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    nappa_fake

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    #mirmプラス
    mfstと見当たらない秘書🌸の話
    41巻良かったですね。mfst沼に一緒に浸かってくれる方が増えるのをお待ちしています。

    #メフィスト(魔入間)
    #mirm夢
    #mirmプラス

    2/7シーツの波間に君 書類を確認してもらいたくて、秘書を探す。スケジュール調整を任せっぱなしなので、予定が重なった日は、彼女に聞かないと追加で予定を入れていいかどうか解らない。
    「いないなあ」
     書斎はもちろん、厨房にもリビングにもいない。寝室にも風呂場にもどこにもいない。
     出掛けたはずはない。もし出掛けるなら必ず声をかけていくから。けれど、あまりにも見つからないと不安になってくる。あの娘が俺を置いていなくなるなんてこと、あり得ないってわかっているのに、それでも胸がざわつくのはどうしようもなくて。
    「どこに行ったの」
     呟いて窓の外を見る。洗濯物がはためいている。もしかして?
     外に出て物干しの方を見に行くと、いた。
     乾いたシーツの山に埋もれて眠っていた。珍しく尻尾が出ているけれど、くったりとシーツに埋もれている。
     どうしたものか。外は別に寒くないし、日も当たっているから風邪をひくってことはなさそうだけど。俺の用事だって別に急ぐわけじゃない。気分転換を兼ねて好きな娘の顔を見に来ただけだ。
    「……」
     横に座って顔を覗き込む。すうすうと寝息を立てて寝ている。
     顔を寄せて口付けても寝ている。疲れているのかな。最近はそんなに忙しくはさせてないと思うけど。
     でも確かに庭は気持ちが良かった。日差しが穏やかに降り注いで、風はなく洗濯物がはためいている。シーツは柔らかくて温かくていい匂いがして、そりゃ埋もれたら気持ちが良いだろう。
     もう一度口付けて、横に寝転がる。思ったよりずっと気持ち良かった。彼女が小さく唸ったあと、すり寄ってきて――すごく可愛い。
    「おやすみ」
     そっと目を閉じる。洗いたてのシーツと横で眠る彼女の匂いを目一杯に吸い込む。

    「メフィスト様! メフィスト様、起きてください!!」
    「んー」
     揺すられて起きたら日が傾いていた。どれだけ寝てしまったのやら。
    「ごめんなさい、つい寝てしまって」
    「いいよ。俺も起こさなかったし」
     顔を見合わせて、ちょっと笑ってから起き上がる。別にいいんだ。こんな日があったって。
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