Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ichiei

    @ichiei

    オリジナルのテキストをしあげる練習してます。
    最近はTRPGやソロジャーナルのメモも多め。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 31

    ichiei

    ☆quiet follow

    Alone Among the Stars プレイログpart1(SS形式)
    同じ内容をレポート形式で書いたモノは別途掲載します。

    Alone Among the Stars
    https://noroadhome.itch.io/alone-among-the-stars


    part2で完結予定

    #ソロ・ジャーナル
    soloJournal.
    ##ソロ・ジャーナル

    Alone Among the Stars プレイログpart1(SS形式)1D6 (1D6) > 2

    7 of diamonds
    ⯁ Diamonds
    Diamonds are living beings: People like or unlike you, fish, dinosaurs, wolves, birds, giant insects, etc.
    7: Near a volcano.
    1D6 (1D6) > 6
    On a 5-6 you spot it as you are resting.

    5 of hearts
    ♥ Hearts
    Hearts are ruins: Mysterious obelisks, vine-covered temples, abandoned dwellings for people bigger than you, a wrecked spaceship, etc.
    5: In a treetop.
    1D6 (1D6) > 5
    On a 5-6 you spot it as you are resting.

    --------------------------------------
    ハロー、ちっぽけな僕の船。
    ハロー、だだっぴろい宇宙空間。
    今日も果てしない探索を始めようじゃないか。

    僕の名前は■■■■。宇宙探査用のアンドロイドだ。長い間、ひとりで宇宙を旅している。僕の稼働目的は、古代文明が残した失われた惑星を見つけ出し、そのデータを地球に送り返すこと。それだけだ。

    僕の相棒は「ノマド号」というこぢんまりした錫色の船だ。数十年のあいだ星々を越えて、未知の惑星を探し続けてきた。
    けれど、僕みたいなネジと回路の寄せ集めと比べれば、宇宙はどうしようもなく広い。
    ひとりでいることはどうってことなかった。ただ時折、何かを発見したいという焦燥のような欲望のようなバグに胸を締め付けられた。

    そんなある日、僕は恒星系XK-45の未探査領域にある小惑星帯の観測を行った。スタティックノイズの海にも似た、いつもの単調なルーティンワーク。
    電波的に目を引くものは取り立ててなかった。が、漠然とした引っかかりが
    僕の内面に生じた。
    僕は予備の光学システムを立ち上げる。するとセンサーが微弱な波動を捉えた。規則的に点滅するその光は、惑星の公転によるものに違いなかった。
    僕はいくらか興奮しながら、ノマド号のメインセンサーで詳細なスキャンを開始した。僕はすぐに、ノマド号のメインセンサーをフル稼働させ、さらに詳細なスキャンを開始した。
    そして見つけたのが、まだ誰にも知られていない惑星「ケレニア」だった。

    ケレニアは美しい惑星だった。青い大気、豊かな森林。地球に似た成分を持ち、生命が存在できる条件を完璧に備えている。興奮が高まり、僕はすぐに着陸を試みた。

    しかし、そのときの僕はどうやら浮かれすぎていたらしい。少しばかり着陸手順を疎かにしてしまった。
    ケレニアの火山地帯に接近しすぎたのだ。降下軌道が狂い、僕の船は危険な活火山のすぐ近くに不時着した。致命的な損傷こそ船体にみられなかったものの、細かな不具合があちこちに発生している。当面の活動に差し支えが出るとは思えなかったが、これから先もそうだとはかぎらない。
    僕は一時的に探査を中断し、休息の合間に修復作業に取りかかった。

    そのときだ。僕が船の外に出て、どう対処すべきか考えていると、小柄な影がいくつか現れた。
    僕は簡易スキャンを開始する。人型の炭素系生物だ。身長はおよそ120cmといったところか。敵意は感じられない。幼児のようなまじりなき興味をもって、彼等は僕に接近してきたらしい。
    数分ほどのモニタリングで把握したのは、彼等も音声言語を用いてコミュニケーションを行っているらしいということだ。
    残念ながら、彼等の言語は僕のデータベースのなかには含まれていなかった。しかし、彼らの表情や動きからは明らかな善意が感じられた。

    彼等は僕をツリーハウス風の住居へと案内してくれた。
    森林の高い木々の梢に複数の建造物が組み合わさり差し渡されて作られた集合体が広がっている。
    それは原始的でありながら巧妙、どこか洗練された技術を感じさせる不思議な構造だった。

    僕はありがたく彼等の配慮を受け入れて、数日間の滞在を決めた。自己修復プログラムを走らせながら、彼等の生活を観察した。
    彼等はまったくシンプルな生活を営んでいた。朝早くに行動をはじめ、夜間に休止をとる。狩猟採集によって物資を調達する。不足があれば、過剰を領する集団と物々交換によって取引を行う。
    時に怒る。時に笑う。時に泣く。
    1日の区切りには恒星と衛星のある方角へ3度ずつ感謝を捧げる。
    彼等の暮らしは無垢なアニミズムに満ちていた。機械の僕とは生きる目的からしてまるで違う。当然の事実を僕は何故だか、はなはだ好ましく感じた。

