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    A_wa_K

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    『I love you』を○○風に訳すと(https://shindanmaker.com/730931)
    さんのお題。

    #アオ主
    Aogami x V-kun

    二人だけの秘密だよ 閉じた目を開いた少年の視界に映り込んだのは、普段と変わらぬアオガミの表情。
     少年以外にとっては、だが。
    「嫌じゃ、ない?」
     緊張で震える少年の声。
     好きだと。愛してると伝えた少年に対して、アオガミは即座に首肯で答えた。私も同じだと。
     だが、本当に同じか不安になった少年は咄嗟に動いてしまったのだ。目前にあるアオガミの首へ両腕を回し、唇を重ねた。
    (どうしよう)
     取り返しの付かない事をしてしまったと、少年は己の体も震え始めてきたことを自覚した。
     ――もしも。
     もしも、アオガミの「同じだ」が自分の好きと違った場合、きっと、これから先は――。
    「少年」
     少年を呼ぶと同時に、アオガミは少年の背中へと両腕を回した。
    「私にはベテル日本支部への報告義務が課せられている」
     直前までの諸々とあまりにも関係のない話。
     その唐突さに少年がぽかんと口を開けるが、アオガミの表情は至って真剣なものであった。
    「我々の逢瀬に関しては、秘匿しておこう」
    「え?」
    「……ベテルの神造魔人としては不適切な言動だとは理解している」
     だが、と続けてアオガミは少年の後頭部に触れる。
    「君のその表情を私以外が見るなど――我慢ならない」
     普段よりも早口で、普段よりも熱の篭もった宣言。
    (俺の馬鹿)
     ――どうして自分は、アオガミの主張を素直に信じられなかったのだろうか。
     アオガミに対する罪悪感と、己に対する失望感と、それらを遙かに凌駕する幸福感。
     少年はアオガミの手の動きに身を任せ、再び目を閉じる。
     二度目の口づけは、長く、ゆっくりと時間が過ぎていくのであった。
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    💙💙❤❤
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