羽神弓槻
PROGRESS今年中にあげることはできなかった・・・含光君×夷陵老祖のお話かきあげることが出来たら支部にあげる予定
掌中之珠掌中之珠
誰かが俺の名を呼んで肩を揺らす、その声は遠くに聞こえるーー何度も繰り返して呼ぶものだから重い瞼を開いた。
「魏嬰」
真っ白な世界が見える、そして真白な男の姿が見える。
「藍湛」
「すまないが起きて欲しい」
人の温もりが残る布団から引きずり出され魏嬰は寒さで体を震わせた。
「俺・・・まだ寝たい、あと寒い」
今何時だ、藍湛が身支度を終えてるから卯の刻か?
「火急な案件が入って私は出なくてはいけない」
「そうか・・・俺にかまわないで行ってくればいいだろう」
藍湛は首を振って俺に話す、そうだった忘れていた今日は藍先生の所に行かなければいけなかった。
「そうだったな、今から霊泉に連れてってくれるのか」
ダルイ身体を起こして魏嬰は寝台に足を出して座る、乱れた寝間着から肌が露出していた白い肌に痛々しい噛み跡、手首には縛られた跡と体中には赤い印が数えきれないほど残っていた。
6164誰かが俺の名を呼んで肩を揺らす、その声は遠くに聞こえるーー何度も繰り返して呼ぶものだから重い瞼を開いた。
「魏嬰」
真っ白な世界が見える、そして真白な男の姿が見える。
「藍湛」
「すまないが起きて欲しい」
人の温もりが残る布団から引きずり出され魏嬰は寒さで体を震わせた。
「俺・・・まだ寝たい、あと寒い」
今何時だ、藍湛が身支度を終えてるから卯の刻か?
「火急な案件が入って私は出なくてはいけない」
「そうか・・・俺にかまわないで行ってくればいいだろう」
藍湛は首を振って俺に話す、そうだった忘れていた今日は藍先生の所に行かなければいけなかった。
「そうだったな、今から霊泉に連れてってくれるのか」
ダルイ身体を起こして魏嬰は寝台に足を出して座る、乱れた寝間着から肌が露出していた白い肌に痛々しい噛み跡、手首には縛られた跡と体中には赤い印が数えきれないほど残っていた。
羽神弓槻
DONE天使藍湛×魅魔魏嬰(堕天使)最後の方無理矢理クリスマスぽい雰囲気を入れて終わらせてしまいました。
堕ちていくところからずっと放置したままだったのは内緒です・・・エロ要素はないです
俺の羽が黒く染まったのは遠い遠い昔のお話だ。
「これで永遠のお別れだな含光君」
真白な穢れを知らない翼を持った天使に最期の言葉を送ってやった
「一人で堕ちるつもりなのか」
「俺は元々ひとりだよ」
この漆黒の羽も最初は白い色をしていた、何時の頃からかは覚えてはいないが所々赤く滲みその赤は黒色へと変色していた。
「魏嬰」
含光君は俺に剣を向けていた、優しいお前がどうしてと重い思考で考えるけど分からない・・そう分からないんだ。
「含光君、俺はどうなってんだ」
「分からないのか君は・・その手を見て、足元を見ろ」
自分の手を見る赤黒い血まみれだ、足元も同じで血だまりだ・・あれ?
「覚えていないのか」
「俺は・・」
含光君の後ろに集まる天使たちが俺に向かって声を荒げた。
3286「これで永遠のお別れだな含光君」
真白な穢れを知らない翼を持った天使に最期の言葉を送ってやった
「一人で堕ちるつもりなのか」
「俺は元々ひとりだよ」
この漆黒の羽も最初は白い色をしていた、何時の頃からかは覚えてはいないが所々赤く滲みその赤は黒色へと変色していた。
「魏嬰」
含光君は俺に剣を向けていた、優しいお前がどうしてと重い思考で考えるけど分からない・・そう分からないんだ。
「含光君、俺はどうなってんだ」
「分からないのか君は・・その手を見て、足元を見ろ」
自分の手を見る赤黒い血まみれだ、足元も同じで血だまりだ・・あれ?
