とりっこ
DONE久しぶりの現パロカム隼。にぶすぎるおじさんどうかと思う。熱海へ行きましょうカムイは唐突に「おめでとうございます!」と言って手に持たされた封筒をじっと見る。
おめでとう、とはどういうことだろうかと首を傾げるが、誰からも何の説明もない。
「すげぇじゃん、カムイ!」
「やったな!」
拓馬と獏に両脇を固められ囃し立てられるが、その凄さとやらもよくわからない。
自分はただ隼人に頼まれた買い物をして、レジで渡された抽選券とやらと引き換えにガラガラと小さなハンドルを回しただけだ。もともと抽選所に行くつもりもなかったが、せっかくだから引かねぇともったいないだろうと、何故か買い物についてきた拓馬と獏に半強制的に連れて来られてしまった。
コロリと飛び出てきた金色の玉を見て、周囲はわっと湧き上がる。どうやら、状況を把握出来ていないのは自分ひとりだけのようだ。
1491おめでとう、とはどういうことだろうかと首を傾げるが、誰からも何の説明もない。
「すげぇじゃん、カムイ!」
「やったな!」
拓馬と獏に両脇を固められ囃し立てられるが、その凄さとやらもよくわからない。
自分はただ隼人に頼まれた買い物をして、レジで渡された抽選券とやらと引き換えにガラガラと小さなハンドルを回しただけだ。もともと抽選所に行くつもりもなかったが、せっかくだから引かねぇともったいないだろうと、何故か買い物についてきた拓馬と獏に半強制的に連れて来られてしまった。
コロリと飛び出てきた金色の玉を見て、周囲はわっと湧き上がる。どうやら、状況を把握出来ていないのは自分ひとりだけのようだ。
kumao_eokaku
DONEカム隼webオンリー「奈落の底で待ち合わせ」の主催者様、参加者様そして絵文字やDMを下さった皆様ありがとうございました!お礼というかむしろお礼参りなのでは…と不安ですがお礼のカム隼マンガをご査収ください。一応背後注意です。 2Siino
MAIKINGカム隼webオンリー「奈落の底で待ち合わせ」おめでとうございます漫画13ページ中4ページ公開します。間に合いませんでした無念…残りの9頁は、下適当描き+台詞入れ迄できています
前4頁同様下描きクオリティーペン入れ予定なので、1週間以内には公開できる予定です
パスワードや公開期限はないので、ご自由に見て頂けたら嬉しいです 4
とりっこ
DONE書き下ろしその二 カムイくんはこの後出てきます畏憚牡丹灯篭 ぽたりと水が垂れてきて目が覚めた。
正確には、布団に横たわっている自分の顔に水が垂れてくるのが見えた。
それはひどくゆっくりと落下してくるように思えて、(あぁ、落ちてくる)と考える時間まであったように感じたが、実際にはほんの一瞬のことだったろう。
何故だか避けなければとは考えず、頬に当たりはじけ飛んだ水滴を手で拭おうとして、腕が動かないことに気付く。あぁ、腹の上に針が乗っている。たった一本だ。たった一本の縫い針が垂直に乗っているだけで、まるで巨大な岩でも乗せられているかのように身動きが取れない。そこへもう一滴、水滴が落ちて来る。
今日は夕暮れから雨が降っていた。ここのところ、雨が降ることが多いように思う。
1867正確には、布団に横たわっている自分の顔に水が垂れてくるのが見えた。
それはひどくゆっくりと落下してくるように思えて、(あぁ、落ちてくる)と考える時間まであったように感じたが、実際にはほんの一瞬のことだったろう。
何故だか避けなければとは考えず、頬に当たりはじけ飛んだ水滴を手で拭おうとして、腕が動かないことに気付く。あぁ、腹の上に針が乗っている。たった一本だ。たった一本の縫い針が垂直に乗っているだけで、まるで巨大な岩でも乗せられているかのように身動きが取れない。そこへもう一滴、水滴が落ちて来る。
今日は夕暮れから雨が降っていた。ここのところ、雨が降ることが多いように思う。
とりっこ
PROGRESSカム隼本書き下ろし進捗欲望二十四時 何故この人と二人きり、こんな所に居るのか。
カムイには全く理解出来ていなかった。いや、理解出来ないというよりもしたくない、何なら頭が現在置かれている状況を全力で拒否していると言っても、過言ではなかった。
しかもこの地獄は、あと二十時間以上は続く予定だ。
(見落としたのか)
隼人に読んでおけと与えられた分厚い資料には、全て目を通した。内容も理解出来ていたはずだ。それに加えて、念押しのように一週間前に行われた伊賀利からの事前ミーティングでは、訓練の一環とのことだったが。
(何故こんなことを行う必要がある)
あの研究所において、無意味な訓練を行うことは絶対にないはずだが、その意図が掴めない。わかっているのは自分が試されている……特に忍耐方面において、ということだけだった。
1247カムイには全く理解出来ていなかった。いや、理解出来ないというよりもしたくない、何なら頭が現在置かれている状況を全力で拒否していると言っても、過言ではなかった。
しかもこの地獄は、あと二十時間以上は続く予定だ。
(見落としたのか)
隼人に読んでおけと与えられた分厚い資料には、全て目を通した。内容も理解出来ていたはずだ。それに加えて、念押しのように一週間前に行われた伊賀利からの事前ミーティングでは、訓練の一環とのことだったが。
(何故こんなことを行う必要がある)
あの研究所において、無意味な訓練を行うことは絶対にないはずだが、その意図が掴めない。わかっているのは自分が試されている……特に忍耐方面において、ということだけだった。
とりっこ
