mfmf_bmb
DONEチェズモク。下衆を潰すモクマさんが見たいチェズレイ。詐欺師の不完全な計画「そのお綺麗な顔を歪めてやろうか」
人気の無い路地でスーツの男はナイフをちらつかせ、ニヤニヤと口元に笑いを浮かべる。
少し時間をかけて親交を結んだ後に、自分にしか見せない顔という甘美な餌をぶら下げてやれば、多くの人間は心を許されているのだと思ってしまう。思考の止まった人間の相手など造作もない。この男の御し易さと、支配欲に塗れた言動は何もかも想定通りだった。
そう、詐欺師としては数週間の仕事を完璧に終えたところだった。必要な情報は全て手に入れたのだから、あとは綺麗に行方を消すなりして、この男の背後にある組織を潰して終わりだ。しかし、こうもモクマさんと離れて仕事をしていたのだから、少しご褒美があってもよいだろう。チェズレイは自らの犯行の痕跡という、もう一つの餌へと男を誘い込むことにした。
1054人気の無い路地でスーツの男はナイフをちらつかせ、ニヤニヤと口元に笑いを浮かべる。
少し時間をかけて親交を結んだ後に、自分にしか見せない顔という甘美な餌をぶら下げてやれば、多くの人間は心を許されているのだと思ってしまう。思考の止まった人間の相手など造作もない。この男の御し易さと、支配欲に塗れた言動は何もかも想定通りだった。
そう、詐欺師としては数週間の仕事を完璧に終えたところだった。必要な情報は全て手に入れたのだから、あとは綺麗に行方を消すなりして、この男の背後にある組織を潰して終わりだ。しかし、こうもモクマさんと離れて仕事をしていたのだから、少しご褒美があってもよいだろう。チェズレイは自らの犯行の痕跡という、もう一つの餌へと男を誘い込むことにした。
sakazuki_ssk
MAIKINGオンリ開催おめでとうございます!下絵かつ最後まで描き切れませんでしたがハロウィンなチェモ漫画このために
描き進めていたので、できているところまでうpします
完成したらぽいぴくや支部にうp予定です。捏造満載ですがよろしければ
ご覧ください。 9
Goho_herb
DONECHASE MORE!! 開催おめでとうございます&有難うございます!人魚なチェ×漁師なモクおじのパロディ作文です。
何もしてないけど書いてる人間はチェズモクと思いながら書きました。
元ネタツイート:https://twitter.com/Goho_herb/status/1453153039078944771?s=20
sweet home 潮騒に包まれ、波に揺られる船上で男が休憩の一服を楽しんでいる。ぽっ、ぽっ、と口から吐かれる煙は輪を描き、風に攫われ消えていく。海は時に恐ろしいが、時にこんな穏やかな一面も見せてくれるから好きだ。生活の糧も与えてくれる。
「――また、吸われているのですか?」
波の音に混ざって美しい声が耳に滑り込み、男はその声の主へと目を向ける。水面からは声と同様に美しい顔が現れ、船上の男を見ていた。咎める様な言葉とは裏腹に、その表情は柔らかい。
「お前さんがにおいが苦手って言うから葉を変えたよ」
「ええ、何だか甘い香りがしますね。好みの香りです」
「そりゃ良かった」
手漕ぎの船の側まで寄ってきた美麗な顔に、男は軽く笑って見せる。波に揺られる銀糸の髪は、陽の光を反射する水面と同化している様に見えて、どこもかしこも綺麗なもんだと男は感心した。……初めて出会った時からそう思ってはいるけれど。
5816「――また、吸われているのですか?」
波の音に混ざって美しい声が耳に滑り込み、男はその声の主へと目を向ける。水面からは声と同様に美しい顔が現れ、船上の男を見ていた。咎める様な言葉とは裏腹に、その表情は柔らかい。
「お前さんがにおいが苦手って言うから葉を変えたよ」
「ええ、何だか甘い香りがしますね。好みの香りです」
「そりゃ良かった」
手漕ぎの船の側まで寄ってきた美麗な顔に、男は軽く笑って見せる。波に揺られる銀糸の髪は、陽の光を反射する水面と同化している様に見えて、どこもかしこも綺麗なもんだと男は感心した。……初めて出会った時からそう思ってはいるけれど。
mfmf_bmb
DONEチェズモク。忍者が忍者してるはなし。忍者は眠れない 私はモクマさんより先に眠ることが多いとは思いますが。と前置きをしながら、チェズレイはベッドの中で少し身じろいだ。二人の間はベッドサイドランプのほのかな光に包まれている。
「あなた、こうして寝ていることが多くありませんか」
チェズレイは体の左側を下にして、横向きに寝てみせる。モクマからすれば、その観察眼には常に感心するものだが、寝相を言及されたのは初めてであった。
「え?」
「横向きに眠ると呼吸がしやすいとは言いますが」
新しい拠点で家具の配置が変わった時も、ベッドの上でなくソファで眠る時も。モクマは大抵同じような姿勢で眠っている。もちろん寝返りはしているのだが、仰向けやうつ伏せで眠っている所は、それほど見た記憶がないのだ、と。
844「あなた、こうして寝ていることが多くありませんか」
チェズレイは体の左側を下にして、横向きに寝てみせる。モクマからすれば、その観察眼には常に感心するものだが、寝相を言及されたのは初めてであった。