    いくばくかの意思疎通が可能となった頃、彼等は彼等が住まいとする森林より更に奥深くの地へと僕を案内した。
    一見すると瓦礫散らばる荒蕪の地。しかし、どうやらそこは彼等にとって霊域も同然の意義深い場所らしい。
    僕は彼等の心遣いに感謝しながら非破壊的サーチをおこなう。何物も損なわないように、何事も見はずさないように、ことのほか注意深く。

    ややあって僕はかつては壁画だったらしき遺構の残骸を発見した。
    仮想復元を実行する。それは天文図の一部だった。恒星系XK-45には他にも生命の存在する惑星があるらしい、その方角と距離をあらわしている。
    次の目的地が決まった。

    ノマド号の修復も終え、ケレニアを後にする準備はすっかり整った。終始、僕に協力的だった彼等に出立を告げると、彼等は僕に、旅路に必要な補給品を供与してくれた。
    別れは至極しめやかにとりおこなわれた。涼やかに、しかしどこか寂しい風に押されて、僕は再び宙へと戻った。

    天文図のデータはすべて入力したから、向こう数年ほどは自動航行に任せても差し障りないだろう。
    僕はノマド号のキューポラから外の景色を眺めた。宇宙は果てなく続く。けれども暗がりのいとまに光る星は、何処かしら暖かい色をしている。

    胸奥のバグが騒ぐ。探索を続行せよ、と。
    誰にともなく頷き返す。僕は目を閉じ次の星を想った。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    ichiei

    DONE名刺大のソロゲーム『THIRST』と『HUNGER』の進行メモ
    『THIRST』は吸血鬼に血を吸われる人間側の視点
    『HUNGER』は人間の血を吸う吸血鬼側からの視点
    2人の関係は恋人同士らしい。
    シンプルだけどブラックジャックに似た(他に適切なゲームがある気もする)ルールで遊びやすいけど緊張感があります。

    『THIRST』
    https://hyvemynd.itch.io/thirst

    『HUNGER』
    https://hyvemynd.itch.io/hunger
    『THIRST』&『HUNGER』リプレイキャラは同じだけど別時空と考えてくれ。
    まあ、エンディングはほぼ同じになっちまったんだけどな!
    ……ええ、あらかじめお断りしておきます。2回やって2回ともドボンしました。
    人間の一人称が「ぼく」吸血鬼は「わたし」ですが、とりたてて性別は特定していないです。あまり細部の設定を詰めずなんとかなれーっの精神で進めました。



    『THIRST』篇
    怖いの、と、恋人に尋ねられる。もちろんだ。怖いに決まっている。ぼくがこれから体験することはぼくのこれまでの生き方にはまったく関わりなかったことだから。
    そう、と彼女はぼくの手を手に取った。でも不安にするようなことはなにもないの。すべてわたしに任せて。いたいけな顔立ちにそぐわぬあでやかな笑みを浮かべながら、ぼくの耳元にささやく。ぼくはおとなしく葦のようにうなずくことしかできなかった。
    1809

    related works

    ichiei

    DONEソロ・ジャーナリング『Alone on the Hitman Red Eye』進行メモ

    今日も『Alone Among the Stars』のhackです。
    KEIRE様が翻訳した日本語バージョンでプレイさせていただきました。
    Red Eyeってなにか元ネタあるのかなと探したんですが、自分の知識ではとんと思い付きませんでした。昔から赤い瞳は魔女の象徴らしいけど、たぶん関係ないよな。
    先に断っておくとHitmanではなくなりました。
    まあかめへんやろ。このまえプレイした『You are a Muffin』だってタイトルにマフィンがあるのに、実際のプレイではマフィンになれる確率は6分の1しかなかったし。


    https://tubatic.itch.io/alone-on-the-hitman-redeye

    https://keirenorobata.booth.pm/items/3929444
    『Alone on the Hitman Red Eye』リプレイ【キャラクター設定メモ】
    一人称:わたし。
    女性。年齢不詳。20代のようでもあり50代のようでもあり。夜行列車にも関わらず薄くけぶったサングラスをかけているので、表情は見えづらい。質素な服装をしている。旅行者にしては荷物は少ない。
    体格はかなり細い。棒のような印象。性的魅力はほとんど感じられない。特になんの印象も残さない雰囲気。
    名前は敢えて設定しない。名無しのオプ。


    【part.0】
    列車は定刻通り駅を出発した。
    ビズのはじまりにはまだ早い。わたしは車内の座席に身を沈めつつ、車窓を流れゆくブルーの夜景に目をやった。
    美しい。
    だが、それだけだ。美しさとわたしはなんの関係もない。
    3277

    ichiei

    DONEマイクロコミックRPG『The Swamp You Die In』進行メモ
    出目に対応したコマ(イラスト)が自分に起こる出来事となる。コマに付属の質問に答えながら物語を進行する。
    ちょっと説明しにくいなあ。原作を見た方が早い、テキストを読まなくてもなんとなくわかるでしょうから。

