ。
確かに変えたものがある。
だけどそれは、おそらくどちらかと言えば消極的な変化で、僕自身ですらすでに意識の外だった。
だから、さすがだなぁ、と呆れつつも僕は多分、嬉しかったんだと思う。
「そうか、香りが少ないんだな」
勿体ぶるつもりはなかった、すぐに答えを教えるつもりだった。
なのにそれより早く、頷きながら当てられてしまったものだから、僕はこみ上げる笑いを堪えきれなかった。
それがくすぐったさから出た笑いだとでも思ったんだろう、離れようとした先輩を引き止めて、大丈夫、と示してから理由を話した。
香りは痕跡になり、足掛かりになる、よって潜む機会の多い自分には不向きで、これまでのものより少ないものを見つけたから変えたのだと。
550……鋭いなぁ。
確かに変えたものがある。
だけどそれは、おそらくどちらかと言えば消極的な変化で、僕自身ですらすでに意識の外だった。
だから、さすがだなぁ、と呆れつつも僕は多分、嬉しかったんだと思う。
「そうか、香りが少ないんだな」
勿体ぶるつもりはなかった、すぐに答えを教えるつもりだった。
なのにそれより早く、頷きながら当てられてしまったものだから、僕はこみ上げる笑いを堪えきれなかった。
それがくすぐったさから出た笑いだとでも思ったんだろう、離れようとした先輩を引き止めて、大丈夫、と示してから理由を話した。
香りは痕跡になり、足掛かりになる、よって潜む機会の多い自分には不向きで、これまでのものより少ないものを見つけたから変えたのだと。
オサハタ
DOODLE半サギョ。付き合ってるふたり。サギョウくんの髪色の話。運命の特異点「先輩は、僕がこういう髪の色じゃなかったら、好きになってなかった?」
と、何となく聞いたら、先輩はきゅっと目を丸くした後、俯いて考え込んだ。
僕としては、多分、『そんなことはない』って、即答して欲しかったんだと思う。
『思う』、だなんて他人事みたいだけど、考え込まれている今、少し──どころじゃなくかなり不安になっているから、まぁそういうことなんだろうなと、遅れて気付いた。
待つ、というより、聞かなければよかったかな、とか、聞いてどうするつもりなんだろうか、とか、後悔と自問に忙しく結果として黙りこくった僕に、先輩は、俯いたまま呟いた。
「特異点、では、あったと思う」
特異点──。
その意味の在り処ろを僕が探している間に、先輩はゆっくり、だけど確実に言葉を重ねた。
1067と、何となく聞いたら、先輩はきゅっと目を丸くした後、俯いて考え込んだ。
僕としては、多分、『そんなことはない』って、即答して欲しかったんだと思う。
『思う』、だなんて他人事みたいだけど、考え込まれている今、少し──どころじゃなくかなり不安になっているから、まぁそういうことなんだろうなと、遅れて気付いた。
待つ、というより、聞かなければよかったかな、とか、聞いてどうするつもりなんだろうか、とか、後悔と自問に忙しく結果として黙りこくった僕に、先輩は、俯いたまま呟いた。
「特異点、では、あったと思う」
特異点──。
その意味の在り処ろを僕が探している間に、先輩はゆっくり、だけど確実に言葉を重ねた。
オサハタ
DOODLE半サギョSS、ピクブラからの移動、ドチャクソに酔っ払った半田くんとまだ正気が残ってるサギョくんの話が好きなんだけどさ、って話【以下経緯(こっちの方が本文より長い)】
ヘロヘロになってる半田くんが
「さぎょう、さわりたい、したい、すきだ、さぎょう」
って呂律の回っていない口調でぺたぺたに甘えてきてソファに押し倒されて、サギョくんも悪い気はしないというかそれなりに酔っ払ってるから
「んー、ぼくもすきー」
みたいな感じでぎゅうっとするんだけど、半田くんはもう正体を無くしていると分かっていて、この状態で致しても合意とはならないし自分が受け入れる側であっても強制姦淫になるなぁ、それ以前にこの人具合悪くしそう悪酔い的な意味で、とか考えているので
「じゅんびしてくるから〜まってて〜」
みたいなこと言って半田くんを寝床に誘導し、やや暫く己を落ち着かせてからそおっと部屋に戻り、目論見通りあどけない寝顔で眠っている半田くんに安堵しながら
「他の人にこんなとこ見せたらダメですよ」
なんて微笑みながらほっぺたにちゅうして自分も眠るやつ見たいママ
翌日サギョくんが目を覚ましたら半田くんがぎゅーっと抱き着いてて
「どうしたの?」
って聞いたら
「……寝てしまってごめん」
て悲しそうな声が聞こえたから
「僕が寝かせたの、心配だったから」
って半田くんの腕の中に潜り込むんだねサギョくんはね。
ママー!!!!!!!!ママーーーー!!!!!
