summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【嫉妬】
嫉妬の話書きすぎてて悩んだ……
【飯P】許されるのはただ一人 夕暮れ時、師弟は庭の一角で話し込んでいた。常緑樹の木立が晩夏の陽をやわらげ、吹き抜ける風も心地よい。
「すみませんピッコロさん、模様替えの手伝いなんて……」
「お前こそ、とうに一人暮らしなのに大変だな」
二人にとって、調度を動かすことなど大した作業ではなかった。ただ、チチの注文は細かく、それなりに気疲れしていた。
「嬉しいです。ピッコロさんがお母さんとも仲良くしてくれて」
「そうか?」
「うん……長く一緒に過ごすなら、お母さんと会うことも、多くなるしね」
身体を寄せて囁いた悟飯に、ピッコロは何か答えようとする。しかしその瞬間、甘やかになりかけた空気を蹴散らすように、二人分の足音が駆け込んできた。
「あっ、兄ちゃん!」
1999「すみませんピッコロさん、模様替えの手伝いなんて……」
「お前こそ、とうに一人暮らしなのに大変だな」
二人にとって、調度を動かすことなど大した作業ではなかった。ただ、チチの注文は細かく、それなりに気疲れしていた。
「嬉しいです。ピッコロさんがお母さんとも仲良くしてくれて」
「そうか?」
「うん……長く一緒に過ごすなら、お母さんと会うことも、多くなるしね」
身体を寄せて囁いた悟飯に、ピッコロは何か答えようとする。しかしその瞬間、甘やかになりかけた空気を蹴散らすように、二人分の足音が駆け込んできた。
「あっ、兄ちゃん!」
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【焚き火・笑顔】
このお題、どうしてももう一本書きたくて自主的に1h計りました。死の描写があるので無理な人は避けてね!
十ッパのあれは熱線的なもの?という解釈で書いてます。
【飯P】最期の炎 燃え上がる炎が、山吹色と緋色の間を静かに行き来している。輪郭を変え続ける炎の姿は、あの荒野で毎晩見つめたものと同じだ。
焚き火のための薪を集めるのは、いつもおれの役目だった。はじめは悟飯が自分で集めていたが、薪を集め、食べるものを集め、それから火を熾こし……と余計な時間がかかる。一秒でも多く鍛練に充てるべきだったあの荒野で、役割を分担するのが一番効率的だっただけのことだ。けれど、はじめて「薪を集めておいた」と告げた日、悟飯は想像よりずっと喜んだ。
薪を組むのは、悟飯の方が上手かった。
「お父さんの手伝いで、いつもやってたんです!」
得意気に薪を重ねる悟飯の笑顔は、少しの誇らしさと、高揚と、子供らしい無邪気さに彩られていた。
1837焚き火のための薪を集めるのは、いつもおれの役目だった。はじめは悟飯が自分で集めていたが、薪を集め、食べるものを集め、それから火を熾こし……と余計な時間がかかる。一秒でも多く鍛練に充てるべきだったあの荒野で、役割を分担するのが一番効率的だっただけのことだ。けれど、はじめて「薪を集めておいた」と告げた日、悟飯は想像よりずっと喜んだ。
薪を組むのは、悟飯の方が上手かった。
「お父さんの手伝いで、いつもやってたんです!」
得意気に薪を重ねる悟飯の笑顔は、少しの誇らしさと、高揚と、子供らしい無邪気さに彩られていた。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【焚き火・笑顔】
お題混合で書いたよ。いつもの感じ。
【飯P】不知火の海原 夏の夜、波打ち際の草場に腰掛けて、師弟は遠い海を眺めていた。湖や狭い湾と違い、視線の先には星空と、真っ暗な海原が広がるばかりだ。
そう、そのはずだった。しかし今日に限っては、水平線にいくつもの光が留まり、暗い海を彩っている。
「漁船か? にしては、動かないな」
「あれは船でなくて、不知火ですね」
「シラヌイ……」
「うん。本当はあそこには何もなくて、海の蜃気楼みたいなもの」
悟飯は顔を上げ、ごく簡潔に説明する。不知火は横一列に水平線に点在し、灯籠を持った何者かの行列のようにも見える。
「……子供の頃、あれは魚や、海の妖精が焚き火を焚いてるんだって教わりました。船であそこまで行って、一緒に焚き火を囲むと、仲間になれて……海の世界で、魚や妖精と、ずっと一緒に暮らせるって」
1529そう、そのはずだった。しかし今日に限っては、水平線にいくつもの光が留まり、暗い海を彩っている。
「漁船か? にしては、動かないな」
「あれは船でなくて、不知火ですね」
「シラヌイ……」
「うん。本当はあそこには何もなくて、海の蜃気楼みたいなもの」
悟飯は顔を上げ、ごく簡潔に説明する。不知火は横一列に水平線に点在し、灯籠を持った何者かの行列のようにも見える。
「……子供の頃、あれは魚や、海の妖精が焚き火を焚いてるんだって教わりました。船であそこまで行って、一緒に焚き火を囲むと、仲間になれて……海の世界で、魚や妖精と、ずっと一緒に暮らせるって」
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題 「ピクニック・水筒」
参加させて頂きました!
未婚25歳🍚×29歳P
付き合ってない飯Pのお話💜💚
R18未満です!
ピクニック・水筒「こういうの久々ですね」
青空の下、レジャーシートの上には手作りのお弁当がこれでもかと言うほど並んでいる。
「本当に全部食えるのか?」
「これくらいは余裕ですよ」
隣に座るピッコロさんは僕のために料理を学び、僕が食べたいものを一生懸命作ってくれた。
――そう、僕の……僕だけのために。
「何をニヤついている?」
「あは……ピッコロさんが僕のために作ってくれたのが嬉しくて」
「お前が俺の手料理を食べたいとうるさいから仕方なく……」
「その割には楽しそうに作ってましたよね!」
「うるさい!」
「あっ、そう言えばこれ持ってきたんです」
相変わらず素直になれないピッコロさんにあるものを手渡した。
「これは?」
「中に冷たい雪解け水が入ってますよ、きっと気にいると思います」
2243青空の下、レジャーシートの上には手作りのお弁当がこれでもかと言うほど並んでいる。
「本当に全部食えるのか?」
「これくらいは余裕ですよ」
隣に座るピッコロさんは僕のために料理を学び、僕が食べたいものを一生懸命作ってくれた。
――そう、僕の……僕だけのために。
「何をニヤついている?」
「あは……ピッコロさんが僕のために作ってくれたのが嬉しくて」
「お前が俺の手料理を食べたいとうるさいから仕方なく……」
「その割には楽しそうに作ってましたよね!」
「うるさい!」
「あっ、そう言えばこれ持ってきたんです」
相変わらず素直になれないピッコロさんにあるものを手渡した。
「これは?」
「中に冷たい雪解け水が入ってますよ、きっと気にいると思います」
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【ピクニック・水筒】
お題混合で書いたよ。この人たちを不用意に山野に放つと修業になってしまう……
【飯P】2000リットルの恋心 「ピッコロさん、次の日曜、ピクニックに行くんです。一緒にどうですか?」
悟飯がそう誘うのは、もう何度目だろうか。ブルマが主催し、悟天はじめ子供たちは毎回、前夜眠れぬほど楽しみにしている。
「……おれはいい」
「えーっ、高原、気持いいですよ。菜の花畑がすごく綺麗だって。行かない?」
「行かん」
「そうですか……じゃあ、水源でお水汲んで来たら、一緒に飲んでくれる?」
それくらいなら、と何気なく頷いたのが、そもそもの間違いだった。
日曜の夜、悟飯は500ミリリットルの水筒を提げて神殿を尋ねてきた。しっかり冷やされているそれを、上機嫌でピッコロに差し出す。
春の夜風は心地よく、悟飯がガーデンテーブルに飾った菜の花をかすかに揺らしていた。
1821悟飯がそう誘うのは、もう何度目だろうか。ブルマが主催し、悟天はじめ子供たちは毎回、前夜眠れぬほど楽しみにしている。
「……おれはいい」
「えーっ、高原、気持いいですよ。菜の花畑がすごく綺麗だって。行かない?」
「行かん」
「そうですか……じゃあ、水源でお水汲んで来たら、一緒に飲んでくれる?」
それくらいなら、と何気なく頷いたのが、そもそもの間違いだった。
日曜の夜、悟飯は500ミリリットルの水筒を提げて神殿を尋ねてきた。しっかり冷やされているそれを、上機嫌でピッコロに差し出す。
春の夜風は心地よく、悟飯がガーデンテーブルに飾った菜の花をかすかに揺らしていた。
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題「翼・光」参加させていただきました!