「覚えていないのか」
「俺は・・」
含光君の後ろに集まる天使たちが俺に向かって声を荒げた。
羽神弓槻
DONEsu様の企画に乗っかってみましたチャレンジ第二段!「温泉」のネタの筈。このお話は「温泉」ネタとして成立するのだろうか?
#真冬の女体化魏嬰ちゃんまつり
その冬の寒い日たまたま休憩室の職場の同僚たちの談話が耳に入ってきた。
「次の休み彼女と温泉旅行に行くんだ」
「おーやったじゃん。しかし良く予約取れたな今の時期どこも満室だろ」
缶コーヒを片手に盛り上がっている様子だ、もう少し声のトーンを落としてもらいものだが楽しそうだし私が何か言う権利もない。
「いやさ、俺頑張ったんだぜ一年前から予約したんだ彼女の誕生日に合わせて」
ふふんと胸を叩いて誇らしげに話す彼を心の中で努力が実って良かったなと言ってみた。
「あっ藍さん、声でかかったですか、すんません」
「いや気にするな。私は外回りに出るがそのまま直帰するから後の事は頼む」
「分りました。おつかれさまです」
「お疲れ様です」
3584「次の休み彼女と温泉旅行に行くんだ」
「おーやったじゃん。しかし良く予約取れたな今の時期どこも満室だろ」
缶コーヒを片手に盛り上がっている様子だ、もう少し声のトーンを落としてもらいものだが楽しそうだし私が何か言う権利もない。
「いやさ、俺頑張ったんだぜ一年前から予約したんだ彼女の誕生日に合わせて」
ふふんと胸を叩いて誇らしげに話す彼を心の中で努力が実って良かったなと言ってみた。
「あっ藍さん、声でかかったですか、すんません」
「いや気にするな。私は外回りに出るがそのまま直帰するから後の事は頼む」
「分りました。おつかれさまです」
「お疲れ様です」
羽神弓槻
DONEsu様の企画に乗っかってみました。皆さま今の季節に合わせてクリスマス&サンタコス魏嬰ちゃんをアップしている中
何故かお正月ネタを持ってく来る自分・・・
#真冬の女体化魏嬰ちゃんまつり
一月三日の朝
「苦しい」
魏家の一室で魏嬰が小さく呟いた。
「我慢しなさい、貴女が今年の初詣は振袖着たいって言ってたんでしょ」
腕を組んで呆れた顔をして娘の着付けを見ていた、ちなみに着付けをしているのは父親だった。
「まぁまぁ、結婚する前で良かったじゃないか。成人式はスーツだったからね。よし完成、阿羨に合ってるぞ」
「ありがとう父さん」
魏嬰はお礼を言った後全身が見れる鏡を見ながら長い袖を腕に巻いたりして満足そうな顔をしている。
「さて次は母の出番ね!可愛く結ってあげるわ」
自分の胸をドンと叩いてウインクした母に笑顔でウインクを返した。
「うん、羨羨をとびきり可愛くして藍湛が惚けるくらいに」
長い黒髪に櫛を通しローポニーテールに仕上げる髪飾りは落ち着いた色を使う、後ろ髪をまとめる紐はお気に入りの赤と藍忘機に貰った白の髪紐と使ってみた。
2518「苦しい」
魏家の一室で魏嬰が小さく呟いた。
「我慢しなさい、貴女が今年の初詣は振袖着たいって言ってたんでしょ」
腕を組んで呆れた顔をして娘の着付けを見ていた、ちなみに着付けをしているのは父親だった。
「まぁまぁ、結婚する前で良かったじゃないか。成人式はスーツだったからね。よし完成、阿羨に合ってるぞ」
「ありがとう父さん」
魏嬰はお礼を言った後全身が見れる鏡を見ながら長い袖を腕に巻いたりして満足そうな顔をしている。
「さて次は母の出番ね!可愛く結ってあげるわ」
自分の胸をドンと叩いてウインクした母に笑顔でウインクを返した。
「うん、羨羨をとびきり可愛くして藍湛が惚けるくらいに」
