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    jooo_taros

    @jooo_taros

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    jooo_taros

    DONE高専五七が付き合って現在の五七になるまでの話。前回の話に至るまでの二人を書いていくつもりです。長くなりそうなので少しずつこちらに上げていきます。
    その日は夏油の任務に灰原が同行しており、体術訓練の授業は五条と二人きりだった。
    五条と二人きりになることは珍しいことではなかった。呪術高専に入学した直後から唯一の同級生である灰原は一つ上の先輩である夏油に懐き、上級生とペアを組んで訓練や任務に同行する際は自然と夏油・灰原、五条・七海のペアになることが決まっていた。ただでさえ特殊な学校故に人数が極端に少ない呪術高専である。二年生で紅一点の家入は前線には向かわないため、五条と二人きりになる機会は今まで何度もあった。しかし、この日の五条は様子がおかしかった。そわそわと落ち着かず、七海と目を合わせようとしない。普段なら小学生のような悪態をつきながら七海に絡んでくるのに休憩中もずっと無言だった。そのくせちらちらと七海の方へ視線を向けてくるのだから正直気味が悪い。いつも一緒に悪ふざけする夏油がいないので調子が出ないのだろうか。いや、今までだって夏油がいないことはあったが、変わらず七海にうざ絡みをしていたではないか。では、具合でも悪いのだろうか。しかし、手合わせをしていた際、いつもと変わらない様子で七海を投げ飛ばしていた五条の具合が実は悪かったなんて思いたくなかった。
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