成人済み未婚🍚×神殿住みP
設定で書きました!
片思い(?)拗らせ🍚視点のお話💕
ストーリーやオチがなかなか思い浮かばなくて…今回自信ないので大目に見てやってください…💦
翼・光 立て込んでいた仕事が一段落すると無意識に身体はあの人の元へと歩き出していた。
いつものように気を集中し居場所を探る。疲労困憊の重たい身体はその人の事を思うだけで軽くなった気がした。
暫く森の中を進むと川辺に辿り着く。そこには美しい緑色の身体を晒し水浴びをする師匠がいた。
――……しかしその姿はどこから見ても僕の知っている師匠ではなくて、まるで夢でも見ているかのような気分にすらなった。
「悟飯、来ていたのか」
「……それ……どうしたんですか……」
「? それ、とはどれの事だ」
「だから、その姿はどうしたんですかって聞いてるんです」
「……? ああ、すまない」
一言謝ると、ピッと指で胸元を指差しいつものように道着を生み出す。……勿論服を着ていないことを指摘している訳ではなかったのだが。
2053いつものように気を集中し居場所を探る。疲労困憊の重たい身体はその人の事を思うだけで軽くなった気がした。
暫く森の中を進むと川辺に辿り着く。そこには美しい緑色の身体を晒し水浴びをする師匠がいた。
――……しかしその姿はどこから見ても僕の知っている師匠ではなくて、まるで夢でも見ているかのような気分にすらなった。
「悟飯、来ていたのか」
「……それ……どうしたんですか……」
「? それ、とはどれの事だ」
「だから、その姿はどうしたんですかって聞いてるんです」
「……? ああ、すまない」
一言謝ると、ピッと指で胸元を指差しいつものように道着を生み出す。……勿論服を着ていないことを指摘している訳ではなかったのだが。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【翼・光】
(舞空術があるじゃん?)
【飯P】蝋の翼 夕陽が今にも沈まんとし、濃い赤に変じた地平線が視界をくっきりと切り分けている。太陽の最後の光が天頂を目指して伸びていたが、空の東側は既に、夜に染まりつつあった。
たまには身体を動かしたいという悟飯に付き合って、ピッコロは広々とした草原にいた。本気で打ち合えば、もはや勝負にならないことは互いに分かっている。とはいえ充実した時間を過ごし、身体には快い疲れが満ちていた。
「イカロスの物語って、知ってます?」
服を整えながら、不意に悟飯が言った。
「鳥の羽を蝋で固めた翼の、地球人の神話だな」
「そうそう! 太陽に近付きすぎて……翼が溶けて墜ちてしまう」
夕陽を背中から受ける悟飯の表情は、影となりおぼろげだ。まだ少年だと、子供だとばかり思っていたピッコロの記憶を裏切り、瞳はいつの間にか大人びていた。
1714たまには身体を動かしたいという悟飯に付き合って、ピッコロは広々とした草原にいた。本気で打ち合えば、もはや勝負にならないことは互いに分かっている。とはいえ充実した時間を過ごし、身体には快い疲れが満ちていた。
「イカロスの物語って、知ってます?」
服を整えながら、不意に悟飯が言った。
「鳥の羽を蝋で固めた翼の、地球人の神話だな」
「そうそう! 太陽に近付きすぎて……翼が溶けて墜ちてしまう」
夕陽を背中から受ける悟飯の表情は、影となりおぼろげだ。まだ少年だと、子供だとばかり思っていたピッコロの記憶を裏切り、瞳はいつの間にか大人びていた。
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題「年齢操作・誕生」
参加させていただきました!
幼児化は記憶失ってる方が好きなのですが、話の構成上記憶はそのままです😌😌これはこれで萌えますね‼️
同棲してる飯Pのお話。
25歳🍚×29歳Pさんの気持ちで書きました!
年齢操作・誕生「ピッコロさん! 明日が何の日かわかりますか!?」
「……お前の誕生日だろ」
「ピッコロさん……! 覚えていてくれたんですね!」
一見他人の誕生日なんてまるで興味がなさそうな恋人兼師匠が自分の誕生日を認識していた事がこの上なく嬉しくて無意識にその人を抱きしめていた。
「暑苦しいぞ、悟飯」
「だって……ぼく、うれしくて……!」
離れろと呟き肩を押し除け僕から目を逸らしたかと思うと、今度は頬を染めてこんな事を言う。
「……なにか、欲しいものはあるか?」
「えっ、欲しいものですか?」
「…………して欲しい事とか、望む事……何かないのか……?」
照れくさそうに顔を背けながら僕の様子をチラチラと伺うピッコロさんの仕草はまるで子供のようで自然と笑みが溢れた。
2251「……お前の誕生日だろ」
「ピッコロさん……! 覚えていてくれたんですね!」
一見他人の誕生日なんてまるで興味がなさそうな恋人兼師匠が自分の誕生日を認識していた事がこの上なく嬉しくて無意識にその人を抱きしめていた。
「暑苦しいぞ、悟飯」
「だって……ぼく、うれしくて……!」
離れろと呟き肩を押し除け僕から目を逸らしたかと思うと、今度は頬を染めてこんな事を言う。
「……なにか、欲しいものはあるか?」
「えっ、欲しいものですか?」
「…………して欲しい事とか、望む事……何かないのか……?」
照れくさそうに顔を背けながら僕の様子をチラチラと伺うピッコロさんの仕草はまるで子供のようで自然と笑みが溢れた。
summeralley
涂鸦 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【年齢操作・誕生】
GTの神龍、赤だったよね……? 2010年ごろ、GTを履修して「Pも縮めてよ!」って思った嘆きが令和のデェマで叶えられるとは
【飯P】凍えない夜のために 「ピッコロさん、分かってます? こんなに小さいのに、一人で帰るなんて……危ないでしょ」
強く言い切ると、ピッコロさんは眉根を寄せた。不満を隠しもせず、軽く首を振る。
何故、このような現象が起きたのかは分からない。分かるのは、見たことのない赤い神龍が空に現れ、ほとんど真上の神殿で閃光が走ったことだけ……誰かの願い事に、巻き込まれてしまったのだろうか。
気付けば、修業で砂にまみれていた両手はもみじの葉のごとく縮んでおり、ぶかぶかになった道着が辛うじて肩に引っ掛かっていた。すぐさま、ピッコロさんは手をかざして、丁度よいサイズに調整していたが。
「大袈裟だ。おれは昔から、一人でやってきた」
「小さい身体の時は、信頼できる相手に抱き上げてもらうべきですっ」
1787強く言い切ると、ピッコロさんは眉根を寄せた。不満を隠しもせず、軽く首を振る。
何故、このような現象が起きたのかは分からない。分かるのは、見たことのない赤い神龍が空に現れ、ほとんど真上の神殿で閃光が走ったことだけ……誰かの願い事に、巻き込まれてしまったのだろうか。
気付けば、修業で砂にまみれていた両手はもみじの葉のごとく縮んでおり、ぶかぶかになった道着が辛うじて肩に引っ掛かっていた。すぐさま、ピッコロさんは手をかざして、丁度よいサイズに調整していたが。
「大袈裟だ。おれは昔から、一人でやってきた」
「小さい身体の時は、信頼できる相手に抱き上げてもらうべきですっ」
summeralley
涂鸦 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【珈琲・お菓子】
お題混合もできず、コーヒーだけで……
【飯P】寒空と缶コーヒー 冬が深まり、夕暮れの街は凍えそうに冷えきっていた。空はどんよりと曇り、ずいぶん近く垂れ込めて見える。
それでも、ピッコロさんと並んで歩く街は、いつもよりずっと明るく感じられた。家具を買い替えたいから、持ち帰るのを手伝ってほしいと誘い出したのだ。勿論そんなことは建前で、ただ一緒にカーペットやソファなど見て、同棲をはじめる気分を味わいたかっただけなのだが。
「本当に、持ち帰らなくてよかったのか?」
「うん、宅配で大丈夫です。急がないので」
だったら何故呼んだ、と言いたそうなピッコロさんの言葉を遮るように、僕は唯一持ち帰ることにしたカーテンを大仰に抱え直した。
北風が走り抜けるたび、頬や手の甲が冷やされる。もしかすると、夜は雪になるのかもしれない。ピッコロさんも、デンデに無理やり着せられたコートのポケットへ両手を突っ込んでいる。地球人より寒さには強いと言っていたが、冷たさを感じないわけではないだろう。
1951それでも、ピッコロさんと並んで歩く街は、いつもよりずっと明るく感じられた。家具を買い替えたいから、持ち帰るのを手伝ってほしいと誘い出したのだ。勿論そんなことは建前で、ただ一緒にカーペットやソファなど見て、同棲をはじめる気分を味わいたかっただけなのだが。
「本当に、持ち帰らなくてよかったのか?」
「うん、宅配で大丈夫です。急がないので」
だったら何故呼んだ、と言いたそうなピッコロさんの言葉を遮るように、僕は唯一持ち帰ることにしたカーテンを大仰に抱え直した。
北風が走り抜けるたび、頬や手の甲が冷やされる。もしかすると、夜は雪になるのかもしれない。ピッコロさんも、デンデに無理やり着せられたコートのポケットへ両手を突っ込んでいる。地球人より寒さには強いと言っていたが、冷たさを感じないわけではないだろう。
utani_an
涂鸦:#飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負【お題:ベッド・髪】
1時間でなんとか描きました…!
