Iz_Mas_x
SPUR ME藍湛視点の知己の縁談話です。センス皆無なので以前書いた魏嬰視点とタイトルが似ていますが、あちらとは無関係の異なる世界線のお話です。
完成版は8月27日開催のCQL webオンリーで展示予定です。
⚠️CAUTION⚠️
陳情令ベース、43話で何もなかった知己です。
捏造しまくりなので、苦手な方はご注意ください。 6617
ニノ式 啓水
DOODLE【注意!】知己越えのR18です。成人済の方のみ閲覧可。また、ブロマンス以上の表現をhnnmと解釈される方の閲覧もご遠慮下さい。設定は、2人で町に買い物に来てたけど、途中で致したくなったので、手近の宿に部屋借りてドア閉めるなりがっつくようにやる香炉。
★パスワードは、知己のローマ字表記+雪見酒の回の数字
追記)2/3 2枚目、えっちテキストありの差分追加。 2
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DONEフォロワーさんへのサプライズプレゼントで初めてCQLを書いたよ記念※知己設定の忘羨
気付けば君はすぐそこに藍忘機は真っ暗な世界で夢を見る。
その男は座学時代、私の心を掻き乱し、固く閉ざされた心にずけずけと入り何度もその扉を叩いてきた。家規は守らず、穏やかだった日常を悉く騒がしくして来る男だった。だが、その心の根源にあるものは確かに真っ直ぐなモノだった。
魏無羨は何もない世界で夢を見る。
その男に初めて出逢った時のことを、今でもよく覚えている。美しいものを人の形で体現したら、きっとこういう風になるのだろうというくらい、絶世の麗人だった。だが、その中身は融通の効かない石...いや、岩のように硬く頑丈なもので、規律を重んじ模範解答しか許さない、そんな頑固な男だった。だけど、その心の根源にあるものは、純粋で無垢なモノだった。
3351その男は座学時代、私の心を掻き乱し、固く閉ざされた心にずけずけと入り何度もその扉を叩いてきた。家規は守らず、穏やかだった日常を悉く騒がしくして来る男だった。だが、その心の根源にあるものは確かに真っ直ぐなモノだった。
魏無羨は何もない世界で夢を見る。
その男に初めて出逢った時のことを、今でもよく覚えている。美しいものを人の形で体現したら、きっとこういう風になるのだろうというくらい、絶世の麗人だった。だが、その中身は融通の効かない石...いや、岩のように硬く頑丈なもので、規律を重んじ模範解答しか許さない、そんな頑固な男だった。だけど、その心の根源にあるものは、純粋で無垢なモノだった。
ニノ式 啓水
DONE祝你生日快乐 藍湛!まだまだ知己のようです。がんばれ、藍忘機☆ミ
n番煎じな気がしますが、知己はいつもだいたいこんな感じってことで(
★忘羨ワンドロ 1/22「今までの全てのお題」より【雪】
chunyang_3
MEMO観音廟の後、藍忘機と別れ一人で旅をしている魏無羨が蓮花塢に立ち寄って金凌と出会う話。CQLを見終わった時に全て終わった後の金凌と魏無羨が再会するのを見たいなと思っていたのですが、魏無羨から両親の話を聞く話になりました。※原作の番外編の再会とは異なります。話を聞かせて 目の前に広がる蓮の花の咲く景色を瞳に映し、魏無羨は大きく深呼吸をした。早朝の水辺の空気そのものを吸い込んだような清々しさに、自然と顔が綻んでしまう。朝食を売る屋台の呼び声が聞こえ、波止場の街には既に活気がある。
この世から消えてしまってからの十六年。決して短くない時の流れの間に変わってしまったことも変わっていないこともある。蓮花塢には少しばかり前にも来たけれど、その時はこんな風に優しく吹く風を感じる余裕は無かった。慌ただしく走り抜けるばかりだった景色が、今は目の前に悠然と広がっている。
