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MEMO前提:6部終わった後。「伊達はん。」
普段とは違い、珍しく夜が明ける前に仕事を終えた真島は、シンプルな黒の七分袖Tシャツとロングパンツに着替えていた。元々スリムで背の高い体型が、さらに少し痩せたようにも見える。
「こんな夜遅くにお邪魔してすまん。これ、桐生があんたに渡したいものだ。」
「……」
伊達の手元にある箱をじっと見た。きっちりとした形の四角い木箱。温かみのある木の質感だが、中身や重さは見た目からは全くわからない。真島は手を伸ばすのをためらった。それが自分に耐えられるものではないことを知っていたからだ。
桐生との関係もこれと同じだった。桐生が去る時は、何も残らない。真島は彼を引き止められず、また引き止めることもしなかったのだ。
1854普段とは違い、珍しく夜が明ける前に仕事を終えた真島は、シンプルな黒の七分袖Tシャツとロングパンツに着替えていた。元々スリムで背の高い体型が、さらに少し痩せたようにも見える。
「こんな夜遅くにお邪魔してすまん。これ、桐生があんたに渡したいものだ。」
「……」
伊達の手元にある箱をじっと見た。きっちりとした形の四角い木箱。温かみのある木の質感だが、中身や重さは見た目からは全くわからない。真島は手を伸ばすのをためらった。それが自分に耐えられるものではないことを知っていたからだ。
桐生との関係もこれと同じだった。桐生が去る時は、何も残らない。真島は彼を引き止められず、また引き止めることもしなかったのだ。
じゅんさん
PAST3年前に桐真18禁アンソロに寄稿したお約束展開の漫画です。passは「真島吾朗の誕生日(4文字)と身長体重(5文字)と腐の数字(3文字)」の12桁。
未成年はダメ。
正直自分で見るの恥ずかしいので見返したの3年ぶりでしたがなかなかどうしてエッチだなと思ったので兄さんの誕生日だし晒しあげることにしました。楽しんでいただけたら幸いです。
寄稿したものより少し白抜き細くしました。 6
えすやま
DONE56(ゴロー)の日!兄さんの日!桐真四代目ifでテーマは『着せ替え人形』です。
以前ごみむしさんが素晴らしいツイートをされていたのをお借りしました。
兄さんは何を着ても似合うのだ。
Your dress up doll「次は、こちらを」
そう言ったテーラーの方を見るのももううんざりだ。
「好きにせぇ」
真島吾朗はむすっとした声でそう答える。
東城会本部の一室、鏡の前にずっと立たされた真島は、それはそれはご機嫌斜めであった。
「そういうわけには参りません。きちんと真島様のご意見も取り入れるように、と四代目から仰せつかっております」
「俺の意見なんかどうでもええやろ。アンタが見立ててくれれば」
「では、次はこちらを」
テーラーから受け取ったスーツ一式を、手慣れた二人の組員が真島に装着していく。
濃い青のスリーピーススーツに、黒のシャツ、青地に白のストライプ入りのネクタイ--真島は棒立ちでされるがままになっていた。
「真島様は本当に、何でもお似合いになりますね」
1707そう言ったテーラーの方を見るのももううんざりだ。
「好きにせぇ」
真島吾朗はむすっとした声でそう答える。
東城会本部の一室、鏡の前にずっと立たされた真島は、それはそれはご機嫌斜めであった。
「そういうわけには参りません。きちんと真島様のご意見も取り入れるように、と四代目から仰せつかっております」
「俺の意見なんかどうでもええやろ。アンタが見立ててくれれば」
「では、次はこちらを」
テーラーから受け取ったスーツ一式を、手慣れた二人の組員が真島に装着していく。
濃い青のスリーピーススーツに、黒のシャツ、青地に白のストライプ入りのネクタイ--真島は棒立ちでされるがままになっていた。
「真島様は本当に、何でもお似合いになりますね」
へいほう
DONE桐ゴロを推奨する兄さん 行きつけのキャバクラを出て家路に着こうかと足を踏み出した時だった。聞き覚えのあるご機嫌な鼻歌が聞こえ、ギョッとして目を向けるとそこにはふらふらとした足取りで往来をゆく真島がいた。こちらに気づいたら面倒だなと思った瞬間に目が合い、桐生ちゃんや!と呼びかけられた。殴りかかってこないか警戒したが、酔っ払いの顔をした真島はどうもそんな気分ではないらしい。喧嘩がらみでなく話しかけられる珍しさもあって、一軒行こうや、なんて肩を組まれてもあまり悪い気はしなかった。
どこそこ構わず襲ってくるから忘れていたが、ドスさえ持っていなければなかなか話せる男である。酔いに任せた会話は思いの外弾み、真島のペースに合わせて飲めば自然と舌も軽くなる。足元が軽くふらつくほどには酔っていた真島だったが、桐生が先ほどまでどの店にいたのかはちゃんと見ていたらしく、話題はキャバクラの話に及んだ。
2032どこそこ構わず襲ってくるから忘れていたが、ドスさえ持っていなければなかなか話せる男である。酔いに任せた会話は思いの外弾み、真島のペースに合わせて飲めば自然と舌も軽くなる。足元が軽くふらつくほどには酔っていた真島だったが、桐生が先ほどまでどの店にいたのかはちゃんと見ていたらしく、話題はキャバクラの話に及んだ。
えすやま
DOODLE約1時間で殴り書きの内容もない桐真。付き合ってないよー兄さんがチョロウブだよ!
