白流 龍
DONEタル鍾:『目、瞳』いつまでも、どうなろうとも、お前と共に。
※表現上横書き、一部読みにくい部分があります
背後から、肩を叩かれ振り向くと頬に指が刺さる。
それをけらけらと笑う久々の顔。
「任務は無事に終わったようだな」
『もさろん なんてつたつておれだからね』
「そうか」
二人で顔を会わせて笑う。
「暫くはのんびり出来そうなのか?」
『いつしゆうかんは うれつい?』
長い睫毛だ、と見ていたら返事が遅れてしまった
「…そうだな、嬉しいな。…あと、」
公子殿が持っていた筆を取り上げ、さらさらと所々に丸をつける
「ここ、間違っているぞ」
悪戯に見上げると、公子殿は一瞬はっとして河豚のようにむくれてしまった。
そしてぷい、と背中を向けて部屋に入っていってしまった。
その背中を、扉が閉まるまで眺めた後、今しがた書き留めていた冊子に目を落とす。
1125それをけらけらと笑う久々の顔。
「任務は無事に終わったようだな」
『もさろん なんてつたつておれだからね』
「そうか」
二人で顔を会わせて笑う。
「暫くはのんびり出来そうなのか?」
『いつしゆうかんは うれつい?』
長い睫毛だ、と見ていたら返事が遅れてしまった
「…そうだな、嬉しいな。…あと、」
公子殿が持っていた筆を取り上げ、さらさらと所々に丸をつける
「ここ、間違っているぞ」
悪戯に見上げると、公子殿は一瞬はっとして河豚のようにむくれてしまった。
そしてぷい、と背中を向けて部屋に入っていってしまった。
その背中を、扉が閉まるまで眺めた後、今しがた書き留めていた冊子に目を落とす。
白流 龍
DONEタル鍾:二人だけの秘密その手は熱を帯びていて
※情けなさタル
※カッコいいタルはいません
※空が冷たい
「ね…あの、さ」
初めて心が通じあった夜に
「ん、なんだ公子殿?」
そのふわりと笑う先生の笑顔が堪らなくて、腕のなかで乱れる先生が堪らなくて勿体なくて、
「付き合…ってること、他には内緒ね」
自分で言うのも恥ずかしくて、うつ伏せのまま顔を隠して
「二人の秘密、ね」
凄く、ドキドキした。
…それが間違いだった。
◆
璃月の酒屋のテーブルに突っ伏してため息をつく。
そんな熱い夜から早1ヶ月。オレが任務でしょっちゅう出掛けてるのもあるが勿論ここには戻ってきていて、でも道端で会っても「久しいな公子殿」とにこやかに返事されるだけでなーんのアプローチもなし。
夜は任務だし日中は先生が仕事(と言っても本当に働けているのかは些かギモンだが)だしで基本はすれ違い。
2333初めて心が通じあった夜に
「ん、なんだ公子殿?」
そのふわりと笑う先生の笑顔が堪らなくて、腕のなかで乱れる先生が堪らなくて勿体なくて、
「付き合…ってること、他には内緒ね」
自分で言うのも恥ずかしくて、うつ伏せのまま顔を隠して
「二人の秘密、ね」
凄く、ドキドキした。
…それが間違いだった。
◆
璃月の酒屋のテーブルに突っ伏してため息をつく。
そんな熱い夜から早1ヶ月。オレが任務でしょっちゅう出掛けてるのもあるが勿論ここには戻ってきていて、でも道端で会っても「久しいな公子殿」とにこやかに返事されるだけでなーんのアプローチもなし。
夜は任務だし日中は先生が仕事(と言っても本当に働けているのかは些かギモンだが)だしで基本はすれ違い。
白流 龍
DONEタル鍾:マウント +35min=『初めて』の差
※完全に👹捏造(弊わっとにいなくてしゃべり方わからん)
※🔶伝説任務、👹スト内容あり
さて、ちょっと前から遠巻きに突っ立ってるわけだが。
送仙儀式が終わって…と言うかあのオバサンに神の心をとられてから、なんだけど
どうにも先生の周りに人が集まるようになってしまって。