今になって思えば、魏無羨が帰る場所というのは元々この世には無かったのかもしれない。ここ蓮花塢は幼い頃から育った場所でとても大事でかけがえのない存在であることは今も昔も変わらないけれど、魏無羨が帰る場所では無くなってしまった。それは、江澄に江家を破門される前から頭では理解していたことだったが、こうして訪れてみると改めて実感する。
8087この世から消えてしまってからの十六年。決して短くない時の流れの間に変わってしまったことも変わっていないこともある。蓮花塢には少しばかり前にも来たけれど、その時はこんな風に優しく吹く風を感じる余裕は無かった。慌ただしく走り抜けるばかりだった景色が、今は目の前に悠然と広がっている。
今になって思えば、魏無羨が帰る場所というのは元々この世には無かったのかもしれない。ここ蓮花塢は幼い頃から育った場所でとても大事でかけがえのない存在であることは今も昔も変わらないけれど、魏無羨が帰る場所では無くなってしまった。それは、江澄に江家を破門される前から頭では理解していたことだったが、こうして訪れてみると改めて実感する。
chunyang_3
MEMO景儀と思追の出会いの妄想です。思追が温寧と温家の弔いを済ませ雲深不知処に戻った頃に、魏無羨も雲深不知処に留まる様になったという時間軸の設定です。うさぎと一緒に人参を食べていた頃の思追くんと景儀の出会いの話を書いてみたくなって書きました。君と兎と しんと静まり返った蘭室を前にして、藍景儀は柄にもなくとても緊張していた。今日は景儀にとって初めての座学だ。随分前に蘭室には遊びで入って良い場所ではないと叱られてからは一度も近寄っていないので、この建物に来ること自体、ちょっと尻込みしてしまう。
同じ年頃の藍家の子弟が中に入って行くのに続けて景儀もその静かな空間に足を踏み入れた。周囲を見回してみると、どうやら空いている席に座って良さそうだ。
こっそり息を吐いて、周囲を見回す。近くに誰か景儀が知っている友達がいると安心できるのだけれど来ているだろうか。そう思って既に座っていた隣の席の少年へと視線を向けた景儀は、視界に入ってきた横顔に思わず息を呑んだ。まるでお手本のように姿勢良く座っていた景儀と同じ白い藍氏の校服を身に纏った少年も、隣に誰かが座ったことに気付いたらしい。軽く横へ顔を向けたことで、景儀と顔を互いに合わせることになった。その顔を見て、景儀は思わず叫ばずにはいられなかった。
6997同じ年頃の藍家の子弟が中に入って行くのに続けて景儀もその静かな空間に足を踏み入れた。周囲を見回してみると、どうやら空いている席に座って良さそうだ。
こっそり息を吐いて、周囲を見回す。近くに誰か景儀が知っている友達がいると安心できるのだけれど来ているだろうか。そう思って既に座っていた隣の席の少年へと視線を向けた景儀は、視界に入ってきた横顔に思わず息を呑んだ。まるでお手本のように姿勢良く座っていた景儀と同じ白い藍氏の校服を身に纏った少年も、隣に誰かが座ったことに気付いたらしい。軽く横へ顔を向けたことで、景儀と顔を互いに合わせることになった。その顔を見て、景儀は思わず叫ばずにはいられなかった。
niu_zhhw
SPOILER【注意】CQL最終話のネタバレがあります。初見時に最終話をこういう事だと勘違いしていたという漫画です。
本垢のぽいぴく側に上げてたのをこちらに移しました。
いや本気でこういう事だと思ってたから、
後から実はちゃんと一回別れてるというのを知って
自分の理解力の乏しさにカァァ///ってなったやつです。
桂樹-keiju-
DONEこの前に描いた、cqlで香炉ifの続きをちょっとだけ描きました。途中で始まり、途中で終わる💦
描きたいところだけ描きました😅
この後をもう少し頑張れば、もっとスケベ展開になんですが、
……力尽きました😓 3
niu_illuminator
SPOILER実は陳情令のドラマのエンディング、初見の時完全に勘違いして見てて(途中で背景が変わってることに気付かなかった)後で二次創作を見て「あれってそういう事だったんだ!?恥ずかしいカァァ///」となったというアレ ※ドラマ最終話ネタバレですchunyang_3