急に午前中忙しなってしまって遅刻遅刻ぅ!😂😂
⚠️微エロなのでワンクッション⚠️
🍚ちゃんの髪の匂いくんかくんかする🅿️さん…
雄の匂いにめろめろ🍈…
🅿️さんの🍈🍈渓谷に流るる汗から夏を感じる🍚ちゃん…
ふひひひひ。💞💞💞
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【猫・牙】
お題混合で書いたよ
【飯P】寝台の獣 悟飯が神殿を訪れると、ピッコロは自室の寝台へ腰掛け、不思議なものを胸に抱いていた。
白い毛並みに黒の斑、瘦せてはいるが瞳に光はある……いたって普通の、当たり前の猫だ。ピッコロが抱いているから、なんだか未知の生物のように見える。
「死にかけていたところを拾った。もうだいぶ良い」
何気ない調子だったが、話しながらも片手で毛並みを撫でている。扉の側に立ったデンデが、笑って言った。
「一昨日、トランクスさんが来て珍しく組手してたら、この子……ピッコロさんがいじめられてると思ったのか、トランクスさんに飛びかかって噛みついたんですよ」
「へぇ……ピッコロさんに懐いてるんだねぇ」
悟飯は感心して頷く。ピッコロを守ろうと必死になる猫……仲間意識を覚えずにいられない。しかし続いたデンデの言葉に、その感情は一瞬でねじ曲がった。
1613白い毛並みに黒の斑、瘦せてはいるが瞳に光はある……いたって普通の、当たり前の猫だ。ピッコロが抱いているから、なんだか未知の生物のように見える。
「死にかけていたところを拾った。もうだいぶ良い」
何気ない調子だったが、話しながらも片手で毛並みを撫でている。扉の側に立ったデンデが、笑って言った。
「一昨日、トランクスさんが来て珍しく組手してたら、この子……ピッコロさんがいじめられてると思ったのか、トランクスさんに飛びかかって噛みついたんですよ」
「へぇ……ピッコロさんに懐いてるんだねぇ」
悟飯は感心して頷く。ピッコロを守ろうと必死になる猫……仲間意識を覚えずにいられない。しかし続いたデンデの言葉に、その感情は一瞬でねじ曲がった。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【ドライブ・私服】
日本のドライブのことしか知らんので日本のドライブのようになってます。
【飯P】サービスエリアで起こして 免許を取って最初の遠出に、ピッコロさんを乗せて海まで走った。車に乗り慣れていないピッコロさんははじめ渋ったが、修業の成果を見て下さい、の一言で首を縦に振ってくれた。
今さら海など珍しくもないが、僕の運転する車に二人で、と思うと改まった景色に思えた。海水の冷たさ、焼けた砂の匂い、きらきらと眩しい波、遠い水平線……。
行きの道中は、あまり覚えていない。ピッコロさんが助手席にいるというだけで、やけに緊張してしまった。日も暮れかけ、まっすぐに帰る今は、気持に多少の余裕がある。
「……もっとひどく揺さぶられると思った」
「運転、下手ではないでしょう、上手くもないけど」
「自分で何もしていないのに景色が後ろへ流れていくのは、良いな」
1866今さら海など珍しくもないが、僕の運転する車に二人で、と思うと改まった景色に思えた。海水の冷たさ、焼けた砂の匂い、きらきらと眩しい波、遠い水平線……。
行きの道中は、あまり覚えていない。ピッコロさんが助手席にいるというだけで、やけに緊張してしまった。日も暮れかけ、まっすぐに帰る今は、気持に多少の余裕がある。
「……もっとひどく揺さぶられると思った」
「運転、下手ではないでしょう、上手くもないけど」
「自分で何もしていないのに景色が後ろへ流れていくのは、良いな」
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【アイス】
ヤバ🍚路線と迷いましたが情緒に振りました。ヤバ🍚は上手な方がいるからそっちで浴びるぜ。
【飯P】ラムネのバッグを見なかった 悟飯の小さな手が差し出すアイスキャンディは、表面が既に溶けはじめている。
「ラムネと、レモンです。どっちがいい?」
「……悟飯、おれに食事は必要ない」
「食事じゃなくて、嗜好品ですよ。風味のついた水です」
棒の先から、溶けたアイスがひとしずく滴って、青々とした芝に染み込む。
悟飯はよくこうして、菓子だの、果物だのを二つ持って訪ねてくる。ピッコロは、水しか要らないと何度も説明しているのだが。
「持って帰れ」
「溶けちゃいますよ」
「だったらお前が二つ食べろ、いつものように」
「一本食べてる間に、溶けちゃいます」
日陰も暑い、夏の午後だった。溶けかけたアイスと、更に突きつける悟飯に根負けするように、仕方なくピッコロはアイスを受け取った。薄黄色のアイスから垂れた水が手を汚し、ピッコロは眉根を寄せる。
1709「ラムネと、レモンです。どっちがいい?」
「……悟飯、おれに食事は必要ない」
「食事じゃなくて、嗜好品ですよ。風味のついた水です」
棒の先から、溶けたアイスがひとしずく滴って、青々とした芝に染み込む。
悟飯はよくこうして、菓子だの、果物だのを二つ持って訪ねてくる。ピッコロは、水しか要らないと何度も説明しているのだが。
「持って帰れ」
「溶けちゃいますよ」
「だったらお前が二つ食べろ、いつものように」
「一本食べてる間に、溶けちゃいます」
日陰も暑い、夏の午後だった。溶けかけたアイスと、更に突きつける悟飯に根負けするように、仕方なくピッコロはアイスを受け取った。薄黄色のアイスから垂れた水が手を汚し、ピッコロは眉根を寄せる。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【エプロン・料理】
【飯P】りんごと共に煮えるもの 「自炊しているんだな、感心じゃないか」
コンロにかかった小鍋をかき混ぜる後ろ姿は、部屋を見回しながら呟いたピッコロに笑って答えた。
「毎食買ってたら、お金がいくらあっても足りませんよ。大食らいですし」
「……確かにな」
一人住まいをはじめたばかりの悟飯の部屋に、まだ物は少なかった。二人掛けのテーブルとベッド、台所には冷蔵庫と一口のコンロだけが辛うじて並べてある。晩春の午後、真新しいカーテンのかかった窓の外は、穏やかな色合いに晴れていた。
「それに、大きな鍋に作っておけば、毎日作らなくても、何日か食べられるから……ほら、そこにあるでしょ?」
調理台を兼ねているようなささやかなカウンターに、十人分は煮込める容量のシチュー鍋が鎮座していた。
1547コンロにかかった小鍋をかき混ぜる後ろ姿は、部屋を見回しながら呟いたピッコロに笑って答えた。
「毎食買ってたら、お金がいくらあっても足りませんよ。大食らいですし」
「……確かにな」
一人住まいをはじめたばかりの悟飯の部屋に、まだ物は少なかった。二人掛けのテーブルとベッド、台所には冷蔵庫と一口のコンロだけが辛うじて並べてある。晩春の午後、真新しいカーテンのかかった窓の外は、穏やかな色合いに晴れていた。
「それに、大きな鍋に作っておけば、毎日作らなくても、何日か食べられるから……ほら、そこにあるでしょ?」
調理台を兼ねているようなささやかなカウンターに、十人分は煮込める容量のシチュー鍋が鎮座していた。
なっとう
进步 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題「水・雨」
参加させていただきました!