先生も満更じゃないみたいで、あんないい笑顔さ、オレにもあんまし見せないじゃん
そう思いながら睨み付けてたらふと目があって、
「公子殿!」
なんてそのままの笑顔で言われるもんだから心臓に悪い。
「あー、いいよ。なんか悪いし。いつでも一緒に食べれるしさ」
…隣にいる緑色のおチビさん。魈…だっけな?すごく、すごく…ムカつく。対抗意識燃やしてんのか知らないけど。だからオレもそうしてしまう。
「いや、しかし…」
「鍾離様、先約ですよね。お気になさらず。いつでも呼んでいただければ我は参上致します故」
3028送仙儀式が終わって…と言うかあのオバサンに神の心をとられてから、なんだけど
どうにも先生の周りに人が集まるようになってしまって。
先生も満更じゃないみたいで、あんないい笑顔さ、オレにもあんまし見せないじゃん
そう思いながら睨み付けてたらふと目があって、
「公子殿!」
なんてそのままの笑顔で言われるもんだから心臓に悪い。
「あー、いいよ。なんか悪いし。いつでも一緒に食べれるしさ」
…隣にいる緑色のおチビさん。魈…だっけな?すごく、すごく…ムカつく。対抗意識燃やしてんのか知らないけど。だからオレもそうしてしまう。
「いや、しかし…」
「鍾離様、先約ですよね。お気になさらず。いつでも呼んでいただければ我は参上致します故」
白流 龍
DONEタル鍾:心の琴線に触れる +30min意味:心の底から共鳴し、感動する様子
イメージソング:アカシア
※とか言って言葉の意味よくわかってない。雰囲気で。
※死ネタだけどハピエ
※現パロ 2335
白流 龍
DONEタル鍾:※まだ、付き合ってないまるで未来からの使者
※解釈違い自己都合
「公子殿はなんでも食べるな。」
そうにこやかに話すのは鍾離。円卓に並ぶ様々な料理を食しながらの談笑。
「しかし箸の使い方がなっていないな。練習が必要なようだ」
「…そうなんだよね。これでも結構やってるつもりなんだけどなぁ」
タルタリヤは無邪気に促してくる鍾離をいなすようにいつもの笑顔で対応する。
手には黒塗りで光沢のある、端から見ても高級そうな箸。
「なにかやる気のでる漆器でも贈ろうか?」
「いやいいよ。…それより先生も好き嫌いしないで食べなよね」
ぷるぷると震える箸先で豆を摘まむことに集中しながらも先程から箸の進んでいない皿があることはお見通しだった。
「何を言う。俺は好き嫌いなんてないぞ」
「その皿イカ入ってるでしょ?相変わらずだなぁ先生は」
2894そうにこやかに話すのは鍾離。円卓に並ぶ様々な料理を食しながらの談笑。
「しかし箸の使い方がなっていないな。練習が必要なようだ」
「…そうなんだよね。これでも結構やってるつもりなんだけどなぁ」
タルタリヤは無邪気に促してくる鍾離をいなすようにいつもの笑顔で対応する。
手には黒塗りで光沢のある、端から見ても高級そうな箸。
「なにかやる気のでる漆器でも贈ろうか?」
「いやいいよ。…それより先生も好き嫌いしないで食べなよね」
ぷるぷると震える箸先で豆を摘まむことに集中しながらも先程から箸の進んでいない皿があることはお見通しだった。
「何を言う。俺は好き嫌いなんてないぞ」
「その皿イカ入ってるでしょ?相変わらずだなぁ先生は」
白流 龍
DONE #タル鍾ワンドロワンライ 花火愛しき君へ、愛しき君と
「何をそんなにニヤついている」
先程から、公子殿の口許が緩んでいるのをなんとか保とうとモゾモゾと動いているのが気になる。
…確認できる範囲で着崩れも起こしていないし特に何もないように思うのだが。
「いや、あの、先生がさ…」
「何だろうか」
原因がわからず聞き返したところで吹き出してしまった