MEMO“君”がいない世界の藍忘機。藍忘機の元に思追くんがいてくれて良かったのではないかという部分にどうしても夢を見てしまう。
CQLはラストで一旦手を離してしまうのは、前世時代の魏無羨をもし連れ帰っていたとしても、それが良いことだったのかという点に悩んだことがあったりするのかなぁと思ったりしながら書いた、秋の話です。
君待ち/藍忘機「問う音に声は返らず君何処 時は黄昏色を失い」
優雅でありながら切実な響きをもった琴の音が谷にこだまする。「問霊」の琴の音が消えると、辺りはしんと静まり返った。藍忘機は座して答えの返ってくるのを黙って待っていたが、一向に返答の琴の音が鳴ることは無かった。
藍忘機が張り詰めていた息を吐くと、聞こえなくなっていた川の水の流れる音と、風が森を抜けてゆく音が耳に入ってくる。琴を仕舞い立ち上がった時にはいつしか辺りは茜色に染まり、太陽が西へと沈んでゆく時辰となっていた。今日もまた、日が暮れる。
彼の仕業らしいと噂を聞けば向かい、せめて誓った言葉を守り抜こうとしているうちに、「逢乱必出」と言われるようになったらしい。
3331優雅でありながら切実な響きをもった琴の音が谷にこだまする。「問霊」の琴の音が消えると、辺りはしんと静まり返った。藍忘機は座して答えの返ってくるのを黙って待っていたが、一向に返答の琴の音が鳴ることは無かった。
藍忘機が張り詰めていた息を吐くと、聞こえなくなっていた川の水の流れる音と、風が森を抜けてゆく音が耳に入ってくる。琴を仕舞い立ち上がった時にはいつしか辺りは茜色に染まり、太陽が西へと沈んでゆく時辰となっていた。今日もまた、日が暮れる。
彼の仕業らしいと噂を聞けば向かい、せめて誓った言葉を守り抜こうとしているうちに、「逢乱必出」と言われるようになったらしい。
chunyang_3
MEMOCQL50話の後の懐桑と藍曦臣の話(https://poipiku.com/2517302/5280800.html )に至る兄上と“兄弟”の話。nielanなのかyaolanなのか?みたいな感じですけど、どっちも違うベクトルで大切だったんだろうなぁと思う。“兄弟”にこだわる兄上の話です。お誕生日に上げる話じゃない気がするけどおめでとうございます!(遅刻)※竜胆要素は原作からです
竜胆の願い 修練を始めてからは月に一度、母と会えるのを楽しみにしていた。母上にこんなことができるようになったと言ったらまた褒めてもらえるだろうかと期待しながら向かっていた。叔父上は厳しい方だったので辛いと感じたこともあったはずだけれど、記憶にあるのは母にたくさん話をすると褒められるのが嬉しかったことばかりだ。そんな毎日だったからだろうか、母と叔父しかいない世界が変わった時のことは鮮明に覚えている。
「あなたに弟か妹ができるの」
そう言いながら母がお腹をさすって微笑んだ。あの日から、私は兄になった。
「兄上」
呼ばれた声にふと我に返る。弟が部屋にやってきていたらしい。うっかり考えに耽っていて声をかけられたことに気付かなかったが、何度か呼んでくれたのだろうか。藍曦臣が立ち上がって弟を迎え入れようと扉を開けると、弟は手に籠を提げて立っていた。恐らく夕餉だろう。
4567「あなたに弟か妹ができるの」
そう言いながら母がお腹をさすって微笑んだ。あの日から、私は兄になった。
「兄上」
呼ばれた声にふと我に返る。弟が部屋にやってきていたらしい。うっかり考えに耽っていて声をかけられたことに気付かなかったが、何度か呼んでくれたのだろうか。藍曦臣が立ち上がって弟を迎え入れようと扉を開けると、弟は手に籠を提げて立っていた。恐らく夕餉だろう。
savi_yamucha
DONE「莫玄羽について」CQL漫画Right page start.