間に合わなかったので、変なところで終わってます💦すみません💦
⚠️ 欠損、流血、無理やり⚠️
苦手な方はご注意ください!
片思い🍚×無知P
飯→→→→→×P
片思い🍚の話
※今回も未婚一人暮らし🍚です 3169
summeralley
涂鸦 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【水・雨】
【飯P】水のにおい 「また濡れるぞ、もう少しこっちへ来い」
洞穴の奥から声をかけたのは、濡れたマントを外し壁に凭れたピッコロだった。悟飯は戸惑いながらも、言われるがままに洞穴の入口を離れる。
普段は乾ききった荒野が、今はひどい俄か雨に覆われている。雨脚が弱い内は、いつもと変わらず修業に打ち込んでいたが、目の前が真っ白になるほどの土砂降りになっては中断せざるを得ない。少なくとも、まだ幼く、指導を受け始めたばかりで未熟な悟飯は。
「雨、止むでしょうか……」
「この時期の雨は、長くは降らない。雨脚が弱まれば再開だ」
ピッコロから少し離れた入口側に腰掛けて、悟飯は狭い空間を見回した。岩肌が剥き出しの壁面に植物はなく、荒天のせいもあって薄暗い。
1696洞穴の奥から声をかけたのは、濡れたマントを外し壁に凭れたピッコロだった。悟飯は戸惑いながらも、言われるがままに洞穴の入口を離れる。
普段は乾ききった荒野が、今はひどい俄か雨に覆われている。雨脚が弱い内は、いつもと変わらず修業に打ち込んでいたが、目の前が真っ白になるほどの土砂降りになっては中断せざるを得ない。少なくとも、まだ幼く、指導を受け始めたばかりで未熟な悟飯は。
「雨、止むでしょうか……」
「この時期の雨は、長くは降らない。雨脚が弱まれば再開だ」
ピッコロから少し離れた入口側に腰掛けて、悟飯は狭い空間を見回した。岩肌が剥き出しの壁面に植物はなく、荒天のせいもあって薄暗い。
summeralley
完毕荒野、星空めちゃくちゃ綺麗そうだな……#飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負
お題【星・願いごと】
【飯P】小石の環に星落ちる時 数日前までは心地よかった夜風に、やや寒さを感じるようになってきた。荒野の地面は夏の湿り気を失いつつあり、砂埃が容赦なく舞い上がる。草の匂いも、いくぶん渇いてきていた。
悟飯は空を見上げて、欠伸をかみ殺した。パオズ山の自宅からも星はよく見えたが、ここから見る星空は更に明るい。
「あ、流れ星だ!」
焚き火に木の枝をくべながら、ピッコロもつられたように夜空に目を上げる。途端、また一つ星が流れた。悟飯は燥いで、ピッコロに笑いかける。
「見えました? 流れ星!」
「ああ」
素っ気ないピッコロの返答にも、この数ヵ月ですっかり慣れた。何も、怒っていたり、機嫌が悪いわけではない。
悟飯は立ち上がり、小石を拾いはじめる。ピッコロの膝の下から丸い小石を拾い上げると、静かな声が降ってくる。
1956悟飯は空を見上げて、欠伸をかみ殺した。パオズ山の自宅からも星はよく見えたが、ここから見る星空は更に明るい。
「あ、流れ星だ!」
焚き火に木の枝をくべながら、ピッコロもつられたように夜空に目を上げる。途端、また一つ星が流れた。悟飯は燥いで、ピッコロに笑いかける。
「見えました? 流れ星!」
「ああ」
素っ気ないピッコロの返答にも、この数ヵ月ですっかり慣れた。何も、怒っていたり、機嫌が悪いわけではない。
悟飯は立ち上がり、小石を拾いはじめる。ピッコロの膝の下から丸い小石を拾い上げると、静かな声が降ってくる。
ふすま
涂鸦 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負約1日遅れ
お題「パーティー」
どっかの中世ぐらいのパラレル
転生記憶なしマジュ坊と記憶有りの初恋拗らせ悪魔執事たんの🍚ちゃんの話
全年齢だが、何でも許せる方のみどうぞ
初めてのパーティーは二人きりで「さ、マジュニア様。早くしないとせっかくのパーティに遅れてしまわれますよ。」
「知るか!俺様は貴様以外のやつと触れ合うのなんかキライだっ!」
ここはとある有名な一族・・・ピッコロ家の屋敷である。
次期当主のマジュニアは今日、パーティに初参加となる。のだが・・・
「こら。マジュニア様がパーティに行かれることは私にとってもとても嫌なことであるのですが・・・こういう場も慣れておかないとほかのやつらに舐められてしまいます。ただでさえ、私にべったりなことは周知の事実であるのはまだしも、私と離れるのが嫌で社交の場に行かないとなると・・・大魔王様も何とおっしゃるか・・・」
「父上の意見なんか知るものか。俺は悟飯のみいればそれでいいんだ。今回のパーティだって最初は行く気だったさ。だがな・・・お前の仕事が急に入っただとかなんとかで俺のそばから離れるというのが我慢ならんのだ!どうにかならんのか!「それは・・・さすがに不可能でございます。何せ、大魔王様直々のご命令です。まだマジュニア様よりは立場が上なので断れないんですよ。」・・・うう。こういうところが父上の苦手なところだ。」
2406「知るか!俺様は貴様以外のやつと触れ合うのなんかキライだっ!」
ここはとある有名な一族・・・ピッコロ家の屋敷である。
次期当主のマジュニアは今日、パーティに初参加となる。のだが・・・
「こら。マジュニア様がパーティに行かれることは私にとってもとても嫌なことであるのですが・・・こういう場も慣れておかないとほかのやつらに舐められてしまいます。ただでさえ、私にべったりなことは周知の事実であるのはまだしも、私と離れるのが嫌で社交の場に行かないとなると・・・大魔王様も何とおっしゃるか・・・」
「父上の意見なんか知るものか。俺は悟飯のみいればそれでいいんだ。今回のパーティだって最初は行く気だったさ。だがな・・・お前の仕事が急に入っただとかなんとかで俺のそばから離れるというのが我慢ならんのだ!どうにかならんのか!「それは・・・さすがに不可能でございます。何せ、大魔王様直々のご命令です。まだマジュニア様よりは立場が上なので断れないんですよ。」・・・うう。こういうところが父上の苦手なところだ。」
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【パーティ】
【飯P】灯火が消えたらはじめよう 人の多さに辟易して、ピッコロは会場の隅から歓談する人々を眺めていた。グラスはとうに空になって、腰高の塀に置いてある。
初夏の夜空のもと、屋外にガーデンテーブルを並べた、ごくカジュアルなパーティーだった。ちょっとした賞の授与と、研究者たちの懇親……。
招待状には悟飯の名前に添えて「プラスワン」と書かれている。誰か一人、付き添いと参加して良いということだ。ピッコロはそのプラスワンとして、連れて来られていた。
年若い研究者たちは、後輩や友人をプラスワンとしている者がほとんどで、時おり配偶者や、それに準ずる相手を連れている者もいる。研究とは何の関係もない自分に声をかけるとは……研究の場で気の合う者がいないのかと、ピッコロはやや心配になる。
1722初夏の夜空のもと、屋外にガーデンテーブルを並べた、ごくカジュアルなパーティーだった。ちょっとした賞の授与と、研究者たちの懇親……。
招待状には悟飯の名前に添えて「プラスワン」と書かれている。誰か一人、付き添いと参加して良いということだ。ピッコロはそのプラスワンとして、連れて来られていた。
年若い研究者たちは、後輩や友人をプラスワンとしている者がほとんどで、時おり配偶者や、それに準ずる相手を連れている者もいる。研究とは何の関係もない自分に声をかけるとは……研究の場で気の合う者がいないのかと、ピッコロはやや心配になる。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【念話】
念話の定義がいまいち分かんないけど
送信⇒自由に出来る
受信⇒ほぼ出来る
思考を覗く⇒相手の能力や精神状態による
的な感じで認識してます。
【飯P】協力お待ちしてます ピッコロはいつものように、神殿から地上を見下ろしていた。見事な星月夜のやわらかい空気が、白い石畳の上にも満ちている。風は強いが、夏の夜には却って心地よさを感じさせた。
