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    きって

    @kitto13

    @kitto13
    いかがわしかったり、暗かったりする
    タビヴェン🧦🐣

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    きって

    ☆ติดตามเงียบๆ

    タビヴェン

    #タビヴェン

    金魚になれないこいつを飼ってもいいか?とヴェントルーは手を差し出してきた。見ると屋台で売られているような赤い金魚がビニール袋に入っていて揺蕩っている。近所で夏祭りがあったことを思い出して金魚すくいでもやってきたのかと問いかけると捨てられていたのを拾ってきたのだとヴェントルーは言った。
    洗面器を借りるぞと風呂場に向かったヴェントルーに袋を押し付けられる。見るからに入っている水が少なく、袋の底に横たわるように漂っている金魚が弱っているのは明らかだった。
    「飼うのはいいが長くは無いかもしれないぞ」
    風呂場から戻ってきたヴェントルーに言う。
    「承知の上だ」
    ヴェントルーは薬缶に水道水を入れ沸騰させた後、直接薬缶にがらがらと氷を入れた。水温が常温になったのを確かめてから洗面器に移し、袋ごと金魚を洗面器に浮かべる。
    「これで少しはカルキが抜けたはずだ。後は袋の中に少しずつ水を入れて温度をあわせる」
    カルキを完全に抜くのは一晩かかるから、とりあえずこいつにはここで我慢してもらうしかなるまい。「もてばいいのだが」と袋の中に水を加えながらヴェントルーは呟く。
    「水も流れていない側溝に袋ごと捨てられていた。全く非道なことをする」
    吐き捨てるように言うヴェントルーを見てつくづく面倒みがいいやつだと心配になる。
    「意外と生き物に優しいよな」
    「意外とはなんだ。血はもらうし使役もするが、いたずらにいたぶるのは趣味ではない」
    金魚はなんとか身を垂直に持ち直しているように見えた。しかし動くことはなく尾鰭だけがゆっくりと揺らいでいる。
    「店で買うのはともかくこういう屋台の金魚はただでさえ弱いと聞くぞ」
    どこかで聞きかじったことを口にしてみる。
    「店? 魚屋のことか?こいつが売っているところは見たことないぞ」
    「そうではなくてだな…熱帯魚店とか、観賞用の魚屋だ」
    「観賞用と食用何が違う?」
    そりゃあ、と口を開きかけてはたと気づく。違い?食べられるかどうか?
    「…おいしいかどうかだ」
    自信なさげにそう言うとそうか、とヴェントルーが首を傾げる。
    「料理は呪薬の配合に似て、比率さえあっていれば美味とされるが食材の善し悪しはどうにも理解が及ばない」
    「吸血鬼だって好む血があるだろう?」
    「混ざり物がない限り血は血以外の何物でもないからな。希少性や嗜好は存在するが、同じ種族で食用かそうでないかなんて考えもしないな」
    「私が死んだら食べたいと思うか?」
    ヴェントルーはぴたりと動きを止めた。意に介さない風を装って質問を続ける。
    「私と他の人間の血、お前にとっては同等か?」
    「我輩は一般論を言ったまでだ」
    「そうだな。それが普通だ」
    洗面器に指を突っ込んで水面をぐるぐると回す。水が汚れて金魚に良くないと分かってはいても止められなかった。金魚はゆっくりと水流に身を任せて回遊し出す。いや、ただ流されているだけで泳いでいる訳では無いのかもしれない。
    「生きる上で食事は不可欠だ。飽食の時代であって初めて選り好みができる訳だが、吸血鬼様はまだそれは出来ないと見える」
    「それは…」
    「まあ、人間なんて美味か安価か鑑賞に堪えうるかで食用かどうか決めている哀れな生き物だが、愛着が湧けば食用の魚でも食べられなくなる程度の情はあるからな」
    「…我輩は、お前の血が一番美味いと思う」
    ヴェントルーに向かって濡れた手を払う。
    「私は死ぬぞヴェントルー。この金魚と同じぐらいの寿命しか残っていないかもしれない。」
    「お前は金魚とは違うだろう」
    「どこがだ?」
    「お前は自由だ。水がなくったってどこへでも行ける。縛られた我輩とは違う」
    ヴェントルーは泣いたように笑った。
    「お前の血液でしか生きられない体であればよかったのだがなあ。だが知ってのとおり誰の血だって受け付ける。生きていける。お前に置いていかれる。そんな覚悟なんてとっくにできている。だけど死に急ぐのはやめろ」
    濡れた手を洗いたてのタオルで包まれる。そうか、こいつ最期まで私の面倒を見るつもりなのかと朧げに思う。じゃあ、死んだら食べてみるか?と聞いてみるとそれはごめんこうむりたいと言われた。それでもなんだか私は満足してしまった。