I thought about Mo Xuanyu the untamed.
Translation by DeepL.
Sorry, My english is poor😂 3
pfvnvavc
TRAINING沸き上がる情熱に負けて初めて魏嬰さん描いた。いい加減だし、めちゃくちゃ修正して汚いから薄目で💦どうしても魔道祖師ではなく陳情令で描きたい。三次元を二次元でかわいく描きたいのだけど、こればかりはひたすら描いて慣れるしかないのかな。あ、アナログしか出来ませぬぬぬ。藍湛さんも役者さんも描きたい❗練習記録になるかな❓chunyang_3
MEMOCQL50話の後の懐桑と藍曦臣。あの後の二人の関係性ってどうなるんだろうと長らく考えていた話です。失ってしまった誰かのことをそれぞれ別の感情を持っている二人が分かち合う時間みたいなものが好きなので、そんな夜があれば良いなと思っていたのをやっと書きました。聶明玦と藍曦臣の特別な関係に名前は付けてないんですが、雰囲気nielanっぽいかもしれない。響き分かつ夜 石畳の小道を行く懐桑は、鼻歌でも歌い出しそうなほど気分が良かった。酒で火照った顔を扇子で仰ぐと、座学に来ていた頃に隠れて三人で飲んでいるのを藍忘機に見つかって逃げ出したことを思い出してしまう。そういえば、あの時は懐桑と江澄がいなくなった後、魏無羨と藍忘機の二人は一晩一緒に過ごしていたのだった。今思えばなんて本人達に言うものでもないだろうが、それにしてもこんな風にまた雲深不知処で酒を飲むことになるとは思いもしなかった。
清談会が雲深不知処で行われるのに合わせて姑蘇へやってきていた懐桑は、明日からの会合に合わせたもてなしの宴に参加していた。宴と言ってもそこは藍氏の宴なので他の世家の宴とは幾分趣きが違うものではあるのだが、何にせよその宴の後、思わぬ人物にそっと物陰へと引っ張られた。見れば、今は藍忘機の元にいる魏無羨がニヤニヤしながら懐桑を見ていた。
6079清談会が雲深不知処で行われるのに合わせて姑蘇へやってきていた懐桑は、明日からの会合に合わせたもてなしの宴に参加していた。宴と言ってもそこは藍氏の宴なので他の世家の宴とは幾分趣きが違うものではあるのだが、何にせよその宴の後、思わぬ人物にそっと物陰へと引っ張られた。見れば、今は藍忘機の元にいる魏無羨がニヤニヤしながら懐桑を見ていた。
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MEMO“君”がいない世界の江澄蓮の花の咲く音を聞くと悟りが開けるという話があるらしいんですが、蓮が開く時にポンという音がするというのは俗説らしい。
江澄の隣に金凌がいてくれて良かったなと思うばかり。
詠んだ短歌のイメージを短編にしました
君待ち/江澄「蓮花の咲きだす音の聞きたさに走る君の背まぼろしなりて」
ゆさゆさと肩を揺らされて、寝台でよく眠っていた江澄は何事かと寝返りを打とうとする。
「おい、江澄起きろ。行くぞ」
「なんだ?」
目を擦りながらゆっくりと目を開けるが、まだ夜は明けていないようで部屋は暗いままだ。
「こんな夜中になんだ」
「夜中じゃないよ、寅の刻(午前四時)だよ」
「なんでそんな時間にお前が起きてるんだ」
江澄が苛立たしげに声を上げると、魏嬰は人差し指を顔の前に立てながら、もう片方の手のひらで江澄の口を塞ぐ。
「しーっ! 大きい声を出したら師姉達が起きちゃうだろ」
たしかにこんな時辰に騒ぎ立てようものなら、父上や母上の耳に入ったら何を言われるか分からない。
3734ゆさゆさと肩を揺らされて、寝台でよく眠っていた江澄は何事かと寝返りを打とうとする。
「おい、江澄起きろ。行くぞ」
「なんだ?」
目を擦りながらゆっくりと目を開けるが、まだ夜は明けていないようで部屋は暗いままだ。