悟飯との修業の予定をふと思い出し、念話を飛ばしてみる。話しかける前に思考を覗くと、ひたすら数式が流れていく。どうやら、勉学に励んでいるらしい。
「……遅くまで感心だな。起きていてよかった」
『ピッコロさん? こんな時間に……急用ですか?』
「来週はいつもの草原ではなく、北端の山脈へ行こう、寒い土地にも慣れるべきだ」
……というのは建前で、正直なところ、そろそろ暑さにうんざりしはじめていた。思い切り寒い場所へ行ってみれば、少しは暑さが懐かしくなるかもしれない。
1671悟飯との修業の予定をふと思い出し、念話を飛ばしてみる。話しかける前に思考を覗くと、ひたすら数式が流れていく。どうやら、勉学に励んでいるらしい。
「……遅くまで感心だな。起きていてよかった」
『ピッコロさん? こんな時間に……急用ですか?』
「来週はいつもの草原ではなく、北端の山脈へ行こう、寒い土地にも慣れるべきだ」
……というのは建前で、正直なところ、そろそろ暑さにうんざりしはじめていた。思い切り寒い場所へ行ってみれば、少しは暑さが懐かしくなるかもしれない。
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題 「修行」
参加させていただきました。
25歳🍚×29歳P(付き合って1ヶ月)
飯→→→→×←P
20年以上拗らせ、ようやく恋が実った🍚がピにエッチな事ばかりしていたら怒られる話。
ピさんがだいぶIQ低いかもです。
R18じゃないですが下ネタ有ります。
Pさん視点の修行(意味深)編
と、その後の話も書きたいな〜なんて思っています。
修行 僕は、ついにピッコロさんと恋人同士になれた。
明確にいつからかは覚えていないが二十年間はその恋心に蓋をしてきた。そして25歳になった僕は、ようやくピッコロさんに打ち明ける事ができた。
「ッん……! き、きさま! ぁんッ……いつま、で、こうしって、いるつもりだ!」
「んー? いつまでもこうしていたいですよ♡」
この荒野へと修行をしにきたピッコロさんと、イチャイチャしにきた僕。2人の目的はまるで違った。
「修行、しにっ……んんッ……きたんじゃ」
「まぁまぁ、少しくらい良いじゃないですか……ね?……」
「……〜〜!! どこが少しなんだ!」
たった数分キスの嵐を浴びせただけなのにピッコロさんのは相当お怒りのようだ。
3593明確にいつからかは覚えていないが二十年間はその恋心に蓋をしてきた。そして25歳になった僕は、ようやくピッコロさんに打ち明ける事ができた。
「ッん……! き、きさま! ぁんッ……いつま、で、こうしって、いるつもりだ!」
「んー? いつまでもこうしていたいですよ♡」
この荒野へと修行をしにきたピッコロさんと、イチャイチャしにきた僕。2人の目的はまるで違った。
「修行、しにっ……んんッ……きたんじゃ」
「まぁまぁ、少しくらい良いじゃないですか……ね?……」
「……〜〜!! どこが少しなんだ!」
たった数分キスの嵐を浴びせただけなのにピッコロさんのは相当お怒りのようだ。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【修行】
セル編🍚かハイスク🍚かどっちで書くか迷ったけど、最近セル編🍚書いてない気がしたので……
【飯P】指南すべきは宵に尽く 夏の夕暮れの風は、実にゆっくりと夜を連れてくる。濃く湿った夕陽が落ちるにつれて、地平線に近い空の底だけが鮮やかな紅色に染まり、天頂から滑り落ちる濃紺は、紫を経てそこに到達する。
ピッコロさんが無言のままに服を整えるのを、僕は地面に座り込んで見ていた。最後の最後で、躱すことも受け流すこともできず拳を受け止めたから、手のひらに痺れが残っている。手を握り込んで、また開いて、じっと眺めていると、ピッコロさんから声がかかる。
「そろそろ、終わりだな」
「はい! 明日また……」
「違う。おれではもう、セルすら圧倒したお前の修業の相手にはならん。今日で終わりだ」
僕は言葉の意味を理解できず、少しのあいだ返事に詰まった。草擦れのかすかな音が、やけに遠くから響くようだ。一瞬の後に慌てて身を乗りだし、手のひらをかざした。
1770ピッコロさんが無言のままに服を整えるのを、僕は地面に座り込んで見ていた。最後の最後で、躱すことも受け流すこともできず拳を受け止めたから、手のひらに痺れが残っている。手を握り込んで、また開いて、じっと眺めていると、ピッコロさんから声がかかる。
「そろそろ、終わりだな」
「はい! 明日また……」
「違う。おれではもう、セルすら圧倒したお前の修業の相手にはならん。今日で終わりだ」
僕は言葉の意味を理解できず、少しのあいだ返事に詰まった。草擦れのかすかな音が、やけに遠くから響くようだ。一瞬の後に慌てて身を乗りだし、手のひらをかざした。
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題「遊園地」
参加させていただきました。
11歳くらいの🍚×15歳のPさん
飯→→→→→→×P(無知)
🍚の完全片思いです。
遊園地 太陽の日差しが樹々の隙間から差し込んできた頃、今日も一人瞑想に浸る愛しの師匠の元へと向かう。
「ピッコロさん! やっぱりここに居たんですね!」
「悟飯、こんな朝からどうしたんだ?」
日差しに照らされる僕の師匠、ピッコロさんはいつも以上に綺麗でつい見惚れてしまう。
「あの……実は、今朝お母さんにこれを渡されて……」
「なんだそれは?」
「えっと、遊園地のチケットなんですけど……」
「何故それを俺に?」
ピッコロさん、そもそも遊園地なんて行った事あるのかな……いや、無いだろうな。
「あ、あの……お母さんが、たまには遊んで来いって…………ピッコロさんと、二人で…………」
自分でもわかるくらいに熱った僕の顔を覗き込むようにして、腕を組みピッコロさんはその場に座る。
2835「ピッコロさん! やっぱりここに居たんですね!」
「悟飯、こんな朝からどうしたんだ?」
日差しに照らされる僕の師匠、ピッコロさんはいつも以上に綺麗でつい見惚れてしまう。
「あの……実は、今朝お母さんにこれを渡されて……」
「なんだそれは?」
「えっと、遊園地のチケットなんですけど……」
「何故それを俺に?」
ピッコロさん、そもそも遊園地なんて行った事あるのかな……いや、無いだろうな。
「あ、あの……お母さんが、たまには遊んで来いって…………ピッコロさんと、二人で…………」
自分でもわかるくらいに熱った僕の顔を覗き込むようにして、腕を組みピッコロさんはその場に座る。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【遊園地】
【飯P】夜間も営業しています(1700文字くらい)
出来てるのか? 出来てないのか? どっちでもいいね師弟が揃ってれば……
【飯P】夜間も営業しています 真夜中の遊園地は、当然ながら無人だった。眠りについたメリーゴーランド、夜気をたたえたコーヒーカップ、明日に備えて身を休めるジェットコースター。観覧車はその真ん中に堂々と立ち、湿った月明かりが、ゴンドラを静かに濡らしている。
「……やっぱり、鍵が要るのかぁ」
観覧車の頂上で静止しているゴンドラの扉を引いてみて、僕は肩を竦めた。ひとつ隣のゴンドラの上に立ったピッコロさんは、呆れたように僕を見ている。
「動かない遊具に乗って、どうするつもりだったんだ?」
「……上からの景色を見たかったって、だけです」
ピッコロさんは首を傾げる。確かに、今の誤魔化し方はよくなかった。神殿は、この観覧車より何十倍も高いところにある。
1753「……やっぱり、鍵が要るのかぁ」
観覧車の頂上で静止しているゴンドラの扉を引いてみて、僕は肩を竦めた。ひとつ隣のゴンドラの上に立ったピッコロさんは、呆れたように僕を見ている。
「動かない遊具に乗って、どうするつもりだったんだ?」
「……上からの景色を見たかったって、だけです」
ピッコロさんは首を傾げる。確かに、今の誤魔化し方はよくなかった。神殿は、この観覧車より何十倍も高いところにある。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【荒野】
荒野は原点!