「あはっはは…ごめっだって先生がそんなに笑顔で歩いてる事ないから釣られちゃってね」
「ん、笑っていた、だろうか」
「自覚ないの!?あっははは」
腹を抱えて、生理的に出た涙を拭う。
そこまで表情筋が緩むほどに嬉しかったのだろうか。いや、今日の日が来るまでに少なからず気持ちは急いていた。
それは昔、まだ稲妻が鎖国などしていない時代。花火と言うものを、天からみたことがある。それは孤独で。
1849先程から、公子殿の口許が緩んでいるのをなんとか保とうとモゾモゾと動いているのが気になる。
…確認できる範囲で着崩れも起こしていないし特に何もないように思うのだが。
「いや、あの、先生がさ…」
「何だろうか」
原因がわからず聞き返したところで吹き出してしまった
「あはっはは…ごめっだって先生がそんなに笑顔で歩いてる事ないから釣られちゃってね」
「ん、笑っていた、だろうか」
「自覚ないの!?あっははは」
腹を抱えて、生理的に出た涙を拭う。
そこまで表情筋が緩むほどに嬉しかったのだろうか。いや、今日の日が来るまでに少なからず気持ちは急いていた。
それは昔、まだ稲妻が鎖国などしていない時代。花火と言うものを、天からみたことがある。それは孤独で。
白流 龍
DONEタル鍾:学パロ六千分の十
「鍾離先生いる」
バンっと勢い良くスライドドアを開けて、
「それはいるだろう」
きぃ、と椅子を回してこちらをメガネ越しで見ると、溜め息をつかれる。
立ち上がり、白衣を翻し珈琲メーカーの元へ。
「ブラックでよいか」
「もちろん」
ことり、と円テーブルに珈琲が置かれる。背もたれを前にして座っていた俺は、その匂いに笑顔が溢れる。
「…新任教師が毎日医務室に無駄に通うな。」
「だって先生職員室なんて滅多にいないじゃん」
「それはそうだろう」
はぁ、とまた溜め息をつかれる。慣れっこだ。
夢のようだ。夢を叶えたんだ。やっと。
◆
白いカーテンの内側。白いベッドに仰向けに寝転びながらオレは、まるで心地よい音楽でも聞いているかのように。
1960バンっと勢い良くスライドドアを開けて、
「それはいるだろう」
きぃ、と椅子を回してこちらをメガネ越しで見ると、溜め息をつかれる。
立ち上がり、白衣を翻し珈琲メーカーの元へ。
「ブラックでよいか」
「もちろん」
ことり、と円テーブルに珈琲が置かれる。背もたれを前にして座っていた俺は、その匂いに笑顔が溢れる。
「…新任教師が毎日医務室に無駄に通うな。」
「だって先生職員室なんて滅多にいないじゃん」
「それはそうだろう」
はぁ、とまた溜め息をつかれる。慣れっこだ。
夢のようだ。夢を叶えたんだ。やっと。
◆
白いカーテンの内側。白いベッドに仰向けに寝転びながらオレは、まるで心地よい音楽でも聞いているかのように。
白流 龍
DONEタル鍾ワンライ:入れ替わり知らない人からものを貰うのはやめよう
カーテンの隙間から朝日が漏れ、外では可愛らしい声で小鳥が泣いている。
微睡んでいた中、徐々に意識がはっきりしてきたため、ゆっくりと目を開ける。
素肌に白い布団が擦れるのが心地よく、上半身を起こすときしりとベッドが鳴った。
うーんと延びをして、ふと隣に暖かな存在がいることに気づく。
先生がまだ寝ているなんて珍しいな、と目を擦りながら、さらさらとした後ろ髪を触ろうと手を伸ばす。…毛先にかけて、徐々に石珀色に変わる鍾離の髪の毛がとても好きだった。
「…あれ」
どんなにまさぐってもその髪の毛が触れないと言うことよりもそれによって出た疑問の声がおかしいことに気付いた。
がばっとそのまま勢いよく脱衣所まで走り自分の姿を移す。
2091微睡んでいた中、徐々に意識がはっきりしてきたため、ゆっくりと目を開ける。
