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DOODLE【聡狂※年齢逆転・三次創作】ご本人に許可をいただき茶番さんの小説の一部をざっくり漫画にしました。元気で一途な高校生Nくんと、こどもにアタックされて困惑三十代半ば会社員Oさんが新鮮かつif世界を考察するパロディものとしてはとても完成度が高いです。是非ご一読ください。
茶番さんの小説はこちら⬇️
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22631666 6
BbearoneY
DONEXで呟いてたものまとめ聡狂【夏祭り】「関東ってどこも人多い……」
「まぁ、確かになァ。 何食べる? 好きなもん食べ」
祭りにいこーと唐突に現れた狂児が渋る聡実を連れ出したのは、アパートから少し歩いた先にある小さな神社の境内で行われている夏祭りだった。浴衣姿のこどもが走りまわり、小さいながらも櫓が組まれてその上では太鼓を叩く男たち。
祭り会場を満たす夕暮れから夜へと差し掛かるその空気は夏特有のもので、昼間はうだるほどに暑いものが少しは和らいだようにも感じる。とはいえ、湿気と気温は相変わらずで狂児の言葉を聞いた聡実は遠慮なくかき氷の屋台に足を向けた。
「あ、かき氷、俺も食べよ。 味は?」
「なんか好きにかけられるんやって。 あ、僕は大でお願いします」
2566「まぁ、確かになァ。 何食べる? 好きなもん食べ」
祭りにいこーと唐突に現れた狂児が渋る聡実を連れ出したのは、アパートから少し歩いた先にある小さな神社の境内で行われている夏祭りだった。浴衣姿のこどもが走りまわり、小さいながらも櫓が組まれてその上では太鼓を叩く男たち。
祭り会場を満たす夕暮れから夜へと差し掛かるその空気は夏特有のもので、昼間はうだるほどに暑いものが少しは和らいだようにも感じる。とはいえ、湿気と気温は相変わらずで狂児の言葉を聞いた聡実は遠慮なくかき氷の屋台に足を向けた。
「あ、かき氷、俺も食べよ。 味は?」
「なんか好きにかけられるんやって。 あ、僕は大でお願いします」
sugihara
PAST黒いゆりかご/聡狂『浸食』と多少繋がっていますが当作品だけでも問題なく読めます。曲リストを渡した後日のおはなし。pixivに載せているものを画像にしました。
聡狂らしい描写はほぼなし。当方が書くのは固定なのと奥底には恋心が眠っている解釈なのでカップリング表記をしています。
心臓に響くということは、生命に影響することでもある。すごくいいですよね。 5
BbearoneY
DONE聡狂【ぎゅってして】前略、起きたら聡実くんが小さくなっとりました。
「いやなんでなん」
「狂児がなんかしたんやろ」
「俺のことなんや思ってんですか〜」
「元やくざ、現僕のヒモ」
「んーーなんの狂いもなく正解!」
アホのやり取りをしながら、改めて目の前の人物について確認する。どこからどう見ても岡聡美、ただし、見た目は中学生。あ~懐かしいなぁ、ほんま天使や……いやそうやなくて。思わず伸ばしかけた手を慌てて引っ込め、俺はベッドに座り直す。聡実くんはブカブカの冬用パジャマの腕をまくりあげ、手のひらで自分の身体をあちこち触り、ふと上を向いた。
「あー……」
「ん?」
「んん……や、声が」
「声、こえ?」
「…………出るんやなぁ」
喉を片手で押え、深呼吸を何度かすると聡実くんが静かに歌い始めた。それは、俺は聞いたことがない歌だったけれど、歌っている彼の表情がどこか切なそうで苦しそうで、そして相反した歓びも内包しているように見えた。その歌声を浴びながら俺は久しぶりの彼の歌う姿を、目と耳に焼き付ける。
2220「いやなんでなん」
「狂児がなんかしたんやろ」
「俺のことなんや思ってんですか〜」
「元やくざ、現僕のヒモ」
「んーーなんの狂いもなく正解!」
アホのやり取りをしながら、改めて目の前の人物について確認する。どこからどう見ても岡聡美、ただし、見た目は中学生。あ~懐かしいなぁ、ほんま天使や……いやそうやなくて。思わず伸ばしかけた手を慌てて引っ込め、俺はベッドに座り直す。聡実くんはブカブカの冬用パジャマの腕をまくりあげ、手のひらで自分の身体をあちこち触り、ふと上を向いた。
「あー……」