【飯P】覚えているか? 荒野の夕空は、いつも極限まで煮詰まっている。網膜を灼く茜色が、色の少ない大地をひととき溶岩流のように染め上げる。
砂と石、岩と風しかない、うら寂しく殺風景な荒野。けれどここは、僕にとって特別だった。
「やっと来たか。十四時と言わなかったか?」
大小二つ並んだ岩に腰掛けて、ピッコロさんが僕を睨みつける。夕陽を背負っているせいで、その姿の輪郭がくっきりと眩しくて、幻のようだった。
「すみません、仕事のトラブルで……久し振りに来たくなったんです、ここ。組手するには遅くなっちゃいましたね。待ちぼうけさせて、本当にごめんなさい」
「まぁいい。瞑想はどこでも同じだ……それよりこの岩、覚えているか? お前がいつも、座って泣いていた」
1955砂と石、岩と風しかない、うら寂しく殺風景な荒野。けれどここは、僕にとって特別だった。
「やっと来たか。十四時と言わなかったか?」
大小二つ並んだ岩に腰掛けて、ピッコロさんが僕を睨みつける。夕陽を背負っているせいで、その姿の輪郭がくっきりと眩しくて、幻のようだった。
「すみません、仕事のトラブルで……久し振りに来たくなったんです、ここ。組手するには遅くなっちゃいましたね。待ちぼうけさせて、本当にごめんなさい」
「まぁいい。瞑想はどこでも同じだ……それよりこの岩、覚えているか? お前がいつも、座って泣いていた」
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題「ハグ」
参加させていただきました。
前半はブウ編直後🍚(17)×ピュアPさん
後半は恋人同士の数年後のはんぴです。
※冒頭少しブルマさん出ます
ハグ 最近どうも悟飯の様子がおかしい。
「悟飯くんに何かしてあげたい?」
「あぁ、どうもストレスを溜め込んでいるようでな」
神殿にやってきては楽しそうに振る舞うが様子がおかしいことくらいこの俺でも気がついていた。
そんな弟子に何かしてあげたいと思いブルマに尋ねたが少し悩んだ末おかしなことを言い出した。
「――じゃあハグでもしてあげたら?」
「はぐとはなんだ」
無知な俺に呆れを隠せない様子のブルマだ。
「要は抱きしめてあげたらいいのよ」
「そんなことでいいのか?」
「悟飯くんからしたら"そんなこと"ではすまないのよ」
「???」
ブルマが何を意図しているのかわからないがそんなことでストレスは発散できるのだろうか。
2499「悟飯くんに何かしてあげたい?」
「あぁ、どうもストレスを溜め込んでいるようでな」
神殿にやってきては楽しそうに振る舞うが様子がおかしいことくらいこの俺でも気がついていた。
そんな弟子に何かしてあげたいと思いブルマに尋ねたが少し悩んだ末おかしなことを言い出した。
「――じゃあハグでもしてあげたら?」
「はぐとはなんだ」
無知な俺に呆れを隠せない様子のブルマだ。
「要は抱きしめてあげたらいいのよ」
「そんなことでいいのか?」
「悟飯くんからしたら"そんなこと"ではすまないのよ」
「???」
ブルマが何を意図しているのかわからないがそんなことでストレスは発散できるのだろうか。
summeralley
涂鸦 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【ハグ】
ハイスク揺さぶり🍚
【飯P】澄んだ西日はとうに落ちて 冬が近付いて、神殿にもほんの少しだけ寒さが忍び寄ってくるようになった。
春にはハイスクールを卒業する悟飯は、ここ最近、どうにも態度がおかしい。
じっと見ているくせに、こちらが視線を投げると目を逸らす。妙に距離が近く、不意に手が触れると、引くどころか握ってきたりする。
それが何を意味するか……意味する"可能性"があるか、ピッコロとて分からないわけではなかった。けれど、向き合うのが怖くて、見て見ぬふりをしていた。
「ピッコロさん、ちょっといいですか」
晩秋の夕空は、夏の茜色とは違う澄きとおった金色に染まる。落陽の最後の一筋が目を射って、つい瞼を伏せたくなる。
鞄も上着も身につけた帰りしな、デンデたちに手を振った悟飯が石畳の上を歩み寄ってくる。
1484春にはハイスクールを卒業する悟飯は、ここ最近、どうにも態度がおかしい。
じっと見ているくせに、こちらが視線を投げると目を逸らす。妙に距離が近く、不意に手が触れると、引くどころか握ってきたりする。
それが何を意味するか……意味する"可能性"があるか、ピッコロとて分からないわけではなかった。けれど、向き合うのが怖くて、見て見ぬふりをしていた。
「ピッコロさん、ちょっといいですか」
晩秋の夕空は、夏の茜色とは違う澄きとおった金色に染まる。落陽の最後の一筋が目を射って、つい瞼を伏せたくなる。
鞄も上着も身につけた帰りしな、デンデたちに手を振った悟飯が石畳の上を歩み寄ってくる。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【勉強】
【飯P】学びたくば 殆ど使われない神殿の客間で、悟飯は今日も机に向かっていた。少し前までは鬱陶しいほどピッコロにまとわりついていたのに、ここ数日は、ちょっと頭を下げただけですぐ客間に閉じ籠ってしまう。
社会で普通に生きていくためには、武術にだけ打ち込んでいれば良いというものでもないのだろう。戦いの中に生きていた悟飯が、全うな大人になろうとしていることは、ピッコロにとっても喜ばしいことのはずだった。
日が暮れかけて、部屋は薄暗い。ピッコロがさっき様子を見に来た時と同じ位置にティーカップがあり、量は全く減っていなかった。
「ずいぶん根を詰めているな」
「まぁ、ちょっと……」
「体がなまっていやしないか?」
ああ、とかええ、とか、気のない返事をして、悟飯は顔も上げない。ピッコロは妙に苛立ち、本を取り上げた。悟飯がはじめて目線を寄越して、驚いた顔をする。
1924社会で普通に生きていくためには、武術にだけ打ち込んでいれば良いというものでもないのだろう。戦いの中に生きていた悟飯が、全うな大人になろうとしていることは、ピッコロにとっても喜ばしいことのはずだった。
日が暮れかけて、部屋は薄暗い。ピッコロがさっき様子を見に来た時と同じ位置にティーカップがあり、量は全く減っていなかった。
「ずいぶん根を詰めているな」
「まぁ、ちょっと……」
「体がなまっていやしないか?」
ああ、とかええ、とか、気のない返事をして、悟飯は顔も上げない。ピッコロは妙に苛立ち、本を取り上げた。悟飯がはじめて目線を寄越して、驚いた顔をする。
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題「デート」
参加させていただきました。
悟飯の為に頑張りたいピッコロさんの話です。
デートしてません…すみません。
25〜30歳の未婚悟飯×無知ピッコロさんイメージで読んでいただければ幸いです。
三十路近くまでピッコロさんの片思いを引きずって拗らせた世界線の悟飯もいると思います。
※悟天が少し出ます
デート「二人きりで……か」
悟飯に思いを打ち明けられ"そういう関係"になってから数週間が経とうとしていたが今だに二人きりで会うことはなかった。
しかし突如として悟飯から「二人きりでお出かけしましょう」と誘われた時、何故だか胸がゾワゾワとした。
今までは二人でいる時なんて何も思わなかったのに。
胸にある違和感を拭えなく、話を聞いてもらうべく俺はとある人物の元へと向かった。
「で……僕にアドバイスでも聞きに来たの?ピッコロさん」
「あ、アドバイスというか……お前はこういうことに関して詳しいだろう?悟天」
悟飯の実の弟である悟天は兄とは違い、こう言ったことに関してはまるで興味津々だった。それにコイツは兄のことを深く理解しているはずだ。
2311悟飯に思いを打ち明けられ"そういう関係"になってから数週間が経とうとしていたが今だに二人きりで会うことはなかった。
しかし突如として悟飯から「二人きりでお出かけしましょう」と誘われた時、何故だか胸がゾワゾワとした。
今までは二人でいる時なんて何も思わなかったのに。
胸にある違和感を拭えなく、話を聞いてもらうべく俺はとある人物の元へと向かった。
「で……僕にアドバイスでも聞きに来たの?ピッコロさん」
「あ、アドバイスというか……お前はこういうことに関して詳しいだろう?悟天」