長い黒髪に櫛を通しローポニーテールに仕上げる髪飾りは落ち着いた色を使う、後ろ髪をまとめる紐はお気に入りの赤と藍忘機に貰った白の髪紐と使ってみた。
羽神弓槻
DONE書き始めたのは、今年の7月でずっと放置していたので終わらせてみた。なんだか消化不十分な気もするけれどこれはこれで・・・・
社畜忘羨AU いつも顔色を悪くして出勤してくる同僚がいる、名を魏無羨という仕事は出来るし愛想も良いいのだが嫌いな相手には徹底的塩対応する男だ。
「あーおはよう藍湛」
今朝も青白い顔をしているなと思いながら声をかけた。
「おはよう顔色が悪いが朝食はとっているのか」
んーと首を傾げて鞄の中からカロリーメイトを出しかじった後笑いながら答えるこのやりとりが私達の朝の恒例になっている。
「これが朝ごはん、あと本日はこれが追加されているぞ。豪華だろ」
エナジーチャージと缶コーヒーを机に並べた。
「帰宅した後はちゃんと食事はとっているのか」
「適当に食べて酒呑んでお風呂入ってお布団にダイブ」
はぁーと藍湛はため息をつくがその様子をにやけた顔で魏嬰は眺めていた。
2741「あーおはよう藍湛」
今朝も青白い顔をしているなと思いながら声をかけた。
「おはよう顔色が悪いが朝食はとっているのか」
んーと首を傾げて鞄の中からカロリーメイトを出しかじった後笑いながら答えるこのやりとりが私達の朝の恒例になっている。
「これが朝ごはん、あと本日はこれが追加されているぞ。豪華だろ」
エナジーチャージと缶コーヒーを机に並べた。
「帰宅した後はちゃんと食事はとっているのか」
「適当に食べて酒呑んでお風呂入ってお布団にダイブ」
はぁーと藍湛はため息をつくがその様子をにやけた顔で魏嬰は眺めていた。
羽神弓槻
PROGRESS藍家パロの続き・・・最後まで書ききったら支部にあげる予定。たとえばこんな恋の始まり3 空を見上げる澄んだ空気と青い空そして白い雲が浮かんで絶好のお昼寝日和だと心の中で呟いた。
「みんなーご飯だぞー」
家訓に引っかからに位の声を広い緑の絨毯へ響かせると茂みや木々の下からわらわらと白い兎達が顔を出し声の主に向かって飛び跳ねてくる。
「羨羨達も来いよ、忘機兄さんの代わりで悪いけど」
沢山の野菜を乗せた籠を降ろすと兎達は黙々と食べ始める、少し遅れて黒兎が三羽魏無羨の横に寄って来て鼻をスンスンさせていた。
「まだお仕事から戻って来てないんだ。藍先生が言うには明日の未の刻辺りに帰ってくるかもって言ってたよ」
籠から人参を三本取り出して黒兎達の前に置くと魏嬰の言葉を理解しているのか頷いた様な仕草をした後カリカリと齧り始めた。
1674「みんなーご飯だぞー」
家訓に引っかからに位の声を広い緑の絨毯へ響かせると茂みや木々の下からわらわらと白い兎達が顔を出し声の主に向かって飛び跳ねてくる。
「羨羨達も来いよ、忘機兄さんの代わりで悪いけど」
沢山の野菜を乗せた籠を降ろすと兎達は黙々と食べ始める、少し遅れて黒兎が三羽魏無羨の横に寄って来て鼻をスンスンさせていた。
「まだお仕事から戻って来てないんだ。藍先生が言うには明日の未の刻辺りに帰ってくるかもって言ってたよ」
籠から人参を三本取り出して黒兎達の前に置くと魏嬰の言葉を理解しているのか頷いた様な仕草をした後カリカリと齧り始めた。
羽神弓槻
DONEヤッカ様(@yakkapuu)の「剣と笛と琴と剣と時々あるじ」https://www.pixiv.net/artworks/112524802
お話が可愛くて素敵すぎたので小話を書いてみたくなりまして・・・m(__)m
真夜中の内緒話真夜中の内緒話