「ん?」
「んん……や、声が」
「声、こえ?」
「…………出るんやなぁ」
喉を片手で押え、深呼吸を何度かすると聡実くんが静かに歌い始めた。それは、俺は聞いたことがない歌だったけれど、歌っている彼の表情がどこか切なそうで苦しそうで、そして相反した歓びも内包しているように見えた。その歌声を浴びながら俺は久しぶりの彼の歌う姿を、目と耳に焼き付ける。
mya_kon
MAIKINGかきかけの聡狂……ちゃんと読み直してないので、あれな感じだとは思いますが、一旦……一旦…………!合体はしてないんですけど、なんかぬるすけべあります。♡もちょっと出ます。続きは聡狂webオンリーで公開予定です!頑張る〜〜〜〜ラブホの聡狂 聡実はパイプ椅子に座り、アクリル板を隔てた向かいに座る狂児に向けて白けた表情をしていた。放射線状に穴の空いたそれは、お互いの声だけが通るようになっている。
「聡実くん」
机に肘をついて指を組む狂児は真剣な顔をしていた。
「なんです?」
だらしなく足を投げ出して座る聡実は、面倒臭そうに首を傾ける。もう何回名前を呼ばれたか覚えていない。狭い部屋に入っている狂児を呆れた目で見る。
「ごめんて。もうせんから」
「そう言って、またやったやん」
「もうせん。こっから先は絶対せん」
「信じられへんよ、そないな言葉聞き飽きたわ」
顔の前でひらひらと手を振り、聡実は狂児から目を逸らす。狂児の後ろにいる職員は聡実に背中を向けたまま動かない。
6944「聡実くん」
机に肘をついて指を組む狂児は真剣な顔をしていた。
「なんです?」
だらしなく足を投げ出して座る聡実は、面倒臭そうに首を傾ける。もう何回名前を呼ばれたか覚えていない。狭い部屋に入っている狂児を呆れた目で見る。
「ごめんて。もうせんから」
「そう言って、またやったやん」
「もうせん。こっから先は絶対せん」
「信じられへんよ、そないな言葉聞き飽きたわ」
顔の前でひらひらと手を振り、聡実は狂児から目を逸らす。狂児の後ろにいる職員は聡実に背中を向けたまま動かない。
BbearoneY
DONE九話まで読んで死んでた時に思いついた話だったんですが供養させてください……バックハグにうわーーー!!てなってたけど読み返してたらなんで服、服って一人で大暴れした記録。十話読んで更に苦しんでします、楽しいね……聡狂【彼の服】例えば、色のついた派手な服。狂児がそれを着ていたら、聡実は彼を彼と認識できるだろうか。制服のように、いつも似たようなスーツ姿。聡実は狂児のその姿しか知らない。狂児という男を聡実はなにをもってして、彼だと認識しているのか。
そして、これはあくまで想像でしかないが、聡実がどんな普段とかけ離れた服装をして髪型を変えて歩いていても、狂児は難なく聡実を見つけ出すだろう。東京のど真ん中、スムーズに行き交うことも難しい人混みの中であっても、もしかしたら遠い異国の地でも、どこへ行くと告げなくても、そんな狂気ともとれるものを、彼から感じ取るのだ。
「愛ってなんやと思います」
「はぁ」
食べかけのカレーに突っ込んでいたスプーンをそのまま置いて、問われた男はしばらく顎に手を当て視線を天井に向けて考えにふける。
3094そして、これはあくまで想像でしかないが、聡実がどんな普段とかけ離れた服装をして髪型を変えて歩いていても、狂児は難なく聡実を見つけ出すだろう。東京のど真ん中、スムーズに行き交うことも難しい人混みの中であっても、もしかしたら遠い異国の地でも、どこへ行くと告げなくても、そんな狂気ともとれるものを、彼から感じ取るのだ。
「愛ってなんやと思います」
「はぁ」
食べかけのカレーに突っ込んでいたスプーンをそのまま置いて、問われた男はしばらく顎に手を当て視線を天井に向けて考えにふける。
BbearoneY
DONE聡狂ハジメテ物語1「好きかどうかわからんのやけど、あんたに触れたい」
その真っ直ぐな言葉に一瞬、狂児の時が止まった。
ファミレス内で他愛もない話をしていたのだ。狂児の相変わらずの軽口に淡々と、ときに切り捨てる素っ気なさで返していた聡実が急に黙り込み視線を下に落とした。どしたん?と問うた狂児に、一度視界を上げてからまた目を伏せ、すぅ、と深呼吸してから、聡実は眼鏡の奥の目を少し緊張の色で潤ませてそう言い放ったのだ。
