@tekit0un
DOODLE浜三木 平成パロ1992年5月22日「三木ヱ門ってオシャレだよなー」
休み時間、隣の席で鏡を見ながら髪の毛を直している友達を見ながら守一郎は言った。
「そうか?」
「こんなに髪の毛を気にしてるやつ、引っ越してくる前の学校に居なかったもん。かっこいい!」
「お前それ、僕のことバカにしてんじゃないだろうな」
色素の薄い瞳にギロリと睨まれて、慌てて訂正する。
「なんで!?褒めたつもりだったのに」
「髪の毛気にして女々しいって言いたそうだぞ」
「そんな事ない!」
三木ヱ門の良いところを指折って語ろうとすると、もういい!声がでかいんだよ!と口を塞がれた。
以前居た山奥の学校では在校生徒も少なく、中学1年は守一郎がひとりだった。小学校も含めた子供たち全員兄弟のようにあけすけな関係を築いていたから、少し都会の中学に引っ越してきた今、先回りする繊細で気を使うやりとりが守一郎にはなんとも難しい。
7239休み時間、隣の席で鏡を見ながら髪の毛を直している友達を見ながら守一郎は言った。
「そうか?」
「こんなに髪の毛を気にしてるやつ、引っ越してくる前の学校に居なかったもん。かっこいい!」
「お前それ、僕のことバカにしてんじゃないだろうな」
色素の薄い瞳にギロリと睨まれて、慌てて訂正する。
「なんで!?褒めたつもりだったのに」
「髪の毛気にして女々しいって言いたそうだぞ」
「そんな事ない!」
三木ヱ門の良いところを指折って語ろうとすると、もういい!声がでかいんだよ!と口を塞がれた。
以前居た山奥の学校では在校生徒も少なく、中学1年は守一郎がひとりだった。小学校も含めた子供たち全員兄弟のようにあけすけな関係を築いていたから、少し都会の中学に引っ越してきた今、先回りする繊細で気を使うやりとりが守一郎にはなんとも難しい。