それは二人で決めること「気の合うやつとルームシェアか、憧れるなー。あ、でも、どっちかに恋人とかできたら気ぃ遣うか……?」
高校時代からの友人とルームシェアをしている。そう話したところ、返ってきたのがこの言葉だった。コイビト。司が目を見開いていると、友人は苦笑した。
「いや、お前はあんまそういうのキョーミないかもしんないし、お前の友達のこともよく知らないからわかんないけど」
俺だったらそうなるかもってだけの話な。そう注釈を入れたのは、司があまりに呆然としていたせいだろうか。
何度も反省文を書かされながらも無事高校を卒業した司と類は、類の提案でルームシェアをしている。もうこの生活も数ヶ月目になり、互いの習慣の違いに折り合いをつけながら暮らすのにも段々と慣れてきた頃合いだ。
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