DONE権力が欲しい隼人の現パロカム隼。結婚する話ってこういうものじゃないよねって薄々気付いています。20230817_結婚してくれるって本当ですか「そういえば……」
と、隼人が何か思いついたようにカムイへと声を掛ける。
「お前は、恐竜帝国の王子だったな」
「はぁ、まあ……一応王位継承権は持っていますが」
夕食を食べ終わり、隼人はリビングのソファでテレビのニュースを眺めながらコーヒーを飲んでいる。台所まで運んできてもらった食器を片付けるのは、カムイの役目だ。
食洗器もあるが、隼人の手伝いで忙しくてそれどころではないような時しか使用していない。
手洗いに特にこだわりがあるわけではないが、作りながら片付けもしてしまうので、食べ終わったあとあまり入れるものがないせいもある。
すっかり慣れた手つきで皿や茶碗を洗いながら、隼人の意図を計りかね、何を今さら言っているのだろうとカムイは首を傾げる。
1511と、隼人が何か思いついたようにカムイへと声を掛ける。
「お前は、恐竜帝国の王子だったな」
「はぁ、まあ……一応王位継承権は持っていますが」
夕食を食べ終わり、隼人はリビングのソファでテレビのニュースを眺めながらコーヒーを飲んでいる。台所まで運んできてもらった食器を片付けるのは、カムイの役目だ。
食洗器もあるが、隼人の手伝いで忙しくてそれどころではないような時しか使用していない。
手洗いに特にこだわりがあるわけではないが、作りながら片付けもしてしまうので、食べ終わったあとあまり入れるものがないせいもある。
すっかり慣れた手つきで皿や茶碗を洗いながら、隼人の意図を計りかね、何を今さら言っているのだろうとカムイは首を傾げる。
Siino
DOODLEアニアクのカム隼的な。別垢で竜隼前提の結果Cパート後にカム隼になる妄想呟いててそれの絵だった気がするのですが妄想削除してるので絵だけ残りました。カムイきゅんに撃たれた後、生き残ったけれど余命いくばくない博士…だったかな。とりっこ
TRAINING20230415鍵垢での呟きを落書き的に書いてみたカム隼。謎シチュが過ぎる。ラプンツェル背中が熱い。
炎の勢いはまるで衰えることなく、狭い吹き抜けの中を喰い尽くすように上へ上へと浸食してくる。
階下はもう火の海だろう。どうにもならずに吹き抜けに沿うように作られた階段を、隼人を抱きかかえたまま駆け上がる。
力が入らないらしい長い脚のせいでバランスを取りにくいが、カムイの力なら大したことはない。
ぐっと首にかけられた腕に力が籠る。
「カムイ」
柄にもない小さな声が何を伝えようとしているのかわかってしまって、絶対に目を合わせるものかと目線を上げる。
どうせ俺を置いていけとか、ろくなことを言わないに決まっている。
隼人の声を耳に入れるつもりがないことを、カムイのその顔で悟ったらしい。
小さく笑うと、灰で汚れた頬を拭ってくれる。
950炎の勢いはまるで衰えることなく、狭い吹き抜けの中を喰い尽くすように上へ上へと浸食してくる。
階下はもう火の海だろう。どうにもならずに吹き抜けに沿うように作られた階段を、隼人を抱きかかえたまま駆け上がる。
力が入らないらしい長い脚のせいでバランスを取りにくいが、カムイの力なら大したことはない。
ぐっと首にかけられた腕に力が籠る。
「カムイ」
柄にもない小さな声が何を伝えようとしているのかわかってしまって、絶対に目を合わせるものかと目線を上げる。
どうせ俺を置いていけとか、ろくなことを言わないに決まっている。
隼人の声を耳に入れるつもりがないことを、カムイのその顔で悟ったらしい。
小さく笑うと、灰で汚れた頬を拭ってくれる。
とりっこ
DONEゲッターでホワイトデーとはとかはあまり考えないようにしました。現パロカム隼。ザウルスくんたち巻き込んで本当にすまおも。
ホワイトデー的な何かエンジンの音に紛れてしまうこともなく、微かなリップ音が人ごとのように耳に入る。
隼人と家を出る時間が合う時は、車に乗せて行ってもらう。
昔は助手席に座りシートベルトを締めるのは楽しみでしかなかったが、今は早く免許を取らなければと焦る気持ちの方が大きい。
取ったところで隼人が大人しく助手席に座ってくれるのか、駐車場代がと言いつつもう一台車を買われてしまうのではと考えぬでもなかったが、さすがにそこまではしないだろうと思いたい。
「着いたぞ」
そんなことを考えている間に、いつも使っている駅の近くの駐車場に入ると車が停まる。ちらりと隣を見ると、隼人はいつも持ち歩いているノートPCで予定を確認しているようだった。
何となく車から降り難くてその横顔を眺めていると、カムイの視線に気付いてしまったのかふと目が合って。小さく笑った顔から目を反らせないでいたら次第にその顔が近付いてきて、冒頭に至る。
1256隼人と家を出る時間が合う時は、車に乗せて行ってもらう。
昔は助手席に座りシートベルトを締めるのは楽しみでしかなかったが、今は早く免許を取らなければと焦る気持ちの方が大きい。
取ったところで隼人が大人しく助手席に座ってくれるのか、駐車場代がと言いつつもう一台車を買われてしまうのではと考えぬでもなかったが、さすがにそこまではしないだろうと思いたい。
「着いたぞ」
そんなことを考えている間に、いつも使っている駅の近くの駐車場に入ると車が停まる。ちらりと隣を見ると、隼人はいつも持ち歩いているノートPCで予定を確認しているようだった。
何となく車から降り難くてその横顔を眺めていると、カムイの視線に気付いてしまったのかふと目が合って。小さく笑った顔から目を反らせないでいたら次第にその顔が近付いてきて、冒頭に至る。