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    คำตอบจากผู้สร้าง

    きって

    ไว้ทุกข์初夜失敗

    前半はTwitterに載せてた内容と同じなので読み飛ばしてください。
    えろくもないしほぼ会話文。
    リビングへと続くドアは細く開いたままになっている。開けっ放しはやめろと何度諌めても「どうせまた開けるんだからいいだろ?」と素っ頓狂な顔でタビコが言うものだからヴェントルーはその悪癖を直すことをとっくの昔に諦めていた。それでも開いたままのドアが目に入る度にその隙間を無くしてはいたものの、今日は全くその気になれない。
    タビコは今シャワーを浴びているはずだ。湯浴みが終わればあのドアからこの寝室に入ってくる。その事が恐ろしいのと待ち遠しいのとでヴェントルーの緊張は最骨頂に達していた。なんの前触れもなく寝室に入ってこられるよりかはドアの隙間からタビコの気配が伺えた方がいい。そう思って敢えて視界の端でリビングの様子を見てはいるが、結局はざわつく胸が抑えられず最終的には壁の一点を見詰めるのに留まった。ヴェントルーは落ち着きを取り戻そうとベッド脇に置いたルームライトに目を向けた。家電量販店で急遽手に入れた小ぶりなライトはリラックス効果だとかムード演出だとかそんな謳い文句が箱に書かれていて、ヴェントルーはむずむずとした心地でそれを手にしてレジへと向かった。アロマフューザーにも手を伸ばしかけたが、それはやり過ぎだろうとやめにした。今はそれを仇かのように睨み、ヴェントルーはベッドに正座する。
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    きって

    วาดไม่ได้死ネタ 卵を孵す話
    抱卵タビコに小さな卵を渡された。私が産んだんだと言うタビコに奇っ怪な冗談を言うものだと鼻で笑って見せると、至極真剣な顔で本当だと言うものだから面食らう。卵は一般的な鶏卵ぐらいの大きさで心做しか青みがかった殻を持つひどく冷たいものであった。
    「温めるのはお前に任す。孵るまで割れないようにするんだぞ」
    それじゃあといつも通りにタビコは仕事に向かって私と卵2人だけが家に残った。温めろと言われても吸血鬼の体温では具合が悪い。かと言っても湯で煮立たせる訳にもいかず、途方に暮れた私は野外の椋鳥に助けを求めると丁度産卵期だとかでついでに温めてくれるという。見返りとしてベランダの一角に巣作りと当面の餌やりを保証してやる。巣に置こうとするとそこには同じ様相の卵が4つ並んでいて自分の手元の卵と見比べるとこのまま置いてはどれがどれだかわからなくなるだろうと思いあたる。部屋にあったサインペンを片手に少し考え靴下のイラストを描いて、椋鳥の番には台所にあったイリコを分け与える。そうやって始まった抱卵は椋鳥の雛が孵化した後も終わることはなく、椋鳥の番と雛達はとっくに巣立って行ってしまった。仕方が無いので羽を入れた巾着袋にそっと卵を入れ、素肌に触れないよう首から下げる。最早手遅れなんじゃないかとタビコに聞いてみても彼女は慌てるんじゃないという。
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    ผลงานแนะนำ

    tsugu_tsugu1123

    ไมกิง逆転ドラロナの甘いだけの話を書きたいなぁと思って・・・。ページ数すげーーーー少ないかもしれませんができたら本にしたい・・・書き上げられればの話ですが(弱気)年齢制限ありにするかなしにするかまだ迷っている。
    タイトルは以前やった診断メーカー様より。
    https://twitter.com/tsugu_tsugu1123/status/1382685882910662662?s=19
    はちみつよりも少し甘い 吹き抜ける夜風に目を細めて、ロナルドは乱れた銀髪を撫で付けた。
     眼下に広がるビルの谷間に視線を這わせ、「どこだ……?」と、呟く。
     夜と同じ色の漆黒のマントを風にはためかせながら地上を見渡し、目を凝らした。月明かりも人工の明かりも届かない暗闇に向かって、その隅々まで見逃すまいと気配を探っていると、ある路地の奥に蠢く影を見つけ、青い瞳がきらりと輝く。
     「いた!」
     一声叫ぶと同時にトン、と軽くビルの屋上を蹴って宙に身を投げ出す。ひゅうひゅうと風を切り裂いて落下しながら、四肢にざわざわと銀色の獣毛が生え、肉体の形が変形して行く。口元の牙はますます大きく尖り、頭には獣の耳が生え、腰からにょっきりと尻尾がつき出す。地面に降りるまでの一瞬の間に、ロナルドは一匹の狼に変身していた。
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    DINT_94DR

    กราฟฟิตี้フォロワーの誕プレ!載せていいよと言われたので単体で……
    お試し終末世界ドラロナ。ナチュラルに恋仲同士です。
    明日世界が終わるなら「ねえ、明日世界が終わるなら、何がしたい?」

     ありきたりな質問だとは思った。無人島にひとつなにか持っていくなら〜とか、100万円手にしたなら〜とか、そういった類の。現実的ではない話に、正解など存在しない。だが、目の前の享楽主義者はそんな答えなど求めてないのだろう。ふと、付き合ってやることにする。

    「急に言われても思いつかないけど、でもまあ、いつも通りすごすんじゃねえの?」
    「んー、ちがうよ、そうじゃなくって。君の願望が聞きたいの。あるだろ、童貞卒業! とか」
    「それを俺が言っててめえは喜ぶのか?」
    「悲しみと怒りとその他諸々の真っ黒な感情で死にます」
    「アホのひと?」

     既に想像して死にかけてるアホは放っておく。ともあれやりたいこと、か。そもそも自分に何かを施す、だとか自分のために何かをする考えることが苦手な俺に聞くものでもない気はする。きっと面白い回答はできないし、それこそありきたりな答えしか導き出せない。頭に浮かんだソレを素直に伝えるのも、なんだか小っ恥ずかしいものであった。
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