直球に弱い兄さんが書きたかった。
タイトルはノリでつけたよすまんな。
押しに弱い兄さん「見っけたで! 桐生ちゃーん!」
予感がした時にはすぐそこから声がした。げっ、とあからさまに顔を作った桐生に、愛用のバットを左肩でトントンしながら真島が言う。
「なんやその顔はー兄さんが逢いに来てやったんに。もっと嬉しい顔しいや!」
「嬉しくない……」
「直球で言うな! 失礼やぞ!」
一層嫌そうな顔をする桐生に右手を伸ばし、真島はニヤニヤしながら肩を組む。
「ほんとは嬉しいクセに〜♡」
語尾にハートがつくような口調に感じるのは桐生の思い違いではないだろう。
「いつもいつもよく俺を見つけるな……」
「俺は鼻が利くからな、桐生ちゃんの匂いがプンプンするんや!」
「俺の匂い……か」
香水か? 香水が強すぎるのか? そんなことはないはずだが--己の匂いはほんの微かにしか嗅ぎ取れない。なぜなら、真島がいると彼の匂いの方が強いからだ。
2204予感がした時にはすぐそこから声がした。げっ、とあからさまに顔を作った桐生に、愛用のバットを左肩でトントンしながら真島が言う。
「なんやその顔はー兄さんが逢いに来てやったんに。もっと嬉しい顔しいや!」
「嬉しくない……」
「直球で言うな! 失礼やぞ!」
一層嫌そうな顔をする桐生に右手を伸ばし、真島はニヤニヤしながら肩を組む。
「ほんとは嬉しいクセに〜♡」
語尾にハートがつくような口調に感じるのは桐生の思い違いではないだろう。
「いつもいつもよく俺を見つけるな……」
「俺は鼻が利くからな、桐生ちゃんの匂いがプンプンするんや!」
「俺の匂い……か」
香水か? 香水が強すぎるのか? そんなことはないはずだが--己の匂いはほんの微かにしか嗅ぎ取れない。なぜなら、真島がいると彼の匂いの方が強いからだ。
563snake
DONE壁尻です。ファンタジーです。設定も何もありません。全編ギャグのアホエロです。※レイプではないですが、非合意の性行為があります。ご注意ください。
※支部に上げたものと同作品です。
壁にハマりし者 むき身で壁にハマった尻がある。何を言っているのかわからないだろうが、実際にそこにはソレはあった。遠目にも引き締まった尻がフルフルと揺れている。男の性であろう。思わず吸い寄せられた。
いけないと思いつつも、尻を覗き込む。
「うおっ! 汚ねぇ!」
僅かに動いた足の間にナニカが揺れた。自身にも同じモノがぶら下がっている。つまりコレは男性の尻であるという事実。
突如として訪れた絶望と失望。腹の中で毒吐きながら、その場を離れようとした瞬間だった。
「えっ? 桐生ちゃんなん?」
微かに聞こえたのは覚えのあり過ぎる声。一瞬振り向くも、厄介事に巻き込まれるのは目に見えている。これもきっとヤツなりの策略なのだろう。
よし、行こう。
7549いけないと思いつつも、尻を覗き込む。
「うおっ! 汚ねぇ!」
僅かに動いた足の間にナニカが揺れた。自身にも同じモノがぶら下がっている。つまりコレは男性の尻であるという事実。
突如として訪れた絶望と失望。腹の中で毒吐きながら、その場を離れようとした瞬間だった。
「えっ? 桐生ちゃんなん?」
微かに聞こえたのは覚えのあり過ぎる声。一瞬振り向くも、厄介事に巻き込まれるのは目に見えている。これもきっとヤツなりの策略なのだろう。
よし、行こう。
sanu