「こんな夜中になんだ」
「夜中じゃないよ、寅の刻(午前四時)だよ」
「なんでそんな時間にお前が起きてるんだ」
江澄が苛立たしげに声を上げると、魏嬰は人差し指を顔の前に立てながら、もう片方の手のひらで江澄の口を塞ぐ。
「しーっ! 大きい声を出したら師姉達が起きちゃうだろ」
たしかにこんな時辰に騒ぎ立てようものなら、父上や母上の耳に入ったら何を言われるか分からない。
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MEMOCQL短歌、義城の3人宋嵐「白花」
暁星塵「星屑」
薛洋「飴粒」
暁星塵の塵は現代中国語だと「ほこり、ごみ」とか「俗世」の意味があるけど、古語では「人の事績」のことを言うらしく、赤松子という有名な仙人の表現に「清塵(俗世を超越した事績)」と出てきて倒れて詠んだ。星は天体的な星の意味もあるけど、粉々という意味もある。
(参考:岩波文庫『楚辞』「遠遊」注釈) 3
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MEMOCQL短歌「君待ち」江澄、藍忘機、聶懐桑
“君”がいない世界の3人を詠んだ短歌3首
蓮の花が咲く時に音はしない
黄昏とは老いるほどの時間の経過
東の果ての扶桑に止まっているはずの9つの太陽を射ったのは射日の英雄羿である 3
chunyang_3
MEMOCQL義城の後、兎の絵柄の灯篭をもらった思追と景儀の話。二人は雲深不知処で同室という勝手な設定です。少しずつ思い出したっぽかったので、そのきっかけになっていたんじゃないかなぁという話です。記憶の灯り 雲深不知処に戻って来た思追は、部屋の扉を閉めると急激に疲れを感じた。義城での事件は、思追達にとっては初めてのことばかりで目が回るようだったから、疲れ切っているのは確かだ。
「はぁー……疲れた」
「もう景儀、そのまま寝ないでよ」
先に部屋に入った景儀がそのまま寝台に倒れ込んでいるのを見ながら、旅の荷物を片付ける。そして、持ち帰った灯篭を枕元に飾ろうとして、置き場所に悩んでいると景儀に後ろから声を掛けられた。
「飾るのか。律儀だな」
「だって、含光君からこんな風に何かを頂くのは珍しいし」
「まぁ、確かにそれもそうだな」
灯篭に描かれている兎を見ると、含光君が日頃から慈しんでいる兎達を思い出して頬が緩んでしまう。この灯篭を手渡してくれた時の含光君の顔を思い出すと、思追はどこか懐かしい記憶が引き出されるような気がして胸に手を当てた。
2112「はぁー……疲れた」
「もう景儀、そのまま寝ないでよ」
先に部屋に入った景儀がそのまま寝台に倒れ込んでいるのを見ながら、旅の荷物を片付ける。そして、持ち帰った灯篭を枕元に飾ろうとして、置き場所に悩んでいると景儀に後ろから声を掛けられた。
「飾るのか。律儀だな」
「だって、含光君からこんな風に何かを頂くのは珍しいし」
「まぁ、確かにそれもそうだな」
灯篭に描かれている兎を見ると、含光君が日頃から慈しんでいる兎達を思い出して頬が緩んでしまう。この灯篭を手渡してくれた時の含光君の顔を思い出すと、思追はどこか懐かしい記憶が引き出されるような気がして胸に手を当てた。
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TRAINING射日の戦いの英雄魏無羨ってつまるところ羿(げい、中国神話の英雄、弓の名手、太陽を落とす)だよなと思ってたんですけど、CQL1話で藍湛がいきなり月見上げてるし、二人の出会いも月見上げてたので、藍忘機って月に逃げなかった嫦娥(じょうが、羿の妻、羿を裏切って不老不死の薬を手に月に逃げる)じゃん!?となった感想のような忘羨知己です。THIS IS 知己(たぶん)Do not repost.
