Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    nappa_fake

    @nappa_fake

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 😇 🙏 💘
    POIPOI 130

    nappa_fake

    ☆quiet follow

    #mirmプラス
    mfstと愛してるゲームをする話。
    弱くても可愛いし、めちゃくちゃに強くても良い。大変良い。

    #mirm夢
    #メフィスト(魔入間)
    #mirmプラス

    1/31I love you &... ある日の昼下がり。メフィスト様がやる気が出ないとボヤいていた。
     書斎の机でぐだっと突っ伏して唸っている。
    「なにか甘いモノをお持ちしましょうか」
    「それより、俺のやる気の出ること言って」
     あれだ、よく言われる「もっとかわいく言って」のもうちょいハードルが上がったバージョンだと思われる。
    「そうですねえ」
     ふと学校で聞いてきたサバトでよくやるらしいゲームを思い出す。
    「愛してるゲームってご存知ですか?」
    「知らない」
     パッとメフィスト様が顔を上げるので、立ち上がって机の向かいから、ゆっくり微笑む。
    「メフィスト様、愛しております」
    「えっ、うん、知ってるけど、うん」
    「照れたのでメフィスト様の負けです」
    「えっ、なにそれ! なにそれ!?」
    「つまり、ですね」
     愛してるゲームのルールを説明する。交互に愛してると言って、照れたり笑ったりしたら負けだ。
    「……わかった。全力でいく」
     全力とは。なに言ってんだと思ったけどメフィスト様のやる気は出たらしいから、まあいいか。問題はそのやる気が仕事を向いていないことだろうか。ダメじゃん。
    「愛してるよ」
    「存じております」
    「手強いなあ」
    「愛しておりますよ」
    「……好き」
    「メフィスト様、ハチャメチャ弱いじゃないですか」
     既に二回目にして二回とも照れ倒している我が主だ。今は顔を両手で抑えて唸っている。
    「普段のデレが少ないから、たまに言われると嬉しくて」
    「……左様ですか」
     私は一つ頷いてから机を周り、メフィスト様の横に立つ。机と椅子の背に手をついて、メフィスト様の耳元に口を寄せた。
    「愛しております、我が主。仕事を終えて、二人で過ごしたいですわ」
     ぐるんとメフィスト様がこちらを向いた。頭を引き寄せられて、唇が重なり牙がぶつかる。
     やがて糸を引いて顔が離れる。主の目はギラギラと光っている。
    「仕事が終わったら、続きをする」
    「お振るいくださいませ」
     頭を下げて下がる。……やり過ぎたなあ。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    肴飯のポイ箱

    DONEお題「相棒」
    変わらないものと、変えたいものについて。これからキダになる。そんなお話。
    変わらない、変わりたい 夜の帳が下りてから大分時間も経ち、今や空の天辺には艶やかに月が光り輝いている。月明かりによって漸く足元が見えるような部屋のさらに奥。窓も無い物置部屋は橙色の小さな室内灯によって照らされている。
    「あれ…やっぱりねえな」
     物置部屋からあちこち物を引っ張り出しては首を捻る長身の男は、最後に諦めきれないようにザッと散らかった部屋の中を見回す。が、お目当てのものは見つけられなかったのだろう。心なしかガックリと肩を落としながら部屋の電気を落とす。
     パチリ、と音を響かせてスイッチを押せば部屋の中はたちまち薄白い光が差し込むだけとなる。
    「ゴーキン」
    「おっジュラルドン。どうした?月光浴はもう良いのか?」
     ベランダに通じるガラス戸を器用に開けて、のっしのっしと音を立てながら自分の方へと歩いてくる白銀の相棒に、長身の男の正体であるキバナは、優しく笑いながら話しかける。いつもならもう少し月夜を浴びて楽しんでいる筈なのに、体調でも悪いのだろうか。そう、少し心配になってじっとこちらを見つめてきているジュラルドンのボディをチェックしようとした瞬間。
    4496