DOODLEきりゅちの鼻血吸う兄さんの桐真と、兄さんのお背中描きたくて描いたらきりゅちも書いてみたくなった4代目ifぽい🐉🐍ですTwitterにも同じの載せていたんですが時々こっちにもアップしていきたいと思います。よろしくお願いします! 2
えすやま
DONEオメガバース桐真。本番まで書けなかったので導入部分だけですが続きはガッツリエロになります。捕食 今日の喧嘩は明らかに変だ。
真島吾朗のみぞおちに拳をめり込ませ、吹っ飛んだ身体を見ながら、桐生一馬は思った。
迷惑極まりないストーカーの兄貴分は、いつもの通り強い。だが、何かが違うと、桐生の野生の勘のようなものが囁いてくる。
「兄さ……」
「まだや……終わってへんで! 桐生ちゃん!」
身体のバネを使い、軽やかにバク転して立ち上がった真島は地面を蹴って桐生に向かってきた。
「うぉっ!?」
「ヒャハッ!」
ドスを突きつける真島とその右手首を掴む桐生の力が拮抗する。その時桐生の鼻を掠めたのは、またあの『匂い』だった。
桐生は一瞬だけ力を抜いてドスを顔の横に突き刺して真島の力を逃がす。真島がしまった、と思った時には壁に背中を打ち付けられていた。
1568真島吾朗のみぞおちに拳をめり込ませ、吹っ飛んだ身体を見ながら、桐生一馬は思った。
迷惑極まりないストーカーの兄貴分は、いつもの通り強い。だが、何かが違うと、桐生の野生の勘のようなものが囁いてくる。
「兄さ……」
「まだや……終わってへんで! 桐生ちゃん!」
身体のバネを使い、軽やかにバク転して立ち上がった真島は地面を蹴って桐生に向かってきた。
「うぉっ!?」
「ヒャハッ!」
ドスを突きつける真島とその右手首を掴む桐生の力が拮抗する。その時桐生の鼻を掠めたのは、またあの『匂い』だった。
桐生は一瞬だけ力を抜いてドスを顔の横に突き刺して真島の力を逃がす。真島がしまった、と思った時には壁に背中を打ち付けられていた。
えすやま
DONE優しい桐生さんにちょっと悶々としちゃうゴロ美ちゃんの話。ゴロ美ちゃんは宇宙一可愛い。
二人のアフター「桐生ちゃん、お待たせ♡」
その声に桐生一馬は振り向いて、吸っていた煙草を携帯灰皿に片付けながら改めて声の主の全身を見つめた。
「嫌やわ、そんな舐めるように見んといて♡ そんなにゴロ美がキ・レ・イ?」
真島吾朗――ではなくゴロ美はいつものワンピースの上に白色のファーコートを着て、白いバッグを手に持って立っている。
「ああ……綺麗だ」
桐生が思ったままの言葉を口にすると、ゴロ美は目を見開いて、すぐに桐生から顔を逸らした。その頬は赤らんでいる。
「もぉー♡ 桐生ちゃんは正直やなあ♡」
「本当のことを言ったまでだ。そこ、足元気をつけろよ」
「うん……ありがと」
差し出した桐生の腕にゴロ美は両腕を巻き付けて密着して、言われた通りに段差に気を付けてながら歩き始める。
2442その声に桐生一馬は振り向いて、吸っていた煙草を携帯灰皿に片付けながら改めて声の主の全身を見つめた。
「嫌やわ、そんな舐めるように見んといて♡ そんなにゴロ美がキ・レ・イ?」
真島吾朗――ではなくゴロ美はいつものワンピースの上に白色のファーコートを着て、白いバッグを手に持って立っている。
「ああ……綺麗だ」
桐生が思ったままの言葉を口にすると、ゴロ美は目を見開いて、すぐに桐生から顔を逸らした。その頬は赤らんでいる。
「もぉー♡ 桐生ちゃんは正直やなあ♡」
「本当のことを言ったまでだ。そこ、足元気をつけろよ」
「うん……ありがと」
差し出した桐生の腕にゴロ美は両腕を巻き付けて密着して、言われた通りに段差に気を付けてながら歩き始める。