何十年ぶりだろう、この景色と楽しい空気を感じたのは。
《あるじ、あるじ~今夜はここで寝るの?》
満天の星空の下で焚き火に使う小枝を拾っている主の 魏無羨にご機嫌な声で話しかけた。
「ああそうだぞ、随便は野宿久しぶりだもんな。あんま騒ぐなよって言っても俺達以外お前らの声は聞こえないけどな」
そう言って主は嬉しそうな顔で鼻歌まで歌っているからオレもつられて真似してみたんだけど上手く歌えなかった。
随便は大好きな主魏無羨にもう一度歌ってと口にしようとしたのだが・・・。
「魏嬰」
「藍湛、このくらいで平気かな」
「問題ない」
集めた小枝に火が灯って夜空に煙がゆらゆらと延びていくのを随便は嬉しそうに見上げてころりとその場に大の字に転がった。
2593何十年ぶりだろう、この景色と楽しい空気を感じたのは。
《あるじ、あるじ~今夜はここで寝るの?》
満天の星空の下で焚き火に使う小枝を拾っている主の 魏無羨にご機嫌な声で話しかけた。
「ああそうだぞ、随便は野宿久しぶりだもんな。あんま騒ぐなよって言っても俺達以外お前らの声は聞こえないけどな」
そう言って主は嬉しそうな顔で鼻歌まで歌っているからオレもつられて真似してみたんだけど上手く歌えなかった。
随便は大好きな主魏無羨にもう一度歌ってと口にしようとしたのだが・・・。
「魏嬰」
「藍湛、このくらいで平気かな」
「問題ない」
集めた小枝に火が灯って夜空に煙がゆらゆらと延びていくのを随便は嬉しそうに見上げてころりとその場に大の字に転がった。
syu_u_ka
DONE閲覧ありがとうございます。時間軸は観音堂の件が終わり数ヶ月たった位。
ゆっくりですがこの続きというか別視点で曦澄の話を書いてます。
思いついた妄想を書き綴たため文章は脈絡ないかもです。 9
羽神弓槻
PASTpixivの方で投稿していた忘羨小説です。7月26日は幽霊の日という事なので、それっぽい話を書いていたのでこちらで加筆修正したのをあげてみました。
君と歩いて行く未来君と歩いて行く未来
夷陵老祖の魂を封じて十二年目が経った時仙門一同が恐れる事態が起こった。
その日は天候が悪くあちこちで雷が落ち森が火災や崖が崩れるなど様々な自然災害が起こっていた、そして皆考えない様にしていたあの雷が封じているあの禁忌の場所に落ちないかと、その不安は的中し封じている陣が少し崩され慌てて五大世家数名が集まった。「少し陣が緩んだだけみたいだ、この程度なら修復可能だが強化もしておくか。今なら中で眠っている夷陵老祖の魂が出てくる事はなかろう」
「もし出てきたとしても、今度は魂を完全に消滅させればいいだけの事だ、その方が皆怯えずに安心して暮らせるだろう」
「江宗主、彼の魂はここ十二年暴れる事もなく静かに眠っているのだからそのような事は言わないで欲しい」
6007夷陵老祖の魂を封じて十二年目が経った時仙門一同が恐れる事態が起こった。
その日は天候が悪くあちこちで雷が落ち森が火災や崖が崩れるなど様々な自然災害が起こっていた、そして皆考えない様にしていたあの雷が封じているあの禁忌の場所に落ちないかと、その不安は的中し封じている陣が少し崩され慌てて五大世家数名が集まった。「少し陣が緩んだだけみたいだ、この程度なら修復可能だが強化もしておくか。今なら中で眠っている夷陵老祖の魂が出てくる事はなかろう」
「もし出てきたとしても、今度は魂を完全に消滅させればいいだけの事だ、その方が皆怯えずに安心して暮らせるだろう」
「江宗主、彼の魂はここ十二年暴れる事もなく静かに眠っているのだからそのような事は言わないで欲しい」