宝物酒に酔って眠っている状態を、正体をなくす、というらしい、が。
正体って、なんだろう。
その人そのもの、素の姿、だとすれば、酔って本性が出ている状態こそ正体なんじゃないのかな。
それを無くす?酔って?どういうこと?
そんなことをぼんやりと考えながら眺めた寝顔はあどけなくて、柔らかくて、微笑ましくて、普段と全然違う。
正体を、無くす。
正体、とは──
もしかして、その人がその人らしくあろうとする、これが正しいとその人本人が信じ、取り繕う姿、だろうか。
だとすれば、説明がつく、気がする。
それが取り払われた、今。
目の前に開け広げられている、この愛おしい寝顔は、許しのしるしだろうか。
そうであるなら──
「……他の誰にも、見せないでね」
375正体って、なんだろう。
その人そのもの、素の姿、だとすれば、酔って本性が出ている状態こそ正体なんじゃないのかな。
それを無くす?酔って?どういうこと?
そんなことをぼんやりと考えながら眺めた寝顔はあどけなくて、柔らかくて、微笑ましくて、普段と全然違う。
正体を、無くす。
正体、とは──
もしかして、その人がその人らしくあろうとする、これが正しいとその人本人が信じ、取り繕う姿、だろうか。
だとすれば、説明がつく、気がする。
それが取り払われた、今。
目の前に開け広げられている、この愛おしい寝顔は、許しのしるしだろうか。
そうであるなら──
「……他の誰にも、見せないでね」
オサハタ
DOODLE半サギョSS、ピクブラからの移動、噛みたい半田くんの話【独占欲と愛情】紅い唇『噛みたい』
と、思ったのは、生まれて初めてだった。
すぐに『駄目だ』と打ち消した、傷つけてしまうから。
一番傷つけたくない人を、傷つけたくなくて。
それなのに[[rb:件 > くだん]]の感情はいつまで経っても消えなくて、[[rb:寧 > むし]]ろ募る一方で、このままではいつか本当に──と、怖くなって。
「どうしたんですか⁉︎」
と、相手に聞かれるまで、気付かなかった。
自分が泣いていることにも、それほどまでにその願望が、自分の中に深く根付いてしまっている、こと、にも。
嗚咽の中で上手く話せていた自信は全くない。
それでも相手は──恋人は、何度も頷きながら、一度も目を逸らすことなく、俺の辿々しく[[rb:拙 > つたな]]い、言の葉を、ひとつ残らず拾って、くれた。
613と、思ったのは、生まれて初めてだった。
すぐに『駄目だ』と打ち消した、傷つけてしまうから。
一番傷つけたくない人を、傷つけたくなくて。
それなのに[[rb:件 > くだん]]の感情はいつまで経っても消えなくて、[[rb:寧 > むし]]ろ募る一方で、このままではいつか本当に──と、怖くなって。
「どうしたんですか⁉︎」
と、相手に聞かれるまで、気付かなかった。
自分が泣いていることにも、それほどまでにその願望が、自分の中に深く根付いてしまっている、こと、にも。
嗚咽の中で上手く話せていた自信は全くない。
それでも相手は──恋人は、何度も頷きながら、一度も目を逸らすことなく、俺の辿々しく[[rb:拙 > つたな]]い、言の葉を、ひとつ残らず拾って、くれた。
オサハタ
PROGRESS半サギョ未満の半→サギョ。その②。絵と文のひとりリレー。何となくきりのいいところまで形になったらその都度続きを置いていきます。その①は↓https://poipiku.com/IllustViewPcV.jsp?ID=275708&TD=4104642 14
オサハタ
PROGRESS半サギョ未満の半→サギョ。その①。絵と文のひとりリレー。何となくきりのいいところまで形になったらその都度続きを置いていきます。その②は↓https://poipiku.com/IllustViewPcV.jsp?ID=275708&TD=4246140 8