悟飯の実の弟である悟天は兄とは違い、こう言ったことに関してはまるで興味津々だった。それにコイツは兄のことを深く理解しているはずだ。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【デート】
先週の「花」を少し引きずっているようなお話……
【飯P】なにをすれば 駅前広場のベンチに腰掛けて、僕らは行き交う人々を眺めていた。晩春のそよ風は間延びして、午後の雑踏を殊更に穏やかなものに見せている。
「いっぱい買っちゃいましたね」
「花壇も鉢もたくさんある、まだ足りないくらいだ」
僕らの足元には、デンデに頼まれた花の苗と球根、それから種が、手提げ袋四つ分もある。見ている内にあれもこれもと手が伸びて、店を梯子し、思った以上に時間もかかってしまった。
メモにあった百日草は、ずいぶん迷った。「色は、二人の好きなものを」と書き添えてあったが、百日草の種だけで一つの棚が埋まっているほど、実にさまざまな色のものが置かれていた。
「これはどうだ?」
ピッコロさんが指したのは、濃いオレンジ、ピンク、黄色、白の花の写真の載ったパッケージだった。
1768「いっぱい買っちゃいましたね」
「花壇も鉢もたくさんある、まだ足りないくらいだ」
僕らの足元には、デンデに頼まれた花の苗と球根、それから種が、手提げ袋四つ分もある。見ている内にあれもこれもと手が伸びて、店を梯子し、思った以上に時間もかかってしまった。
メモにあった百日草は、ずいぶん迷った。「色は、二人の好きなものを」と書き添えてあったが、百日草の種だけで一つの棚が埋まっているほど、実にさまざまな色のものが置かれていた。
「これはどうだ?」
ピッコロさんが指したのは、濃いオレンジ、ピンク、黄色、白の花の写真の載ったパッケージだった。
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【花】
🐌のこと、どんな生物より花が似合うお花の妖精さんだと思ってるので、普段から背景として花は出しまくってます。なので改めて「花」って言われるとなかなか悩んだ。
【飯P】花を摘む ピッコロの部屋を訪ねる悟飯は、いつも花を摘んで来る。雨に濡れた露草、朝焼けに塗られたひなげし、目に染みる紫のあざみ……摘んできては、勝手にガラス瓶に活けていく。
ピッコロは決して、飾られた花に触れることはなかった。触れずとも、何かにつけて花が目に入り、そのたび悟飯を思い出した。
今日持ち込まれたのは、小振りな笹百合だ。ピッコロは椅子に深く掛け、余分な葉を切り落とす悟飯を眺めている。はじめて会った時はほんの子供だったのに、来年にはハイスクールも卒業だという。大人になり、段々と、ここへも来なくなるのだろう。
「ピッコロさんって、花、あまり好きじゃないですか?」
「そんなことはない」
「だけど好きなら、摘むでしょう。手元に置いて、香りを感じて、最後まで開いて枯れていくのを……側で毎日、見ていたければ、好きな人は摘みます」
1606ピッコロは決して、飾られた花に触れることはなかった。触れずとも、何かにつけて花が目に入り、そのたび悟飯を思い出した。
今日持ち込まれたのは、小振りな笹百合だ。ピッコロは椅子に深く掛け、余分な葉を切り落とす悟飯を眺めている。はじめて会った時はほんの子供だったのに、来年にはハイスクールも卒業だという。大人になり、段々と、ここへも来なくなるのだろう。
「ピッコロさんって、花、あまり好きじゃないですか?」
「そんなことはない」
「だけど好きなら、摘むでしょう。手元に置いて、香りを感じて、最後まで開いて枯れていくのを……側で毎日、見ていたければ、好きな人は摘みます」
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題[花]
参加させていただきました。
少し早いですが誕生日ネタです。
ピッコロさん(28)にまだ手を出せてないけど束縛したい欲が溢れてるタイプの悟飯(24)です。
※SH世界線
※悟飯(→→→→)→←ピ
※一瞬ブルマさん出ます
花 太陽が沈みかけている昼下がり、仕事を終えると急いで愛する師匠の元へと向かった。
コンコンとノックをすると見慣れた顔がひょこっと現れた。
「ピッコロさん!お待たせしました!!!!」
5月9日、ピッコロさんは今日が何の日か理解していない様子だ。「とりあえず中に入れ」そういうと部屋の中へと招き入れてくれた。
「急に家で待っていろなんて、一体何の用だ?」
キョトンとしたお顔の師匠はとても愛らしくて一生見ていたいなんて思ったけど、今日の目的を果たすのが先決だ。
僕は何も言わずにバサァとそれをピッコロさんに差し出した。花びら一枚一枚が淡い紫色に輝いたそれは束になってピッコロさんの方を向いた。
「これは?」
「ピッコロさん。今日が何の日か覚えてないんですか?」
1963コンコンとノックをすると見慣れた顔がひょこっと現れた。
「ピッコロさん!お待たせしました!!!!」
5月9日、ピッコロさんは今日が何の日か理解していない様子だ。「とりあえず中に入れ」そういうと部屋の中へと招き入れてくれた。
「急に家で待っていろなんて、一体何の用だ?」
キョトンとしたお顔の師匠はとても愛らしくて一生見ていたいなんて思ったけど、今日の目的を果たすのが先決だ。
僕は何も言わずにバサァとそれをピッコロさんに差し出した。花びら一枚一枚が淡い紫色に輝いたそれは束になってピッコロさんの方を向いた。
「これは?」
「ピッコロさん。今日が何の日か覚えてないんですか?」
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題「爪」
幼少期🍚とピっさんの話(仙豆は無かったことになってます)
🍚がピさんの爪を食すシーンがあります。
🍚もピも恋愛はまだわからないけどお互いだいだいだ〜い好きです。
※軽い流血表現あり 3014
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【爪】
ぴの爪の美しさは毎回しつこくうるさく描写しまくってますが、今回はぴ視点寄りの三人称なので、あまり爪の美しさは描写してません🙄
【飯P】夏を抱いて爪を立つ 細く鋭い三日月が、天頂に頼りなく貼り付いている。空は橙と紫の間にあり、夜がすぐそこへ迫っていた。辺りには、若葉の青い匂いと梅雨前の湿った土の匂いが満ちている。連山を望む草原はほの暗く、叢立つ露草の青が、初夏の風に揺れていた。
腕の引っ掻き傷を眺められていることに気付いたのか、悟飯がピッコロに笑いかけた。
「……大丈夫ですよ、痛くもなんともなかったし」
「すまない、注意不足だった」
ここへ着いてすぐ、突然飛んできた虫を躱して悟飯は大きくよろめいた。咄嗟にそれを支えようと手を出したピッコロの爪が、悟飯の手首から肘まで届く長い傷を作ってしまった。
「注意不足は僕の方ですから……却って、ピッコロさんに怒られずに済んでよかったです」
1603腕の引っ掻き傷を眺められていることに気付いたのか、悟飯がピッコロに笑いかけた。
「……大丈夫ですよ、痛くもなんともなかったし」
「すまない、注意不足だった」
ここへ着いてすぐ、突然飛んできた虫を躱して悟飯は大きくよろめいた。咄嗟にそれを支えようと手を出したピッコロの爪が、悟飯の手首から肘まで届く長い傷を作ってしまった。
「注意不足は僕の方ですから……却って、ピッコロさんに怒られずに済んでよかったです」
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題「卵」
参加させていただきました。
pixivからポイピクへ内容はそのまま移行させて頂きました。
飯(→→→→)→×(←)P
殴り書きのため細かい描写などは省かれております。
17歳の悟飯が恋心を自覚するまでの話。
両片思いに見せかけた片想いです。
ピッコロさんは悟飯を愛しているけど恋愛ではないので、今後悟飯から恋愛を学ぶと思います。 2109
なっとう
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題「写真」
初参加させていただいた作品です。
pixivからポイピクへ内容そのまま移行させていただきました。
タイトルが全て
ブウ編後の悟飯とピッコロさん
悟飯がどうやって媚薬を入手したなどの細かい設定は省いております。カプセルはブルマさんから頂いたもの。
この後R18展開になる予定ですが書ききれませんでした。
※悟飯がヤンデレ
※キャラ崩壊 3473