    さらっとしてますが、リプレイには児童虐待や児童死亡の描写が含まれます。ご注意ください。

    ほんとうにほんとうにさくっと終わるものをプレイしたかった。と思ったら全然さくっといかなかった。
    でもこれぐらいの英語なら自動翻訳なくてもなんとかなるし。ネイティブでない自分にとって非常に見づらいフォントでしたけど。かわいい字体なんだけど癖が強くって。
    https://ive.itch.io/the-swamp-you-die-in
    『The Swamp You Die In』リプレイThere is peace in the SWAMP though the quiet is DEATH.
    ――Bret Harte

    page1:What brings you here3 (1D6):
    You find a mysterious map saving there's treasure in the swamp.
    What are you hoping the treasure could be

    ぼくんちのパパとママがつまんないことで言い争うようになってからもうどれぐらい経つだろう。
    けんかは嫌いだ。けんかが始まると、パパもママもぼくのことなんてまるで見なくなってしまうから。ぼくのことを透明なおばけみたいに無視して、すごく長いあいだ、お互いに汚い声と言葉で罵り合う。物が飛び交うことだってしょっちゅうだ。このまえなんかけんかが原因で僕の大事なマグカップが割れてしまった。大好きな樫の木のマグカップだったのに。こんなふうにして、いつのまにかいろんなものが壊れていくんだろうか。
    3216

    ichiei

    DONEソロ・ジャーナリング『You are a Muffin』進行メモ

    マフィン(ペストリーと書いた方がより正確か。サイコロの出目によってはマフィン以外のパン菓子となる)となってカフェを訪れる客を観察するソロ・ジャーナリング。
    マフィンには新鮮さ=FRESHNESSが設定されており、時間経過と共に新鮮さは失われる。よって「あまりに早く客に食べられてもちょっと悲しいが、放っておかれると美味しくなくなり、場合によっては廃棄されるので、それはそれで悲しい」という微妙な駆け引きが楽しめる。
    といっても要はただのマフィンです。気負わずプレイするのが吉。

    https://exeuntpress.itch.io/you-are-a-muffin

    参考:
    https://www.ejcra.org/column/ca_63.html
    『You are a Muffin』リプレイ!!
    このゲームにはどうやらミスがあるみたいです。
    ドリンクを選ぶとき「2D6」とルールブックにあるのに、ドリンクの種類は1~12の12種類。2D6だとどうしても1はないはずなのに。
    ですからこちらでドリンクオーダーは「1D12」に変更しました。


    ○ペストリーの種類を選ぶ
    1D6 (1D6) > 2
    「2. スコーン」に決定。

    私の名はクライヴ(Clive)。
    北米のとある街角のコージー・カフェ「kukuu」で作られたスコーンだ。
    もちろんイングランド式ではなくアメリカ式の手順を踏んで調理された。ハムとチーズをを挟んでいるからボリュームたっぷり。1つ食べれば十分な軽食になる。食感はざくざく。アメリカ風だから生地はちょっと甘めだが、ベーコンとチーズはちょいとしょっぱい。でもそのギャップがチープな美味しさを生むのさ。
    3294

    ichiei

    DONEソロ・ジャーナリング『The Skeleton Diary』進行メモ

    死して残された骨が生前を語るソロ・ジャーナリング。
    本来は骨の一人称で執筆するべきなんだろうが「そのほうが自分にとって楽だから」という身も蓋もない理由でインタビュー形式になった。

    先もあとも考えずに書き進める、ライブ感たっぷりでお届けします。
    https://calliing.itch.io/the-skeleton-diary
    『The Skeleton Diary』リプレイ⦁ ※1D6 (1D6) > 5
    ⦁ femur
    ⦁ 大腿骨
    ⦁ かなりがっしりしている。おそらくは成人男性の骨。右。風雪に痛み付けられた節はあるものの、折れた箇所は見当たらない。
    ⦁ 骨は語りはじめる。
    ⦁ ♡9
    ⦁ outrage
    ⦁ 怒りに満ちた口調で大腿骨はこぼす。俺はまだ生きていたかったと。こんな野っ原で終わる運命ではなかったのだ、と。が、所詮はただの骨だ。天の神様には白い塊が無意味にふてくされているようにしかみえないだろう。
    ⦁ ♣4
    ⦁ your enemy
    ⦁ 骨は語り続ける。
    ⦁ 俺は敵に殺された。怒気を込めて宣言する。
    ⦁ はてさてどんな強敵だったことやら?
    ⦁ ♠3
    ⦁ laughing
    ⦁ 骨は急に笑い出した。どうやら笑っちゃうほどの強敵だったらしい。尋常ならざる存在を前にすると笑うしかないのは、人間も骨も一緒らしい。まあ骨だって所詮は元人間でしかないのだから仕方がないところではある。
    4255

    recommended works