kinoko12069
MOURNING初めての恋人に浮かれるイデア・シュラウドがオルトとかアズールと相談する話。※実際は100も話してないし、監督生はほとんど出てこないです。
たまには書きかけの整理を
カノジョを逃がさない方法100選「ねぇ、アズール氏ィ」
ボードゲーム部の活動中、僕はふと思い立ったことがあって、向かいに座るアズール氏に声を掛けた。当の氏は眉間に皺を寄せて盤面を睨みつけている。今日は頭脳を使うゲームだから、さしものアズール氏でも集中しないとやってられないらしい。
「いま話しかけないでくださいます?」
僕の呼びかけにアズール氏は、その鋭い眼光を盤上から此方へとスライドさせた。睨まれるのは慣れてるので、特に驚くこともなく話を続ける。
「ユウ氏のご機嫌取りって何すればいいと思う?」
その問いかけにアズール氏はその大きな瞳をさらに見開いた。驚き、そしてその表情は喜色に富んだものへと変わっていく。そして駒を動かそうとしていたその手を自らのブレザーの内ポケットへと突っ込んだ。どうやら何かを取り出すつもりらしい。
2615ボードゲーム部の活動中、僕はふと思い立ったことがあって、向かいに座るアズール氏に声を掛けた。当の氏は眉間に皺を寄せて盤面を睨みつけている。今日は頭脳を使うゲームだから、さしものアズール氏でも集中しないとやってられないらしい。
「いま話しかけないでくださいます?」
僕の呼びかけにアズール氏は、その鋭い眼光を盤上から此方へとスライドさせた。睨まれるのは慣れてるので、特に驚くこともなく話を続ける。
「ユウ氏のご機嫌取りって何すればいいと思う?」
その問いかけにアズール氏はその大きな瞳をさらに見開いた。驚き、そしてその表情は喜色に富んだものへと変わっていく。そして駒を動かそうとしていたその手を自らのブレザーの内ポケットへと突っ込んだ。どうやら何かを取り出すつもりらしい。
kinoko12069
DONEイデ監です。とある海岸沿いに住む少年(モブ)と、たまたま居合わせたデアが会話する話。卒業後設定、女監督生、捏造過多に注意です。二人は結婚しています。
道の向こうに変な人がいる。細くて長い足を組んでベンチに座り、ぼうっと海を眺めているようだ。
具合の悪そうな顔だとか、黒っぽい服を着ているところとか変なところは沢山あるけれど、何より奇妙なのは髪が燃えているところだ。その人の項の辺りまでを、ふわふわと燃える青い炎が覆っている。初めて見た、一体どんな魔法なんだろう……僕がじっと観察していたのに気が付いたのか、その人は此方を見た。気怠げだけどどこか鋭い、そんな視線だった。
「……何か用?」
地を這うような低い声だった。こちらを向いたその顔は30代ぐらいだろうか。もっと若くも見えるけれど、目の下にべったりと隈が貼りついていて草臥れた印象を受ける。何も答えないでいるのも気まずいので、僕はちょっと尋ねてみることにした。
6319具合の悪そうな顔だとか、黒っぽい服を着ているところとか変なところは沢山あるけれど、何より奇妙なのは髪が燃えているところだ。その人の項の辺りまでを、ふわふわと燃える青い炎が覆っている。初めて見た、一体どんな魔法なんだろう……僕がじっと観察していたのに気が付いたのか、その人は此方を見た。気怠げだけどどこか鋭い、そんな視線だった。
「……何か用?」
地を這うような低い声だった。こちらを向いたその顔は30代ぐらいだろうか。もっと若くも見えるけれど、目の下にべったりと隈が貼りついていて草臥れた印象を受ける。何も答えないでいるのも気まずいので、僕はちょっと尋ねてみることにした。
kinoko12069
MOURNING書いたはいいけど自分で解釈違い起こしたやつ。元の世界に帰った監督生の話。
イデアがきちんと約束さえしてれば花嫁が控室から忽然と消えるエンドも有り得たのにねって話。 3
kinoko12069
MOURNING捕まったルークを監督生が助けに行く話です。6章終わった時空になるのだろうか……。
何度でも言いますが私は大の男が誘拐される話が大好きです。
狩人が誘拐された話「ええ、大人の事情というものですよ」
何も尋ねてはいないのに、学園長はそう私に前置きした。「大人の事情」だとかそういう言葉を使う人間はあまり信用ならないが、話を複雑にするのもナンセンスなので黙っておくことにする。そんな私の様子に気づいているのかいないのか、学園長は飄々と掴みどころのない語り口で、そのまま話を続けていった。
「どんなことにも多少の犠牲はつきものですし、私にも学園の運営という大切な仕事がありますからね。私、こう見えても忙しいので」
……分かってはいたけど、遠回りだ。業を煮やした私は話の続きを促した。
「それで、今日はどんな御用です?植物園の草むしり?喧嘩の仲裁?行事の使い走り?今日は17時からサムさんの店で特売があるので、できれば早く教えていただけると助かるのですが」
10779何も尋ねてはいないのに、学園長はそう私に前置きした。「大人の事情」だとかそういう言葉を使う人間はあまり信用ならないが、話を複雑にするのもナンセンスなので黙っておくことにする。そんな私の様子に気づいているのかいないのか、学園長は飄々と掴みどころのない語り口で、そのまま話を続けていった。
「どんなことにも多少の犠牲はつきものですし、私にも学園の運営という大切な仕事がありますからね。私、こう見えても忙しいので」
……分かってはいたけど、遠回りだ。業を煮やした私は話の続きを促した。
「それで、今日はどんな御用です?植物園の草むしり?喧嘩の仲裁?行事の使い走り?今日は17時からサムさんの店で特売があるので、できれば早く教えていただけると助かるのですが」
日比谷オレンジ
INFO予約開始【10月新刊】ジャミ監♀本1010#エアブー2021にて発行予定のジャミ監本サンプルです。
とらのあな様で予約開始しました!