素肌に白い布団が擦れるのが心地よく、上半身を起こすときしりとベッドが鳴った。
うーんと延びをして、ふと隣に暖かな存在がいることに気づく。
先生がまだ寝ているなんて珍しいな、と目を擦りながら、さらさらとした後ろ髪を触ろうと手を伸ばす。…毛先にかけて、徐々に石珀色に変わる鍾離の髪の毛がとても好きだった。
「…あれ」
どんなにまさぐってもその髪の毛が触れないと言うことよりもそれによって出た疑問の声がおかしいことに気付いた。
がばっとそのまま勢いよく脱衣所まで走り自分の姿を移す。
白流 龍
DONEタル鍾ワンライ:酔いどれ「なぁ蛍ちゃーん、闘おうよーねーねー」
タルタリヤはふらついた足取りで蛍に近寄り肩を組む。
「ちょっと」
「なんだーもう酔ってるのかぁ」
パイモンが蛍を遮りにやついた顔でタルタリヤの周囲をふよふよと漂う
「酔ってない今すぐ闘いたい闘いたい」
「もーなんだよこの物騒なこどもは…その点鍾離はさすがだよなー」
同じ円卓の反対側に座っていた鍾離はその光景を見守っていた。
既に結構な量の酒瓶が卓上に転がっており終盤を思わせる。
「ねー蛍ちゃんものもうよー」
「未成年の飲酒はダメだぞもう鍾離連れて帰ってくれよな悪酔い禁止」
そう言われてワンテンポ遅れてそうか、と立ち上がった鍾離はやだまだ帰らないーとのたまうも足に力が入っていないタルタリヤに肩を貸し、その場を後にした。
988タルタリヤはふらついた足取りで蛍に近寄り肩を組む。
「ちょっと」
「なんだーもう酔ってるのかぁ」
パイモンが蛍を遮りにやついた顔でタルタリヤの周囲をふよふよと漂う
「酔ってない今すぐ闘いたい闘いたい」
「もーなんだよこの物騒なこどもは…その点鍾離はさすがだよなー」
同じ円卓の反対側に座っていた鍾離はその光景を見守っていた。
既に結構な量の酒瓶が卓上に転がっており終盤を思わせる。
「ねー蛍ちゃんものもうよー」
「未成年の飲酒はダメだぞもう鍾離連れて帰ってくれよな悪酔い禁止」
そう言われてワンテンポ遅れてそうか、と立ち上がった鍾離はやだまだ帰らないーとのたまうも足に力が入っていないタルタリヤに肩を貸し、その場を後にした。
白流 龍
DONEタル鍾ワンライ:浴衣「ねぇ、これ何どうやって着る訳ただの布じゃない」
そう文句を垂れるタルタリヤはまだ上半身が裸の状態で
「袖を通す所くらいはわかるだろう」
しゅっしゅっと布が擦れる音をたてながら手慣れた手付きで自分の着付けを済ませていく鍾離。
「オレのとこの文化ではこんな薄着ないのもー浴衣着たいって言ったのは先生なんだからちゃんと教えてくれないと困るよ」
なんとか袖を通してみても、前をどう合わせるのかがわからない。
そんな狼狽える姿を見て、微笑む姿がなんとも綺麗で、
「では、次は公子殿の番だな。」
と近付いてくる事に戸惑いを感じる。
目の前に立ち、するりと布を合わせていく鍾離の睫に気をとられていると、ふと、普段は隠れている鎖骨が目に入る。
1365そう文句を垂れるタルタリヤはまだ上半身が裸の状態で
「袖を通す所くらいはわかるだろう」
しゅっしゅっと布が擦れる音をたてながら手慣れた手付きで自分の着付けを済ませていく鍾離。
「オレのとこの文化ではこんな薄着ないのもー浴衣着たいって言ったのは先生なんだからちゃんと教えてくれないと困るよ」
なんとか袖を通してみても、前をどう合わせるのかがわからない。
そんな狼狽える姿を見て、微笑む姿がなんとも綺麗で、
「では、次は公子殿の番だな。」
と近付いてくる事に戸惑いを感じる。
目の前に立ち、するりと布を合わせていく鍾離の睫に気をとられていると、ふと、普段は隠れている鎖骨が目に入る。