「え?」
「横向きに眠ると呼吸がしやすいとは言いますが」
新しい拠点で家具の配置が変わった時も、ベッドの上でなくソファで眠る時も。モクマは大抵同じような姿勢で眠っている。もちろん寝返りはしているのだが、仰向けやうつ伏せで眠っている所は、それほど見た記憶がないのだ、と。
itUDON
DOODLE #チェズモクワンドロワンライ お題「エプロン」どの時間軸で生きとんねんて感じですみませんがどうしてもエプロンママ攻め仕事帰りのパパ受チェズモクが描きたかったので...... 2
FUMIxTxxxH
DONEモクマさんの白髪の話。整えたやつをpixivにも上げます。
モクマさんの白髪の話 乾燥して纏まりのない短かな毛束が、キッチンの温かい空気を含んでふわふわと揺れている。もはや見慣れたざんばらの白髪頭。
――チェズレイの日々の努力の甲斐あって洗髪に毎回シャンプーを使うようになったので、触り心地は改善の兆候を見せている。本人は別に石鹸に拘りがあったというわけではないため主に説得ではなく習慣づけに時間を要した。根気強く声をかけ続け、時に実力行使も厭わず、どうせなら髪質に合うものをといろいろ試し……丹念に作物と向き合う農家の気持ちがわかった気がした。閑話休題。
そんなモクマの旋毛は頭頂部ではなく後ろがわに少し下りたところにある。一歩後ろに付いて歩くとちょうど真上から見下ろせる位置に。チェズレイはモクマの旋毛を真上から覗き込むのが好きだ。たまにどこかで引っ掛けてきたのか花弁やら木の葉やらを乗せていることがあって、さすがにそういう時は嘆息を禁じ得ないのだが。……今日はというとその中心に、前述の諸々とはまた毛色の違った不思議なものを発見したもので、チェズレイは躊躇いなく手を伸ばした。
5002――チェズレイの日々の努力の甲斐あって洗髪に毎回シャンプーを使うようになったので、触り心地は改善の兆候を見せている。本人は別に石鹸に拘りがあったというわけではないため主に説得ではなく習慣づけに時間を要した。根気強く声をかけ続け、時に実力行使も厭わず、どうせなら髪質に合うものをといろいろ試し……丹念に作物と向き合う農家の気持ちがわかった気がした。閑話休題。
そんなモクマの旋毛は頭頂部ではなく後ろがわに少し下りたところにある。一歩後ろに付いて歩くとちょうど真上から見下ろせる位置に。チェズレイはモクマの旋毛を真上から覗き込むのが好きだ。たまにどこかで引っ掛けてきたのか花弁やら木の葉やらを乗せていることがあって、さすがにそういう時は嘆息を禁じ得ないのだが。……今日はというとその中心に、前述の諸々とはまた毛色の違った不思議なものを発見したもので、チェズレイは躊躇いなく手を伸ばした。
makotocc
DONEイツさん(https://poipiku.com/1925173/)からいただいたネームでチェズモク漫画を描かせていただきました~!😂😂😂🙌🙌🙌💖💖💖 描いてる途中でアホほどスランプに突入してしまったんですがネームがめちゃエロ可愛くて頑張れました🔥💪😂💪🔥 ありがとうございました~! 3▶︎古井◀︎
MOURNINGそれなりの長文の冒頭になるはずだった手繋ぎするチェズモク(没) カーテンの僅かな隙間から差し込む朝日に目が眩んで、モクマは穏やかな微睡みから目を覚ました。
夜のうちにずれてしまったらしい枕を手探りで見つけ出し、頭の下に敷き直す。未だ隣で眠り続けるチェズレイを起こさないよう、努めて静かに、身体を横へと向き直った。
世界じゅうで大暴れ――とまではいかずとも、それなりに裏社会を騒がせ、その名を轟かせつつある新進気鋭の犯罪組織、ニコルズ・ファミリーのドン。それが現在、相棒を表す端的な肩書となっていた。
けれど、こうして毒気のない顔ですやすやと眠っている姿を見ているうちに、そんな裏社会での姿は忘れてしまいそうだった。
ミカグラのみならず世界中の警察機構を騒がせた例の大事件ののち、モクマがチェズレイとの『約束』の再確認とバディ継続を決めてから、気付けば一年が経っていた。そして最近、新たな約束をチェズレイと交わし、その結果として肩を並べて眠るようになってからは、更にひと月が経過しようとしている。
3416夜のうちにずれてしまったらしい枕を手探りで見つけ出し、頭の下に敷き直す。未だ隣で眠り続けるチェズレイを起こさないよう、努めて静かに、身体を横へと向き直った。
世界じゅうで大暴れ――とまではいかずとも、それなりに裏社会を騒がせ、その名を轟かせつつある新進気鋭の犯罪組織、ニコルズ・ファミリーのドン。それが現在、相棒を表す端的な肩書となっていた。
けれど、こうして毒気のない顔ですやすやと眠っている姿を見ているうちに、そんな裏社会での姿は忘れてしまいそうだった。
ミカグラのみならず世界中の警察機構を騒がせた例の大事件ののち、モクマがチェズレイとの『約束』の再確認とバディ継続を決めてから、気付けば一年が経っていた。そして最近、新たな約束をチェズレイと交わし、その結果として肩を並べて眠るようになってからは、更にひと月が経過しようとしている。