https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040030936048
Twitter再録9ページ+描き下ろし13ページのジャミ監短編集です。
わちゃわちゃしたラブコメ本。今回はオクタヴィネルとイグニハイドも少し出張っています。 6
kinoko12069
MOURNING・好きな曲から連想して書いた当社比重めなイデ監。何の縁もない田舎の駅で会話する二人の話。この二人は付き合ってはいないです。・人を選ぶ内容なので気をつけてください。卒業後設定、セフレ的な関係と妊娠の描写があります。
・夏が終わったばかりですが冬の話です。
・書き終わってから思い出しましたがこの曲、別れの歌なんですよねぇ……。良かったら聴いてみてください。
There will never be another you「外はやっぱり寒いね」
何もない駅のベンチで蹲っていると、頭上から声が降って来た。今もっとも聞きたくなかったような、それなのに聞きたくて仕方がなかったような声だ。
けれど顔を上げる気にはなれず、俯いたままそれに答える。
「……出てこなければ良かったのでは?」
もともと出不精な人だから、輪をかけて寒い今日などは世界が終わっても部屋を出てこないと思っていた。そういえば今朝はこの冬一番の冷え込みになるとラジオでは言っていたっけ。
それも含めて皮肉を言うと、その人は困ったようにため息をついた。
「君ねぇ……」
彼は何か言いかけて、しかし止めた。そして着ていた外套を脱ぐと、私の肩に掛けて羽織らせた。冷えた身体に、そのあたたかさは染み入っていくようだ。
6588何もない駅のベンチで蹲っていると、頭上から声が降って来た。今もっとも聞きたくなかったような、それなのに聞きたくて仕方がなかったような声だ。
けれど顔を上げる気にはなれず、俯いたままそれに答える。
「……出てこなければ良かったのでは?」
もともと出不精な人だから、輪をかけて寒い今日などは世界が終わっても部屋を出てこないと思っていた。そういえば今朝はこの冬一番の冷え込みになるとラジオでは言っていたっけ。
それも含めて皮肉を言うと、その人は困ったようにため息をついた。
「君ねぇ……」
彼は何か言いかけて、しかし止めた。そして着ていた外套を脱ぐと、私の肩に掛けて羽織らせた。冷えた身体に、そのあたたかさは染み入っていくようだ。
kuuyumekaki
DONE初めて書いたデュ監です。全年齢です。エア新刊タグで考えていたものを文にしました。
初めて書いたデュースくんです、あたたかく見てやってください。
絶対に秘密!!「おはよう、監督生」
「あ、おはよう。デュース」
「今日も頑張ろうな」
「うん」
ネイビーの髪がさらりと揺れるのに目を奪われた。朝の挨拶を交わすことにもすっかり慣れた私達は教室までの道のりを歩き始める。少し前をエースとグリムが騒ぎながら歩いていて三人と一匹で過ごすことが当たり前になってきた今日この頃、私は心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかってぐらいドキドキしていた。
今日も隣を歩くマブがかっこいい。デュースは真面目な優等生、かと思いきや元々はかなりの不良だったらしい。確かに時々元ヤンの香りがするけれど、それでも今は真面目に頑張ろうとしているのが伝わるから……。
「どうした?」
「え? ううん。あ、デュース。魔法史の課題終わった?」
7502「あ、おはよう。デュース」
「今日も頑張ろうな」
「うん」
ネイビーの髪がさらりと揺れるのに目を奪われた。朝の挨拶を交わすことにもすっかり慣れた私達は教室までの道のりを歩き始める。少し前をエースとグリムが騒ぎながら歩いていて三人と一匹で過ごすことが当たり前になってきた今日この頃、私は心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかってぐらいドキドキしていた。
今日も隣を歩くマブがかっこいい。デュースは真面目な優等生、かと思いきや元々はかなりの不良だったらしい。確かに時々元ヤンの香りがするけれど、それでも今は真面目に頑張ろうとしているのが伝わるから……。
「どうした?」
「え? ううん。あ、デュース。魔法史の課題終わった?」