嵐を待っている「なあ、二人ってどこまで行った?」
久しぶりに5人が揃ったピザパーティー後の和やかな談笑タイムに爆弾を落としたのは叶だった。きらきらと、わざとらしいくらいに輝かせた瞳で村雨に問いかける。純粋を装おうとする意志。しかし、よく見るととても楽しそうな、ちょっと意地悪をしてやろうという顔をしている。
「んなこと、おおっぴらに聞くな!」
キッチンからすぐさま獅子神が大声で牽制するが、叶は全く堪えない様子でにやにや笑って村雨を見ている。問いを投げかけられた村雨は切れ長の目で叶をじっと見返した。
「どこまで、とは?」
「そんなの決まってんじゃん、なあ?ユミピコ?」
「そうだな。おまえたち2人が性交してようがなかろうが、神はどちらでもよいのだが」
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