未定晴れてる日の昼休み、食後は中庭にある大きな栴檀の樹の下で昼寝をするのが日課だ。ベンチとはいえないが、樹の周りには広さのある平らな縁石があるため、そこに横たわる。
子どもの頃、人一倍背が低かった日番谷は、成長するにはよく寝ることが一番と祖母に教えられた。それを一般的に高身長といわれる背丈になるまで長らく実践していたら、習慣付いてしまったので時間と天候が合えば昼寝をしている。
栴檀の樹は中庭の奥まった位置にあるため、校舎の喧騒は遠い。
陽の当たりすぎない木陰で浅く眠りについていた日番谷は、そろそろ時間だろうと、のそりと起き上がり伸びをした。手首に視線を向ければやはり予鈴の鳴る1分前。腕時計の示した時刻を確認し終えると校舎に向かって歩き出す。
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