「……ええと、んー…………触れたいて、こういう意味で?」
ぽんぽん、とテーブル越しに軽く頭を撫でる狂児の手を振り払い、聡実は目の端を少し赤くして、だから、と言葉を繰り返す。
「触れたいんです」
「触れてるやんか。 あ、なに? 昔俺にくっついてたああいう感じ? なんや聡実くん、ホームシックか〜」
1045その真っ直ぐな言葉に一瞬、狂児の時が止まった。
ファミレス内で他愛もない話をしていたのだ。狂児の相変わらずの軽口に淡々と、ときに切り捨てる素っ気なさで返していた聡実が急に黙り込み視線を下に落とした。どしたん?と問うた狂児に、一度視界を上げてからまた目を伏せ、すぅ、と深呼吸してから、聡実は眼鏡の奥の目を少し緊張の色で潤ませてそう言い放ったのだ。
「……ええと、んー…………触れたいて、こういう意味で?」
ぽんぽん、とテーブル越しに軽く頭を撫でる狂児の手を振り払い、聡実は目の端を少し赤くして、だから、と言葉を繰り返す。
「触れたいんです」
「触れてるやんか。 あ、なに? 昔俺にくっついてたああいう感じ? なんや聡実くん、ホームシックか〜」
BbearoneY
DONE聡狂【会いに(愛に)来た男】「おはよ」
「……………」
開けかけたドアを閉めてしっかりと鍵をかけ、聡実は部屋の中に戻った。外からはのんきな声が自分の名前を呼んでいる、時折控えめなノックの音も添えられて。背負ったリュックをテーブルの前に下ろすと、その隣に腰を落ち着けてスマホを取り出しトークルームを開き、無表情のまま画面をタップした。
【急になんの用ですか】
【えー、つれないやん】
【顔、見たくて】
いつもの絵文字が語尾に添えられていて、それに苛立ちを覚えた聡実は、一言だけ返すとスマホをテーブルの上に投げ出してその場に寝転んだ。
【外出られんから、はよ消えて】
間髪入れずにブブ、と振動音が聞こえた。どうせわざとらしくしおらしい言葉が並んでいるのだろう、と画面を見て、予期せぬ文面に眉を顰める。
1431「……………」
開けかけたドアを閉めてしっかりと鍵をかけ、聡実は部屋の中に戻った。外からはのんきな声が自分の名前を呼んでいる、時折控えめなノックの音も添えられて。背負ったリュックをテーブルの前に下ろすと、その隣に腰を落ち着けてスマホを取り出しトークルームを開き、無表情のまま画面をタップした。
【急になんの用ですか】
【えー、つれないやん】
【顔、見たくて】
いつもの絵文字が語尾に添えられていて、それに苛立ちを覚えた聡実は、一言だけ返すとスマホをテーブルの上に投げ出してその場に寝転んだ。
【外出られんから、はよ消えて】
間髪入れずにブブ、と振動音が聞こえた。どうせわざとらしくしおらしい言葉が並んでいるのだろう、と画面を見て、予期せぬ文面に眉を顰める。
BbearoneY
DONEハジメテ物語続き聡狂ハジメテ物語②「まって、ちょ、……もう、待っ、ま、ゃ、まてって言うてる!」
「え、なになに。 この流れやったらこのままエッチになだれ込むそれやで……まぁ、はい、なんでしょ」
部屋に入ったその途端、狂児は後ろ手でドアの鍵を締め、聡実の腰をだいて唇を重ねた。狭い玄関の三和土でもつれ合うようにして、そのまま上がり口に聡実を上にのせ倒れ込む。ぎゅ、と抱きしめて逃さないと唇を追いかけるが、難しい顔をした聡実は手で狂児の顔を押して拒否の言葉を投げかけた。お互い薄暗い室内で見つめ合って、狂児の手が緩んだ途端聡実は立ち上がり靴を脱いで床に座り込んだ男を跨いで部屋に上がる。パチン、とスイッチの音が響き、明るく照らし出された四畳半の部屋の真ん中、聡実が正座をし狂児を手招いた。
2345「え、なになに。 この流れやったらこのままエッチになだれ込むそれやで……まぁ、はい、なんでしょ」
部屋に入ったその途端、狂児は後ろ手でドアの鍵を締め、聡実の腰をだいて唇を重ねた。狭い玄関の三和土でもつれ合うようにして、そのまま上がり口に聡実を上にのせ倒れ込む。ぎゅ、と抱きしめて逃さないと唇を追いかけるが、難しい顔をした聡実は手で狂児の顔を押して拒否の言葉を投げかけた。お互い薄暗い室内で見つめ合って、狂児の手が緩んだ途端聡実は立ち上がり靴を脱いで床に座り込んだ男を跨いで部屋に上がる。パチン、とスイッチの音が響き、明るく照らし出された四畳半の部屋の真ん中、聡実が正座をし狂児を手招いた。