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【夢】
毎週ありがとうございます🥹
【飯P】夢にうつつに君が手の這う 神殿の窓には、鍵がかからない。本来、そう簡単に人が訪れる場所ではないためだ。
それをいいことに、夜更けに悟飯が訪れ、ピッコロの部屋へ……寝台へ忍び込むことは、ままあった。
「……何をしている?」
「眠れなくて……隣で眠らせて下さい。隣に誰かいると、よく眠れるので」
寄り添って眠るだけ……それなら、ピッコロも目を潰れる。
しかし悟飯は布団に潜り込むたび、執拗に身体に触れてくる。じれったいほど弱く、手のひらが腹から背へ。あばらを丁寧に辿り、胸を這い上がる。指先で鎖骨をなぞり、首筋の薄い膚に熱を灯しながら行き来する。
腰骨の頂点から太腿へ滑り、膝までゆっくり撫で下ろされる。脚の内側を丁寧に辿り、また腰の高さまで戻る。
1664それをいいことに、夜更けに悟飯が訪れ、ピッコロの部屋へ……寝台へ忍び込むことは、ままあった。
「……何をしている?」
「眠れなくて……隣で眠らせて下さい。隣に誰かいると、よく眠れるので」
寄り添って眠るだけ……それなら、ピッコロも目を潰れる。
しかし悟飯は布団に潜り込むたび、執拗に身体に触れてくる。じれったいほど弱く、手のひらが腹から背へ。あばらを丁寧に辿り、胸を這い上がる。指先で鎖骨をなぞり、首筋の薄い膚に熱を灯しながら行き来する。
腰骨の頂点から太腿へ滑り、膝までゆっくり撫で下ろされる。脚の内側を丁寧に辿り、また腰の高さまで戻る。
summeralley
涂鸦 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【卵】
本来の慣用句は「料理」じゃなくて特定の一品だけど、字面があまりにも浮いていたので……
【飯P】卵を割らねば 枝葉の向こうに見える空は、傾いた陽で少しずつ色を変じてきていた。
「ずいぶん静かだったな、今日は」
並んで歩く師弟を、やわらかい風が追い越していった。夜が近付くと、春先とはいえかすかに冷たさを感じる。昼の名残が徐々に陰りを見せる中、足音が静寂を塗り替えていく。
悟飯は答えられず、かわりにため息を逃がした。胸の裡にはたくさんの思いが渦巻いているのに、どれも言葉にはなってくれない。抱えている気持を伝えたいが、どのような表現ならば的確なのか、正しく伝わるのか、分からなかった。
「考え事か?」
穏やかな問いかけが、逆に悟飯をかき乱す。優しげな声音が今は、心を波立てるものとなっていた。
「……はい、ちょっと」
1552「ずいぶん静かだったな、今日は」
並んで歩く師弟を、やわらかい風が追い越していった。夜が近付くと、春先とはいえかすかに冷たさを感じる。昼の名残が徐々に陰りを見せる中、足音が静寂を塗り替えていく。
悟飯は答えられず、かわりにため息を逃がした。胸の裡にはたくさんの思いが渦巻いているのに、どれも言葉にはなってくれない。抱えている気持を伝えたいが、どのような表現ならば的確なのか、正しく伝わるのか、分からなかった。
「考え事か?」
穏やかな問いかけが、逆に悟飯をかき乱す。優しげな声音が今は、心を波立てるものとなっていた。
「……はい、ちょっと」
summeralley
完毕 #飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負お題【写真】
【飯P】ファインダー越しに 「……こんな感じだったかなぁ」
僕は机の上の一枚の写真を見つめ、ため息をついた。
「きちんと撮れているんじゃないのか?」
横合いからピッコロさんが声をかけ、写真を手にとって眺める。
物置で遊んでいた悟天が、おじいちゃんの古いカメラを見つけたのは先週だった。ずっしりと重量感のある、フィルム式のカメラだ。すぐさま「みんなの写真を撮る!」とカメラを持ち出した弟へ付き添って、僕もあちこち出歩いた。
誰も彼も、古いカメラを面白がり、快く撮らせてくれた。女性陣には、化粧を直すから待てと言われたが……それでも、断られることはなかった。そして、「現像したら見せに来い」と全員に言われた。撮ったものがその場ですぐ見られないというのは、却って新鮮だ。
1786僕は机の上の一枚の写真を見つめ、ため息をついた。
「きちんと撮れているんじゃないのか?」
横合いからピッコロさんが声をかけ、写真を手にとって眺める。
物置で遊んでいた悟天が、おじいちゃんの古いカメラを見つけたのは先週だった。ずっしりと重量感のある、フィルム式のカメラだ。すぐさま「みんなの写真を撮る!」とカメラを持ち出した弟へ付き添って、僕もあちこち出歩いた。
誰も彼も、古いカメラを面白がり、快く撮らせてくれた。女性陣には、化粧を直すから待てと言われたが……それでも、断られることはなかった。そして、「現像したら見せに来い」と全員に言われた。撮ったものがその場ですぐ見られないというのは、却って新鮮だ。
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涂鸦荒野の飯P。#飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負
お題【月】
【飯P】月が落ちる時 荒野の夜に、月はなかった。
何気なく「この荒野からは、月が見えませんね」と話した悟飯に、ピッコロは興味がないといった様子で「軌道が変わったのではないか」と答えた。どんな本でもそんな話は読んだことのない悟飯だったが、子供を荒野に放り出す大人も、戻ってくるなり毎日ぼろぼろになるまで修業に取り組ませる大人も、そのくせ時たま、直視を躊躇うほど優しく笑いかけてくれる大人も、やはり本には載っていなかった。衛星の軌道が変わるくらい、大した現象でもないかもしれないと自分を納得させていた。
高台に熾した焚火の側に腰を下ろし、悟飯は疲れた身体を休めていた。荒野に覆い被さる夜空は晴天で、砕いた氷を撒いたような星が瞬いている。
1683何気なく「この荒野からは、月が見えませんね」と話した悟飯に、ピッコロは興味がないといった様子で「軌道が変わったのではないか」と答えた。どんな本でもそんな話は読んだことのない悟飯だったが、子供を荒野に放り出す大人も、戻ってくるなり毎日ぼろぼろになるまで修業に取り組ませる大人も、そのくせ時たま、直視を躊躇うほど優しく笑いかけてくれる大人も、やはり本には載っていなかった。衛星の軌道が変わるくらい、大した現象でもないかもしれないと自分を納得させていた。
高台に熾した焚火の側に腰を下ろし、悟飯は疲れた身体を休めていた。荒野に覆い被さる夜空は晴天で、砕いた氷を撒いたような星が瞬いている。
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完毕まだくっついてない飯P。#飯P版深夜の真剣お絵描き字書き60分一本勝負
お題【秘密】
【飯P】手の中の秘密 「ピッコロさん。僕に秘密にしてることって、ありますか?」
午後おそい光に満ちた僕の部屋で、ピッコロさんは机の本を見るともなしに捲っていた。窓から吹き込む初春の風はまだ少し冷たいが、ピッコロさんのマントを揺らすほどの強さはない。昼というには遅く、夕方というには早い、なんとも間延びした時間帯だ。
「……話したら、秘密ではなくならないか」
「まぁ、確かに……じゃあ、そろそろ白状してもいいかなっていう秘密」
ピッコロさんは本を閉じて、少し思案する。窓からのやわらかい光がその横顔を照らし、よりいっそう思慮深い印象にしていた。
「人に話させる前に、お前はあるのか?」
「僕は、いーっぱいありますよ。荒野でマント踏んづけて汚したのに、知らん振りしてたのとか……」
1643午後おそい光に満ちた僕の部屋で、ピッコロさんは机の本を見るともなしに捲っていた。窓から吹き込む初春の風はまだ少し冷たいが、ピッコロさんのマントを揺らすほどの強さはない。昼というには遅く、夕方というには早い、なんとも間延びした時間帯だ。
「……話したら、秘密ではなくならないか」
「まぁ、確かに……じゃあ、そろそろ白状してもいいかなっていう秘密」
ピッコロさんは本を閉じて、少し思案する。窓からのやわらかい光がその横顔を照らし、よりいっそう思慮深い印象にしていた。
「人に話させる前に、お前はあるのか?」
「僕は、いーっぱいありますよ。荒野でマント踏んづけて汚したのに、知らん振りしてたのとか……」