月に昇らじ 夜の風が竹林を通り抜ける囁くような音が聞こえてくる。風の音に藍忘機が琴を弾く手を止め、開け放たれた外へと視線を向けると、魏無羨は軒先から見上げた月の明かりに目を細めながら天子笑を呷っていた。
静室の奥に座る藍忘機がじっと魏無羨の顔を見つめていると、魏無羨が振り向いた。藍忘機の琴の音が止まったことが気になったらしい。
「藍湛、どうかしたのか?」
月明かりに照らされた魏無羨の陰影の濃い輪郭に見惚れながらも、藍忘機は前々から気になっていた疑問を口にした。
「好きなのか?」
「ん? 俺が酒を好きなのは見てれば分かるだろ? 酒ならいくらでも飲めるなぁ」
魏無羨の答えを聞かずとも、彼が酒を愛していていくらでも飲めることは良く知っている。
2362静室の奥に座る藍忘機がじっと魏無羨の顔を見つめていると、魏無羨が振り向いた。藍忘機の琴の音が止まったことが気になったらしい。
「藍湛、どうかしたのか?」
月明かりに照らされた魏無羨の陰影の濃い輪郭に見惚れながらも、藍忘機は前々から気になっていた疑問を口にした。
「好きなのか?」
「ん? 俺が酒を好きなのは見てれば分かるだろ? 酒ならいくらでも飲めるなぁ」
魏無羨の答えを聞かずとも、彼が酒を愛していていくらでも飲めることは良く知っている。
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TRAININGぽいぴくって小説も投稿できるんだ!?ということについ先日気付いたのでちょっとお試しに、陳情令を完走した勢いで50話の隙間を妄想した思追と景儀の話を置いてみます。少年達健やかに育てよ~~~!と思ってしまう。Do not repost.
白き雲と藍色の家 景儀がたどり着いた時には、全ては終わった後のようだった。
観音廟の外に含光君と魏無羨が居るのが見えて、他の藍家の子弟と共に含光君の元に駆けつけた。思追も一緒にいることに気づいた景儀は、慌てて思追とその横に座る温寧の無事を確認する。怪我も無いことを聞いてやっと安堵の息を吐いた。姿が見えなくなっていた思追のことが気になりながら、景儀は探しに行くこともできなかった。一人で飛び出してしまった思追に心配させるなよと言いたかったのに、それよりも無事であったことに何だか力が抜けてしまった。
皆の無事を確認してから改めて後ろを振り向くと、崩れ落ちそうな観音廟の前には呆然とした表情の沢蕪君と聶宗主が座っていた。その二人とは対照的に廟の中では沢山の仙師が動き回って騒がしくしている。建物の外では少なくない数の人が死んでいるのが目に入り、急に恐怖に襲われそうになる。含光君も沢蕪君も、そして思追も無事でいてくれて本当に良かったと思う。それと同時に、自分に出来ることの少なさに歯痒さを感じてしまう。
2609観音廟の外に含光君と魏無羨が居るのが見えて、他の藍家の子弟と共に含光君の元に駆けつけた。思追も一緒にいることに気づいた景儀は、慌てて思追とその横に座る温寧の無事を確認する。怪我も無いことを聞いてやっと安堵の息を吐いた。姿が見えなくなっていた思追のことが気になりながら、景儀は探しに行くこともできなかった。一人で飛び出してしまった思追に心配させるなよと言いたかったのに、それよりも無事であったことに何だか力が抜けてしまった。
皆の無事を確認してから改めて後ろを振り向くと、崩れ落ちそうな観音廟の前には呆然とした表情の沢蕪君と聶宗主が座っていた。その二人とは対照的に廟の中では沢山の仙師が動き回って騒がしくしている。建物の外では少なくない数の人が死んでいるのが目に入り、急に恐怖に襲われそうになる。含光君も沢蕪君も、そして思追も無事でいてくれて本当に良かったと思う。それと同時に、自分に出来ることの少なさに歯痒さを感じてしまう。