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    garuhyu

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    garuhyu

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    ラーハルト視点
    ミラドシアでできちゃったラーヒュン
    ミラドシア独自解釈あり

    #LH1dr1wr

    ワンドロお題「魂の絆」ミラドシア。不思議な世界で、死んだ筈の俺は大地に立っていた。
    そう、死んだと思っていた。実際、死んでいた。


    「元の世界に帰ったら、お前はいないのだな…」
    無二の友、ヒュンケルが寂寥感を隠しもせず思い出すように俺に呟くのは、実は珍しいことではない。
    元の世界に帰ったらもう会えないのだと、俺も彼も疑いもしなかった。
    故に、

    一線を超えた。
    その行為に経験はあれど、好んだ相手とするのはお互いに初めてであった、というのは初夜の後で判明した事実だ。
    俺達はどこまで似た者なのか。


    それはともかくとして。
    俺は実はとても焦っていた。

    実は自分は生きているという記憶が先刻流れ込んできたためだ。


    絆の勇者が俺達の世界を追体験すると仲間の俺たちにも記憶が共有されるのだが、絆の勇者の体験はダイ様一行に視点がある。
    バーンパレスでバーンと戦っていた時期の別の場所で息を吹き返した俺の事は、俺以外に知りようがない。
    もっと先の記憶を共有すれば解決するのだろうが、それがいつかはまだわからないのが現状だ。

    そして、一線を超えた今のヒュンケルが元の世界で俺に会えない事を寂しがるのは、そういうムードの合図なのだ…
    知らなければそのまま寝台に流れ込むその空気を!どうすればいいというのか!
    当然いつもと違う反応に「?」と首を傾げるヒュンケルは可愛い。とても可愛い。可愛いパワーで押し倒すのもアリか。いや待て俺。そんな精神状態でコイツを抱いたらどんなこっぱずかしい台詞を吐いてしまうか我ながら自信がない。最悪ヒュンケルに何か悪いものを食べたのか心配される。コイツはそういう奴だ。

    厄介なのは、ミラドシアに存在する何かしらの縛りだ。俺が蘇生したことは俺しか知らない。皆が自然に知るまでそれを開示することは何故か憚られた。誰に言われたわけでもないが…この俺がバラン様に蘇生の事実を明かせないでいるのだ。その縛りの強力さは身に染みている。

    だから。

    「…いる」
    「?」
    「元の世界にも、俺はいる。お前に張り付いているぞ。そういう心配はしなくていい」

    少し驚いた顔をして…泣きそうな顔で破顔されて、思わず口を塞ぐ。
    余計な事を考えないように、考えさせないように、舌を絡め、呼吸を奪う。
    背に回された腕の感触が心地よい。

    なんとなく、死んだ者だからこそヒュンケルはここまで身を委ねているのだということは感じている。
    実は生きていると告げたら、高い確率で避けられる気配がする。
    自分でも、死んだ者だから主君よりも友を優先できていたのだから人の事は言えない。

    あらためてこのミラドシアという奇跡の凄まじさを痛感しながら、身体を繋げていく。
    この「絆」を世界が変わろうとも、必ず確実にするのだと誓いながら。
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